<   2011年 06月 ( 16 )   > この月の画像一覧

 

NATA Convention in New Orleans その5。おまけ。

コンベンションのおまけです。
Exhibit Hallを回っていたときに気になったものが今回も幾つかあったので、
そういうのも含めてさらっと紹介してみようかと思います。
b0112009_5163061.jpg
まずはコンベンションセンターのいたるところに突如現れる、ジャズ隊(↑)!
ひょっこり現れては、ジャズを数曲演奏していってくれます。このときは、Exhibit Hallオープンを待って入り口前に群がっていたATC達をentertainしにやってきてくれました。早朝のスタバ前にも来てたなぁ。今までのコンベンションでこんな素敵なことはなかった。
ジャズ発祥の地、New Orleansならではのサービス!

そしてついにExhibit Hallがオープン!
Exhibit Hallとは様々な会社や組織が、新製品等を抱えて広告にくる巨大宣伝ホールです。
大掛かりなセットを用意してくる企業も多数。写真は、テーピング等で有名な、Mueller(↓)。
企業にとってはSports Medicine Marketに自社製品を売り込む格好のadvertisementの場なので、少しでも目を気を引こうと皆気合入ってます。無料のサンプルを持ってきている会社も多く、それ目当てのATCもいっぱいいたりして、結構良い相互関係になっているんですよね(笑)。
b0112009_1225931.jpg

数あるブースの中で、一番私が目を惹かれたのは、AlterG(↓)!
GはGravityのG。つまりAnti-Gravityの機能を兼ね備えたトレッドミルなんです。
これはNASAと共同開発されたリハビリ器具で、患者は腰から上がマシーンから出た状態でトレッドミルの上を走ります。このとき、マシーン内の気圧を調節することによって最大で体重の80%をeliminateすることが可能だそう。パーセンテージの上げ下げも非常に細かく正確で、1%単位で調節することが可能。もちろん、一般的トレッドミルのように、SpeedもInclineも調節できます。
b0112009_0243261.jpg
写真を見て、あれ、このふたつ(↑)ちょっと見た目が違うけど?と思った方はするどい。
黒くてまるっこいほうがP200、右のもうちょっと四角い形をしているほうがM300型。
P200はよりAthlete向きで、スピード設定もかなり早くまで出来(~18mph)ますが、
M300はもうちょっと一般のリハビリ用で、安定性もあり、safetyを重視したものだそう。
お値段もたいぶ違って、P200が$75,000、M300が$30,000。倍以上。
同じようなコンセプトなら、HydroWorxがあるじゃないか、と思う方もいるかも知れませんが、
水に入らないメリットというのがこちらのほうにはあるかな、と個人的には思っています。
アメリカでもNFL, NBA, MLSや、オリンピックセンターに各大学など、様々なところが取り入れ始めているんだそう。一度私も体感してみたい!(ヒールで行ったのでお試しできなかった)

お次はこちら!International Diversified Product社の、その名も“The SpineBoard”(↓)。
b0112009_12224834.jpg
リンク先のmovie(動画)を見ていただければ分かるのですが、患者の足元or頭にセットしてスイッチを入れれば、地面と患者の間にすべるようにスーッとこの板が入っていき、実際に体験した相方も“全然揺れを感じなかった!”というほどmovementもminimum。動画ではストラップやHead immobilizer、Neck collarは使われていませんが、それを使えばより動きを制限できるようになるはず。これはちょっと面白かったな。スタンダードになるにはまだまだコストが高いけど($6000くらい)、そのうち結構広まるんでは?と個人的には思っています。

しかしこのブースで一番面白かったのは実は商品ではなくpromoteしに来ていたヒト。
名前を見て、“どこ出身なの?”と聞かれたので、日本ですー、と答えると、
僕も日本に住んでいたことがあったんだよ!という彼。名前はJohn、もちろんアメリカ人。
ここまではアメリカではまぁたまにある会話なのですが(親が軍にいて、etc)、彼は、
“僕は東京の杉並区に住んでいたんだよー!” ええええ!私まさにそこ出身!
英語教師をしていたらしい彼はお父さんの会社を継ぐためにアメリカに帰ってきたのだとか。
すっかり話し込んで盛り上がってしまいました。いやいや、こんなところで同郷(?)に会えるとは!

