That's How Every Weekend Should Be。

試合のあと外に遊びに行って、慶太郎くんの家に戻ってきたのが朝の2時、就寝したのが4時。
…こういう生活も久しぶりです。
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皆でもそもそ起きだして、向かった先はClearwaterにあるNortheast Coachman Parkというディスクゴルフコース。これが初めてのディスクゴルフなはずの慶太郎氏はあっという間にめきめき上手くなってロングパットまで決めてしまう始末。大いに才能アリ。
Disc Golfについては最近めっきり書いてませんでしたがちゃんと続けています。
…というか、以前にも増して火がついています。
グリップを変えて飛距離が出るようになってからもうとにかく楽しくて楽しくて、
タカシさんがいた頃はよくカツさんと3人でDisc Golfコースの多いタンパまで日帰り遠征をしていたし、“強化合宿”と名づけて泊りがけで計5コースを回ったこともありました。
Spring BreakにMomo氏が遊びに来てくれたときは彼も一緒に回りましたしね。
今回の慶太郎氏も含め、密かに周りの人たちにDisc Golf普及活動をしているわけです(笑)。

G-Discというディスクゴルフ専門ショップに寄った後、シメはやっぱりCliff Stephens Park。
ここはCoachman parkよりもっとイジワルで、大きな湖が至る所にあるので、
ひとたび手元が狂えば水の中にディスクを失うことになります。ええ、珍しい光景ではありません。
b0112009_1005232.jpg安全だと見込んで投げたディスクが最後急な弧を描いてキレイに湖に飛び込んだときは久しぶりにディスク紛失、と覚悟を決めかけましたが、なんとそこに通りかかった男の人が数人。丁度湖に入って泳いで沈んでいる中古ディスクを回収していたみたいで、ひょひょいっと入って、“コレでしょ~?”と取ってくれました。
まるで“お前が落としたのはこの金の斧か?”の湖の女神みたいで感動!ちなみにその無くしかけたディスクは何の変哲も無いプラスチックでできているわけですが、自分で絵を描いた思い入れのあるもの(←)だったので返ってきて嬉しかったです。
いやーあの人たち、ああやって集めたディスクをG-Discで売るのかしら。あまり好ましい行為ではないけど、結構なお金になるのかなぁ…と考えつつも、私にとっては女神なので切に感謝です。

そのあと慶太郎氏のアパートに戻ってプールでまったりしたあと、
彼と別れてカツさんと一緒にまた別の友人の家へ。場所はTampaから西のSeminoleという所。
到着したのがもう夜だったので、お酒を飲みつつ語り合って、また気がついたら1時2時…。
贅沢な週末です。時間がゆっくり流れていくようで、あっという間。
毎週末がこんなんだったらいいのに。
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  # by supersy | 2008-05-24 23:59 | Fun | Comments(2)

Tampa Bay Storm vs Cleveland Gladiators。

タンパに来ております。
今日はArena Footballの試合がタンパであるのでその観戦に。
今回は働かずにしっかり客席で観戦してました。

タンパに引っ越してきたばかりの慶太郎くんと、Gvilleからカツさんを連れて3人で試合観戦。
Tampa Bayの選手の友達がチケットを取ってくれたのですが、
Will Call(関係者チケット口)にpick upしに行くときにWill Callはどこかな?と歩いていたら、
“チケット購入の方は左、Will Callの方は右の列に並んでくださーい”とメガホンで叫んでいる人が…って、、、よく見たら先学期同じクラスを取った友達じゃーありませんか。
この試合で仕事をしてるとは聞いてたけど、まさかこんなスタジアムの真正面で出会うとは!
おーいと声をかけたら、メガホンしたままで“おおっ!”とか言われてこっちがびっくりしました。
最近スポーツ界に知り合いが増えたので、試合にお金を払うことはめっきり少なくなりましたが、
購入者が長い列をなしているところをススーっと入れる優越感は未だに慣れなくて好きです(笑)。
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チケットくれたSedrick、ありがとう!すごい、名前ちゃんとスペルできてる!

