いつでもここに、キミのために。

ちょっと前の話になりますが、オリエンテーションの1日目、8/7にHawthorneに行ってきました。
Hawthorneの新しいAthletic Trainerとなる、GA新入生のSaraを案内しに
一緒に行ってきたんです。道中、ここを曲がるんだよー、とか道案内しながら、
懐かしい風景に包まれて“ああ、またこうして帰ってくることがあるとは”と何だか感動。
10ヶ月通いつめた45分間の道のりはしっかりカラダに刻まれていたみたいです。
Front Officeの人たちの前に久しぶりに顔を出して、こんにちわー、お久しぶりです、
トモダチ連れてきましたよ、新しいトレーナーさんです、と紹介して回りました。
ここが野球場でね、などとりあえず知っておくべき場所も色々案内して、
まだ緊張が抜けきらない彼女の顔を見ながら、去年の自分を思い出して重ねてみたり。

やっぱり、古巣のHawthorneはちょっと特別。
だって、これから先長いAthletic Trainer人生で、一番最初にプロとして働いた場所だもの。
そんなこともあって、Buchholzで働き始めてからも、時々Hawthorneのコーチや選手を
思い浮かべては、皆元気でやってるかなぁ、と考えたりしていました。

そんな時には向こうもこっちのことを考えていてくれたりするようです。
ここ何日かHawthorneの人から電話が入ったりメールが来たり、“元気か?新しい学校は
どうだ?たまには連絡してこい!”と声をかけてもらえることが続きました。ありがたいことです。

さて。今日ケータイにメールを送ってきたのは、Hawthorneでも一番良く面倒をみたかも知れないとあるコドモ。Football、Basketball、Track & Fieldと一年中スポーツをしていた彼は、怪我は幾つか抱えていましたが、人懐っこく、私に良くなついてくれた可愛らしいコでした。彼ももうSeniorになって、Footballのチームリーダーとして今年は特別なシーズンを送ることになるでしょう。
新しい学校での調子はどうー?と聞かれたので、
選手の数も多いしだいぶ勝手は違うけど、楽しんでるよ!新しいトレーナーはどう、ちゃんと良い子にしてる?と返すと、まだ慣れてはいないけどとりあえず順調だよー、とのこと。
“That's good, tell everybody I said hi, I really miss y'all!”
 (それは良かった。皆に宜しく言っておいてね、会えなくて寂しいよ!) と返すと、こんな返事が。

“We miss you, too. We all were talking about the good times we had with you
and we hope you have fun over there. Hawthorne is always gonna be here for you.”
 (僕らも寂しいよ。Syと一緒の楽しかった思い出なんかを色々皆で話したりしてたんだよ。
 向こうでも楽しんでよね。Hawthorneはいつでもここに、Syのためにあるからさ。)


私が、ここでやったことは間違っていなかった、苦労が全て報われた、と心から思えたのは私がHawthorneを去る日のコドモたちの顔を見たとき。そして、今日このメールを目にしたとき。
私はあそこで、誰かの人生を、少しでも良い方向に変えてあげられたでしょうか。
そうであって欲しいと願ってます。彼らの真っ直ぐな気持ちに応えられる仕事ができたと信じたい。
そして選手とAthletic Trainerというビジネスの線を踏み越えた先の、究極にある崇高なまでの信頼関係。絆。もしそういうものにプロ一年目で辿り着けていたとしたら、私はきっととてつもなく幸運なのかも知れません。こういうこと彼らに言うと怒るけれど、あの頃も、今でも、本当に一人ひとりを我が子のように感じています。私はキミたちに惚れ込んでましたよ。メロメロでしたよ。知らなかったでしょ。知らなくていいんだよ。ただすくすくと伸びていってくれれば、それでいいんだよ。
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いつでもここに、キミのために。そう言ってもらえるのは嬉しいなぁ。
そういう場所があるのは、大きな心の支えになります。
さぁ、Buchholzでも今までにも増して頑張らないとね。
コドモたちだけじゃない。私だってまだ、きっとすくすく伸びるんだから。
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  # by supersy | 2008-08-16 23:59 | Athletic Training | Comments(3)

Everyday is a Test.

