睡眠を理解する。

前回、本当に久しぶりの更新だったんですけれども、
コメントもそうですが、電話やメールで色々リアクションを頂いて嬉しい限りです。
大学院に入ってからと言うもの、ゆっくりゆっくり進んでいるこのBlogですが、
皆さん懲りずにお付き合いいただけると幸いです(苦笑)。

さて、先日金縛りに生まれて初めて遭ったと書いたんですけれど、その反響も少なからずで
でしてですね。そうそう、ついでに言うと、実は最近夜上手に眠れなくて困ってるんです。
お陰で朝起きるのも辛いし、疲れも一日中引きずってしまうしで良いこと無しなんですが、
イマイチこう、打破する決定打が見つけられないというか…。もうトシかなぁ…。
まぁそれはともあれ、今回、金縛りってそういえば何でなるの?と聞かれたので、
この機会に金縛りと、睡眠そのものについて取り上げてみたいと思います。
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さーて、そんではまず健康的な睡眠のリズムについて。
睡眠にはレム睡眠ノンレム睡眠がある、というのは恐らく皆さん耳にしたことあると思います。
ヒトの一晩の睡眠をグラフにすると、こんな感じ(↓)になります。
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まずはそれぞれのサイクルの特徴を挙げてみましょう。
レム睡眠…浅い眠り。肉体的には寝ている(=筋肉の緊張は解けてだらりとしている)が、
  脳は覚醒に近い状態(時折筋肉が軽く痙攣したり、眼球がぐるぐると動いたりする)。
  レム(REM)という名前はこの急速眼球運動(Rapid Eye Movement)から来ている。
  御存知のようにヒトが夢を見るのはこのレム睡眠中で、
  脳波はθ波(4~7Hzの低い周波数)が主。レム睡眠中は体温は上昇する。
  自律神経系の活動が不安定となり、血圧・心拍・呼吸が上がったり不規則になることも。
  (原因不明の睡眠中突然死に関して、こうしたレム睡眠中の自律神経の乱れが
   原因となって心筋梗塞などを引き起こしていることがあると言う説がある)
  この時脳は起きて何をしているかと言うと、実はレム睡眠中に記憶や感情を整理し、
  その固定・消去を行なうという重要な役割を担っている。レム睡眠をとらないと
  学業の習得にも影響を及ぼし、成績と密接な関係があるという研究も多くある。

ノンレム睡眠…大脳が休息をしているため眠りは深く、
  少しの物音や軽く揺さぶられる等しても起きない。この状態で突然起こされても、
  大脳がまた活動を始めるまで少し時間がかかるため、所謂“寝ぼけた”状態になる。
  ノンレム睡眠でも実はヒトは夢を見ているらしいが、レム睡眠時ほど内容ははっきりせず、
  ほとんどの場合覚えていない。
  脳波はθ波より更に緩やかなδ波(1~3Hz)へ。呼吸・脈拍・血圧は落ち着き安定する。
  体表面の温度は上昇、発汗作用が活発になり、結果、体温は下がる。
  成長ホルモンの分泌、免疫増強作用などもこの時行なわれ、
  細胞の増殖・損傷に対する修復が起こる。メンテナンスメンテナンス。
  さらにその深さによって4段階に分けられる…が、これは長くなりそうなのでやめときます。

さて、上のグラフに戻りますが、ノンレム睡眠を経てレム睡眠に入るまでを睡眠一周期とし、
個人差はあるもののおよそ90分でひとサイクル巡ります。その際、レム睡眠が終わるごとに
ヒトの脳は覚醒に近づくわけですから、即ち90分ごとに目覚めやすくなるわけです。
だから、睡眠時間は一時間半周期でその○倍、に設定するのが、生理学的には
理に適っているわけです。例えば5時間寝るなら30分削って4時間半にするとか、
1時間寝るならもうちょっと増やして1時間半、とかですね。
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ちなみにこのレム・ノンレム睡眠の割合、年齢と共に変化していく(↓)ようで、
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年を取れば取るほどノンレム睡眠の割合は上がっていきます。つまり、全体の睡眠時間そのものは減少傾向にありますが、その眠りは深く充実したものである、ということが言えそうですね。
それにしても、ということは、赤ちゃんってきっと色んな夢を見てるんだろうなぁ。楽しそうだなぁ。
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今回色々写真検索をしていたら、こんな幸せそうなネコちゃん(↑)まで発見してしまいました(笑)。
金縛りの話までいかずに、長くなったので続きは明日!
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  # by supersy | 2008-10-28 23:00 | Athletic Training | Comments(4)

Concussion After Concussion。

お久しぶりです。
FootballはRegular Season残すところあと2戦、Volleyballは来週からいよいよDistrict game、というところまで来ました。ここ2週間ほどMid-term(中間試験)の時期でもあり、文字通り一日一日を過ごすのがやっと、という状態でした。疲れすぎて人生初めての金縛りまで経験してしまいましたとも。
あれって本当にヒトに乗られてるみたいにずどーんと重くなるんですね、怖かったー…。
とりあえず来週のテストが終われば、テストラッシュは終了です。一息つけます!