アメリカのスポーツは大概そうですが、中でもArena Footballの演出ってすごく派手。
選手紹介では大きな火柱がゴゴーっと上がって煙の中から選手達が登場したり、
b0112009_1124248.jpgタッチダウンが決まるたびにアリーナの中にどんぱち花火が上がったり。Arena Footballでは観客席に飛び込んだボールはキャッチしたお客さんが持って帰っていいというのも良く知られたルールで、その為に観客席でボールを争ってバトルになってるのも見たことがあります(笑)。他にも隙あらばチームTシャツなんかのグッズが観客席に投げ込まれファン魂をかきたててくれるのですが、なんと試合開始早々飛んできたTシャツをカツさんが見事にキャッチ!おめでとうカツさん、これであなたも立派なStormファンです。

チケットを取ってくれたSedrickは仲の良い大好きな友達なのですが、
しかし今回私はClevelandを応援しなければならない理由がありました。
私が去年働いていたAustin Wranglesのコーチ2人、選手7人(!)が現在Clevelandに所属しているので、やっぱりより多くの友人がいるチームを応援したくなっちゃうわけです。ごめんSed。
試合の後、Coach JohnsonがVIP roomに通してくれて、コーチ選手皆と話をすることができました。懐かしい顔に会って以前みたいにわいわい話したり、彼らが元気に活躍してくれているのを自分の目で見られるというのは本当に嬉しいもんです。また2週間後くらいにこうして懐かしい友人に会えそうなのでそれも楽しみにしています。皆無事にシーズンを終えられますように。そしてPlayoffに行けますように。怪我するなよー。
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  # by supersy | 2008-05-23 23:59 | Sports | Comments(2)

ぐっちゃぐちゃ。

なんだか今日は良いことと悪いことが全部いっぺんに降ってきた一日でした。
気分がぐちゃぐちゃです。

良いこと1。
International Officeから突然メールが来て知ったのですが、
“Outstanding International Student”なる賞を頂きました。

b0112009_10513117.jpg良い成績を取ったから良いAthletic trainerかというとそれは必ずしもそうではないんですけど、でも私は良いトレーナーになろうと思うなら勉強もしっかりするのは当たり前だと思います。教室でやるべきことをしっかりやってこそ、必要な知識が身につくんであって、その知識が身について初めて、現場で応用・実戦できるチカラになる、と思うんですよね。だから、勉強を真面目にやるのはアタリマエ。普段はあんまりこういうAcademicの賞を頂いてもそんなに飛び上がるほど嬉しくはないんですけど。
でも今回は、UFでこういう賞をもらえたっていうのが嬉しくて。というのもTexas Stateで5年間も過ごしてきましたから、UFに通いだしてもなかなか拭えなかったんですよね、away感が。自分がUFに通ってる実感がなかなか沸かなかったというか、自分がGators?いいの?っていう感じが消えなかったというか。だから、UFからUFの学生としてこういう賞がもらえたのはなんだかちょっと嬉しいです。

b0112009_1059384.jpg良いこと2。
このあいだのBanquetでのgiftを今日受け取ったのですが、うちのSoftballl teamからカードとサインボールを頂きました。“You made a difference. Thank you for everything. You are GREAT! 08'Lady Hornets Softball”というカードと、選手一人ひとりのサインの入ったソフトボール。いやいや、Athletic Trainerって忘れられやすい存在だけに、こういうのを頂けると嬉しいです。
ハートに囲まれた、“Thank you Sy”が可愛すぎる。。。
ありがとうコドモタチ。

良いこと3。
来年の高校のAssignmentが発表になりました。
幸運なことに第一志望の高校に行けることになったのですが、
Hawthorneが2A・1Aのめちゃめちゃ小さな高校だったのに比べて、
今度は6AのCountyで一番大きな高校なので勝手も全く変わってくるんだろうし、
いよいよ下にUndergradの部下も付くので、名実共に“Head Athletic Trainer”になります。
嬉しいけど、どきどきするなぁ。わぁ。上手くやれるといいなぁ。
Hawthorneに行く前のような不安が蘇ってきて、何だかコレはコレで初心に戻れます(笑)。
これで正式決定だとは思うんですけど、何だか働き始めるまでは“万が一最後の変更があったら”と変な心配をしてしまうので、高校名は夏明けに書くことにします。まぁ、とはいっても皆さん言ったところでピンとこないでしょうけれど。。。
とりあえず、家からはめちゃめちゃ近いから、ガス代が浮くのは本気で助かるっ。