お久しぶりです。
アメリカに戻ってきてはや20日。
最初の一週間は疲労と時差ぼけでぐったりしていましたが、それから何とか回復し、
8/7と8にGAのオリエンテーションをこなして、その週明け、8/11からいよいよ新たな高校での仕事が始まりました。Pre-season Football。Arenaも含めればこれでFootballの2-a-days(2部練)も通算4年目になります。また暑い夏がやってきたぞ、という感じです。

私が新しく働いている高校はBuchholz (びゅーほーるず) High School。
去年働いたHawthorneは小さな田舎の高校、という感じでしたが、BuchholzはCountyで一番大きな高校で、まるで別世界。Footballとヒトクチに言っても、Varsity、Junior Varsity、Freshmanの3チームが存在します。加えて、今度のAthletic Training Roomはもう以前のようなStorage Roomじゃありません。立派な部屋です。細長いので使い勝手は決して良くないのですが、それでも文句は言いません、前よかずっといいです。私の下には現在Athletic Training Studentが2人就いて働いています。Seniorの女の子が一人と、プログラムに入ったばかりのJuniorの男の子が一人(UFはAT Programが2年間なのです)。今までの仕事に加えて、彼らを教育し沢山経験させ、良いATに育てる、ということもACIとして大事な役割になってきます。
つまり、a whole different world、a whole different deal、なのです。
始まって数日。まだまだ能率の良い仕事というのを模索中です。

さて、前置きが長くなりましたが、何とか月・火・水・木と乗り切って、今日は金曜日。
今日が終われば週末。やっと一息つけるようになります。ここはしっかり頑張っておきたい。
今までは文字通り丸一日働いていましたが、今日はJV&FもVも午前中いっぱいの練習のみ。
1時半くらいには帰れるじゃん!とAT Staff全員密かに喜んでいたのですが、それでも今日からFull Gearでガチガチ当たり始めるので、まぁどんな怪我が飛び出るやら、と少し不安でもありました。

b0112009_3423434.jpgその不安は見事的中。
練習も中盤に差し掛かるころ、コーチが“Trainer!!!!”と叫ぶので
何事かと思ったら、一人の選手の小指が有らぬ方向を向いています。
ぬおおっ、Finger Dislocation(脱臼)。
(←写真はイメージ)

Finger DislocationはUndergrad時代に見たことがありました。
Seniorのある日、自分の担当ではなかったバスケットボールの試合を観戦に行ったとき、
アスリートではない大学の一般学生が私のところに来てこう聞いたことがありました。
“Are you a trainer?”
なので、あ、はい、今は非番ですけど学生トレーナーですよ、どうしました、と聞くと、
“実は今、外で友達とfootballをして遊んでいたんだけど…これ直せる?”と、連れてきた
友人の背中を押して前に出しました。見ると、うおぁっ、見事なまでのFinger Dislocation。
彼らはどうしていいかわからず、トレーナーがいるかもと思ってここまで来たらしいのです。
そして恐らくどこかで私の顔を見たことがあったのでしょう、声をかけてきたというわけです。
当時まだ私はcertifiedでもなかったのですぐにStaff ATCを呼んで、彼女が彼の指をひょいっと直すのを興味津々で見ていました。指の脱臼はまだ脱臼の中じゃカワイイもんですが、初めて目の前で見て、そのエグさに“結構度肝を抜かれるもんだわ”と妙に関心したのを覚えています。

そうなんです、その状況がまさに今目の前に。
そして私は今や学生トレーナーではなくACIの立場。私が直さなくてはいけません。
b0112009_374963.jpg
脱臼は“間接が外れたまま動かなくなってしまった”状態のこと。どの関節にも起こりえます。
(ちなみに亜脱臼は“一回外れたけどすぐ戻った”状態のこと。英語ではSudluxation)
肩、膝、指、顎、肘、股関節…。でもどこに起ころうとも、脱臼を治す方法は基本的に一緒です。
Proximal Jointを固定しDistal Jointを引っ張ってTraction Force(牽引力)をかけてやり、
Joint Spaceを広げてやった上でぱこりと戻すのです。
そうです、理屈は分かっています。
イメージも頭の中にあります。
ただ、実際やったことが一回もないんです!