b0112009_5504348.jpg
最後はProtech Dentという、超薄型のマウスガード(↑)。
厚さはほんの1.6mmしかなく、通常のマウスガード(4mm)の半分以下。
その薄さのため、装着したままで喋ったり飲み物を飲んだりするのが非常に楽で、
衝撃にも通常のマウスガードの30%強いのだとか。抗菌で雑菌もつきにくいそうです。
リンク先の映像を見てもらえれば分かるのですが、本当にぺらぺらの薄っぺら!
熱湯でBoilするのもほんの数秒で良いそう。Cooldownも含めて、なんと2分で完成!
研究はまだそれほど出ていないし、効果の程は確かではありませんが、
面白い商品だなぁと思いました。ブースで見たときにはマウスガードだとは思わなくて、
なんだろこのペナペナの?と思わず足を止めてしまいましたからね。

Exhibitを周ってると、こんなのわざわざ商品化しなくてよいだろうに、
と思うような金もうけ的な臭いがぷんぷんするものも少なくありませんが、
毎年何か必ず結構楽しいものも見つけるので、
私は時間をかけてひとつひとつみるのが好きです。
今回面白いと思ったトップ3は、こんなところかな?

------------------------------------
ついでに観光のおまけ編も。
New Orleandの有名な飲み屋街、Bourbon Street(バーボンストリート)ですが、
前述した通り、レストラン、バー、クラブ、ストリップクラブが沢山あります。

今回の滞在中に幾度となく行くことになったPat O'BriensというBar。
入ってみてびっくり、ここ、来たことある!火がついてる噴水、見たー!
4年前にAFLで働いているときにNew Orleansに遠征で来て、チームの皆でしこたまお酒を飲んだのがここでした。いや、Bourbon streetのあらゆるところで飲んだけど(笑)。
ここは綺麗で静かなので好きです。良い意味でBourbon“っぽくない”バー。
b0112009_4132418.jpg

それからこんなストリップクラブ(↓)も見つけました。
その名も、“Barely Legal Club”  -ギリギリ合法クラブ
b0112009_452925.jpg
それから、Mason Bourbonというジャズバー!
毎晩生バンドが入ってジャズの演奏をしています。このおっちゃんたちがまた格好いい!
音楽がボリューム高めなので普通に会話できないのがアレですが、
お酒以外の値段を払わずに気軽にNew Orleans名物のジャズを楽しめます!
b0112009_572626.jpg
あと、今回初めて飲んだルイジアナの地ビール、Abita。
私はビールってやっぱりそれほど好きではないのですが(飲めますが)、
このAbitaは私にしては珍しく美味しいと思いました!テキサスのShinerも美味しいけどさ。
やっぱりローカルな地ビールって、美味しいものが多いのかな?
b0112009_5114276.jpg

[PR]

  by supersy | 2011-06-24 23:59 | Athletic Training | Comments(2)

NATA Convention in New Orleans その4。観光。

突然ですが、リンク(←左下)を更新しました。
勝手ながら、年単位で更新の無いもののリンクを外させて頂きました。
mixi等に移行されている方も多いですしね。
そして今回University of IllinoisでGAをしているもっちゃんこと素子ちゃんのBlog、
BE- 151A -を新たに加えさせていただきました!どうもよろしくです。

一応確認済みですが、
リンクに関して不都合・不具合等がありましたら直接メッセージを頂けますと幸いです!

---------------------------------
さて。コンベンションの日程は前日の22日までで全て終了。
ほとんどの知り合いはもうアメリカ各地に帰ってしまいましたし、もう講義もないし…。
ということで今日は思いっきりNew Orleansをして参りました!