そして、悪いこと。
ここ二日連続で、練習で大きな怪我が出てしまいました。合計3人。
ここまでSpring Footballが平和に来ていたのが幸運でもありましたが、本当に練習に対して真面目な頑張り屋さんたちが次々と怪我をしてしまったので、上手く言葉にできない苛立ちというか憤りがあります。もちろんイライラしたってしょうがないんですけど。それにしたって他でもないうちのコが怪我をしてしまうのを見るのは辛いなぁ。Their pain is my pain、というところまで感情移入してしまっているから。アイスバッグを作って患部冷やしているときに、彼が頭を抱えていたので、“Does it hurt bad? or you upset?”と聞いたら“I'm just upset...”と消えるような声で言ったので本当にこっちまで言い表しようの無い気持ちになりました。

まぁしかし感情移入を過多にしてしまうのが私の悪いところでもあります。
こういうところ、つくづくAthletic Trainerに向いてない性格だなって思うんですけどね。
ドライにさばさばやれたらどんなに楽か。

Spring Football gameまであと9日。試合に出られるのか、諦めるべきなのか。
ここのところの決断というのは本当に厳しいものがあります。
たかがSpring Football game。たかが一試合。お前には未来があるのだから思い切って今は休みなさい、と言うのは簡単ですが、それが時にはAthletic Trainerの仕事なのも理解していますが、でもそんなに単純なものではないのです。少なくとも私にはそんな単純なものではありません。
私自身高校の頃、膝にステロイドまで打って試合に臨んだもんです。
それだけ大会に賭けていたし、そのために練習をしてきていたのだし、
ここでプレーできなきゃ意味が無い、ここで勝たなきゃ意味が無い、
このあと歩けなくなってもいいから試合にだけは出る、ととにかく根性でプレーを続けました。
それが賢かったかどうかは分からないけれど、でも全ての試合をプレーできたことは今振り返っても満足しています。高校時代のひとつの試合。ハタから見たら何の価値もないものかも知れない。でも、本人たちにとってはとってもとっても大事なものなんです。譲れないものだったりするんです。うちのコたちがどれだけプレーしたいと思っているかは、私が良く知っています。
それを大して考えもせずに、ヤメトキナ、と奪ってしまうというのは、それはそれで大間違いだと思う。特に大学でアスリートにはなれないかもしれないようなコたちにとっては、高校でスポーツをプレーしたことは年をとっても人生に影響してくる大切な思い出になるのです。

でも、私もAthletic trainerとしてプロでなければいけない。
感情に流されて、無茶を許すわけにはいきません。

無理はしろ、でも無茶をするな、と高校時代のコーチに言われたことがあったけど、
コーチ、今だにその線は上手く引けません、私。
自分だけのことだったら思い切ってアクセル踏んづけたりもできるけれど、
本当に未来のあるうちのコたちのことだから、そこまで冒険もできない。
ここんとこ、正しい決断をするのが本当に難しいのです。

とにかく彼らの様子をよく観察して、できるできないを冷静に見極めていくしかない。
多少の無理は許しても、無茶はさせないぞ、うん。
そのために出来る限りtreatmentをして、rehabをさせて、選手と自分のそれぞれが出来ることを全てやるしかないな。大きめな怪我をした選手には必ず自分の電話番号を渡すようにして、夜に突然悪化したり、質問があったりしたらいつでも電話してきなさい!と言うのですが、夜になってある親御さんから“大分調子は良くなってきたようです”と電話を頂いてほっとしました。お母様とこれからどうするかという大体のプランを話して決めて、お互いon the same pageなのを確認したところで“熱心に面倒を見てくれてありがとう”と言って頂けました。いやいやとんでもない!

まさかSyがこんなに家に帰ってまでキミたちのことに悩んでいたりするなんて想像もしていないんだろう、コドモタチよ。甘いな。おねーさんはキミたちが思う以上にキミたちに夢中ですよ。

ただどうしてもやりきれない気分は拭えなかったので、
夜は例によってカツさんとがっつり飲ませていただきました。
お陰で楽しい気分で眠りにつくことができましたとさ。こういうストレスのコントロールができるようになったのはGrad schoolに来てからです。お付き合い頂いてるカツさんには本当に感謝!
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  # by supersy | 2008-05-20 23:59 | Athletic Training | Comments(2)

2008夏の予定 & ペットショップ巡り。

学校が無いとは言え、仕事の無い週末はほっとします。
フロリダに来てから基本的に週末は休む!やりたいことをやってリフレッシュする!をモットーにやってきていますが、やっぱりこういう時間は大事だなぁと思うんですよね。テキサスにいるときは結構根詰めて週末もがっつり勉強してたけど、それじゃあやっぱり身がもたないもん。