さて、今週は木曜日にVarsityのfootballの試合がありました。
相手はGainesville High School。略してGHS。
BuchholzとGHSは、何といいますか、アメリカの大学で言えばFlorida vs Gerogia、日本で言えば早稲田と慶応、つまり、Gainesvilleを代表する巨大校同士のとんでもないライバル。Citizen's Fieldが超満員になるくらい観客で埋まるとか、お互い忌み嫌っているため乱闘が起こる可能性は充分にある、とか、そんな話を聞いていたので、興奮すると同時に不安でもありました。
選手、コーチはもちろん、AT Staffにとっても気合の入る一戦です。
アタリが普段よりひどくなるでしょうから、怪我の危険性も上がると考えていいでしょうしね。
GHSのATCは私のクラスメートなのですが、試合当日の朝、テストで彼女と鉢合わせると、
“Sy...Are you ready for the big game tonight?”とにやりと聞かれました。
“もちろん。乱闘とかないといいけどね。だってもしあったりしたらホラ、私がアナタをぼこぼこにしなきゃいけなくなるからさ。”と返して、お互い腹の探り合い。ふふふ。漫画だったら火花散ってます。

試合は、終始Buchholzリードで進むも、第4Qに入ってGHSが猛追を見せる。
31-28と3点差まで迫り迎えた残り2分、なおも逆転をかけて着々とボールを進めるGHS。
Touchdownを狙って投げた長いパスを、BuchholzがEndzoneでIntercept!!
見事に攻守をひっくり返し、そのままkill the clockして、薄氷の勝利を収めました!
いやー、いやー、これは嬉しかったなぁ。
(ちなみに今疑問に思ったんですが、Kill the clockって日本語ではどう表現したらいいのでしょう。スポーツにおいて、試合終盤、リードしているチームがボールを保持して、相手チームに対して無駄に時間を使わせ、攻撃のチャンスを与えることなくそのまま逃げ切って勝つ、みたいな意味なんですけども)

ちなみに試合中、Sy!!!と呼ばれて振り返ると、Hawthorneのコドモタチが試合を見に来てくれていました。Buchholz嫌いなのに、こっちの観客席に来てくれてありがとう(笑)。

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さて、この試合、一度もFieldに走ることなく終わったのですが、
誰にも何もなかったわけではなくて、Concussion(脳震盪)がひとり出ました。
前半終了間際に頭を打ったらしいある選手。ハーフタイムにロッカールームで吐き出してしまいました。過保護な親御さんのパワーで、試合途中に家に帰って行きましたとさ。って、オイ!

このConcussion、今学期とても多いです。ここまでで、軽いものから重いものまで、9人は出ました。去年、Hawthorneではほぼ皆無だったので、本当に良い経験になっています。
お陰でかなり詳しくなってしまいました。
Concussionの症状として一般的なものは頭痛、眩暈、吐き気なんかがありますが、
他にも記憶障害、聴覚障害、視覚障害、バランス感覚の低下、集中力の低下、性格の変化(普段大人しいコが突然乱暴な言葉を使い出したり、言うことを聞かなくなったり…)が出たりすることもあるのです。全てを司る脳に衝撃が行くわけですからね、症状もヒトクチには括りきれないのです。
せっかくなので、私が経験したちょっとユニークなConcussionのケースを紹介します。
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●覚えてない。
記憶障害は、大別してこの2つに分類されます。
  Retrograde Amnesia (逆行性健忘)…怪我以前の記憶を失う
  Anterograde Amnesia (前向性健忘)…怪我の後の記憶を失う
個人的にはRetrogradeのほうは非常に分かりやすいと思うんですよね。
例えば、よくあるのが選手が頭をごちーんとぶつけて倒れて、目をぱちくりさせて、
“あれ?今オレ何で倒れてるの?何があったの?”みたいなやつです。
“今日の日付は?”や、“今日の対戦相手は?”といった質問で確認することができます。

一方、Anterogradeは私にとって不可解というか何というか、初めて授業で習ったときから腑に落ちない部分があったんですよね。だって、Concussionを起こした時点で、意識ははっきりしている、質問にも受け答えができる、時間軸ははっきりつながっている…にも関わらず、時間が経つにつれ、問題なく形成されたはずの記憶が溶けるようになくなってしまう。何で?Concussionの後何分間くらいの記憶が、どの段階で失われてしまうの?Short-termからLong-term Memoryに切り替わる時点で失われてしまうのかな?イマイチ、メカニズムが分からないからイメージしにくいんですよね。

ところがこのAnterograde、実際に起こったんです。
時は数週間前、Footballの試合にて。ひとりの選手が派手なhead-to-headのhitを喰らってFieldに倒れこみました。私が駆けつけた時点では彼はパニック状態にあり、質問をしてもはわはわしてちゃんと答えられない様子。落ち着かせて、Neck & Spine injuryをrule outしたあとに、ゆっくり起こして、ゆっくりゆっくりサイドラインへ歩いていく頃には彼も大分落ち着いて、“じゃあ一年の月の名前を12月から逆に言ってみて”等の質問にも答えることが出来ました。数々のテストの結果、症状は軽い頭痛のみ。ただ、ベンチに座っている彼は魂が抜けたようにぼーっとしていて、ココロここにあらずといった感じ。この試合これ以上のプレーは危険と判断し、その旨をコーチに伝え、親御さんにも説明し、乗り切ったわけなんですが。

そのまま週末に突入。緊急の連絡は週末の間なかったため、回復しているかなと祈りつつ、
仕事に向かった週明けの月曜日。ATRに姿を現した彼は生気を取り戻していて元気そうでした。
“週末頭痛は全くなかった”という彼。おおー、それは良かった、と言うと、
“でもね、金曜日の夜のことはあんまり覚えてないんだ。俺はFieldに倒れていたのは1分くらいだったように思うけど、皆は10分近かったっていうし、どうやってサイドラインに行ったか分かんないし、Sy、俺に色々質問したんだよね?それも覚えてない。ハーフタイムロッカールームにいったのとか、後半立ち上がってちょっと歩いて、サイドラインから応援してたのは覚えてるんだけど、止まってたときのことはあんまり覚えてないんだ”
おおっ、これが、これが、あの噂のAnterogradeですかっ。
“そもそもあの日どうやって帰ったんだろう…”
“お母様が迎えに来てくれたんだよ。
バスで皆で一緒にここへ戻ってきて、それから自分ロッカールームに行ったでしょ。で、お母様とふたりでここへ来て、またちょっと色々テストして、で、気をつけてねって別れたじゃない”
“わ、そうなんだ、全然覚えてないや”