最初に向かったのは宿泊していたホテルの真正面にある、Mother'sというレストラン。
外観も内装も(↓)全くファンシーじゃないし、どちらかというと日本で言う定食屋のような古びれた雰囲気なのですが、実はここ美味しくて超有名らしく、普段は1時間待ちの行列ができていることも珍しくないのだとか。私たちが行ったのは11時という中途半端な時間だったからなのか、ラッキーなことに全く待たず。でも食べている間にどんどん行列ができていたなぁー。
b0112009_043517.jpg
看板メニューのFamous Ferdi Specialを注文。肉々しい(↑)!美味しい!

その後はAudubon Aquarium of the Americasというミシシッピ川沿いの水族館に。
路面電車の線路を歩いて渡ると…どどどーん、大きな水族館(↓)!水族館大好き!
b0112009_120208.jpg
トンネルを歩いていたらStingray(エイ)がガラスにぺとっと張り付いて、口をほぶほぶを動かしながら上下に小刻みに揺れるんで、まるで“ふぉっふぉっふぉ”と笑ってるみたい。こちらまで大爆笑。
うっ、ウツボも!ウツボも静かに笑ってるぅー。こわい(↓右)。
b0112009_133341.jpg


b0112009_242798.jpg
その後は川沿いを北上し、フェリーを見ながらFrench Quarterのほうへてくてく。
このフェリー“Natchez”、実はNew Orleansで唯一のSteamboatらしいのですが、
蒸気を利用したSteam Calliopeという楽器が船内にあり、
それを使って、停泊中にぴっぴーと曲を演奏していました。す、すごい!
(↑写真からも演奏中の蒸気が出ているんだけど、見えない…かなぁ?)
Steam Calliopeの参考画像(↓)と実際の演奏動画、こちら。
b0112009_210631.jpg


そんなわけでようやくFrench Quarterに到着!
French Quarterとは、New Orleansでも最も歴史のある地区の名前。
レストランやホテル、土産屋が立ち並ぶ観光地です。Bourbon Streetもこの一角にあります。
French、というのは昔この地がフランスの植民地であったことからその名前が来ているのですが、その後にスペインの植民地にもなったため、現存する建物はそのほとんどが実はスペイン統治時代のものだそうです。独特の町並み!
b0112009_6145926.jpg
まず向かったのは、緑と白のストライプが目印、Cafe Du Monde
ここは何と年中無休で24時間営業なので、その気になればBourbon Streetで呑んだくれたあとに、朝の2時3時にだってくることが出来てしまうというすごいお店。本来ならここも並んで待たなければいけないような人気店なのですが、またも運よく待たずに席へ。
b0112009_2441131.jpg
ここのシステムは、“空いている席に座ればサーバーが来てくれる”というセルフスタイルなので、屋根つきオープンカフェになっている外の席を選んでちょこり。対応してくれたサーバーのお姉さんも実に気持ちが良くて、“良い時間に来ましたね、今なら(注文すれば)すぐ出ますよ”と。それでも結構混んでいたんだけど、やっぱり“混んでる時間帯はこんなもんじゃないです、朝なんかは大変!”だそうです。ご注文は?と聞かれて、迷わず“BeignetsとCafe au lait!” ここが有名なのはコーヒーももちろんですが、やっぱりBeignet (ベニエ)!New Orleans風揚げパンみたいな食べ物です。わくわくして待っていると、きたきたー!キメの細かい粉砂糖がたっぷりかかってるー!
b0112009_30945.jpg
こんななので食べながら砂糖がぼっふぉぼっふぉ落ちるわけですが(苦笑)、
(ちなみにそこらへんの床も粉砂糖だらけ。服も風が吹いていたら粉砂糖まみれになるかも)
揚げたてでカリッカリっで美味しい!Beignetは3つで一皿、$1.82。や、安い!
甘いしお腹も一杯になるので、一皿を相方と半分こ。
お土産用にBeignet Mix(↓)も売ってます。これさえ買えば家庭でもBeignetsが楽しめる!
一箱で$2.68、約48個も作れちゃうのだとか。かなりお得ですね!
b0112009_4405332.jpg