日曜日の今日は、いつものようにカツさんとDisc Golfに行ってお昼を食べて、
それからペットショップに行こうかなーどうしようかなーと言っているカツさんに、
私も行きたいです!行きましょう!と乗っかって近所のペットショップへ初めて足と運んでみました。
独り暮らしはテキサスから数えてもう4年くらいしてます。時間が不規則になりがちなこの職業には独りのほうがいいと思うし、好きな時間に好きなことが出来るから気が楽でいいんですけど、なんだか最近家に帰る楽しみが欲しいというか、家に帰るのを待ってくれる何かがいるのも素敵だなぁと思い始めたんですよね。学校と仕事があるときはほとんど一日中家を空けているので、イヌやネコを飼うには気の毒な環境なのですが、お魚とか何か飼えないかしら、なんて何となく考え始めてちょっと経ちます。ひとつのペットショップを回り終える頃に、カツさんが“あそことあそこにもショップがあってね”なんて話し出すので、勢いづいてGainesville中のペットショップ巡りをしてしまいました。ハムスターやハツカネズミやフェレットに危うく恋に落ちそうになり、それから魚の専門店で色鮮やかな海水魚に魅了され…、ほわほわな気分になって帰ってきました(笑)。
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Lionfish(↑)という魚がとにかくキレイで、わーわー騒いでいたら、カツさんに“それでっかくなるよー”と脅されぐぐっと断念。ペットを飼った経験がほとんどないので自信もないし、まずは飼いやすい魚一匹から始めてみようかな、なんて思っています。でもまだ考え中。

それから、夏の予定がついに決まりました!
この時期になるとよく、コンベンションには来るの?日本には帰ってくるの?と聞かれるので、
ここにでででーんと書いておくことにします。
まず、コンベンションには今年も行きます、St. Louisに行くのは初めて!!
日本人ATCで他に行かれる方、お会いできるのを楽しみにしていますので、また遊びましょう!
それから、コンベンションの後はSt. Louisから直接成田へ飛びます。
6/22から7/23の予定で、本当に久っっっしぶりに帰国しますので、
日本のトモダチたちっ、是非遊んでください。帰ったら連絡入れます。
日本にマトモに帰るのは本当にもう、本人も何年ぶりか分からないくらいになってますので、
たいぶ浦島太郎になってしまうとは思いますが、ちょっと東京で洗練されて帰ってきます(笑)。
8月アタマからまた仕事が始まるので賞味2ヶ月きっかりの夏休みですが、
6月上旬と7月の最後の一週間は、アメリカ内の会いたい友人に会うのに使おうかなと。
アスリートの友達なんかもこの仕事同様、チームが移れば住む場所も移る、というわけで
引越しが激しくて、アメリカ中に散らばっちゃってるんですよね。そう簡単に会えない。。。

というわけで、楽しい夏になりそうです。
最初はアメリカに残って夏中働こうかとも思ったのですが、どうせまた夏のFootball 2-a-daysが始まれば10ヶ月ノンストップの日々だし、休めるときに思い切って休むほうが賢いかなと考え直しました。健康のこともあるし、しっかり休んでまた100%で帰ってこられるようにします。
わーい、日本だ日本だ!
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  # by supersy | 2008-05-18 23:59 | Comments(5)

踏み込むか、引くか。Evalにおける勝負勘。

マッサージって、始めたばかりのときは全然分からなかったんですよね、どこが凝ってるとか張ってるとか。それでも毎日続けていたら指の感覚がどんどん鋭くなってきて、慣れてくると
少し触っただけでも選手のその日のカラダの調子が分かっちゃったりするようになります。

それと同じように、現場で独りで働く、という経験を通して鋭くなってきたものがあります。
怪我人を毎日診ていると、勝負勘、というか、線を引く能力が段々と研ぎ澄まされていくのです。
選手の怪我に対して、ぐぐっと踏み込むときは踏み込む、潔く引くときは引く、
無駄なことを出来る限り省きつつ、選手に必要な指示を的確に出す。これが上手くなるんです。
もっと分かりやすく言うと、“What I can(自分に出来ること)”と“Beyond me(それ以上のこと)”を見極めるチカラがついて、その状況下で最も正しいことをする能力が育つ、とでも言いましょうか。
これ、上司の下でのうのうと働いているときには全く感じたことがなかったもので、
結構不思議な感覚です。責任を全て背負って働くって、こういうことなんでしょうね!