まぁでもこういう症状が出ることもあるのよ。気持ち悪いとは思うけど、想定の範囲内ではあるからさ、と説明して、“土曜日の朝とか昼、日曜日、それから今日の出来事に関してはどう?”
と聞いてみると、“うーん、多分全部覚えてるとは思うけど…”
“…そうだよね、何か覚えてないことある?っていうのも、変な質問だよね…”
意外にAnterogradeのevalは難しいことが判明(笑)。
食べた食事とか、授業の内容とかは聞けるけど、彼の行動をそもそも私が把握できてるわけ
じゃないから、細かい記憶が抜け落ちてても見落としちゃう可能性はあるよなぁ。
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こういったAmnesiaは記憶を司るMedial temporal lobe(特にhippocampus)への衝撃と深い関わりがあるとされていますが、まだまだ未解明なところもあります。とりあえず時間があるときにAnterograde Amnesiaに関してだけでも記事を集めてもうちょっと調べてみたいなぁー。

●眠い。
Varsity Footballの練習中、Freshman Footballから頭を打った選手がいると連絡が入り、
急遽練習場へ。30分間隔で頭痛が悪化したり良くなったりを繰り返していたのですが、
実は彼の一番のComplaintは“どうしようもなく眠い”でした。

普段は主にVarsity Footballの練習についている私。時間を作ってはJVやFreshmanにも顔を出すようにしていますが、彼らの練習場所はVarsityの練習するFiledから歩いて10分くらいの少し離れたところ。そう気軽に行き来できるわけでもなくて、Varsityほど付きっ切りになれないのも事実。Freshman・JV合わせて70-80人ほど沢山のコドモがプレー中で、それこそ顔を知らないコもいたりするのです。この彼も、例に漏れずこれが初対面でした。
話しながらまず思ったのは、何て舌足らずに喋るコなんでしょう、ってこと(笑)。
このまったりした性格も元々なんだろうか…。比べるものがないって、困る。
Baselineの情報の欠如は場合によっては致命的なのです。うーむ、わからん!
ただ、その眠気はハンパじゃないらしく、話していても会話が数秒途切れると、すぅっと眠りに落ちてしまう。その度に指をパチンと鳴らして、“こらー、stay with me”と声をかけないといけない。
とにかくどうしようもないくらい眠くなる、なんていう症状を見たのは初めてでちょっとドキドキ。
別に“このまま寝たら死んでしまう!”というほど危険なものではなく、恐らく一時的なのだろうとは思ったのですが、家族に引き渡す前に寝られても困ります。
親御さんに事情を説明して、instructionも書面で伝授。
“Concussionのときは寝かせてはダメなんですよね?”と聞かれたので、
“いえいえ、昔は“2時間ごとに起こしてチェック”と言われていましたが、そのガイドラインはもう廃止になりました。このまま寝かせて大丈夫ですので、誰か彼を常に見ておけるようにしていてください。今日は夜10時までは、起こさなくて構いませんから、息をしていることだけ時々確認してもらえれば。10時以降は普通に寝かせてしまっていいですから”と答えました。

そうなんです、今年になってチームドクターから聞いて初めて知ったんですけど、
“2時間ごとに起こしてチェック”っていうの、無くなったんですよ。ご存知でした?
夜中に何度も起こされても、不機嫌だし、意識は朦朧としてるし、正確なチェックはできないだろうということと、カラダも脳も休ませてあげたほうがいいということだそうで。

ちなみに彼は現在は元気に復帰。あれ以来すっかり懐いてしまって、
今でも時々ATRに顔を出しにきてくれます。もにゃもにゃ喋るのは元々だったようですが、
彼は本来、“僕ってあんまり寝ないの。だって寝る時間って無駄じゃない?
せっかく何かできるのにもったいないよ!”というHyperactiveな性格のようで、
“でもあのときは本当にどうしようもないくらい眠かったー!!”
“だよねぇ、ウチらも必死で起こしてたもの、起きろぉー、起きろぉー、ってさ”
と、今では良い笑い話になってます。

●まぁとにかく、なんでもアリ。
Concussionに関して、こんなエピソードも耳にしました。
“英語とポルトガル語を話せるブラジル人がConcussionを起こし、英語を話す能力を失ってしまった。Evalをしようとした彼のATCはポルトガル語が話せなかったため、通訳を介さなければコミュニケーションを取れなくなってしまった”というもの。
授業の合間にバイリンガルトリオ(Ami, Kris, と私)で私たちはどっちを無くすかねぇ、
という話題でちょっと盛り上がったのですが、100%日本人にして、小さい頃から
海外暮らしをしていた生まれながらのバイリンガル・Amiちゃんは“どっちか全然分からない”。
フィリピン人の血を引くカナダ人のKris(見た目は完全にAsian)は、
“Filipinoだろうなぁ、そもそも完全には話せないし”。私は…間違いなく英語でしょうね。
以前みたいに“寝起きで英語が話せない”とか“疲れすぎて思考回路が停止すると英語で会話ができなくなる”といった現象は無くなったものの、やっぱり生まれてからずっと使ってきた日本語と、高校出てから本格的に話すようになった英語とでは違うんですよね。今脳震盪起こしてそうなっちゃったら困るなぁ。仕事もできないし、授業も理解できないし、TVも映画も見られないし、買い物にも行けないなぁ…。
使い物にならないじゃないか…。とりあえず、頭ぶつけないように気をつけます。

まぁそんなわけで、とりあえずConcussionには要注意、というハナシでした。
長くなったのでここらへんで!
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  # by supersy | 2008-10-25 23:59 | Athletic Training | Comments(7)