ベニエとコーヒーで一息ついたあとは、Quarter南東のFrench Marketへ。
ここはFlea MarketやFarmer Marketが立ち並び、観光客で賑わっています。
b0112009_4541236.jpg
売っているものは、生鮮食料品から土産物、服に帽子に骨董品に至るまで様々。
怪しいドラえもんのキーホルダーも見つけたし、(↓)写真右手前に売っているのはワニの頭。
色が鮮やかで活気づいていて、いいですね!手作りの工芸品を売っているお店もありました。
b0112009_4561465.jpg


お土産やさんを見ながらDecatur Streetを歩いて戻ってきて、Jackson Squareあたりをふらふら歩いたあたりでそろそろ夕食時だったので川沿いのGumbo Potというレストランへ。
Gambo(ガンボ)というのはケイジャン料理の代表的なもので、スープというか、シチューというか、
シーフードやチキンやソーセージやオクラやお米や色んなものが入っています。家庭料理でもあるので、家庭によって味付けも入れるものも異なりますが(日本で言うお雑煮の具や味付けが各家庭で違うみたいな感じかな?)、基本的にはスパイスが効いていてぴりりと辛いのが特徴です。
b0112009_5574058.jpg
そんなわけでどこのレストランで食べても味が違うのですが、ここのも美味しかった!
一日でNew Orleansを満喫してしまいました!

---------------------------------
おおっと、書き忘れていたのですが、
そういえば今回のコンベンションでも懲りずに皆でバスケをやってきました。
6月21日に某高校で行われたこの全AT地域別我鎮固籠球戦@新王鈴図(毎年名前が違う)は、
20以上のATC/ATSが集まってわいわい大盛況でした!
b0112009_021825.jpg
会場になった体育館がAC無しでめちゃめちゃ暑く、皆で汗をだらだらかきながら、あまりの暑さに途中時々意識が遠のきながらのバスケでしたが、2時間半みっちりプレーしてまいりました。
怪我人が出なくて良かったし、誰も熱中症で倒れなくてよかった(苦笑)!
また来年も皆でわいわいやりましょう。
[PR]

  by supersy | 2011-06-23 23:59 | Fun | Comments(2)

NATA Convention in New Orleans その3。

今日は早く早く起きなければいけなかったのです。
何故かと言うと同僚のJay Dawesが(彼はATのスタッフではなくKinesiology Departmentの教授で、NSCAのお偉いさんでもあるのですが)“The Art and Science of Agility Training Program Design”という特別実技講義(Learning Labs)を行うので、私はそのLab Assistantの一員としてお手伝いすることになっていまして。講義開始が8:15am。で、私はその30分前には行ってないといけないから、余裕を持って7:30am頃には着いているとして、ホテルからコンベンションセンターまで歩いて10分…と逆算していたら、遅くとも6:30頃には起きていないといけない計算に。コンベンションでこれは早いぜよー、というわけで前日のお祭り騒ぎはほどほどに切り上げたりしたのでした。

講義はほぼ予定通りの満員御礼っぷり、聴衆約150人弱ほど。
レクチャーはスムーズに進み、40分ほどで実技指導へ。
スーツから短パンTシャツに各々着替え、ladderやcone drillsやらで動きまくり。
朝イチではちょっときつかったですが、参加してくれた方々も楽しんでくれたようで良かった!
事前にもらっていた資料&聞いていた内容から、正直言ってそんなに目新しい情報はないなー、
なんて思っていたのですが、そこはさすが年間何十というプレゼンをこなすベテランのJay。
当日の講義はとっても上手で、interesting factsをどんどん入れてくる。
私までばっちりと勉強になりました。喋り上手いなー、私ももっと勉強しなくては。

これは完全にボランティアのつもりでお手伝いさせていただいたのですが、
終わった後にNATAの方から、“これ、ほんのお礼です”と、こんなもの(↓)を頂きました。
うわーNATAのロゴ入ってるぅぅ。いいのかしら、こんな素敵なのもらっちゃって。
b0112009_603861.jpg

