高校で働くということ。

学期が終わって仕事だけになれば少し楽になるかと思っていたら、
実はそうでもなくて結局ドタバタした毎日を送っています。
やっぱりFootballはどのスポーツよりdemanding。
練習中も走り回ってなければいけないので、一日が終わると体力的に疲れが来ます。
良い運動になるのでいーんですけどね。

一年間(正確に言うと10ヶ月弱)高校という自分にとって新しい場所で働いてきて思ったことが幾つかあるので、高校で働くことに興味がある!というヒトにも無いヒトにも、知っておくことは損にならないハズですのでちょっと書き残しておきたいと思います。

●モードの切り替えがとっても大事!
Footballのシーズン中は、起こる怪我の種類や求められる仕事のスピードがintenseなので、ギアを上げて常にスイッチをonにしておかなければいけません。状況を先読みし、全て先回りするくらいの気持ちで動かないといけないと思うんですよね。
でもBasketballやSoccer、Baseball、Softballのシーズン中は拘束時間が長いので、逆に上手くスイッチを切る能力が必要になってきます。TrackやWeightliftingのMeetも一日かかるので同じ。丸一日ずーっとスイッチ入れてたら気が滅入っちゃうんですよね。節約モードにしていい時はする!というのが仕事の質を保つコツみたいです。
そういう意味で、Undergrad時代に色んなスポーツで色んなリズムを経験できたのは本当に役立ちました。あるじゃないですか、それぞれのスポーツの“色”って。カメレオンのように臨機応変にその“色”を変化させるチカラはやっぱり大事ですね、ここで生きていく上で。

●時間を追いかける。
時間に追われるのは簡単ですが、時間を追いかけるようでないと複雑なスケジュールはこなせません。つまり、時間の逆算が狂い無くできないといけないんです。
例えば。一番キツかった日といえば、一日ホームゲームが5試合あった日がありました。
サッカー2試合、バスケットボール3試合。サッカーは高校から車で2分のFieldで、バスケットボールの試合は体育館でと、ちょっと離れた場所で行なわれ、それぞれの試合は5時開始。

どーせーっちゅーんじゃい!!

と地団駄を踏みたくなったんですけど、そこはぐっとこらえてとにかくこの一日を平和に乗り切らないといけません。試合のカバーもてんてこまいですが、Athletic Trainerが一番忙しいのは試合前。5チーム分の選手のテーピングやらストレッチやらをしなければいけないし、試合のセットアップも遅れることなく完璧にこなさなくてはなりません。時間軸の把握が非常に重要になってきます。
     Basketball                 Soccer
  5:00 JV Boys                  5:00 Girls
  6:30 Varsity Girls                7:00 Boys
  8:00 Varsity Boys
という流れだったんですけども、サッカーは試合開始1時間前には選手がFieldに集合してアップを始めます。バスケットは、40分前くらいとちょっと遅め。アップ開始前に選手達は私のところにtreatmentを受けに来るので、つまり、3:30くらいには私はAT roomにいてサッカーの選手を待ち構えてるくらいの状態でいないといけません。で。それまでに試合のset upは終えていないといけないから、つまり3時までには全てのcoolerとbottleをfill upし、サッカーフィールドと体育館にそれぞれdropしに行く必要が出てくるわけです。えぇもちろんサッカーフィールドまでは自分の車を出して持って行きます。

更に。試合に必要な5つのcoolerとice chest1個、24本のウォーターボトルを準備するのに、
約40分はかかります。つまり、2:20には動き出さなければいけません。
余裕を持って全て逆算しないとその後全てに影響出ちゃいますからね。

こうして綿密に計算をして動いても、予想外の仕事が飛びこんでくることも多々あります。
オフシーズンの選手がトリートメントにやってきたり、ADやコーチから“これを確認取って欲しいんだけど…”と頼まれたり。さらに、仕事を全てスムーズに運ぶためには引いておかなければいけない伏線も多く、例えば、サッカーの選手は“Syは試合の時にはフィールドにいる”のが普通だと思っているので、“今日はそっちには行けない”ということを前もって選手全員に伝えておかなければいけません。じゃないと、フィールドに着いた選手が体育館の私に電話してきて、“Sy、テープして欲しいんだけど今日はいつこっちに来るの?まだ?”なんてことになりかねません。“この日はテーピングやストレッチはAT Roomに来てね!”と口すっぱく一週間くらい前から言っておかないと(高校生は一回言ったくらいじゃすぐ忘れるので何度も言っておかないと)、致命的な時間的ロスを生みます。前準備はこの段階から始まっているわけです。

さて、準備も終わっていよいよ試合開始。とりあえずカラダはひとつしかないので、AD、それぞれのコーチと相談してこの日は観客の多いバスケットの試合のほうにいることにしていました。
サッカーのコーチには、試合で何かあったら電話で連絡ください、という感じで。

無事に試合が始まっても、のんびり観戦していられるわけじゃありません。
バスケットの試合だけでも3試合あるわけですから、バスケットの第1試合・JV Boysの第1Qが終わる頃には第2試合・Varsity Girlsのコたちを捕まえて、“そろそろテーピング&ストレッチするぞっ”とAT Roomに引っ張っていかないといけません。コドモたちは試合をぽけっと見ていたりして時間を気にしていない場合が多く、ギリギリにならないと現れなかったりするので、テーピングなりストレッチなりが必要なコはこっちが把握して声をかけないと私が後手後手になって後で慌てることになります。何事も先読み先読みです。