911。

今私の携帯電話の最新発信履歴に残っている番号です。
アメリカで911という電話番号は、日本で言う110と119が合わさったような番号で、
いわゆるEmergency Number。警察、救急車、どちらを呼ぶときにも使われます。
それが私の携帯に残っているということは…
そうです、そんな場面に出くわしてしまったわけです。

今日は木曜日ですが、HomecomingのFootballの試合がありました。
Buchholz、East Side、Gainesville High Schoolと言ったGville内の大きな高校は、
全てのVarsity Footballのホームゲームを、それぞれの高校ではなくCitizen's Fieldという、
まぁ要は市民球場のFootball版みたいな、大きな会場で行うのです。
で、例えばBuchholzとEast Sideが同じ週にホームゲームがあったりしたら、金曜日に同じ会場で2試合やることは時間的に不可能なので、木曜日に一試合、金曜日に一試合、と散らして行う都合がありまして、必然的に私たちも木曜日によく試合をするんです。

ここで試合をするのはまだシーズン2回目。慣れてもいないし、“ホーム”って感じは全くしないのですが、今日は名義上はホームゲーム、今日は一応ホストしている側ってわけです。
ホームチームのATCとしてやらなければいけないことの中に、相手チームのATCに試合前自己紹介をして、“何か必要でしたらいつでも仰ってください”と挨拶をしておくことがあります。
アップ中に相手チームのとこにてけてけ向かってみたのですが…うーむ、どこだ、トレーナー?
相手コーチに“トレーナーさんはどちらでしょう”と聞いてみると、“今日は木曜日の試合だから、
うちのトレーナーは来られなかったんだ。だから何かあったら頼むよ”と言われました。
自チームのサイドラインでもてんてこ舞いになるのに今日は仕事が2倍?むむ…嫌な予感。

大きな怪我もなく試合は進み、この予感が間違いだったかなと思い始めたころ。
ハーフタイムの途中に、ロッカールームでのバタバタが一息ついて外に出て、
Fieldに戻って後半の準備をしておこうかなと思って歩き出すと、うちのコーチが駆けてきて、
“相手チームのコで息が苦しくなってるコがいるから見てあげてくれ”と言われました。
なんだろうと走っていってみると、相手選手がひとり地面に倒れこんでいて、
そのコの親御さん、コーチ、それからうちのチームドクターが彼を囲んでいました。
胸の痛み、息苦しさ…。考えられる最悪の事態は、未診断の心臓疾患。
息をするので精一杯といった状態で、症状は見る間に悪化していき、質問に首を振る程度には答えられていた彼の意識レベルはぐんぐん下がって、そのうちSternal rubにしか反応を示さなくなりました。Historyをアタマに入れながら、もしかしたらこれは大したことなく終わるんじゃないかと思っていた私はこれを見て一気に血の気が引いて、命の灯が目の前ですぅっと消えてしまうような感覚に“あ、このコ死んでしまう”と本気で思いました。

Team Doctorと顔を合わせて、“Paramedicsを呼ぼう”ということになり、
EAPを無視して私が911に電話。事情を説明して救急車を送ってもらうことになったのです。
幸い彼の症状は救急車を待っているうちに良くなり、意識もしっかりして話せるようになり、
最終的には立ち上がって(ふらふらとではありましたが)歩けるようにまで回復しました。
よくよくコーチたちからもハナシを聞いてみると、過去練習中にHyperventilation(過呼吸)になったこともあるようなので、どうやらそれではないかという結論に。救急隊員の人たちは念のため病院に行って検査をするよう進めましたが、彼が断固としてそれを断り続けたため、
親御さんともお話して、"それじゃあ明日にでも病院に行くように”ということで落ち着きました。

とりあえずこの状況がなんとか治まりそうだったので、私は続行中の試合に戻ることに。
こっちも放っておいたらもっとひどい怪我なんかが起こるかも知れませんしね。
後で戻ってきたTeam Doctorに“Hyperventilationでchest painが起こることってよくあるんでしょうか?"と聞いてみると、“カラダ全体が酸欠状態になるからね。心臓にも酸素が足りなくなって、痛みが出ることは十分に考えられるわね”と言われて、なるほどー、と納得。
“最初は大袈裟に騒いでるだけかと思ったけど、本当にVerbally unresponsibleになってちょっと焦ったわ”とうちのドクターまでも言うので、“Sternal rubしてやっと起きましたもんねぇ、私も大丈夫かなと思い始めた矢先だったので、ちょっと怖かったです”と素直に感想を応えました。

その後も相手チームのコでちょっと大き目の怪我が起きたりして…。
やっぱり、VarsityのFootballの試合には、各チームに最低でも一人ATCがいないとキツいなー。
うちのコドモタチに大きな怪我が無かったのは本当に良かったけれど。
何とか試合を終えたあと、相手チームのコーチに非常に感謝されて、それからうちのコーチにも“お疲れ様、よくやってくれたなー”と声をかけてもらって、ほっとしたらどっと疲れがやってきて頭痛と眩暈、心臓痛に教われました(笑)。
試合を気持ちよく勝ってくれてよかった!これで負けてたら疲労倍増だぜっ!