冷や汗が出そうになったけれど、混乱している時間もありませんしそういう立場でもありません。
どんなことにだって“初めて”はある。これはもうやるしかない。
こんなのは見慣れた風景、といった表情を装って、
よしよし、大丈夫にしてやるからこっちおいで、と顔面蒼白気味な選手を引っ張ってきて、
彼の正面に自分が背を向けて立つようにして視界を遮り
(見えていると選手がパニックになる可能性があります、
誰だって自分の指が明後日の方向を向いているのを見たら気持ちが悪くなるでしょう)、
指を引っ張る。ぐ、全然動かない。もっともっと引っ張る。ぬぬぅ、まだ戻らない。
彼の手も汗をかいていて滑るので、Tシャツでさっと拭き、もう一回。
3度目にぐぐぐっと引っ張ったときに、ぱこり、指が戻りました。

その瞬間選手の顔にぱっと血の気が戻り、“うわっ、すごい、全然痛くない!"と笑顔。
“うひゃーうわーすげー!”とアドレナリン効果もあってかめちゃめちゃハイ(笑)。
周りに居合わせた選手たちも拍手喝采で大喜び。何人かからはハイタッチを求められました(笑)。
はいはいちょっと見せてね、と選手を落ち着かせて、ROMと痛みをチェック。
No pain, Perfect ROM, Brisk capillary refill, No neurological damage, Negative Tap Test。
うむ、完璧!
よし、戻っていいけど、練習終わったら絶対ATRに来なさいよ!と何回か念を押して、
選手はぴゅーーっと練習に戻っていきました。
と、共にぐったりしたのはこっちです。よ、良かった、上手くできた…。
とりあえず一安心です。初めてにしては我ながら大成功。しかし、自分の指の関節を引っ張ったら簡単にspaceが空くのに、脱臼を直すとなると半端じゃない強い力で引っ張らないとだめなんだなぁ…というのがやってみた感想。

まぁともあれ彼は平気だし、良かった良かった。
と、安心してまた仕事を続けていたその15分後。
一人の選手が手を押さえて私のところへ走ってくるので、
“どうしたー?怪我ー?”と聞くと、“指、お、折れてると思う…”という彼。
見ると、うわっ、折れてないけど、折れてないけどさ、明後日の方向、また脱臼ですよ!
“骨折じゃなくて脱臼だね、Alright I got you buddy, don't worry!”と笑顔で言いながら、
本当は少しばかり泣きたくなったのですが、それでもやるべきことをやるのが先!
さっきの反省を踏まえて、しっかり握って引っ張ってみる。むむ、足りないか。
頼むぞ、動いてくれ、これでどうだ、と2度目にもうちょっと強く引くと、ぱこり、おおっ、戻ったー。
“うわっ、すげー。折れてなかったんだね!元通りだー!”と、
共通しているのは戻した後選手がハイになること(笑)。分かったからちょっと落ち着きなさいっ。
また全部確認してみるも、全く問題無し。練習後に私のところに来るようにと同じ指示を出し、
練習に駆け戻っていく彼の姿を見ながらまた大きなため息。ふあー、よかったー。

横で見ていたATSに、“実はさっきのが初めてで、これが2回目なんだよね、やるの”と、
にっこり白状すると“でも完璧だった、すごい!”と目を真ん丸くして返してくれました。
今回本当に大事だと思ったのは、イメージをしっかり自分の中に持つこと。
SpineboardやCPR、こういった脱臼のReduction等、“練習をしたり教わったりは数多くするけれど、実際にやれるチャンスはなかなか無い”というものって、特にこの職業においては多くあると思います。そういったことでも、自分が実際そういう状況に置かれたらどう動くのか?をイメージとして頭の中に常に持っておき、常にあらゆる可能性を考えてそれらに対してreadyでいることってめちゃめちゃ大事です。
Undergrad時代にJasonが “You study for today or study for tomorrow? Everyday is a test.”と言っていた意味が今なら本当によく分かります。
いつ“テスト”されるか分からない、いや、毎日の仕事がまさにテストそのもの。
それが“現場で働く”ということなのです。

いやはや、今日は本当に貴重な体験をしました。
ちなみに練習の後コドモたちをそれぞれもう一回チェックしましたが、
若干の腫れがあるものの痛みは皆無で、状態は良好です。コーチにも仕事ぶりが素晴らしいと褒めてもらって、とりあえず最初の一週間は全力で頑張ったぞ!と言い切れます。
さて、週末も少しやることやって、しっかり休んで来週に備えますか。
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  # by supersy | 2008-08-15 02:30 | Athletic Training | Comments(3)