で。そんな中、バスケットの試合中に鳴り響く私の携帯。サッカーの試合で怪我発生。
ちょっと行ってきます、とサッカーフィールドまで運転していって、あれこれと選手の世話。
結構大変な怪我だったので、選手の親御さんともお話しして、それでもやっと何とか一息、
というところでバスケットのコーチから電話。バスケットの試合で怪我発生です。
体育館まで急いで運転して戻って、また怪我の評価。アイスバッグを作って、今度こそ一息…
と思ったら、その頃にはVarsity Boysの選手が“Syー、テープして!” “ストレッチして!”とわいわい来るわけです。Varsity Boysが一番手が掛かるので、念入りに皆面倒を見てあげないといけません。それだけではありません、相手チームの面倒だって見ないといけないのです。相手コーチには試合前に“初めまして、HawthorneのAthletic TrainerのSyと申します、何か必要だったらいつでも声をかけてください”と挨拶しないといけないし、相手チームの選手が怪我をしたらそれも処置しなければいけません。まー、まさにスプラッタ事件のときがそうでしたが。

もう、正直半泣きでした。この日は(笑)。
10時近くに全ての試合が終了したときは、さすがにお疲れ、自分、と思いました。

●1にコミュニケーション、2にコミュニケーション。
自分の練ったスケジュールを正確にこなすためにも、コミュニケーションが大事になってきます。
例えば、選手に前もって“この日はフィールドに行けないからトリートメントはAT Roomに来て”と伝えること。コーチに前もって“この日は体育館にいますから何かあったらすぐに電話を下さい”と伝えること。一回言ったからいいや、と思わないで何回も伝えること。コミュニケーションはキーです。サボろうと思えば簡単にサボれてしまうだけに、面倒くさくてもしっかりやっておくと、今ちょっとの時間を費やすだけで後に山のような時間をsaveできるようになります。

コーチや選手だけじゃありません。高校のトレーナーは沢山の人々の間に立っています。
高校での私の上司となるのはAD。月曜日には彼のオフィスに行って一週間のスケジュールを確認するのが私のルーティーンになってました。それから、高校の理事長、フロントオフィスの事務の人や清掃のおじさんおばさんとも仲良くなっておくと細かいところで救われます。

そして。中でも一番大事なのは親御さん!高校生は皆未成年ですから、大きな怪我をした選手には必ず親御さんと連絡を取るようにして、どういう症状がこれから起こりうるか、家でどんな処置をすべきなのかということを直接伝えないといけません。こういうときに選手を信用して“両親に伝えて”と言うのは不十分だというのは早くに学びました。“今夜腫れるかも知れませんが、なるべく最小限に抑えましょう。compression wrapをアイス時とシャワー時以外は常につけていてください。アイシングは今夜少なくともあと2回はするように、それぞれ20分ずつ。それと寝るとき、ソファに座っているときなんかは心臓より足を高く上げるようにしてくださいね。”…という私たちにATとってはもう“当たり前”になってしまっていることも、いちいち言葉にしてきちんと説明する必要があります。ボクらの常識が世界の常識じゃないですからね。知識の共有も私たちの大事な仕事です。こういうことは起こるかも知れないですけどびっくりしないでくださいね、でもこういう症状が見られたり、異常に悪化したりすることがあれば夜中でもいーんでいつでも電話くださいね、と言うとfreak outしてるおとーさんおかーさんもほっとするみたいです。

それから例えばですけど、金曜日の夜のFootballの試合でちょっと大きめな怪我をした選手がいたとします。ERに行くほどではないけれど、週明けを待って病院に行く必要があるかな…と思う場合は、その日のうちに選手本人と親御さんにその旨を伝えなければいけません。週末に家に電話を入れて“調子どう?”と確認したりして、その経過によっては親御さんと話して“じゃあ月曜の朝イチに病院に電話を入れてアポを取りますね。いつだったら彼を連れて行ってあげられますか?”と話を進めなければいけません。
だって、病院のアポを取るのは私なのです!これが意外に面倒くさいんです!
月曜の朝8時には病院に電話し、“こういう症状の選手がいて、こういう疑いがあるのでMRIが必要かと思うんです。診察お願いします。親御さんはこの時間だったら行けると言ってるんですが…”と説明。病院も予約枠にそんなに余裕がないので、こっちの希望する時間に毎回合うわけでもありません。“一番早くて、この日のこの時間しか空いてないんだけど…”と言われた日には、“すいません、じゃあちょっと聞いてみます”と保留してもらって、“これでも大丈夫ですか?”と親御さんに確認を取らないといけません。“分かった、じゃあその日は仕事を午前中休むわ!”と言ってもらえれば私はあと一回病院に電話を入れて“OK出ましたー、アポその時間でお願いします”と言うだけでいいのですが、“その日はどうしても行けない”と親御さんに言われた日はまた病院と親御さんの間で電話を行ったり来たりさせないといけません。
アポをひとつ取るのに数時間かかるのもザラではありません。
私が高校の仕事を“エグい”と表現する理由のひとつがこういうところにあります(泣)。
(※アメリカでは、未成年が病院で診察を受けるには、Legal guardian(法律上正当な保護者)が同伴していなければいけません。成人したおにーさんに連れて行ってもらう、じゃダメなんです、legalでなければいけないので。これが毎回両親であれば話はシンプルですが、離婚に伴いおばあちゃんがlegal guardianになっているコもいれば、両親が離婚しておばあちゃんと住んでいるけどlegal guardianは両親なので、離れたところに住んでいる両親を捕まえて診察に行かないといけない、なんていう複雑なケースも…)

