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Camelback SignとPatella alta。

PT Schoolを卒業し、晴れてDPTとなった相方が、
7月のBoard exam(国家資格受験)に向けて、色々と勉強をしています。
AT界では卒業前に受験するのが当たり前になっていますが(例えば5月卒業なら2月や4月に受験可能)、PT界では今年から5月卒業で最も早くて7月受験、という風に変わったようです(相方が横で面倒臭いんだよ、と何やら色々文句を言っています)。

で、Ortho(整形外科)の復習をしている相方が、
「Camelback signが云々」と言っていたので、それ何?と教えてもらいました。
直訳すると、Camel = ラクダ、Back = 背中なので、ラクダの背中サイン。
どういうもんかというと、Patella altaのある患者は、膝を約30度に屈曲した状態だと、
PatellaとInfrapatellar fat padがprominentになり、
まるでフタコブラクダのように、コブになってふたつ並んで見える(↓)、ということみたいです。
Camelback SignとPatella alta。_b0112009_1101828.png

私はこれを習ったこともなければ、文献や本で見かけたこともなかったので、びっくり!
私自身Patella alta持ちだったので、ほうほう、こうなるのか!と自分の膝を観察してみましたが…
Camelback SignとPatella alta。_b0112009_1264234.jpg
ん~、見え…ます?言われてみれば?言われてみても?イマイチ、ひとつにも見えるように…。あんまり…かな?と思うのですが、こちらが実際のCamelback signのある患者の写真らしいです。
Camelback SignとPatella alta。_b0112009_1283139.jpg
こっち(↑)は、ちょっと見え…る?あんまり無いように思うのは私だけでしょうか?
まぁこれがはっきり見えたところで、Patella altaがあると分かるだけで、
あまりusefulな情報ではありませんが、一度も聞いたことがなかったので、面白くて、
他にも知っている人がいるかな?と思ったのでついつい書いてみました。

個人的にはPatella altaのMesurementにはThe Insall ratio(↓)、もしくはThe Insall-Salvati ratioが使えれば十分なんじゃないかと思います。単純にPatellaの長さ(Pole⇔Pole)と、Patellar tendonの長さ(Inf Pole⇔Tibial Tub)を比べる、という。Patella:Patella tendonで、Normalは0.8~1.2、<0.8はPatella baja、>1.2はPatella alta、という決まりがありますが、最近はそれぞれ<0.74、>1.5でいいんじゃないか、という許容的な意見も出ています。
Camelback SignとPatella alta。_b0112009_1515283.png
つまるところ、上の図(↑)でいうと、右(A)が「通常」、左(B)が「Patella alta」にあたるわけです。このとき、膝の角度はおよそ30度(Insall ratio)、もしくはAny degree of flexion(Insall-Salvati ratio)で良いので屈曲させておく、というのが唯一の注意点です。シンプルで、さくっとしたMeasurementなので、PFPSの評価時には知っておいて損はない数値だと思います。まぁ、Patella alta/bajaがあったからって、悪!というわけではなくて、もちろんそれが膝にどういった影響を及ぼしているのか、もしくはそんなにrelavantでないのか、というassessmentも重要になってきます。

  by supersy | 2012-05-22 12:00 | Athletic Training

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