ただいま。

日本ダイジェスト、もうひとつ更新する予定ではありますが、

とりあえず、今日Gainesvilleに戻ってまいりました。
日本で遊んでくれた、まっきー、かっしー、れいな、いのぴー、みかちゃん、りゅう先輩、遠山先輩、かわなん、みずき、れいら、つくし、タカシさん、タイキさん、ひらき、みらい、ももかわ、えつこさん、うえの、みよぼ、カズさん、ちはる、いのまみ、めいこ、ひろこちゃん、しんた、くぼちゃん、のざき先生、腰塚先生、つだくん、池ちゃん、いさおくん、大将、トラさん、Katsuさん、ただしさん、岩崎さん、毛呂さん、しげさん、すぎやまコーチ、かさいコーチ、本当にどうもありがとうございました!
うおっ。30日間の帰国で40人だ。
本当に時々しか帰らないのに遊んでくれる仲間がこれだけいるなんて私ってば幸せものです。
それからいとこにおばさんにおじちゃんにおばあちゃんたちに、姉に母に父にも、感謝。

えーと。
とりあえずunpackして、キリのいいところで今日は寝ます。
ただいま、Gainesville。
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  # by supersy | 2008-07-23 23:59 | Comments(3)

京都最終日。

今日は朝にチェックアウトを済ませ、電車で伏見の方面へ。
最初に向かったのは、千本鳥居とおもかる石が有名な伏見稲荷大社
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稲荷山には信者から奉納された鳥居(↑)が数多く並べられ道を造っていて、千本鳥居と呼ばれています。“沢山あるから千本鳥居といっているだけで、別に千本あるわけじゃないんですよ”とタクシーの運転手らしき人が観光客相手に説明する声が聞こえてきたので、あ、なるほど、実際は千本もないんだ、と思ったのですが、実はその逆で、千本どころじゃなくあるみたいなんです。一万基はあると言われているとか。だったら、万本鳥居のほうが豪快でいいんじゃ??なんて思うんですけどね。
この鳥居の道は延々と続いていて、一番奥まで行くと帰ってくるのに2時間かかる、なんて話を
聞いて私たちは途中で引き返してきたのですけれど、なかなか歩いていて楽しかったです。
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それから、この“おもかる石”。
ここには一対の石灯篭があるのですが、大事なのは実は空輪(頭)、つまりてっぺんの丸石の部分です。写真では丁度影になっているんですけど分かりますか?願い事をしながらこの石を手に持ち、重いと感じたらその願いは叶わない、軽いと感じれば願いが叶う、というものなんだそうです。だから、おもかる石。

ちなみに私はコレ、見ていただけだったんですけれど、姉はここで石を持ち上げて、“重たい…。叶わないや”と、少しばかり凹んでおられました。
ドンマイ。

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稲荷大社、と名前が付くだけあって、至る所に狐の像があったんですけれど、
凝ったことにここでは絵馬まで狐!しかも自分で狐の顔を描けるようになってました。ははは。

そこから歩いて次に行ったのは石峰寺(せきほうじ)。
ここには、伊藤若沖が釈迦誕生から涅槃に至るまでの物語を下絵に描いたという石仏群があります。彼はあくまで画家で掘り師ではないので、石仏は石工たちが彫ったものなんですけどね。
それから石仏群へ向かう手前の墓地に、若冲のお墓もあります。彼の作風でもある豪華絢爛煌びやかな絵とは間逆なひっそりとしたお墓です。若冲好きなら是非訪れておきたい場所ですね。
b0112009_14294614.jpg
姉曰く、元々中国系のお寺だから、門構えが随分日本古来のものとは違うのだとか。なるほど。
それから写真右が誕生仏。天上天下唯我独尊。

b0112009_14533926.jpgそこから電車に乗って移動して
最後に目指すは河井寛次郎記念館

河井寛次郎は明治に生まれ、大正・昭和と活躍した芸術家。陶芸家、という名前で紹介されることが多いですが、実際彼は絵、彫刻、詩、とにかく何でも面白いと思ったことをやってみる自由人だったそうです。そんな“何も背負いたくない”という想いからか、1955年に文化勲章を辞退。人間国宝、芸術院会員などへの推薦も同様に辞退しており、ここまで有名な無位無冠の陶工もまぁなかなかいないだろうなと思うほど。この記念館は彼自身が設計した彼の生前の自宅。沢山の作品が所狭しと飾られており、さらには寛次郎が使っていた窯も見ることが出来ます。登り窯は圧巻です!