まだまだ高校で学んだことや重要だと思うことは多いのですが、
すっかり長くなってしまったので今日はこのへんでやめておきます。
でも、はっきり言えることは高校の現実は複雑極まりなく、とにかく臨機応変に且つ迅速に対応できるチカラが求められるということです。これだけ言うと、どんだけひん曲がってんだ、と皆さん思うかも知れませんが、普段のコミュニケーションさえしっかりしていればいざという時の負担はたいぶ楽になります。選手の中でも、このコなら信用して物事を伝えられる、と思えるコも今は沢山いますし、親御さんの中でも私の対応に“うちのコの面倒を見てくれてありがとう!”と感謝の言葉をわざわざ伝えに来てくれて、以来すっかり信頼を寄せてくれている方々も沢山います。普段のWork Ethic、見てくれている人はちゃーんと見てくれてるんです。

でも、正直この高校での最初の一年間、簡単なものではありませんでした。
初めてひとりで全ての責任を背負って働く、というだけでも充分な恐怖だったのに、その緊張感の中でのこういったcomplicationとの戦いというか何と言うか…。予想もしなかったことが次々に起こりましたし、要領を掴むまでは本当に厳しかったです。唯一のトレーナーだからこそ現場で愚痴を分かち合える人間はいないし、家に帰って泣いたことも一度や二度ではありません。Blogだけ読んでいたら順風満帆だと思われていたかもしれませんが、本当は文字通り歯を食い縛って毎日生活していました。
だからこそ、2年目に自分が何が出来るのか、というのは自分にとっても楽しみなところであります。個人的な見解ですが、高校のAthletic Trainerというのは大学やプロに比べて最も一番キツい仕事だと思います。だからこそ、GAとしてやるには最適な場所だと思う。高校のGAを馬鹿にしているというか、下に見ているというか、そういう人は多いけれど、私はここでの一年一年は非常に深いものであり、学んでいることも他の比ではないと思うんです。私がこの一年で学んだことは私のこれからのAthletic Trainerとしての土台になり、基盤になり、いざというときの底力になってくれるはずです。この一年間で私は比べ物にならないくらい成長した。それはもう胸を張って言えます。2年目の自分にはどういった新しいことができるのか、それを自分の目で見ていくためにも、ここで学んだことは自分の血と肉に変えていかなければいけないし、また、あと2週間半をしっかり締めくくらなければいけませんね。

なりたいAthletic Trainerに、ちょっとずつでも、近づけているかなぁ。
頼むよぉ、自分。もうちょっとだから、自分に嘘つかないで頑張ってこうぜ。
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  # by supersy | 2008-05-10 23:59 | Athletic Training | Comments(2)

肘について考察してみる。

どうもどうも。Finalや課題が全て木曜日に終了し、日本のゴールデンウィークに
合わせたかのように私の頭もゴールデンウィークになってしまいました。
今、キーボードでごーるでんうぃーくと打とうとしてごーるどぇん(dwe)うぃーくと打ってしまったのですが、何かこっちのほうがGWのバカ明るさが出ていいような気もしますがどうでしょう。
日本の皆さんは休日明けですっきり仕事や学校に向かってらっしゃる頃だったりするのかしら。
とはいえ、アメリカでは普通この時期Finalラッシュとか卒業式とかゴールデンでも何でもない、
いやむしろ普段に輪をかけて忙しい&慌しい時期なので、ゴールデンウィークとはもう5年も無縁の生活を送っています。今年はUFの学期終了が早かったから一応正式にはもう夏休みのはずなんですけどね。5月いっぱいまではSpring Footballがあるので仕事は続行します。

あ、そう、またちょっと愚痴ってもいいですか。
契約のワナ?の話をもうずっと前に書きましたが、それについては他とも掛け合ってみたのですが結局状況は何も変えられず(County単位の契約なので、うちの高校だけ内容を変えるわけにはいかないらしいんですよね)、自己消化というカタチで決着を付けてここまでやってきたんですけども。
またもね、ちょっとだけ、ちょっとだけですけど納得がいかないことがあるんです。
高校との契約が正式に切れるのは5月15日。
でも、Hawthorne High SchoolのSpring Football Gameがあるのは5月29日。
コドモたちをほっぽって、“じゃあ契約切れたんでっ、さよならっ”とここを去るわけにもいきません。
つまり、契約が切れてから29日までの14日間は、実質ボランティアのタダ働きになるわけです。
一応大学側の言い訳としては、“冬休みの間、皆が実家に帰っている間も給料が払われていたのだから、まぁイーブンになるということで…”みたいな感じなんですけど、えぇ確かに私以外のクラスメートは冬休みになるやいなや実家にすっ飛んで帰ってましたけど、私は冬休みもここに残ってバスケットボールのトーナメントに飛び回っていましたが…。
まぁ、冬休みにうちの男子バスケットチームが色んなトーナメントに参加して忙しかったというのはしょうがないし、うちの高校のSpring Football Gameが他の高校に比べて格段に遅い時期にスケジュールされてしまったのもまぁ運の問題だし、要はたまたま私にとって色んなことが悪いほうに重なってしまっただけなんですけども。
真面目に働く人間が馬鹿を見るという社会はなんだか悲しい気もします。
たまーにですけど、アメリカ人の“手を抜く”上手さが羨ましくなるときもあります。
そのくらいじゃ自分の性格を変えようとは思いませんが。
仕方ない、おねーさんこうなったらとことんまで面倒見てやるよ、コドモタチ。