さて。
そのあとは“Osteopathic Treatment of the Runner's Pelvis”という講義に。
これは実はさほど知らなかった話は無くて、ふーんと聞いていたのですが、
全くpelvisに関係ないところで、Shoe wearing pattern云々の話になったんですね。
そこでDr. Rance McClain氏がリストしていて面白かったfactsがこちら。
 ・After 500 miles of running, 1/3 of cushioning in a shoe is gone.
  で、1/3という数字はway more than you need to develop an injury.
 ・故に、300-500 miles (約480-800 km)くらい走ったら靴を替えるのが理想的。
 ・しかし靴というのはやはり沢山走った後はぺちゃんこになっているもんで、
  It takes about 36 hours for the shoes to restore their functions.
 ・つまるところ、靴を2 pairs持っておいて、それを交互に使うのが望ましい
…ということ。
靴って、回復するんだ!人間と一緒で酷使したあとは休まないとだめなんですね。新しい発想!
b0112009_638136.jpg


この後に向かったのは、今回のコンベンションで最後となるレクチャー。
タイトルは“Unraveling the 『Tendinitis』 Myth: Embracing the Tendinopathy Paradigm”というもの。以前の記事でも少し触れたことがある通り、Tendinitis(腱炎)は私たちが思うほど頻繁に起こるものではない、というのは皆さんもご存知かと思いますが、そのかわりにContinuum Modelを使おうではないか、というのがプレゼンターであるDr. Randall Lazicki氏の主張。
ざっくり解説すると、tendinopathyはステージで説明されがちだが、本当はcontinuum(連続した流れ)であるべきなんではないか、ということ。“一応”用意されているステージたちは、
  ①Reactive Tendinopathy
  ②Tendon Disrepair
  ③Degenerative Tendinopathy

という3つなのですが、loadが加えられたり取り除かれたりすることによって、
tendonは徐々に変化をしていく、というtheory。図にすると(↓)こういうこと。
b0112009_7262441.jpg
このコンセプトは非常に面白かったのでこれから色々と調べてみる予定。

中でも、眼からウロコだったのが、
tendinopathyの痛みの原因にneovascularizationがある、という点。
Tendonは血液のsupplyがほとんどない、というのは良く知られていますが、
(だからこそ炎症を起こすのが非常に難しい部位なわけなんですけれども)
Tendinosisが進んで損傷が激しくなってくると、体もそこを一生懸命治そうとして、
非常に細い細い新しい血管を、そのtendonの中に作り出すのです。
このプロセスを、neovascularization (neo=new, vascularization=血管形成)と言います。

血管は体にとって言わば物資を運ぶための整備された道路のようなもの。
血管ができれば血流がそこに流れてきて、栄養分もどんどん運ばれてくるわけだから、
repairがpromoteされていいじゃないか、と思う方もいるでしょう。そうです、そのとおりなのです。
でも、これにはdisadvantageもあります。血管あるところに神経あり、というのが解剖学の常。
つまり、血管形成がされたところに同時に神経も付随して作られるわけで、
神経というのは痛みを生む何よりの原因になるのです。
神経が通っていなければ、痛みは感じない。でも通っていれば、それを感じてしまう、でしょ?
more nerves, more pain。
新たに神経が形成された部位は、ますます痛みに敏感になってしまうというわけ。
b0112009_739321.gif
これ(↑)はPatellar tendinosisの超音波画像ですが、色が付いている部分が血流が確認されているところ = Neovascularizationが起こっているところ、ということになります。画像では確認することが不可能ですが、この血管の周りに新しく形成された神経もある、というわけ。
うーむ、体が自身を治そうとする努力が、皮肉にもこうして裏目に出てしまうなんて!