さて、そんな感じで最終日まで京都を満喫して、夕方過ぎには東京に帰ってきました。
涼しいぜ、東京!ここ3日の京都は日本中どこよりも暑かったらしく、昨日など37℃を記録したほど。恐るべし盆地パワー!そんなわけで毎日汗だくで疲れましたけど、とりあえず元気で帰ってきました。明後日、23日にはアメリカに向けてまた発つわけですし、体力回復させて、それから荷造りもしっかりしておかねば。ういーっす。お疲れです。
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  # by supersy | 2008-07-21 23:59 | Fun | Comments(2)

京都2日目。

さて、今日は京都の東北のほう、大原へ行ってきました。
田んぼを眺めながら田舎道を少し歩き、最初に向かったのは寂光院(じゃっこういん)。石階段を登っていくと見える門(↓)には、苔が屋根部分にもももわっと生えていて綺麗ったらありゃしない!
b0112009_23421926.jpg創設年は594年と言われ、1400年以上もの歴史を誇る古いお寺でしたが、2000年に不審火で本堂が全焼。現在の本堂(左下)は2005年に再建されたものです。当時本堂内には2m50cmもの大きさの地蔵菩薩立像があり、参拝人がお参りに来て願いが叶ったその暁にはお礼に小さな木彫りの地蔵菩薩の小像を菩薩像に捧げる習慣があったそうで、焼失前は約3000体もの仏像が納められていたそうです。火災に遭った際そのうち数百体が助け出され、焦げて残ったものたちも含め、現在は宝物殿に保存されていて見ることが出来ます。
不審火は恐らく放火だろうと言われています。既に時効が成立していますし、犯人が見つかっても失われたものたちが返ってくるわけではありませんが、一体どういった気持ちでこういった長く積み重ねられた文化と技術の結晶に火をつけようと思ったのか…。二度とこういった惨事が繰り返されないようであって欲しいですね。
そういう有難い話を家族がお坊さんから賜っている間、私は池の鯉と戯れてたんですけど。えーと、すいません。b0112009_23495331.jpg











それからお茶屋さんや土産物屋さんが立ち並ぶ山道を登って登って、1.5kmほど離れた三千院へ。
三千院には多くの建物があり全ては回りきらなかったのですが、面白かったのが往生極楽院
b0112009_084683.jpg
ここには国宝・阿弥陀三尊像(↑写真は拾い物で、私が撮ったわけではありません、年の為)が安置されているのですが、文字通り阿弥陀如来を中尊(真ん中)、観音菩薩を左脇侍(写真では向かって右)、勢至菩薩を右脇侍(同じく左)とする三尊形式で並べられています。普通仏像は立っているか座禅を組むように座っているかですが、この観音菩薩と勢至菩薩はそのどちらでもない、正座をしているかのように座っています。しかしよく見ると正座とも微妙に違う。この像が作られた当時はそもそもまだ正座という座り方自体存在しなかったらしく、寧ろ大和座りという座り方に近いそう。足首を真っ直ぐ伸ばしているのではなく左右に広げ、腰を少し浮かせて前傾姿勢になっているんです。これは誰か下界の人間が死んだときに「よし、じゃあ、お迎えに行きますか」と、よっこいしょ、と立ち上がろうとしたところを描いたものだそうなんですね。動こうとするまさにその瞬間を捕らえた仏像というのは非常に珍しく、これだけでも見る価値があるというものです。
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また、この往生極楽院のすぐ正面にある庭には“わらべ地蔵”という小さな癒し系(ほかに形容しようがない…)のお地蔵さんたちが点在しており、見る者の心を和ませてくれます。わはは。

