Lelli Test、改め『Lever Sign Test』診断力のシステマティックレビュー・メタ分析風まとめ。






Lelli Test、改め『Lever Sign Test』は結局のところ使えるの?最新エビデンスまとめその5。(2018-01-22)


シリーズの集大成?って感じでしょうか。今までの総まとめです。百聞は一見に如かず。まずは下のテーブルをご覧ください(クリックで拡大)。今までのLever Sign関連研究の結果一覧表です。個人的に覚えておきたい各研究の癖やポイントは右側の「コメント」にまとめてあります。
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質の高い診断研究はまだまだ十分になく、最終結論を練りだすのは難しいかなぁという印象です。研究結果は、最後のMulligan et al以外はそれなりに一貫性が見られたんですけどねぇ…。

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この中で私が思う、「質が中ではそこそこかもしれない有意義な」研究たち…つまり、我々が結果を現場で応用するにあたってそれなりに実用性のある、「前向き(Prospective)で」「患者が意識がある状態で行われた」、且つ「Arthroscopy(診断ゴールドスタンダード)を比較テストに用いている」研究に絞ってメタ分析を行ってみました。総患者数は399人…ACL診断研究のメタ分析としては非常に少ない数字ではありますが(LachmanやAnterior Drawer, Pivot Shiftのメタ分析なんかでは何千もの被験者がいますから)、これが一応今のところ、「現時点でのまだエビデンスの質が高めな研究たちを集めて出した、統計的結論」といえるかと。もちろん、ACL断裂者割合が高すぎ(340/399 = 85.2%)て、実際のスポーツ現場でのprevalenceからかけ離れているとか、Sample Biasを始め色々問題はあるんですけども。

95%CIも含めてこれらの数字を眺めてみて、現時点の結論としては、「除外にはハッキリと有効、確定にもそれなりのチカラを持つ」、「Lachmanを超えるほど優秀ではないにしても、それに匹敵すると言ってもいい」、「利点は実施が簡単、特殊なスキルを要しない、患者との体格差を気にしなくてもいい、必要とする可動域が狭くてもいいなど複数挙げられる。これらは他のテストにはないユニーク且つ現場での応用の利く長所である」…ということが言えるんじゃないかと思います。どうでしょう?「結局のところLever Sign Testは使えるのか?」というテーマで何年か渡って複数の記事を書いてきましたが、今のとこは「どうやらなかなか使えそう」ってことで、いいんじゃないですかね。

今回レビューした合計7つの文献は、一番最初のテーブルに出てくる順にこんな感じになってます(↓)。一応現時点で出ているLever Sign関連文献は全て網羅しているつもりなんですけど、もし「こんなのもあるよー」なんてのがあったら是非教えて下さい。

1. Deveci A, Cankaya D, Yilmaz S, Özdemir G, Arslantaş E, Bozkurt M. The arthroscopical and radiological corelation of lever sign test for the diagnosis of anterior cruciate ligament rupture. Springerplus. 2015;4:830. doi: 10.1186/s40064-015-1628-9.
2. Thapa SS, Lamichhane AP, Mahara DP. Accuracy of Lelli test for anterior cruciate ligament tear. J Inst Med. 2015;37(2):91-94.
3. Lelli A, Di Turi RP, Spenciner DB, Dòmini M. The "Lever Sign": a new clinical test for the diagnosis of anterior cruciate ligament rupture. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2016;24(9):2794-2797. doi: 10.1007/s00167-014-3490-7.
4. Massey P, Harris J, Winston LA, Philip N, Delgado DA, McCulloch PC. (2017). Critical analysis of the lever test for diagnosis of anterior cruciate ligament insufficiency. Arthroscopy. 2017. doi:10.1016/j.arthro.2017.03.007.
5. Chong AC1,, Whitetree C, Priddy MC, Zimmerman PR, Haeder PR, Prohaska DJ. Evaluating different clinical diagnosis of anterior cruciate ligament ruptures in providers with different training backgrounds. Iowa Orthop J. 2017;37:71-79.
6. Jarbo KA, Hartigan DE, Scott KL, Patel KA, Chhabra A. Accuracy of the lever sign test in the diagnosis of anterior cruciate ligament injuries. Orthop J Sports Med. 2017;5(10):2325967117729809. doi: 10.1177/2325967117729809.
7. Mulligan EP, Anderson A, Watson S, Dimeff RJ. The diagnostic accuracy of the lever sign for detecting anterior cruciate ligament injury. Int J Sports Phys Ther. 2017;12(7):1057-1067.

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  by supersy | 2018-01-23 19:00 | Athletic Training

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