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今回こうして日本に帰ってきたのは…。

ビザを更新するためなんでした。実は私の学生ビザはとっくのとうに切れてるんです。
でも、学生のステータス(=validなI-20)さえ保持していれば、法律上ビザが切れていても…
  ・アメリカに滞在する分には問題なし
  ・アメリカから出国も問題なし
  ・ただし、一度出国してしまうと有効なビザなしではアメリカに再入国することができない
         →アメリカに留まるしかない、ので、何かあっても日本に緊急帰国とかできない
という構図だったわけです。
もういっそビザ無しで大学院卒業までアメリカから一歩も出ないでやってみようかとも思ったのですが、そうすると家族に何かあったりしても日本に戻ってくるということが出来ないわけで、それもそれでやっぱり落ち着かないし、ちゃんとビザを更新しておこうかと今回帰ってきたわけだったんです。
こんなこと細かに書かなくてもいいかなと思うのですが、ビザ更新を控えた友人たちもアメリカにいることですし、その参考になれば嬉しいのでちょっと大まかな流れをここに書き残しておきます。
ビザの更新はなかなか面倒なプロセスを踏まなければなりません。
日本、アメリカ、色々な機関から必要な書類を全て揃えた上で大使館とのアポを取り、
面接を経てビザがapproveされなければなりません。今日はその面接がありました。

東京のアメリカ大使館が開くのが朝8:30。私の面接が8:45。
炎天下の下3時間や4時間並んでやっと面接に漕ぎ着けた、なんて噂もヒトから聞いていましたが、朝イチで行くのだからそこまでは待たないでしょうと思いつつもやっぱりちょっとどきどきです。
大使館に着いたらまず手荷物検査。飲食物と、携帯電話や音楽機器などの電化製品は
フロントに預け、さながら空港のように荷物をX-rayでチェックされます。中に入ると既に
出来始めているヒトの列。申請の前にまずは大まかな書類チェックをされるようです。
私は今回エージェントを通じて申請をしていたため、書類は前もってエージェント側が全て
大使館に送付してくれていたのでした。なので、アポイントメント予約確認のコピーを見せると、
“じゃあお客様はあちらに…”と列をすっとばして中へ案内してもらえることに。おおっ、らっきー。
窓口で働いている職員さんは恐らく全員アメリカ人。
“3バンマドグチ、サイトーシンスケサマ、3バンマドグチ”みたいにカタコトの日本語で案内をするのでこれが個人的に非常にツボだったのですが、誰も笑わないので頑張ってこらえました。
沢山のヒトが椅子に座って呼ばれるのを待っている中、私は3分と待たずに呼ばれ、
まずは10本の指全ての指紋採取。それからまた3分と立たずに呼ばれ、今度は面接。
面接というからには個室で1対1…とか想像していたのですが、実際は窓口に立っておしゃべり程度です。ただ、友人の中には“ひとつも質問をされなかった!”と言う人もいたのですが、私はしっかり幾つか質問をされました(もちろん英語でですよ)。このへんは単なる気まぐれなんでしょーか。
  *:今回はビザの更新でよろしいですね?
  S: はい。
  *:アメリカにはどのくらいいますか?
  S: もう6年になります。
  *:あと?
  S:あと1年です。
  *:勉強は何をなさっていますか?
  S:Athletic Trainingです。
  *:学士ですか修士ですか?
  S:修士課程です。
  *:卒業後のご予定は?
  S:日本に戻ってきて職を探そうかと(こういう風に答えろと言われています)。
これでありがとうございましたって言われちゃいました。思わずIs that it?と確認してしまいましたがこれで申請の手続きは終了みたいです。私のビザは無事にapprovedされ、あとは届くのを待つのみ。普通は申請終了から一週間ほどでビザ付きのパスポートが郵送されてくるみたいです。終わったのは9時ちょうど。なんだー、意外にアッサリ…とほっとして外に出ると、その頃にはたいぶ長い行列が出来始めていました。おお、やっぱり早起きしてよかった。