午後は二条城東寺、それから錦市場に行ってきました。
二条城の二の丸御殿(↓左)は良かったー。浮き彫りになっている欄間の彫刻や襖絵も素晴らしかったし、徳川慶喜が大政奉還を決断した部屋、等の説明があり、将軍や大名たちの人形が並べられて当時の雰囲気をなかなかリアルに再現してくれています。東寺の五重塔(↓中央)、金堂、講堂も全て回って、とにかく国宝クラス、そうでなければ重要文化財たちにコンイチワ。錦市場(↓右)には活気が溢れていたし、まぁ本当に京都ってエネルギーのある街だなぁと思います。
b0112009_0531968.jpg
そんなわけで今日もあちこち回って充実した一日でした!
でもそうだなぁ、中学生の修学旅行で飲んで感動した“ひやしあめ”を、
今日飲んでそれほど美味しいと思えなくなっている自分がちょっとだけ悲しかったかなぁ。
おとなになるって時にね、まぁこういうこともね。
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  # by supersy | 2008-07-20 23:59 | Fun | Comments(3)

そうだ、京都行こう。

b0112009_21514621.jpg
と、いうわけで来ちゃいました、京都。
とはいってもまぁ、突発的に来たわけではなくてもちろん計画されたものです。
このトシになって、父・母・姉・私の一家四人揃っての家族旅行なのです。なかなかいいでしょ。
東京駅発の新幹線に早朝乗りこみ、京都駅についたのは10時前。

最初に向かった京都御所は、首都が東京に移る前の皇居跡。元弘元年から明治初めまで実に500年以上もの間、天皇が様々な公務や儀式を行なう場所として、また日常生活を送った場所として使われていました。この京都御所、普通は入ることは出来なくなっていますが、前もって予約をしておけば、短縮コース(40分)か標準コース(60分)のツアーに参加することができ、色々な施設を解説付きで見て回ることができます。私は今回標準コースのツアーに参加してきました。
とはいえ、何しろ天皇とそれを取り囲む全ての人間が生活していた場所。敷地は非常に広く沢山の建物があり、一時間で回りきれるはずがありません。現在ツアーで公開しているのは京都御所の南半分のみ。北半分は非公開になっています。それでもとてもとても暑かったので、60分回っただけで充分だったんですけど…。予約に関してはインターネットか葉書で申し込みするそうなので、興味のある方は調べてみて下さいね。

それから、市バスに乗って大徳寺瑞峯院(ずいほういん)へ。私は石庭のあるお寺が大好きなのですが、ここの石庭は石目が荒く、模様も大きく付けられていてダイナミックで驚きました。
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ここの創健者は大友宗麟というキリシタン大名で、裏にある閑眠庭という石庭には白い小石の上に黒く大きな7つの岩たちが、十字架の形になるよう並べられていたりもします。まだまだキリスト教弾圧のなかった時代とはいえ、お寺にこんなことしちゃうなんて大胆だなぁという気持ちもしますね。

それから向かったのは私の大好きな龍安寺
ここの石庭は中学校のときに修学旅行で来て衝撃を受けたのを今でも覚えています。
以来京都に行くと欠かさず来ているお寺で、今回も意気揚々と向かったのですが…着いてみると石庭参拝にはものすごい人、人、人。所狭しと何十人もの人々が縁側に腰掛けパシャパシャ写真を撮っていて、後ろではアメリカ人の高校生らしき集団がぎゃはぎゃは大騒ぎ。後ろの「出来るだけお静かに参拝下さい」の張り紙が物悲しい。…情緒も何もあったもんじゃありません。。
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そんな状況下でも、上の瑞峯院の石庭と比べてもらうと良く分かると思うのですが、龍安寺の石庭の石たちは繊細で荘厳な雰囲気があります。海に浮かぶ島々とも、雲から顔を出す山の頂とも、川を渡る虎の親子とも、解釈には諸説ありますが、石庭を眺めて考え込んでいると、「まぁお好きに想像してくださいよ」という声が後ろから聞こえてくるようで、あれこれ思い浮かべては空想にふける、というオトナな楽しみ方ができます。この観光シーズン、やっぱり人気の場所ですから、ゆっくり静かに見学するには朝イチで来るしかないのかな。

さて、それからは祇園を歩いてお店を覗いたり、芸者さんを見かけてそれに群がるように
一斉にバシャバシャ写真を撮りだす外国人観光客のヒトタチにびっくりしたり。
とにかく暑い中歩き倒した一日でカラダはぐったりですが、これも2-a-daysの良い準備運動かな。
今日撮った写真たちを並べておきます(↓)。
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最後の写真はライトアップされた二条城。今日と明日は二条城の真向かいのホテルに泊まることになります。とりあえず明日も忙しくなりそうだし、ぐっすり寝て元気になるぞー。ぬおー。
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  # by supersy | 2008-07-19 21:30 | Fun | Comments(4)