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さて。話はすっきり変わりまして。
以前にちょろっと“解剖のテストの問題でちょっと気になったことがあって…”というハナシを書いたことがありましたが、せっかく時間ができたので今回はそれについてまとめてみようと思います。
その問題というのは、
“肘がfull extensionされているとき、UCLのどのパートがtaut(ぴんと張っている)か?”
というモノだったんですけれども、そういえば、どのパートがどのくらいのflexionのとき張っているのかとか詳しく知らないなぁ。3つもあるんだからそれぞれ密かに別れた役割があるんじゃないか、と調べてみたのが今回の内容です。
じゃじゃん、では、まず、肘のUlnar Collateral Ligament(内側側副靭帯)の簡単な説明から。
b0112009_11165757.jpg
UCLは図にある通り、Anterior Bundle, Posterior Bundle (別名:Bardinet's ligament), Transverse Bundle (別名:Cooper's ligament)の3つの異なるパートから構成されています。
Anteriorだけ別名がないようです。仲間はずれ。
Cooper's ligamentというと私は別のモノを想像してしまうのですが、人体にCooper's ligamentと呼ばれる靭帯は数箇所あるようです。胸にあるのもそうですし、Pectineal ligamentも別名はCooper's ligamentだそう。ややこしい。どれも違うCooperさんが見つけたのかな。

・Anterior Bundle…Medial EpicondyleからCoronoid Processにかけて
・Posterior Bundle…Medial EpicondyleからややOlecranonの内側にかけて
・Transverse Bundle…Coronoid ProcessとOlecranonの間にあるNotchの上に広がる

というようにそれぞれ違う方向へ走っているのが見て取れますよね。
まず私が調べてみて驚いたのは、このTransverse Bundleというのは実はほとんど肘関節のstabilityには貢献していないそうなんです。まぁよく考えたらCoronoidからOlecranonに走ってたら確かに、言い方はおかしいかも知れませんけれどintrinsicな靭帯というか何と言うか、関節にはほとんど影響していないですよね。解剖してみても、たまにしっかりと判別できるときもあれば、もう他の組織と混ざって何が何だか、つまり、存在してるんだかしてないんだかみたいな場合も多いみたいです。なので、ここの議題からはちょっと外します。

さて、ということは比較すべきはAnteriorとPosterior。
過去の文献を調べると意外なことにかなりこのふたつのBundleのfunctionに関して議論が別れており、“このbundleはflexion時にtautだ!” “いやいやextensionだ!”何てことを延々とやっていたりするみたいなんですよね。でも、過去の研究者の間でほぼ満場一致で納得されているのが、“Posterior bundleはmaximal flexion時にtautだ”という事実のようです。

で、残るはAnterior。これが全てのbundleの中でstrongest・stiffestであり、平均のfailure loadは260N。Primary stabilizer against valgus stressという重要な役割を果たすのですが、どうやらこの機能の分類が厄介なようなんです。
色々な説がありますが、とりあえず私が一番“らしい”んじゃないかと思ったものをご紹介します。
それは、Anterior bundleには、機能的に分けて3つのタイプが混在しているという説。
 1. Extreme、つまりmaximal extension時にのみtautなコたち
 2. 中間(0~145°の中間ですから恐らく約70°くらい)からfull flexionにかけてtautなコたち
 3. ずっとtautなコたち
b0112009_11472727.jpg
上の図はFuss氏による実験の結果なのですが、彼はcadaverを観察しまくった結果、何とAnterior bundleだけで9つのsub-bundlesを発見したんです。それがこの図の12345,KLMXになります。
(※・この写真は骨を黒く、靭帯の起始停止地点を白く染めたものなんですけれど、左上がoriginのanterior view、右上がmedial view、右下がposterior viewになっていて、左下がinsertionです。つまり、左上、右上、右下から起始したものが左下に停止するというわけです。関節全体を3Dに想像しながら見てみてください)
この9つのうち、K, L, MType 1・つまりfull extensionでのみtautになるbundle
1, 2, 3, 4, 5Type 2・つまり約70°~full flexionでtautになるbundle
XType 3・常にtautな特殊なbundle。  …ということになるわけです。分かります?
Bundle XはGuiding bundleと呼ばれ、その名の通り関節に対してコンスタントにテンションをかけることによって動きをスムーズにguideする役割を果たしています。常にtautなので、逆に言うと0~約70°まではtautなのはコイツしかいないってことにもなりますね。これはちょっと面白い。

つまり、しっかりまとめなおすとこういうコトになります。
(分かりやすくFull extensionは0°、Full flexionは145°で統一させて頂きます)
Transverse…特に機能は無し
Posterior…145°(Full Flexion)でtaut
Anterior…3 Types
  1. 0°(Full Extension)でtaut
  2. 70~145°(Mid~Full Flexion)でtaut
  3. 0~145°のfull ROMで常にtaut (=Guiding Bundle)

む。ということは、先のテスト問題の正解はどれになるのでしょう?
“肘がfull extensionされているとき、UCLのどのパートがtautか?”
というものですから、正解はAnterior、ということになりますね。
これがFull flexionだったらなかなかトリッキーな問題ですね。一般的にはPosteriorでagreeされているのでしょうけれど、でもAnteriorのType 2&3 BundleもFull flexion時にtautになってますからね。まぁ今更こんなこと心配しなくてもいいんですけれども。

というわけで、ちょっとした興味本位から調べ物をしていたら意外に面白いことを多々発見したので忘れたくなくてまとめてみました!途中に載せてある、各Origin&Insertionのでっかい写真はなかなか面白いので、お時間があれば是非ゆっくりじっくり見てみてください!