高校で働いている以上、例えば骨折や靭帯の断裂、半月板の損傷等の大きめな怪我になってくると、選手個別に医者とのappointmentを取って、医者の判断の下、それぞれX-rayなりMRIなりを撮らないといけなくなります。大学だったら定期的にチームドクターが巡回に来てくれるのでその時に相談したりできますし、ましてやプロならば施設内にX-rayやMRIの機械があったりしますから怪我をしたその足でimagingを撮ることが可能ですが、高校で怪我のEvalをしていく中で“これは医者に診せる必要があるかどうか?”という質問を頭に常に入れておくことは非常に大事なんですね。
例えば、膝の怪我のevalをしているとして、患者のROMが痛みによって制限されすぎていて、必要なテストは全体的にinconclusive。ACLかも?Meniscusも関わってるかも?と決めかねているとしましょう。
ここで頭に留めておくべきことは、実際に損傷しているのがACLかMeniscusかは、この時点で大事じゃないんです。その線は、別に今引く必要はないんです。大事なのは、ACLとMeniscusをsuspectしている段階で、MRI imagingが必要になるという事実。これだけで充分なのです。これだけ分かれば、それ以上痛みを訴えている選手の膝を無理にいじくる必要もありません。evalの手を止め、次にすべきことに取り掛かる必要があります。

1. 選手に医者の診察が必要である旨を伝え(必要であれば親御さんとも連絡を取り)、
  医者とのアポを取って正確な診断を入手する。
2. アポまでの時間、適切なケアをする。この場合、ACLであろうがMeniscusであろうが
  すべき処置は一緒。iceしてcompressionしてimmobilizeして松葉杖をあげて
  痛みと炎症を最小限に抑えるよう努める。

こういったことに照準を合わせ、てきぱきと頭を切り替えて動かないといけません。
高校全てのスポーツをカバーしている以上、的確に能率の良い仕事をすることが重要になってきます。あれー、ACLかな?Meniscusかな?と無駄に悩んで費やしている時間もありません。
もちろん、怪我の直後で選手がひどい痛みを訴えている場合にはまともなevalはできないので、iceを20分ほどして痛みが少し落ち着いてから再度evalする、と言ったような心がけは必要になりますが、これはもう“Beyond me”だな、と判断した時点でevalは医者と言う第三者に託し、自分はそれと同時進行で出来る最大限の治療を行なう、という潔さは大事だと思います。
別にそれって、“自分の力が至らないわ”ってわけでもないと思うんですよね。
Athletic trainerにはAthletic trainerの、Medical doctorにはMedical doctorの仕事の領域と言うものがあって、もちろんそれぞれoverlapしてはいますが、ここまでは自分の範囲、ここからは彼らの範囲、と認められなければお互いが最大限にチカラを発揮できないじゃないですか。ここは自分の領域、と思えば踏み込んで最大の仕事をする。ここは彼らの領域、と思えばそこは信頼してしっかり任せて、自分はサポートに回る。Health careには様々な職業が入り組んでいるだけに、お互いの良さを生かすには、思い切って仕事を託すことも必要になってくると思うんです。
(もちろん素晴らしい医者ばかりではないので苦労をすることもありますが…。それはこの際省きます)