このあとDr. Lazickiは色々と治療法の話もしてくれたのですが、
中には“このNeovascularizationが問題なのだから”と考える人もいるらしく、
血管を壊してしまえばいい→薬を直接部位に注射して、血管を破壊する、という治療法もあるのだとか。痛みだけ抑えられればいいっていう力ずくの発想で、Dr. Lazicki氏自身も“根本の解決にはなっていないのでどうかと思う”と仰っていましたが、名前はSclerotherapyというそうです。

これ以外にも聞いたこと無いTreatment方法がごっそりでした。面白いなー。
もうちょっと色々調べてみて、これからの授業にも活かそうと思っています!
ちなみにTendinopathyにおける手術の失敗率は20-30%
十分に高い数字だと思うのですが、Dr. Lazicki氏曰く、“他のメジャーな手術と比べて、特別高いってわけではないよ”…うーん、確かに、ACL手術も厳密に言えば“成功”しているものはかなり少ないしなぁ。難しいところです。やっぱり治癒力の低い部位はかなり難しいですよね。

そんなわけで、自分が出た講義についてはほぼ全部まとめてみました!
これ以外にもまとめそびれたもの、相方に教えてもらって面白いと思った講義、
それからExhibit Hallで出会った面白い最新のSports Medicine Productsのあれこれなど、
引き続き書いていきたいと思います!観光もしたしね。
[PR]

  by supersy | 2011-06-22 23:59 | Athletic Training | Comments(3)

NATA Convention in New Orleans その2。

この日は朝イチから特に行きたい講義がなかったので、
目玉の特大-ホールで行われるJ&J Feature Presentationから参加することに。
議題は“Consequences of Repetitive Brain Injury In Athletes”

ここで初めて耳にしたのがSub-concussiveという単語。
横にいたPTスクールに通う相方に尋ねてみても聞いたことがないそうなので、
まだまだ浸透していないtermなのかな、と思いましたが、もしかしたら単に私の勉強不足かも…。
…ともあれ、Sub-concussive blows、などという風に使われるこの単語ですが、
つまるところ、“いわゆる『Concussion(脳震盪)』を起こすほどの強い力ではないけれど、
脳に微量な損傷を与える衝撃”という意味のようです。sub = belowなので。
これにあてはまる日本語ってあるんだろうか…。

脳震盪、という言葉は日本語でも幅広く知られ、
ここアメリカでも近年は特に注目されている分野でもあります。
中でも今、一番問題になっているのはFootballにおけるConcussion。
Footballは実に激しい接触を伴うスポーツなので、その分脳震盪の危険性も高く、上はプロ(NFL)から下は高校やPee-Weeまで、ありとあらゆるレベルで脳震盪をどう扱っていくべきかが全米規模でここ数年ものすごく熱く討論されているのです(私は非常に良い傾向だと思っています)。脳の損傷は一度起きればほぼpermanent。記憶障害や性格の変貌(例:穏やかだった人が暴力的に)などが一生続く(むしろ徐々に悪化していく)ことは、今までの研究で十分に立証されています。近年ではFootballにおいても、選手がますます重く、速く(*)なっていること。そしてプレイスタイルもより接触が多いものに変わりつつあることから、脳震盪の起こるfrequency & severityはどんどん高まりつつありと言えます。
*ニュートン力学的に、運動をする物体の運動エネルギー(K)は、質量(m)と速さ(v)の2乗に比例する。すなわち、K = mv²/2であることから質量と速さが上がれば衝突時のインパクトもそれに付随して上がるわけです。単純計算ですが。
b0112009_019883.jpg
もちろんそれを防止するためにヘルメット等の防具は今も常に最新技術が追求され、Spearing禁止などのルールも導入され、それに伴う「正しいタックルの仕方」に関する技術指導の意識も高まっているわけですが、それにしたって選手は毎日がしゃんがしゃんとぶつかっておるわけです。写真(↑)のようにヘルメットがふっとぶような、ひやっとする場面を見たことある方も多いでしょう。こういったhitsを第一線で間近で見る事になる私たちATが知っておくべき、重要な情報をこの講義でshareしていただきました。