まぁでもしかし、思い返しても彼が、ふっ、と意識を失いかけた瞬間は怖かったです。
ヒトの命がものすごく儚いもののように見えた、あの一瞬。
CPR(心肺蘇生)始める覚悟、しましたもん。
それと同時に、ヒトの体に宿る生きようとする力、みたいなものも見せられたような気がします。
あっぱれ生命力。よくぞ這い上がってきてくれた。
病院での検査も、異常が無いことを祈ります。

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おまけ。
チームはいつもスクールバス2台(オフェンス1台、ディフェンス1台)で試合会場に向かいます。
帰りはディフェンスのバスの乗り込んで帰ってきたのですが、学校に戻ってくると、オフェンスバスの選手がひとりが“あのねー、僕らね、Coach Higgins置いてきちゃったの”というのでびっくり。
へ?どういうこと?と聞いてみると、バスが出発してちょっとしてから、置いていかれたと気づいたとあるコーチが、首から提げていたホイッスルをピピピーと鳴らして走って追いかけたのだとか。
それに気が付いて急いでバスを止め、事なきを得たそうですが、
ホイッスルを鳴らしながらバスを追いかけるコーチの図…。ちょっと、いや、かなり、笑えます。

…。
ぷぷっ。
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  # by supersy | 2008-09-25 23:59 | Athletic Training | Comments(4)

初めてのJersey Finger。

金曜日のFootballの試合中でのこと。うちのATSが、“選手が指曲げられないって言ってる”
と、言うので、ほいほい、私が見ますよと取って代わりました。
ざわ、と嫌な予感。このテの予感はここ一年大体当たる。
選手の顔を見て、まず思ったのは、彼はちょっとしたことで大騒ぎするタイプではない。
痛みに顔をしかめているわけではない→恐らく骨折や脱臼の類ではない。この条件下で
“指が曲げられない”というのがchief complaintとなってくると、うーむ、アレだろうか。

Evalの結果、この予測が嬉しいやら悲しいやら見事的中。
痛みこそ全く無いものの、薬指のDIPが曲がらない
そうですアレです。FDP断裂。俗に言う“Jersey Finger(↓)”ってやつです。
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指を全部曲げようとしてもこう(↑)とかこう(↑)とかにしかならないんですよね。
実物を見たのは初めてだったけれど、あまりに教科書通りなのですぽーんと分かりました。
ぬおぉぉぉ、と思ってTeam Physicianに相談して、“あー、だね”と、ひと目で彼女も納得。

jerseyとはジャージのこと。というのも、一番のcommon mechanismが、
“フットボールでタックル時に相手のジャージを掴み、そのまま指を取られて腱が切れる”
だから、Jersey Finger。今回のMOIもまさにコレ。ジャージ掴んで、ばちーん。
Arnheimには“ほとんどのケースは薬指”と書いていますが、これもその通り。
薄利骨折を伴う場合もありますが、幸い今回これだけは免れました。ふぅ。

簡単に解剖学の視点からこの怪我を見てみたいと思います。
ヒトは生活をしていく中で、モノを掴んだり離したり、様々なコトをしますよね。
チカラ加減も動かし具合も絶妙なコントロールができてこそ、それらが実現可能なわけです。
この正確なfine movementを生み出すために、手の中には腱たちが沢山走っているのです。
中でも注目なのが、Flexor Digitorum Profundus(FDP)とFlexor Digitorum Superficialis(FDS)。
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FDP(左上)もFDS(右上)も、“親指以外の四本の指を曲げる”という機能を担っています。
一見ほとんど同じように見えるこの筋肉、
実はdistalの腱になっている部分をよーく辿って見てみると…。
b0112009_10485990.jpg
FDPの腱はDIP joint(遠位指節間関節、所謂指の“第一関節”)まで降りているのに対し、FDSはPIP joint(近位指節間関節、同じく“第二関節”)で止まっているのがお分かりでしょうか?
つまり、FDPが筋収縮を起こしたときに、動きが生まれるのはDIP joint。
第一関節を曲げる、のです。同様に、FDSは第二関節のみを曲げることになります。
同じ“指を曲げる”機能でも、曲げている関節が違うんです。

さて、これをふまえて。このJersey Fingerという怪我は、FDPの断裂です。
一番上の写真にあったように、PIPは曲げられるけどDIPが曲げられないという症状が出ます。
ここまで読んでくれた皆さんならもうお分かりのように、FDSはintactだからPIPが動かせて、
FDPがdetachしてしまっているからDIPが全く動かない、という状況なわけです。
意外とシンプルでしょう?

※この記事を書きながら、“何でFDSではなくFDPの断裂が圧倒的に多いのだろう?”とか、
 “何でほとんどの場合は4th finger(薬指)なんだろう?”とか、疑問は幾つか
 出てきたのですが、恐らくその答えはbiomechanics的なものだったりするんだろうなと
 妙に納得していたりして、つまるところそこまで調べ上げる元気はないので
 ドツボにハマる前にやめておきます。

さて、問題はこの処置です。
とりあえず痛みが全くなかったのが不幸中の幸い。body tapeをして試合を続けたものの…。
MRI取らないといけないよなぁ。医者に見せる必要のある、ちょっと大きな怪我です。
怪我が起こってしまったのは金曜日の夜だから、アポを取るにしても月曜日の朝イチ。
(個人的に、だから金曜日の夜に試合のある高校のフットボールは嫌いです)
私はこのタイプの怪我は手術をする、というのがthe only treatment planだと思っていましたから、この先どうするんだろうと週末ずっと悩んでいました。彼はSenior。恐らく大学からも声がかかるであろうプレイヤー。このシーズン丸々を棒に振ってはそれもナシになってしまう…。指が一本曲げられない、という症状以外支障はないのだし(これも十分支障はあるけれど、Linemanとしては致命的なダメージとは思えない)、シーズンをプレーするだけしてその後手術、みたいに待つこともできるんだろうか…。うーむ、でも千切れた腱はそのままになってしまうわけだしそこらへんはどうしたら…。
ああ、プレーを続けたせいでtorn tendonがより落ちてしまった可能性もあったりして…。
ううぅむむむ…。
と、悶々と考えていたわけなんですけれど。
悩んでもここは専門家に任せるしかない。餅は餅屋、手の怪我は手のスペシャリストへ。

アポ取りはスムーズに行き、無事に月曜の朝にHand specialistのお医者さんへ診せに
行くことが出来て、夕方の練習前に彼がATRへ来てくれたので結果を聞いてみました。