そうかー、全部を自分でやる必要はないんだ、と気がついてから、高校で働く上でちょっと気持ちが楽になりました。それと同時に、自分でも面白いなーと思うのが、この線引きの能力、いわゆる勝負勘みたいなものが徐々についてきたなって思うんですよね。
例えば、ふたりの選手が“親指をjamしたー”と手の親指の痛みを訴えて私のところに来たとします。本当に同じようなMOIで同じような症状でもEvalの過程で何かが訴えるんですよね。
ひとりに関しては“むむ、これはきっと大したことない、私で何とかできる”と思う反面で、
もうひとりは“あ、これは医者に診せたほうがいい”と、直感的に思うというか。
もちろん、彼らのそれぞれの症状のpresentの仕方、“彼はあんまり大したことなくても騒ぐし…/このコが痛いと言ってくるんだからよっぽどだ、”等の性格の考慮、僅かなlaxityの違い、そういうことも総括的にevalの要素に加えているわけですが、でも、何て言うか、本当に最終的に線を引くときに私がここ最近ずっと使ってきたものって、響きは悪いですけど“勘”なんですよね。直感的に、“あ、これは何かがマズい”と自分で感じたものって、やっぱり医者に診せて正解だった、という結果になったものばかりでした。これって、本当に考えてみても上手く言葉で説明できないんですよね。勘なんです。肌で感じるんです。evalのプロセスの中で目で見て手で感じたもの、そういう情報を頭の中で整理して、あとは、自分の本能に聞くんです、“さて、どうする?”って。
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スポーツをしてきた人には分かるんじゃないかと思うんですけど、
例えばバスケットでボールを持って、細かいドリブルで相手を振って、“抜ける!”と思って仕掛ける瞬間。野球で打席に立って、飛んできたボール思わず手を出しそうになってギリギリで“これは振ってはいけない!”とこらえる瞬間。剣道で相手が打ってこようとする動作の中に生まれるスキをついて、踏み込んで自分が打つ瞬間。行くか、行かないか。踏み込むか、引くか。理屈じゃなくて、感じるから動く。スポーツほど刹那的じゃないけど、本当にそういう感覚に近いんです。

こんな偉そうなことを書いても、自分で“あの判断は悔やまれる”という、周りから見たらミスじゃないんだろうけど自分にとってはミス、という経験をしたこともあります。そのせいで医者へのreferが一日遅れて、まぁ正直一日くらいほとんど影響はなかったのですが、でも自分が正しい判断をできなかったことがとにかく今でもとっても悔しいんですよね。それ以来、判断に悩むときには、最悪のケースを考慮に入れて念のため医者に行かせるようにしていますが。迷ったときはbe safe、というのは失敗から学んだ私の中の心がけです。他人のカラダを扱っているわけですから無責任なことはできません。

まだまだ、こういう失敗もあるから勝負“勘”なんでしょうね。
もっともっと経験を積んで勘から確信に変われれば、また一歩成長できるのかな。
ローマは一日にして成らず。一朝一夕でできるよーになるもんじゃないから、
辛抱強く努力を重ねて、もっと良いathletic trainerになるしかないな。
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  # by supersy | 2008-05-16 23:59 | Athletic Training | Comments(0)

Another Banquet & フロリダ組集結。

b0112009_85358.jpgこないだあんな話をupしたら、今度は何と選手のスパイクのスパイク部分が靴から丸ごと剥がれ落ちるという事件が起きました。彼のスパイクの裏はプラスチックでできており、靴の本体(布の部分)と繋がっていたのですが、そのプラスチック部分がべろりと剥がれ落ちたのです。この写真でいうと、白い部分がすっぽり取れた感じ。伸縮でぐるぐる巻きにして固定させ、なんとかこの練習は乗り切れましたが、練習後、“明日代わりのスパイク持ってこれる?”と聞いたら“うん、家にもう1ペアある”と答えてくれたのでぐはーと安心しました。さすがにこれは、想像力でなんとかできる範囲を超えてます。

ちなみにコーチはその光景を見て横で大笑いしていました。
いや、笑えないってば。

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さて、今日は慶太郎氏がGvilleに遊びに来てくれました。
Hawthorneへ来てくれて練習を手伝ってくれただけでなく、
今晩あったBanquetにも付き合ってくれて大感謝です。今朝起きてからというもの謎の腰痛に襲われて重いものが持てなくなってしまっていたので、練習のヘルプは本当に大助かりでした!

高校のBanquetは大学みたいにスポーツ別には別れておらず、時期ごとにあるんです。
例えば12月には、Football、Volleyball、CheerleadingのBanquetをまとめて行なったのですが、3月には男女Basketballと男女Soccerと女子Weightlifting、そして今回Baseball、Softball、Track & Field、男子Weightlifting、Middle School VolleyballのBanquetがある、という感じで一年に合計3回のBanquetがあるんです。前回・3月のBanquetは試験前日だったのもあって行かなかったのですが、今回はBaseballのコーチたちにシーズンが終わってから挨拶できなかったのもあってきちんと出席することにしました。Baseballのコーチ陣にはこの高校の教師が含まれておらず、皆外部の人なんです。だから練習がないともう高校に来ないので、こういう機会でもないと会わないんですよね。
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お世話になったコーチたちと写真を撮れるチャンスって今日くらいかも?と思って一枚一緒に写真を撮ってもらったら、コドモタチが何故かオレもオレも次々とやって来て沢山の写真を撮るハメになりました(笑)。この写真はFootballのHead CoachとAthletic Directorとコドモタチと私です。