拍子抜けでしたが、これはエージェントのパワーかも知れません。実際沢山のヒトをすっ飛ばして処理をしてもらいましたし、書類に不備があってつき返されているヒトも結構見る中、私の書類はエージェントを通じてスムーズに準備してもらいましたし。別に宣伝をしているわけでもありませんが、ビザが出ないということは私たちにとってアメリカに戻れないという危機的状態を意味します。そんな中で確実にビザを受け取ろうと思うなら、お金を払ってでもプロに任せるというのは決して悪い選択ではないのかなと思います。実際して頂いたサポートには満足していますし。
(イヤ向こうもそれが仕事なんで当然といえば当然なんですけど、でもまぁ、ね)
エージェントの名前はここには書きませんが、ビザ更新にあたって興味がある方は個人的に連絡下さい。書類のあれこれも含め、簡単にですけどアドバイスできることもあるかも知れません。

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さて、大仕事を終えてほっとしたところで、溜池山王から上野へ移動。
連れと一緒に上野の森美術館で現在行なわれている、井上雄彦氏の展覧会へ行ってきました。
7/6で展覧会が終了することもあって、すごいヒト。ヒト。ヒト。
前売り券を持っていたし早めに行って並んでいたから良かったものの、
さすが井上雄彦氏、というか何と言うか、開場の時間になるころにはものすごい長打の列。
ビザよりすごいんじゃない?こっちのほうが。
作品も細部に渡って細かく描き込まれていて、また筆遣いも絵によってトーンを自在に変えてあって見事でした。漫画家、というより芸術家、という域ですね。カラダの何倍もある大きな絵もスラスラ描けてしまうのがすごい。視覚に収まりきらないだろうのに、どうやってバランスを取るんだろう…。
今回こうして日本に帰ってきたのは…。_b0112009_13343438.jpg
大満足で美術館を出て、上野のアメ横をぶらぶらした後、
私と連れが生まれ育った地元に戻って“地元の思い出の地巡りでもするか”という話になりました。
幼稚園、小学校、中学校、近くのお寺、遊んだ公園、よく立ち寄った駄菓子屋に文房具屋…。
こういうところをこのトシになってふらふらするってなかなか楽しいもんです。
うわーここでこんなことしたよねぇ!なんて話もしながら。

そんなときに事件は起こりました。

地元の大きな公園を歩いているときに、連れが、“ねぇ、あれ、小島よしおじゃない…?”
ぬ?指差す方向を見てみると、紛れもないあの芸人さんが海パン一丁で公園の芝生に立っていらっしゃるじゃありませんか。何の撮影か分かりませんが、こんな超地元で小島よしおを見かけるとは夢にも思わなかった。ぶはははは。
今回こうして日本に帰ってきたのは…。_b0112009_1342498.jpg
仕事とはいえこんな格好で公園に来なきゃいけなかったりするのね、とちょっと気の毒に思いましたが、ちゃんと合間にはジャケットを羽織ってらっしゃいました(笑)。
ただちょっとばかり眺めていたものの、私も友人もさほど興味がなかったので、
“行く?” “行こうか”とその場を離れたのですが、その後道で通り過ぎるオトナコドモが“今なんか小島よしおが来てるらしいよ!?”とざわざわ噂していて笑えました。うんうん、思いっきりいたぞー。

夕方になってまた別の幼稚園来の友人ふたりとも合流して、4人で近くの居酒屋へ。
幼稚園→中学校まで一緒だったこの4人は高校で皆バラバラになったので、それ以降
どうしても会う機会は減り、高校卒業後は私がアメリカに行ったこともあって一緒に飲んだ
経験はあまりなかったのですが、こうして年を重ねて酌み交わすお酒というのは格別です。
昔話に花が咲き、今度は友人宅で飲もう!と計画して別れました。

いやいや、大使館に行ったり美術展に行ったり昔からの友人と遊んだり小島よしおを見かけたり、
それはそれは盛りだくさんな一日でした。

  by supersy | 2008-07-03 23:59

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