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成績が今日になって出たのですが、しっかりした内容で今学期を締めくくることができました。
うぃっす!これも皆さんのお陰です!あーざーます!終わりがいいと気分がいいです。
これで大学院生活の半分が終わり。後半も頑張っていくぞー。
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  # by supersy | 2008-05-05 23:59 | Athletic Training | Comments(3)

終わりの始まり。

OrlandoからGainesvilleまで帰ってくる2時間の道のりでガスが1/4しか減りませんでした。
普段通勤or通学時には渋滞を通るからそんなに走行距離は出ないけど、
そうかー、本来はこんなに燃費のいいものなのか。恐るべし、Hondaのエンジン。
この一年間で、引越しだ通勤だ遠征だと20000マイルくらい積んでしまったので、
愛車も大事にしてあげないといけないですね。今週末あたりまた洗ってあげようかな。

さて、季節はまさにFinal week。つまるところ期末試験週間。
2つのFinalと1つのどでかいProjectが残っております。
それが終わるまでまともな更新はできそうもありませんが、
とりあえず今学期を力強く終わろうと頑張っています。ふむっ。

仕事のほうはというと、今は嵐の前の静けさというか、SoftballとBaseballが終わったので
残すところはSpring Footballのみとなりました。あと、ちょうど一ヶ月になります。
さっきふと数えてみたら、今までにHawthorneでHome gameとしてホストした試合、
Awayで帯同した試合を全て併せてみたら約130試合にもなりました。
9ヶ月で130試合…。我ながら…、何というか、よくやったなぁ。
無我夢中だったからできたものの、この数字を見るとうわっと思っちゃいますね。
b0112009_3515424.jpg
写真は数ヶ月前ですが、女子サッカーの最後のホームゲーム前に撮ったものです。
色んなスポーツをカバーしてきましたが、女子サッカーとSoftballは中でも楽しかった!
きゃぴきゃぴした女の子は昔から苦手ですが、おりゃー、とりゃーって感じの元気な女の子とはなかなか気が合うみたいです(笑)。怪我してもなんのその!っていうタフさは意外と女のコのほうがあるといえばあるんじゃないかな。…あ、でも泣く子も多いからプラスマイナスゼロかな(苦笑)。

ともあれ、学校はほぼwrap upにかかっていて、仕事もあと一ヶ月、という今。
タイトル通り、終わりの始まり、という何ともいえぬ哀愁感があります。
しっかり自分らしくケジメをつけて締めくくって、その後の夏を思いっきり楽しむぞー。
じゃないといい加減倒れちゃうぞー。
そんなわけであと数日は寝ないで頑張るぞー。おー。
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  # by supersy | 2008-04-28 23:59 | School | Comments(0)

Orlando Predators vs Tampa Bay Storm。

さて。はぎさんしのちゃんと合流してOrlandoのホテルで更に一泊。
今日は現在はぎさんがお仕事をされているOrlando Predatorsの試合を見学兼お手伝いさせてもらいました。あー、Arena Footballに戻ってくるのは久しぶり。やっぱりいいなぁこの雰囲気!
下はテツさんがスタンドから撮ってくれたなかなか珍しい仕事中のショット。しかもはぎさんと一緒!
b0112009_7205357.jpg

b0112009_7211565.jpgPredatorsのQB・Shaneが先週のGeorgia戦でsackを喰らったときにヘルメットが外れ、相手のchin strap buckleが首と耳にぶつかってそれぞれ切り傷を作ってしまったというエピソードがあるのですが(耳は縫合しなければならなかった程で、右の写真がその傷跡です)、Staff一同冗談で耳と首に左写真のようなバンドエイドをして試合に臨みました。それを見たShaneは“まじかよ…やめてくれよ”と笑ってましたけど。

やっぱりArenaの試合の緊張感はいいですね!高校にはなかなかない(笑)。
ここのスタッフの人たちは本当に良い人たちばかりで、選手もHead ATCのKevinもChiropractorのScottもMassage TherapistのMikeもすんなり部外者なはずの私を迎え入れてくれて、
試合後に至ってはKevinが、今日は本当にありがとう!またいつでも来て!Tampaでやる次のTampa戦も都合が合えば是非来てくれ!とまで言ってくださいました。
いやいや、ありがとうございます!
所が変わればチームも変わるというか、Wranglers時代はGame dayなんてある意味ボクらstaffにとって戦場でしたけれど(普段の練習場所と試合会場が30-40分離れていたので道具の運び込みとかset upで慌しく、とにかく休みがなかったんです)、Predatorsは終始穏やかで皆のびのび仕事をしていたのが印象的でした。会場もOrlando Magicのホームなので立派!

  ↓写真は左から試合前のArena、試合中のBox、試合後のArena外観。
b0112009_721558.jpg
去年Austin Wranglersで一緒だった選手にも何人か会うことができ、
久しぶりー、最近どうしてた!?なんてハナシをすることができました。
いやぁ、こういう懐かしい選手との再会って意外に嬉しいもので、あーこのコも頑張っているんだなぁ、負けてられないなぁととっても良い刺激になります。現在PredatorsでプレーしているSchroederは私と同い年でめちゃくちゃ真面目で努力家なlineman、そういえば一緒に写真を撮ったことがなかったので再会記念に撮ってみました。ははは、やっぱりでっかいや。
b0112009_7222251.jpg
進路について悩むことが多いこの頃でしたが、久しぶりにArenaの舞台に戻ってちょっと目の前が開けたような気がしました。このあとはホテルに戻ってはぎさんしのちゃんテツさんと朝まで宴会だったわけですが、日本人同業者と飲むのは実にThanks giving以来だったのでこれまた楽しかったです。なかなか贅沢な思いをした週末でした!遊んでくれた皆さん、ありがとうございました!
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  # by supersy | 2008-04-26 23:59 | Athletic Training | Comments(4)