“お医者さんなんて?”
“Syの言ったとおりだった、FDPとかの断裂って”
“Flexor Digitorum Profundusだね”
“そう、なんかそんな感じの”

やっぱりそうかー。いや、そうだと思っていたけど、そうじゃないといいななんて思っていて。

“お医者さん手術とか言ってた?”
“手術はしない、だって手術するとなると…”
“12週間くらいかかるよねぇ”
“うん、10-12週間って言われた。シーズン棒に振ることになるから…それはしない”
やはり、彼も親御さんも、大学のAthletic Scholarshipがかかっているから
このままプレーを続けるという決断をしたそうです。

“ただこの指が一生曲げられないってだけでさ、別に平気だよ”
と、彼は言ってみせたけど、その言葉尻がどこか哀しいような気がして、
そうだよなぁ、そんなに大きなことじゃなくても、何か“一生出来なくなる”ってちょっと辛いよなぁ、とこっちもちょっとやるせない気持ちになりました。でも、これがきっと彼にとって一番な道。
大学フットボールにかけられる高校最後の一年は、今しかない。
大学でプレーしてたらどんなだったかなぁと、オトナになってから後悔させるよりこっちのほうが
きっと良いと思うのです。自分も昔スポーツに人生をかけてきた身なのでそう思います。

よし、じゃあ、出来る限りの治療をして、この手と付き合って頑張っていこう!
と励まして、とりあえずsoreはiceで治療、それからGrip strengthを強くすること、
を目標にやっていくことにしました。

調べてみたら、手術をして切れた腱をくっつける、という以外にもそれなりに方法はあるようです。
1. 何もしない。
 指は曲げられないまま。
 断裂した腱がそのまま手に残っているため、掌の痛みが消えない可能性も。
 また、炎症がchronicで起きてしまうとCarpal tunnel syndromeを起こしやすくなる。
 
2. 断裂した腱を切って取り除く
 指は曲げられないまま。
 痛み、炎症は上よりは防げる可能性大。

3. DIPをfuseさせてしまう
 つまりは第一関節を全く動かないように結合。当然指は曲がらない。
 6週間のスプリントを必要とする。
 腱はそのままなので、掌の痛み、炎症の可能性は1同様起こり得る。

3は何がいいの?と思ってしまうのですが、これから彼が恐らくするであろうのは、1と2のコンビネーション。とりあえずシーズンが終わるまでは何もせず、終わってから2をやる、ような感じになりそうです。Carpal tunnelだけは避けねば。これからも彼の手をしっかり見ておこう!
怪我と上手く付き合っていく、というのも、ATCの大事な役目だと思います。
私たちは超能力者じゃありませんから、何かを奇跡的に治すことなどできない。
できるのは、治癒に理想的な環境を創り出すこと。治癒が無理ならば、それと上手く付き合えるようヒトを導いていくこと。今回私に求められているのは後者です。彼の将来のためにもできることをしていこうと思います。頑張れ、戦う高校生。おねいさんもついてるさー。
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  # by supersy | 2008-09-08 22:30 | Athletic Training | Comments(5)

Football漬けの3日間。

相変わらず忙しいです。Footballのシーズンも今週から本格的に始まったし、
Cross CountryだVolleyballのトーナメントだと土曜日も仕事が入るのでたまりません。
休日が日曜日だけだと疲労が回復しきらないようで、寝ても寝てもカラダがだるくて一日やろうと思っていたことも半分もできずに終わる→自己嫌悪と次の日の仕事・学校への憂鬱→さらにぐったり、の悪循環…。平日のリバウンドなのか、今日はほとんど外へ出ませんでした。
まぁ、愚痴めいたことを言っていてもしょうがない。負のサイクルを断ち切れるのは自分しかいないのですから、時間もエネルギーもないならば作ればいい。週末は楽しんでこそ週末なのですっ。

さて、そんな暗いことはさておき、ここ3日はfootball漬けな日々を過ごしておりました。

まず、木曜日。
仕事をちょっと急いで終わらせて夜、Hawthorneまで久しぶりに車を飛ばしてきました。
自分の運転で行くのは実に3ヶ月ぶりくらいなんですが…なんていうか…遠い!!!!
こんなところに10ヶ月ほぼ毎日通っていたのかとちょっと絶句。いや、Wranglers時代に毎日100マイル通勤してましたけども。それに比べたらアレだけど、いやでもほら、遠いよ、十分。
今日はシーズンオープナーのFootballの試合がHawthorneホームであるのです。
コドモタチが“Sy、試合見に来ないの?”とひっきりなしに電話やメールをしてくるので、自分の試合スケジュールと検討した結果、都合の合ったこの日、行ってこようと決意した次第です。
まず到着するや否やチケットボックスから誰かが走ってくる、うおー、懐かしいコドモタチ。
大人しく観客席に座って試合を観戦するつもりだったのですが、コドモタチから叫ばれたり電話がかかってきて“Sy! 上にいるから上がってきて!”と要請を受けてあちこち歩いて回る。試合、見れてないじゃないか(笑)。試合の邪魔をしたくなかったので選手とコーチには終わってから挨拶をするつもりだったのですが、騒ぎに気が付いた選手たちが“Sy!!!”と叫びだして、ああ、どうしよう、と思っているとHead Coachが“そんなとこいないで、サイドラインに降りて来い”と手招き。
え、いいんですか、今は全くの部外者ですけど??
迷いましたが、選手たちが試合に背を向けて私と話そうとしているよりはいいか、と開き直って、
思い切ってサイドラインへ。とんでもなく私服ですけど、この際仕方ない!
思いがけず、特等席で試合を見ることができちゃいました。
“皆がひとりずつ毎日$5払うから、ガソリン代も出すから、だから戻ってきて!”と泣きつくコドモタチもまた可愛らしい。でもあんたたち、そろそろいい加減新しいトレーナーに慣れなさいよ。
懐かしいコーチ、親御さん、コドモたちに会って愛情に包まれた一日でした。