日本ダイジェスト4。

11日(木)
連れと新宿へ。何やら今はあちこちでバーゲンをやっているらしく、買い物をしたい!という彼女に付き合って行ったり来たり。アメリカではいつも買い物に行くと“さゆりさんこれいいんじゃないっすか?”とMOMO氏や北斗氏に乗せられてばかりいるので、今回は誰かを乗せてやろうと連れにも“これ可愛いんじゃない?”とあれこれ勧めてました(笑)。実際彼女がとても気に入ったものが見つかったので良かった良かった。これから暑い夏なのに買ったのは秋口のニット物なんだけど。
ところでどうして日本って春には夏物が、夏には秋・冬のものが店頭に並ぶんでしょう。
春には春のもの、夏には夏のものでいいじゃない、ってずーーっと思ってるんですけどねぇ。

夜は中学校の友人たちがまたふたり合流して、地元居酒屋さんで夕飯&飲み。
気の置けない友人たちってナニモノにも変えがたい。こういう友達って、何年ぶりに会おうが
会った瞬間にあの頃の雰囲気に戻れるんですよね。何でなんだろう、実に不思議だ。

12日(土)
今日はTx State時代の先輩、同期、後輩と6人で荻窪で遊んできました。
日本で既に就職して働き始めている彼らはすっかり日本人に戻って…るかと思いきや、
6人中4人が30分以上遅刻してくるというアメリカナイズっぷり。いや、それともこれは皆が言っていたように“アメリカナイズとかじゃないです、これはもう性格の問題です”、なのかな(笑)。
ちなみに私は二番目に到着しましたからセーフです。
(それでも昔の体育会系の15分前行動癖は抜けちゃいましたけどね)

何とか皆集まって、お昼を食べておしゃべり。
“OLだから”がマイブームというM氏の話が面白くて笑ってばかりいました。
“形から入るんです!”という彼女は“OLだからケータイはピンク” “OLだからレストランでもカフェでも食べ物はとりあえず写真に残す” “OLだからパックは欠かさず” “OLだから海外旅行は韓国かハワイ”という様々な名言を残してくれました。すごい、OLさんも大変なのね!
「はい、…、あ、で、OLだから週末はゴルフに、打ちっぱなしとか行くんですけど…」
知的な彼女がこう話しているから余計に面白いのです。
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b0112009_16464033.jpgそれからAfternoon Teaでお茶をしてまったりした後、何人か抜けつつ最後はダーツバーへ(↑)。目に付いたから皆で“入ろうか?”となっただけで、私はダーツバーなんかに来るのは初めてでしたし、ほとんど初心者だったのですが、何回かやるうちにコツが掴めてきて狙ったところへ飛ばせるようになり、終盤にはCount-upで646の奇跡のハイスコアを叩き出しましたー。ビバ・ビギナーズラック。まぁでも、一日でついた感覚なので一日で抜けちゃうと思うんですけど。
Brachioradialisが翌日筋肉痛になったのですが…、ATの皆さんならダーツというactivityにおいてどうしてこの筋肉に最もストレスがかかったのか、もうお分かりですよね。

b0112009_170880.jpgちなみに今日遊んでくれた皆さん、これが例のクマちゃんです。お約束どおり写真をのっけます。
お花も耳につけていて、しっぽもあるんですよ。先日母と話していて、私がこれは男の子だと言うと、“え、花をつけてるから女の子だとずっと思ってた”という、実に20年間もの勘違いが発覚しました。でも、男の子です。そうなんです。これが何なのかは、今日遊んでくれたヒトたちだけの秘密です(笑)。

14日(月)
皆さんにご心配おかけしましたが、例の決戦の日が今日でした。
まぁ、なんていうか、会いに行っておしゃべりして一緒に飲んだだけ、なんですけど。
会話が途切れたときに、“どうして今更会おうと言い出したのか分かりますか?”と尋ねました。
自分自身にも答えが在るようで無かったので、この人はどう答えるのだろうという不安にも似た
興味があったのですが、少し考えて帰ってきた答えは、-----“だってお前は純粋だもんな。”
この人は思っていた以上に私のことをよく知っていたのかもしれないと思わず笑ってしまって、
そうですね、私のは近年稀に見る純粋さですよ、と返したのでした。