しかしそれにしても立っても座っても腰がどうにもこうにも痛むので、
食事会が終わってAward Ceremonyに移るときに抜けさせてもらって帰ることにしました。
コドモタチがうるさいので野球のコーチたちに挨拶とお礼を行ってこっそり帰ったのですが、
翌日Deanにバッタリ会ったら“昨日なんで早く帰ったの?賞があったのに!Officeに置いてあるから今度渡すから!”と怒られてしまいました。いやーしまったしまった。ごめんなさい。

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さて。今回慶太郎氏はTampaへ引っ越す道中にGvilleへ寄って一泊してくれたのですが、
これで私が去年7月にFloridaに引っ越してきて以来、しのちゃん、はぎさん、テツさん、
さとしくんに続いて5人目の日本人ATがフロリダに引っ越してきたことになり、
フロリダ組、なるものが結成されつつあります。
テキサスにいたときはHiroさん、ぬっきーさんと偉大なる先輩方が次々にテキサスに引っ越してきてくれて、時々遊びに行かせてもらったりインターンをさせていただいたりと随分とお世話になりましたが、今回も今回でこれだけの友人たちが集まってきたので、もしや私が魅力的すぎるんじゃないかと自分でも疑い始めています…というのは冗談ですが、こうして集まってくると嬉しいですね!
慶太郎氏、ようこそフロリダへ。Orlandoの怪人、Tampaの魔人、West Palm Beachの天使とGvilleの堕天使に囲まれて、これから楽しいフロリダ生活を送ってください。今度遊びに行きます!

でもまだテキサス組のやんちゃさは忘れずにいたいです。ねぇ、ケニー。
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  # by supersy | 2008-05-15 23:59 | Athletic Training | Comments(3)

IMAGINATION...it doesn't cost.

前回の更新のあとメールやメッセージを下さった方、本当にありがとうございます。
苦労自慢をしようと思ったわけではなくて、高校の現実ってこんな感じなんですよ、ってことを伝えたかったのですが、それでも頑張ったねと言ってもらえると何だかほっとします。

そうそう、ひとつだけ書き足しておきたいというか、前回の続きというか、
高校で働くということについてちょっと書いておこうかな、と思うことがもうひとつあります。
それはですね、高校で働き始めてめっちゃめちゃ上達したことがひとつあるんです。
ヒント1。Undergrad時代にはほとんどやらなかったことです。
ヒント2。想像力がキーです。
ヒント3。この能力、高校トレーナーだからこそ必要になってきます。
ヒント4。小さい頃ハサミで折り紙をちょきちょき切って遊んでいたのがこんな所で役に立つとは…。

どどん、答え言っちゃいましょう。
それは、素材を加工してお手製のpadを作ること!
b0112009_928210.jpg
私がHawthorne High Schoolに初めて出向いた日に、そのAthletic Training Roomで目に付いたのが沢山のFoam Padding(↑)やフェルト生地。厚さや硬さがそれぞれ異なり、色々な種類があります。Tx Stateやプロでインターンした時にはほとんど見たことが無いものたちだったので、コレはどういう風に有効活用するもんなんだろう?Padなんてそんなに要るのかな?と疑問に思ったのですが、その謎はすぐに解けました。

うちの高校はお金があるほうではありません。
つまり、例えば、選手がカラダを強打して派手なアザが出来たりぼっこり腫れたりしたとしましょう。
大学やプロのチームなら、“はい、コレ”とクッションの入ったサポーターをストックの中から引っ張り出して選手にあげればいい。でも、ここにはそんなものはありません。自分で選手に合うパッドを数ある素材の中から選んで、加工して、テープで固定して、言うなればお手製サポーターを作ってあげないといけないわけです。