金曜日。
この日は私の、つまりBuchholzのFootballの試合の日。vs East Side。Season Opener。
終始こちらがリードしていたのに最後の最後でぽんとTDを奪われて10-16の敗戦。
でも結果に嘆いてる暇もないほど、やっぱり自分の試合は昨日よか断然に忙しい。
b0112009_12375260.jpg目の上をぱっくり切った選手がいて、Steri-strips(←)で塞いだのですが、少ししたらまた出血。チームドクターであるDr. Padillaが“こうなったらもうstitch(縫合)しましょう”と、観戦に来ていたお母様の許可を取ってハーフタイムにロッカールームで縫合。うぉーハードコアだぜぇ。私といえば、ハーフタイムも選手をテープしたり他の怪我の面倒を見たりで大忙し。on fieldで(とは言ってもロッカールームですが)stitchするprocedure見たかったのに。

試合を終えて片付けも全部終えたら、家に着いたのは12時。
一般学生にとっては“Friday night”は待ちに待ったお楽しみかも知れませんが、
私たちにとっては仕事漬けの一日、というくらいの意味しか持ちませぬ。

土曜日。
この日は朝からCross countryのmeetをホストしていたので、朝の5:30に起床。
前日の疲れもあり、起きた瞬間に“行きたくない…”と気が滅入りそうになりましたが、
うちのATSの“体調が悪くて今日行けません”というケータイに入るメールにもめげずに
眠いカラダにムチを入れてBuchholzへクーラー等を取りに。むむぅ、一人だとなかなか大変だぜ。
荷物を全部持って、会場のSanta Fe Collegeへ移動。何でホームミートなのに別会場なのだ?という疑問はさておき、ヘルプに来てくれたあみちゃんの助けもあって、meetはスムーズに進みました。気分が悪くなるコは何人かいたけれど、吐く子はいなかった!奇跡だ奇跡。
そのあとはUFキャンパスに移動して、友人のヘルプへ。売り子さんのお手伝い。
Football試合前のごっちゃごちゃのキャンパスを練り歩きながら物売りです。いかがっすかー。
途中働きづめ+寝不足で猛烈にひどい頭痛に襲われ早めに抜けさせてもらい、
Tailgateしている友人たちの元へ。余りに眠くてSeanの車でこっそり昼寝。
b0112009_1041469.jpg
で、初めて行ってきました、UF Gator Football Game!!
これでもかというほどすごいヒト。Crazyに盛り上がるスタジアム中の観客。歌って踊って大忙し。
すごいやぁ。ヒトは誰しも“これがあるから頑張れる!”っていう人生の楽しみがあるもんだけれど、
Gator Nationのここ、Gainesvilleでは多くのヒトにとってそれがFootballなんだなって実感しました。スポーツ大国アメリカは伊達じゃありません。ヒトが文字通り狂喜乱舞するのです。
ちなみにMiami相手に26-3の圧勝でした。強いぞGators。
只今全米ランク5位ですが、また上がるでしょう。

こんな感じで、3日もうFootball漬けでした。
おなか一杯でしばらくFootballはいいや…って感じですが、月曜日にはまた練習があるのでそうも言っていられません(笑)。アメリカでは好きなヒトは金曜日に高校、土曜日に大学、日曜日にはプロと、毎週末文字通りFootball漬けなんだもんなぁ。よくやるよ。感心しちゃいます。
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  # by supersy | 2008-09-07 23:59 | Sports | Comments(2)

忙殺。

Shinsplintsの続きを書きたいのですが、いかんせん時間がありません。
ここまで忙しいと気持ちの余裕が無くなって、周りのヒトが全員敵に思えてくるのですが、
それでも仕事はきちんと笑顔でやり遂げたい。いや、笑顔でいれば素敵なことがこっちへやってきてくれると思いたい。ああ、ヒトは忙しいと心が殺されていくのか、だから忙殺なのか。

明日は恐怖の推定15時間労働です。
ご飯食べてるヒマもないというか、食べるご飯が家にないけど買いに行ってるヒマもないぞ。
明日までには覚悟を決めて、良い仕事ができるよう&倒れないよう精一杯頑張ります。
でも今夜はちょっと、やらなきゃいけないことを忘れてベッドに入ってぼーっとしたい。
怒らないで怒らないで。
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  # by supersy | 2008-08-28 23:30 | Comments(0)

Tampa小旅行+土踏まずの重要性。

誕生日の今日、昨日の夜遅くまで飲んで話していたのでゆっくりめに行動開始。
久しぶりにI-HOPで朝ごはんを、文字通りお腹がはち切れそうになるまで食べてから、
カツさんとTampaのダウンタウンにあるThe Florida Aquariumへ行ってきました!
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もともと水族館は大好きで、Sea Worldに行ったときもイルカやシャチのショーを堪能しては
大いに盛り上がりましたが、カツさんの影響で自分でも水槽を立ち上げてからは毎週のように近所のペットショップを回っては魚をわいわい見て回ったりして、小さいお魚も楽しめるようになりました。b0112009_855329.jpg

この水族館はSea Worldのような巨大テーマパークではありませんが、その分入場料は安いし水槽の手入れがよく行き届いていて、普段見慣れている魚たちもすくすく育ちすぎてことごとく巨大化して元気一杯で、“ええっ、なにこのネオンテトラの大きさ!”とプロの仕事に感動しきりでした。ちなみに右の写真の黄色がかったコは巨大ウツボです。ぬぼー。