人間万事塞翁が馬。
人生に起こった出来事の意味は、時間とその人間が決めるもの。
人生で最も大事なのは過去でも未来でもない、今。過去が現在を構成し、未来を創るために現在を、ヒトは生きていると思うから。こういう良い・悪いことが起こった、ああいう素敵な未来が欲しい、という過去や未来の事柄はとても重要で、それらに浸ることが好きなヒトが非常に多いように思うけれど、それでは今何をしなければいけないのか、という「現在」の重要さには及ばない。つまり、過去に起こった出来事がその時点で大きなマイナスだったとしても、それを現在の自分がプラスに変えることが出来るなら、それはプラスマイナスゼロではなくて、最終的にはプラスだと思うのだが。
発想の転換をしよう。傘を持たずに外出したら夕立が降ってきた。
天気予報なんか当たりゃしない、新しく買った靴が濡れてしまうと雨宿りをしながらイライラする人がいる。雨もなかなか綺麗じゃないか、せっかくだから休憩でもするかと喫茶店に入ってコーヒーを飲む人もいる。“予期せぬ突然の雨”というのはマイナスの事柄に思われがちかも知れない。前者の受け取り方はまさにそうで、自分のスケジュールを邪魔するものとしか取っていない。
でも、本当にマイナスだろうか?いや、別の受け取り方はできないだろうか?
雨のせいで予定が計画通りいかないのならば、イライラしたり焦ったりすることにそれほど意味があるとは思えない。アナタがどんなに頑張ったって雨を止ませることはできないのだし、眉を寄せて雨を睨んでみたってそれがアナタや他の誰かにとって得になるのだろうか。それだったらその雨を楽しんでみてはどうだろう。どうせ雨宿りをするなら、もっと素敵なところでしてみよう。
すると途端に、雨がアナタにとってマイナスの事柄ではなくなる。
“誰かさんがリラックスするチャンス”、という、プラスのものに早代わりする。
そうそう、どうせだったらすぐそこにある気になっていたカフェに入って、コーヒーの香りに包まれてみるのもいい。連絡しようしようとしてなかなかしていなかった旧友に、久しぶりに電話をかけてみるのもいい。ああ雨ってこんな風に落ちてくるんだっけ、とただただ空を見上げてみるのもいい。少しだけの、思いがけないextraな時間。使い道を決めるのはアナタ。そう考えると、嫌だったはずの夕立が何だか素敵なものに思えてくる。

つまり、人生に何が起ころうと、どう受け取るかは現在の自分の行動が決める。
ということが言いたいのだけれど。

もちろん現実はそんなに単純ではない。
マイナスだと思っていたことをプラスに変える。それが難しいときだってある。
何度思い返してみても、“これをプラスに受け止めるのは不可能だ”と絶望的に思えることもあるだろう。でも、私のたった25年の人生経験から言う。不可能であるということは決してない。
未来が想像できなくなるほど過去がアナタを叩きのめしたなら、今は現在だけ見据えればいい。
今何をすべきか。現在だけ考えて、とりあえず一歩踏み出せばいい。そしてまた一歩。一歩。
一番大事なのは現在なのだから、過去も未来も抱えきれなくなったら道端に置いてしまえばいいのだ。そうして一歩一歩積み上げた距離が、そのうち教えてくれる。もう大丈夫、あの荷物を拾いに行ける準備ができたよと。そのときやっと気がつく。あれは今の自分にとって必要だったのだ、と。

マイナスのエネルギーを抱えて進んできたこの6年間を恥だとは思わない。
今はその全てをひっくるめて、全部プラスだと感じられるからそれはもういいじゃないか。
だけどこれからは、前のようには進まない。もっともっと惹き寄せされ惹き寄せて、道中も楽しみながら歩いていきたいもんである。プラスのエネルギー!これがもうすぐ生まれて四半世紀経つ自分の人生の、これからのモットーかな。こう思えただけでホラ、高いお金をかけて無理矢理スケジュールを曲げて日本にこの夏帰って来たことも、充分現在に意味を生むじゃないか。憎かったサーチャージも、意外に悪いものではないのかもしれない(…これはちょっと、ポジティブすぎる、かな)。
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  # by supersy | 2008-07-17 23:59 | Way of Thinking | Comments(9)

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