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意外なお客様たち。

さて。
毎日Athletic Training Roomにいると面白いもんで、
意外なお客様たちがふらっとやってくることがあります。
担当のAthletic Trainerが不在なら他のスポーツ、例えばテニスやバスケの選手等を診ることも
ありますし、チーム関係者やAthletic Departmentの人たちもたまに来たりします。
実際にうちのコーチも何度か、プライベートな怪我等を相談しにきたりしましたしね。
普段色々言っている立場上、選手たちには知られたくないらしく、大概こっそりやってきます。
なんだか可愛らしい(笑)。
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      "unexpected guests"で画像検索したら、こんなのが出てきました。か、かわいい…。

それだけではありません。たまにふらっと一般の学生がやってきたりします。
実はこれって非常に迷惑というか、場違いというか、AT Roomを利用できるのはUNFの
Official athletesのみ、という規則がありますので、“一般の学生も診てますか?"と聞かれると、
“すいません、それはできないのでStudent Health Centerへ行ってもらえますか”
と丁重にお断りするようにしています。というのも、私たちが面倒を見るAthleteは
正式に練習等に参加する前に色々と書類にサインをして、私たちUNF Sports Medicine Staffが
Health careをprovideすることを承諾していますし、信頼関係もあるわけですが、
一般の生徒さんに治療を施して何らかの理由でその後訴えられたりした場合、
管轄外の仕事をしちゃっているわけですから、確実に負けるのはこっちです。
私たちも、自分たちの身は自分で守らなきゃいけないので、やるべきことはする、
やるべきでないことはしない、という線を引くことが必要になってくるわけです。

でも、中には当然の顔をして治療や診察を要求する人たちもいて、
ちょっとびっくりしてしまいます。Ice bagなんかを頼まれたりしたときは、
まぁこれくらいは、と作ってあげたりもしますけど…。
たいぶ前の話ですが、以前、“足を怪我した”とやってきた男の子がいたんです。
UNFのAthletesじゃなきゃ診れないから、と説明しても、ちょっとでいいからアドバイスをくれ、と食い下がる彼。その足はと言うと、触診しないでも見ただけで&質問をいくつかしただけで、95%折れてるだろうな、という状態でした。“受ける印象としては、多分骨折してると思うよ、医者に行ってレントゲン取らないと確実なことは言えないけど。骨折が認められた場合、このテの骨折となると、恐らく当分の間、5-6週間くらいはWalking bootになるんじゃないかな”と言葉を選びながら言うと、保険がなくて医者にはいけないんだ、仕事もしなきゃならないし、ブーツも無理。何か他に方法は無いの?と聞くので、もう、ほとほと呆れてしまいました。一応できる限りのアドバイスはしましたが、そんな複雑な状況にこっちも巻き込まないで欲しい…。

アメリカが訴訟大国だというのは皆さんも周知の事実ですし、
こういう仕事をしている以上、訴えられる要素を作らない、というのも私はプロとして非常に
大切なことであると思っています。今までも教授たちにそう叩き込まれてきましたし。
知り合いならできる範囲で何とかしてあげたいものですが、
万が一裁判沙汰になった場合、書面上はこっちが間違いなく不利ですから、
確実と言える信頼関係が無い場合、私は本当はできれば関わりたくないなぁと思っています。
同じSports Medicine Staffやコーチ、チームの直接の関係者なら私も気兼ね無く診ますが、
数回顔を合わせた程度のAthletic Departmentの人となると、冷たいと言われるかも知れませんが、ちょっと躊躇してしまいます。プロとしての仕事をしている以上、どこかで線を引かないと。
何でも屋さんになってはいけません。でしょ?

知り合いの方からメール等で“肩が痛いんですけどどうしたらいいですか”みたいな
相談を受けることもあるのですが、肩の痛みとヒトクチに言っても原因は五万とあります。
基本的なアドバイスはできなくはないですけれど、私もいくつも質問をして、自分の手で触ってみないと適当なことは言えません。私が軽く言ったことも専門家の意見として捉えられる可能性がある以上、責任が生まれてきますから。どうせやるなら自分でも納得の行く仕事をしたいと思いつつ、書面のやりとりではやはり限界もあり、こういうもの実はやきもきして結構困ったりします。
せめて会いに来て頂ければ、出来ることはするんですが…。

現在ATCとして活躍されている皆さんの線はどこらへんなんでしょう。

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さて、数日前に焼いたスコーンの最後の一個を先日職場で食べていたら、
同僚でBaker仲間のLauraに、それ美味しそう!レシピを教えて!と頼まれたので、
また新たに焼いて(↑)、レシピと一緒に彼女に持って行きました。
前回と同じように見えるかもしれませんが、ちょっと改良を加えてあります。
あと、アーモンドの代わりにクルミを投入。こっちのほうが遥かに食感がいい!
ちなみにこのスコーン、焼き時間も入れて30分くらいで出来ちゃいます。素晴らしい。
金曜日辺りにはまた新たなレシピに挑戦しようかと考え中です。むふ、楽しみ。

  by supersy | 2010-04-19 20:30 | Athletic Training

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