小さな水族館ならではの距離感も魅力で、“True or Tail”では蛇、アルマジロ、フクロウ、ヘビ、ワニたちを目の前に連れてきて生態を説明してくれたり、ペンギンをお客さんの前でよちよち歩かせて“触らないでほしいんですけど、でもペンギンが触ってきたら好きにさせてあげてくださいね”と放し飼い(?)にしたり。お客さんのデジカメのストラップをつついて遊んでました、ペンギンちゃん。
ちなみに今日のピカイチコンビ(↓)。“何よっ”って感じの出目金ちゃんと、お茶目なハリセンボン。
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夕方にはたかくんとしのちゃんとやよいさんも合流し、皆で韓国料理を食べに行って、
それから慶太郎氏の家でサプライズのケーキまで用意してもらって盛り上がり、
心優しい皆さんから恐らく今まで生きてきた中で一番量の多い誕生日プレゼントをもらいました(笑)。個数にして100をこえるプレゼントですからね。写真はほんの一部です(↓)。
b0112009_916110.jpg

mixiやFacebookでメッセージをくれた人たち、メールや電話くれた方々、ありがとうございました!
25歳を素敵な友人に囲まれて楽しく迎えることができたので、また一年頑張っていけそうです。
…というか、ここ3~4年、仕事まみれでロクな誕生日を過ごせていなかったので、
近年稀に見る幸先の良いスタートになりました。本当にありがとうございます。

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さて、昨日までの更新分に少しだけ補足です。
Posterior tibの重要なfunctionはarch support(土踏まずの補強)と書きましたが、
そもそも何故土踏まずが重要なんだ?というハナシをしていなかったなぁと思って。
平べったいほうが表面積が広くなってチカラが拡散しそうな気がしません?
…と、少なくとも私はそう思ったことがあるんですけど。

この答えは、土踏まずの物理的な構造そのものにあります。
何回か書いているように、土踏まずのことを英語ではarch(アーチ)と言います。
b0112009_10145687.jpg
アーチ、ってそう、このアーチ(↑)です。世の中で、アーチ状・アーチ構造のものって
実は色々あるんですけど、思いつきますか?例えば、橋、屋根、ダム、ドーム、etc etc…。
どれもこれも大きな重さを支えなければいけないものばかり。
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↑上の図が、何故その大きな重さを支える上でアーチ構造が優れているかを良く表しています。元々は建設の解説の図だったので“石材”とか書いていますが、そこは忘れてちょっと良く見てみて下さい。アーチ上部からチカラが加わったとき、そのチカラ(G)は直接下にかかるのではなく、アーチを曲げる力(G2)と縮める力(G1)に変わるのです。ベクトルにして考えてみれば一目瞭然ですが、G1もG2も元々のチカラ、Gよりも必ず小さくなります。まずここで、“チカラを拡散させる”という目的が果たされていることが分かります。また、チカラの方向が散らばり、結果アーチ形状を曲げたり縮めたりすることによってバネのように作用し、衝撃を緩和させる役割もあります。
b0112009_11412219.gif
ここでヒトの足を見てみましょう。まさに、見事なまでのアーチをしていますよね。
細かく言うと3つのアーチから成り立っていて少し複雑なのですが、コレを書いているとキリがなさそうなのでここでは省きます。このヒトの足にあるアーチというのは小さな骨とそれらを繋ぐ小さな関節が幾つも並んで形成されているため非常にelasticで、バネの役割をしっかり果たしています。人間が着地する際に足裏に受ける衝撃力は一般に歩行時で体重の1.2~1.5倍、ランニング時に体重の3倍、ジャンプ時に体重の5倍とされていますから、この構造でこれだけのチカラを吸収して支えてくれているわけです。

土踏まずを縁の下の力持ち、と言う理由はわかりましたか?
どうしてもこれだけは補足しておきたかったので残しておくことにします。

b0112009_1211796.jpg●過保護は良くない?
コレはおまけになりますが、最近“土踏まずをサポートする高い中敷入り”、とか、“卵を高いところから落としても割れないゲル(←)を靴の中に入れて衝撃吸収”とか色々凝った靴が増えていますよね。果たしてああいうのって良いんでしょうか?

私は、年をある程度取ってきたらいいかも、と思うんですが、あまり小さいうちから履くのはかえって良くないんじゃないかと思っています。
というのも、土踏まずというのは直立二足歩行を行うことで次第に形成されるため、生まれたばかりの赤ん坊にはほとんど存在しないんです。で、歩くようになってから段々できてくる、と。
ただ、成長の過程で足に合わない靴を履いたり、足の使われ方によっては、土踏まずが正常に形成されないことがあります。これが結果偏平足を生んでしまうわけですが…。しかし、逆に、今日のハイテクな足を完全にサポートしてくれるような構造の高機能シューズを小さい頃からずっと履いていたらどうなんでしょう?靴が衝撃を最小限に抑えてくれる故にカラダが全くadjustする必要がなくなり、土踏まず作らなくてもいいや、ってなっちゃうと思いません?やっぱり細かい筋肉たちを鍛えるためにも、昔から日本に良く見られる草履や下駄、それから裸足で歩くのだって必要だと思うんですよね。若いうちはちゃんと鍛えて土踏まずを作り、オトナになってからはこれを維持すること。足に関してはこう考えてアプローチしていったほうがいいんじゃないかな、と個人的には思っています。

b0112009_1281733.jpgちなみに女性の皆さんには申し訳ありませんが、ハイヒールは足に悪い以外の何物でもないです。見て下さい、このレントゲン。人類が進化の過程で時間をかけて築き上げた“二本の足で歩く”というBiomechanicsをめちゃめちゃにしていて、足の悲鳴が今にも聞こえてきそうです…。
うぎゃぁぁぁ。
元々ハイヒールは拘束具だったと聞いたことがあるのですが、こういうのを履いて走れる女性ってそれを超えた進化をしてしまったってことなんでしょうか。すごいけど…恐ろしくもあります。
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  # by supersy | 2008-08-23 23:59 | Athletic Training | Comments(3)

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