友情のディスク。

さて、オーランドに来ています。
今回の滞在では色々用事があるのですけれど、そのうちの一番が、
一年間の研究を終えて日本に帰るタカシさんの見送り、でした。
カツさんとタカシさんと私はいつでもDisc Golfだ食事だ飲み会だと何だと一緒につるんでいる仲間だったので、別れるのは寂しい寂しい。いくつになっても慣れないなぁこういうの。
タカシさんに何か餞別をと思って色々考えていて、
そうだーバックプリントのディスクに絵を描いて送ろう!と思い立ったのが2週間ほど前。
カツさんがNorth Dakota、タカシさんがCalifornia、私がTexasにそれぞれ以前住んでいたので、
お互いをキャラクターに見立ててDakotan、Californian、Texanを描くことにしました。Californianはキザで色男な感じ、Texanはでっかくてトロそうな感じ、Dakotanは…ピグモンな感じ(笑)。
3人でこんなことを言い合って笑っていた日々を思い出しながら、考えに考えて
書き直しを重ね、完成したディスクがこちら↓。Friends forever, その名も友情ディスク!
b0112009_3114442.jpg


自分が魅せられる人ほど夢に向かってactiveで、活躍の場を変えていくからこそ別れのときも来てしまう。そういう人達に出会えたこと自体とっても幸せなんですけれど、短い時間でも出会えて時間を共有できたことは幸運なんでしょうけれど、それでもやっぱり別れは好きになれないなぁ。
TAIKIさん、タカシさんと、まさにそんな最高の友人たちが続けてGvilleを去っていってしまったので、何と言うか、ぽっかり穴が開いたようなというか、心細く感じてしまうところはあるのですが、
それでもお互いの生き様に誇りを持ってそれぞれの分野で頑張っていきたいですね。
次に会うときは胸を張って会えるように。それまで、しばしのお別れです。

そろそろ慣れてもいいはずなんだけどなぁ。
日本からテキサスへ、テキサスからフロリダへ、私も動いてきたし、
色々なところでしてきたインターンでも色々素晴らしい人たちに会えた。
でも、何度やってみてもそういう人たちとの別れは慣れなくて、辛いもので、
でも、うむ、よく考えたらそういう人とは今でも連絡を取り合って繋がっている。
巡り合わせってこういうことかな。
会うべき人たちとは会えるし、繋がるべき人たちとはずっと繋がれる。
私の“ヒトとの出会い”を司っている天のチカラには感謝だなぁ。

…なんて色々考えてしまうんですけどね。
今日は、3人で回る最後のDisc GolfということでOrlandoのGordon Barnett Parkを回った後、空港内のHyattに一泊。く、空港内のホテルってゴージャスすぎる…。
明日はタカシさんを見送りカツさんと別れた後に、ハギさんしのちゃんというまた別のAthletic Trainer仲間と合流することになります。隙を見てFinalの勉強もしなくては。いやいや、慌しい学期末です。
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  # by supersy | 2008-04-24 23:58 | Just Thoughts | Comments(5)

ACLについて考察してみる。

ATの方ならきっとACLについては嫌ってほどレクチャーされてきてるだろうと思いますし、
実際に怪我の現場に居合わせたり手術を見学に行ったりリハビリをしてきたりしている中で
学ぶことも多いですよね。私もACLの手術だけでも多分3つくらい見たことがありますが、
最初に見たときはなかなか衝撃だったなぁ。手術ってか工作みたいだなぁ、と思って。
そんなわけでありきたりなトピックではありますが、ちょっと違う切り口の講義を
とある先生がしてくださったので、それをベースにちょっとまとめてみたいと思います。
b0112009_11173214.jpg
ACL、正式名称はAnterior Cruciate Ligament、日本語では前十字靭帯。
これは膝の靭帯の中でももっとも怪我のincidentが多い靭帯です。

皆さん今座ってますか?もし90°に膝を曲げて椅子に座っている状態なのであれば、
両手で、それぞれ右と左の膝っ小僧をぐわしっ、と思い切り掴んで見てください。
大まかに、アナタの親指があるのがMCL(内側側副靭帯)、小指がLCL(外側側副靭帯)がある位置になります。真ん中、中指がpatellar tendon、人差し指が大体Pes Anserineあたり、そして薬指がなんとGerdy's tubercleになっちゃうんです。ねっ。便利でしょ。
しかーし。これでびっくりしないでください。
それでは人差し指と中指をえんがちょするみたいにクロスさせてみましょう。
(普通ヒトは中指を上に組みますよね?人差し指が上なんてあまのじゃくさんはいませんよね?)
LateralからMedialに向いている中指が前十字、逆向きの人差し指が後十字になります。
前十字と後十字がどの向きでどうクロスしているのかを忘れたらこれが一番です。

これ、Undergrad時代に習って便利だなぁと関心して、
ATSなら全員知ってるもんだと思ったら意外に知らない方も多かったので書いてみました。
ちょっと目からウロコ落ちません?

