NPIって、知っていますか。
NPIはNational Provider Identifierの略で、アメリカ国内で資格を保有しているHealth Care Professionalひとりひとりに課せられる、10桁の登録番号です。Centers for Medicare & Medicaid Servicesという機関が管理しています。
ここで下の記述をよく読んで頂きたいのですが、
All individual HIPAA covered healthcare providers (physicians, physician assistants, nurse practitioners, dentists, chiropractors, physical therapists, athletic trainers etc.) or organizations (hospitals, home health care agencies, nursing homes, residential treatment centers, group practices, laboratories, pharmacies, medical equipment companies, etc.) must obtain an NPI for use in all HIPAA standard transactions, even if a billing agency prepares the transaction. Once assigned, a provider's NPI is permanent and remains with the provider regardless of job or location changes.
つまるところ、NPIというのは"administrative and financial transactions specified by HIPAA"のプロセスで使われる番号なのです。Billingとか、そういうことです。これは、例えばATCやLATの資格を修得したときに自動的にassignされるものではなく、資格を修得した後に、特定のウェブサイトに行って自分でアプライする必要があります。お金はかかりませんし、フォームを埋めるだけ。時間にして10-15分くらいのプロセスでしょうか。
NPIを持っていますか?
持っていないと答えた方、何故持っていないのですか?
そんなものがあるのを初めて聞いた? 本当ですか?去年の11月に、NATAは組織としてのofficial statementを出しています(要ログイン)。全てのAthletic trainerは、NPIを取得するべきである、と。NATA Range of Motion (Email Newsletter)で受け取りませんでしたか?
高校や大学に勤務していて、自分のprovideしているサービスに課金をすることがないから、そんな番号は必要ないじゃないかって?
確かにあなたの働くsettingでは無くても困らないかも知れません。でもクリニックで働くATは年々増加傾向にあります。あなただって、今はそう考えていなくても、将来クリニックで働くようなこともあるかも知れない。クリニックで働くAT達が中でも最も苦しんでいることの一つは、PTたちのように医療サービスにchargeできないということにあります。例えば、PTたちが、ice bagひとつで$15!なんてThird party reimbursementに代金を請求できるのに対し、私達ATのやる全てのことは無料サービスです。ATを他のmedical professionと同等の立場に引っ張り上げていくためにも、彼らが当たり前にこなしていることを私達もやらなければいけません。もし「将来私達ATも提供する医療サービスをbillできるようにするべきだ」とあなたが少しでも信じているなら、できることから始めなければいけません。それは、例えば、「全てのhealth care professionalが持っているべき登録番号を取得する」とかです。
これは前回の記事ともつながるのですが、なんでATはこうなんだああなんだ、あれもできないんだこれもできないんだと文句を言う前に、私達にはやるべき最低限のことをやる義務があります。前述したのは、例えば欲しい物を欲しいと主張するとか、交渉するとか、なんですけども。
このBillingに関するissueや、他の医療従事職に比べての制限や不便さに関しても同じです。「全てのhealth care professionalが持っているべき登録番号を、自分も取得する」私達もこういう「ちょっとしたこと」を、当たり前にやるようになりませんか?
もし今回、「NPIというのは聞いたことがなかった!是非私も取得してみよう」と思ってくれた方がいましたら、是非是非やってみてください。
私も当然ながらNPI持っています。デメリットはひとつもありません。一人でも多くのATC有資格者がこれを取得すれば、Medicare/Medicare Service側に「こんなにATってのは数がいるのか、立派な職業じゃないか!」と認識してもらうことにつながるかも…。これは大きな第一歩になります。ちなみに学生さん(ATS)でもNPIは取得できるんですよ。この機会に、是非!NPIにアプライするにはこちらから。
*When filling out your application use: Provider Code 22 (Respiratory, Rehabilitative & Restorative Service Providers) and Taxonomy Code 2255A2300X (Athletic Trainer)
もし、「まだNPIってものが良く分からない、もうちょっとよく知りたい」と思っていらっしゃる方がいましたら、SEATAのこのページや、NATAのFAQなんかがextra infoにオススメです。
生意気を承知でですが、ちゃんとNATAや自分のregionからの連絡は目を通すようにしましょう!
私たちの母体である組織が何かアナウンスメントをしているなら、それは私達が一日のほんの1-2分の時間を取って読む価値は十分にあるものだと思いませんか。NATA newsやNATA Range of Motionのemailレター等を通じて、「professional communication」を保つことも我々プロの責任かなと思ってます。若いころは私もめんどくさいぜ!と思っちゃっていたほうだけれど、教育界に足をつっこんでみて、「NATAがいま何を考え、何を成そうとしているのか」というトレンドに敏感であること、そして母体組織が何かを伝えようとしているそのチャンスを逃さないことの大切さをひしひしと学んでいます。願わくば、これを読んでくれている多くの皆さんが、「NPIの話を今更してんの?古いぜ!とっくにやったぜ!」と思ってくれていますように。
# by supersy | 2012-05-10 18:00 | Athletic Training