Bone bruise、親指のUCL sprain、Turf toe、Elbow bursitis、etc etc...
動きをがっつり制限したいけどテープのみでは強度が足りないときとか、衝撃を吸収するクッションがどうしても必要なときにこのFoamたちを引っ張り出してきて、むー、こうしたらいいかな?と試行錯誤してちょきちょき切って、部位に当ててみて、よし、これでどうじゃー!と選手を送り出したことがこの一年間で多々ありました。結構作るもの皆選手は気に入ってくれて、こういうのって教わらなくても想像力で何とかなるもんなのね、と思っています。何ていうか、作り方知らなくても理屈で考えればいいんです。解剖学的に考えて、この動きを制限したいんだからこのへんに邪魔があればいいんじゃない、とか、この部位に変なpressureが掛からないようにしたいんだから、この周りをfoamで持ち上げてやればいいんじゃない、とか。

例えば、つい最近ですが、足が痛い、と来た選手がいて。
足の裏の、丁度2nd metatarsal headくらいがcallus(タコ)のできかけのように厚くなりはじめていて、とにかくそこに体重をかけると痛いというんです。幸いmetatarsalgiaとか神経系ではなかったので、単純にこの部位にかかるストレスを減らさないといけない。とにかく充分なクッションが必要だなー、何でこんなことになったのかしら?と靴や靴底をよく見てみると、靴は本人も覚えていないくらい長く使って柔らかくなっているし、insoleもbig toeから1st metatarsal headにかけてがかなり磨り減っていて無いも同然、全体的にも随分傷んでいる。
“こりゃー新しいcleats買った方がいいよー。せめてinsoleは変えないと。”
と言ってみても、そんなお金ないもん…としょんぼり言われてしまうとどうしようもありません。
むむ、これは何とかしてやるしかないじゃないか。Foamで何とかできるかな?
比較的薄めのFoamをドーナツ型に切って、その上から更にスポンジを切って当ててやり、
2層のpadを作ってくるくる足の裏にテープで巻いてやりました。
それまで、“今日は練習できないよぅ”とぶーぶー言っていたコも、“あ、良くなった”としっかりした顔付きになり、練習に飛び出していきました。このpaddingはこれからこのコのルーティーンになりそうです…彼が新しいスパイクを手に入れるまでは(苦笑)。

あるもので何とかしなきゃいけない。
どこに行ってもこれは変えられない事実ですが、特にBig Budgetの無い高校ではこれが現実です。医者に診せなきゃいけないと思う怪我だって、親御さんが“保険がないから連れて行けない”と言えばそれはもう私が何とかするしかない。サポーターを買うのを勧めたって、新しい靴が必要だって、それを選手が買えないなら私があるモノで何とかするしかない。今何が手元にある?これでどんなことができそう?とにかく色々想像してみる。Imaginationがモノを言います。

Hawthorneに初めて出向いた日。それまで大学でぬくぬく育ってきた私は、高校の小さなAT roomを見て、何のmodalityもないのを見て、とにかくその全てにががんと衝撃を受けました。
ほ、本当にここでやっていくの?一年も?頼むから冗談だと言って、とすら思いましたもん。
でもね、まだ昨日のことのように覚えています。
その帰り道、運転しながら、いや、これはきっと冗談じゃないよなぁ、とゆっくり噛み締めて、
ここで何が出来るかが問われているんじゃないか。
ここで何が出来るかが自分のAthletic trainerとしての本当の真価なんじゃないか。
E-stimが無きゃトリートメント出来ません、Taping tableがなきゃテープできません、
Swiss ballがなきゃリハビリできません、ゴルフカートがなきゃ練習のセットアップできません、
そんなAthletic trainerになったところでどうしようもないじゃないか、と思ったんです。
自分のトレーナー像がそんなものじゃないってこと、これから一年かけて、
他でもないHawthorneで証明しよう、と帰り道に強く強く決意したんです。

Foam padding作りが上手くなったのも、その決心の賜物と言うか何というか。新しいtape jobも幾つか開発しましたし、ストレッチやリハビリもここに来てから色々とヒネリを加えました。
持てる知識と持てる物理的道具を最大限に混ぜ合わせてImaginationで膨らませていけば、
結構乗り切れる状況って多いもんです。全ては自分次第です。ひとりで働いてりゃある意味
好きなことできちゃうんですから。無責任にやっていいって意味じゃもちろんないですけれども。
何コレちょっと面倒見切れない!無理!と赤旗を上げる前に、アナタの想像力にちょっと問いかけてみて下さい。常識も必要ならば取っ払いましょう。突破口は意外なところにあるかも知れませんよ?
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  # by supersy | 2008-05-11 23:59 | Athletic Training | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE

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