さて、そのACLですが、ちょっとマニアックに掘り下げていくと、
長さが35mm、太さが10~11mmと数字にしてみると案外小さいんですね。
ただ、これだけの小さなstructureで、1725~2500Nもの負荷を支えられるというのだからすごい。これ、重量ポンドに直すと約398~562lbsの重さに、えーと、私の計算が間違っていなければなると思います。
ACLは微妙に捩じれながらinsertしており、full extensionではposterolateral partが、flexionではanteromedialがそれぞれtautになって、その中間のintermediateは基本的にthrough out ROMでtightといういわゆるguiding bandの役割を果たしています。
●Primary Restraint...Anterior translation of the tibia
●Major Secondary Restraint...Internal tibial rotation
●Minor Secondary Restraint...Varus-Valgus (in full extension only)
                  External rotation (greater at full ext)
VarusとValgusのstabilityはfull extensionでしか出ないとこの先生には教わりました。
MOIにはInternal tibial rotationとvalgusのコンビネーションもあると習ったことがあるのですけど、まぁでもチカラの組み合わせを考え出すとキリがないのかなぁ。ねじれてるし。

このあとはACLの手術のあれこれの話をしていたのですが、内視鏡の映像もたいぶ訳が分かるようになってきたなぁと実感しました。最初に見たときはどれがどれだか、というか、どこに何があるかも分かってなかったので、“これがTorn ACLの内視鏡の映像で…”って無くなっているモノを説明されても全然有り難味が分からなかったんですよね(笑)。
b0112009_2229325.jpg
例えばコレ、左がTorn ACLで右がReconstructedの映像なんですけども、
今だから“あーこれはFemoral notchだな、あるはずのACLが無くなっていてscar tissueがいっぱいだ”って読めますけど、最初はこうして比較でもしないとね、わっかんないですよね。
一生懸命読もうとしていたら映像が上下ひっくり返ってたりすることもありますし。

Meniscal Tear(半月版損傷)の手術のハナシにもなったのですが、これも少しだけ。
Meniscal surgeryには基本的に2種類あります。
RepairとMenisectomy。切れたところを縫合してくっつけるか、その欠片を取ってしまうか。
ご存知の通りMeniscusの外側は厚みがあり、vascularになっていますが、内側になればなるほど薄くなり、avascularになります。血液の循環があれば損傷を起こしていても栄養が行き渡るので自然治癒が可能ですが、内側の血管が無い部分はそれが不可能になります。つまり、治癒が起こらないわけです。だから、Meniscal tearの患者に手術をするときには、損傷の箇所が内側であればもうその欠片を取って、関節がロックしないようにするしかない(=つまりMenisectomyをするしかない)、というわけなんですが…。
だからね、外側だったらじゃあほぼrepairが可能なのかなと思ってたんですよ。
でも、先生曰く、非常に特殊な条件が揃ったときにしかRepairはしないのだそう。
それは、Vertical tear in the thickest portionのみなんだそうです。
つまり例えoutermostなところに損傷が起こっていたとしても、そのキズの向きがobliqueだったりhorizontalだったりしたら、それは縫い合わせても自然治癒できないということです。
キズの向きも重要な決め手になってくるのか!とびっくりしました。
先生によれば、これは全体の半月版手術の5%くらいでしかないそうで、
repairって意外にできないもんなんですね。知りませんでした。

講義の終わりに、コドモ相手だったらACLの手術するんですか?という質問も出ました。
コドモだとまだgrowth plateがあるので、つまり成長の最中でまだまだ骨が伸びているので、
手術をしてしまうとこのgrowth plateが閉じてしまい、骨の成長が止まってしまう危険性があります。ACLのreconstructionはMeniscucの手術と違って大掛かりで、骨にドリルで穴を開けますからね。閉じてしまっては一大事。片足だけ早く閉じてしまったりすると左右の足の長さがガタガタになり、後々体中に多大な影響を与えてしまいます。なので、若い選手を扱うときはまずX-rayを取ってGrowth plateのopen具合を調べるのだそう。すっごくopenだったら、例えばMeniscal surgeryとかgrowth plateに影響の無い程度の手術に留めておく。時期を待ってまたX-rayを取り、ほどよく閉じてきた頃にACL手術をするのだそうです。
意外に、気に留めておかなければいけないことって多いですね!

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面白いと思ったことだけを書き並べたので読みにくくなってしまってすいません。
さて、急ですが、明日から数日間ちょっとOrlandoに出かけてきます。
帰ってくるのは日曜日かな?
一応パソコンも持って行きますが、更新ができるかはちょっと分かりません。
まぁどっちにしても、書き溜めておくので後で一気に更新します。
それではちょっと早いですが皆さん良い週末を!
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  # by supersy | 2008-04-23 23:59 | Athletic Training | Comments(1)

お絵かきとMotion Analysis。

>hiroさん、賀屋先生
私信になりますが。とりあえずDr. Borsaに答えてもらったところによれば、piaもdura, arachnoid同様、やっぱりspinal cordの終わりまでカバーしているそうです。Borsa曰く、Spinal cordが終わってCauda equinaになるところで終わりだよ、レベルでいうとT-12くらい。だそうです。これが厳密に言ってL1なのかT12なのかは個人差もありそうですが、Meningesのオワリの定義はやっぱりSpinal cordの終わるところなのかなと理解していました…賀屋先生のコメントを読むまでは。そうだここにもいたー、解剖マニア!賀屋先生!Piaがligamentになってるんですか?知らなかった!それをまだpiaと見るかもはやpiaではないものと見るかでも理解が変わってきそうですね…。あぁますます混乱してきています(笑)。
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さて、月曜火曜と連続でFinalがあったので週末はがっつり勉強をしておりました。
大学院に入ってからは、長時間ぶっ続けで勉強するというよりも、空き時間を見つけてちょこちょこ勉強するというスタイルになっていたので、久しぶりにこうして猛勉強すると頭痛がする…。

月曜日のテストは解剖で、特に気合を入れて時間をかけて勉強していました。
もうこれは私の習性と言うかクセというか、気合を入れて勉強しだすと止まらなくなるんですよね。他の授業中だろうがなんだろうがとにかくその科目の勉強をしたくてしょうがない。
でそんな熱心さが高じて、別の授業中に退屈だったので描いていた絵がコレ。
b0112009_8194089.jpg
こういうことばっかりしてるのでヒトからは関心されるか“お前アホじゃないの?”と言われるか
どっちかですが、私が何でもとにかく絵を描くのには理由があります。
ヒトにはそれぞれに合った勉強のタイプがあるといいますが、私は完全にVisualタイプなんです。
アメリカではよく耳にする話題なんですが(個人的に日本にいるときには聞いたことがなかったのでそう思うだけかも知れませんが)、ヒトには主に3種類のLearning styleがあって、visual, auditory, kinestheticに分けられるそうなんです。噛み砕いて言えば、見て覚えるヒト、聞いて覚えるヒト、実際に自分の体を使ってみて動いて覚えるヒト、の3つです。私は何事もvisualizeしないと入ってこないので、特に解剖の授業ともなれば実物を見て、そしてその後は絵を描きまくって覚えます。Visualizeと言っても教科書を見てるだけじゃダメで、やっぱ自分の手で描かないとお互いの位置関係とかtissueのtextureとかがしっかり入ってこないんですよね。Cranial nerveの絵とかBrachial plexusの絵なんかもう20回は描いてきてるんじゃないかな…。
この解剖のテスト問題のひとつに関して気になったことを調べていたらなかなか面白い発見ができたので、これについては後日またまとめたいと思います。

今日は今日でOrthoのテストがあったのですが、
その中で、Prehabに関するBiomechanics Evaluationも範囲になっていました。
これに関しては専門家さんが2回に渡って講義をしてくれたあと、
次の授業では私たちGAがそれぞれFLGのBiomechanics labに行って、
マーカーを実際に装着してBiomechanics ayalysisをする、ということをやってみたのです。
クラス全体を4つのグループに分け、それじゃあ各グループひとりモデルを出して、
と、Dr. Doverが言うので、是非体験してみたくて私をモデルにやってもらうことにしました。
b0112009_8293446.jpgマーカー(←)と呼ばれる電球のような形をした丸いモノを、他のメンバーに体中至る所にテープでくっつけてもらい、準備完了。ちょっとうろ覚えですが、AC joint, Greater trochanter, Lateral femoral epicondyle, lateral mareollus, calcaneous, head of 5th metatarsalがランドマークだったような気がします。今回は下半身のexerciseのみだったのですが、もちろん肩をターゲットにしたような運動をanalysisするときは肘や手首にもくっつけます。
うーん、カラダ中にまるまるがいっぱい。
b0112009_8441280.jpg
本当はPrehabでやっていた全てのexerciseを経験してみたかったのですが、残念ながらそんな時間もないので、バーを頭上に上げてそのままスクワットをするOverhead squat(左上)と、それから台の上に片足で乗って、膝を曲げていきもう片方の足の踵で床に触れるというHeel tap(右上)のふたつのexercseをdemonstrateすることに。あ、厳密にはLateral heel tapなので写真とは微妙に違うんですけども、いいのが見つからなかったのでまぁ参考に。

このマーカーの他に、Force plateと呼ばれるスペシャルな器具もこの施設には装備されていて、このPlate、床にはめ込まれているんですけど、そのプレートの上に誰かが立ったりしてチカラが加わると、それがどのくらいの大きさでどこを向いていて、ということを一瞬で分析できるようになっているんですね。

これらを全て組み合わせた結果、カーテンで囲まれた真っ白の床が張られている、
“Motion analysis area”に立つと、コンピューター上でヒトはこんな風に見えます。b0112009_8471556.jpg
この写真は私たちが実際に行なったものではないのでマーカーのついているランドマークポイントは多少異なりますが、イメージとしてはまさにこんな感じ。こんな風にマーカーは点として、カラダのラインはマーカー間を繋げた線で表され、棒人間のようになって見えるわけです。

床が灰色になっている部分がForce plateのあるところで、ちょっと見えにくいんですけれども赤い矢印が床から上に向かって伸びているのが見えますか?これがまさに、どの方向にどれくらいのチカラが掛かっているかをベクトルのように表しているのです。

motionをdetectするカメラは部屋の至る所に配置されているので、コンピューターで
このexerciseをviewするときにはマトリックスのようにくるくる角度を変えながら再生できます。
うわぁぁぁ、出たぞ技術の最先端!!!でもないのかもしれないけど!

…。
で。
今日あったテストでは、まさにボクらのこの写真がテストに出され、
“これはクラスメートのひとりがoverhead squatをしているところです。
 trunk, knee, ankleのinitiation, terminationの角度はそれぞれ表の通りです。
 このヒトの各関節の角度はnormalかabnormalか、Biomechanics的問題は何か、
 それに関係し得る改善すべき問題は何なのかを書きなさい”
みたいな問題になっていました。

こういう問題は結構好きなのでわいわい解いていたのですが、Heel tapの問題になって、むむ、結構kneeをvalgusにしちゃうヒトが多いのにコイツはむしろvarusになってるなぁ。forceも真っ直ぐブレずに上に伸びてる。ちょっと足がexternal rotationしててtrunkが前にleanしているからsoleusが硬いのとlimited DFがあるようだけど、それ以外は特に問題ないじゃないか、誰だろコレ、やるなぁ、…とか思いながらせっせと文章を書いていたんですよ。
そして提出するときになってDr. Doverが、“あのHeel tapの写真はSyの写真だよ”とこっそり教えてくれたので、あ、そうなんですか!とびっくり。特に女の子はvalgusになりやすいのに、いいフォームだねぇというので、あーざまーすとお礼を言っておきました。いやいや、自分がテスト問題になる日が来るとは思わなかった。そして良かった、恥ずかしいフォームじゃなくて(笑)。
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  # by supersy | 2008-04-22 23:59 | Athletic Training | Comments(10)

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