まず、最初のプレゼンターであるD. Julian Bailesが述べていたのは、“脳震盪は頭を打つこと(hitting the head)によって起こるのではない、脳が突発的に動いて(sudden movement of the brain)起こるのだ”というさらっとした定義の確認から。(極端なことを言うと、頭を打たなくても脳震盪が起こることは十分有り得ます。脳が動くってどういうこと?と思った方は、参照動画:こちらこちら)
そして、
・今まで何度も脳震盪を受けてきた人が40-50代でChronic traumatic encephalopathy(CTE)というProgressive neurodegenerationを起こす脳障害に罹ってしまい、近年元NFL選手でもCTEに伴う欝病等の発症から自殺が相次いでいる。
ここまでは分かりやすいのですが、ここからが衝撃的。
・CTEを患い自殺した中には、過去に一度も『脳震盪』を起こしたことのない選手もいた。
つまり、脳震盪と一度も診断されたことのない = 頭痛や眩暈等の自覚症状が全く出ていないいわゆる“普通”の状態でも、日々の蓄積された衝撃により、脳の損傷は眼に見えないところで着実に進んでいる、ということです。で、その8-10年後、40-50代くらいになって一気に症状が出始め、人生のありとあらゆる面に影響が出てくる、と。事業に失敗し、配偶者とも離婚し、欝病を発症して自殺、という坂道を転げ落ちていくようなケースが多いそう。
b0112009_1364891.jpg
(写真はfMRIのイメージ画像)
この“徐々に蓄積された損傷”はFunctional MRI(fMRI)でも確認できるようで、
1800-2500 hits/seasonを受けているフットボール選手は、仮に脳震盪の症状が全く無くても、
fMRIはpositive (= Decreased activitiesを示唆する脳の青い部分が増す)になる、
というデータが出ています。つまり、本人も気がつかないうちに脳の機能が衰えているわけです。

もうひとつ、興味深い数字が。
フットボールのヘルメットにAccelerometerという速度計を装着して行なった実験では、
Head impact 90G or higher is associated with 75% concussion rate.
(90G以上の衝撃が頭にかかると、75%の確率で脳震盪が起こる) という統計が出ているそうですが、
同時に、Football linemen receive 20-30G in EVERY PLAY. ということもわかったそうで…
それを毎日練習や試合で受けている彼らの脳はどんなことになっているのか、
考えただけでもちょっと怖いですね。うぅむ。

ここまでをまとめると、
Some players (who constantly receive sub-concussive blows) are cognitively and physiologically impaired but are NOT presenting symptoms. ということになります。
しかし、何故全員ではなくて、“some”なんでしょう。同じチームで同じポジションをプレーしていても、impairmentが出る選手と出ない選手がいる。この違いはどこから出てくるのか?ということを研究したのが次のプレゼンター、Dr. Larry Leverenz。
b0112009_6512452.jpg
彼は、その原因のひとつはHelmetのどこに接触が起きるのかによるのでは、というところに着目。
Impairmentが起きた選手と起きていない選手のhit distributionを比べた場合、結果は以下のようになりました。(↓この画像は私が作ったものでDr. Leverenzのオリジナルではありません、念の為)
b0112009_743161.jpg
Impairmentが出ていない選手 = hitが上手い選手はその多くがfacemaskに集中しているのに比べ、Impairmentが出てしまった選手はヘルメットの前方上部に多く接触を起こしているというデータが出ました。Facemaskのほうがマスクそのものを通じて衝撃が分散されたりするんでしょうか。彼は講義をテクニックや技術の指導、そしてhit countsをkeepすることが今後CTE予防に大きなチカラを発揮するのではないか、というstatementで締めくくっていました。ふーむー。

最後のスピーカーはDr. Ann Mckee。彼女もまたCTEの権威で、Brain Bankで様々な故人の脳を研究している著名人ですが、これもまたすごかった…。彼女のプレゼンはCTEがどんな変化を脳にもたらすか、という話と、有名な元NFL選手たちがこのCTEによってどう人生が壊れ、自殺していったかという話でした。CTEに侵された脳は、初期だとこんな風に見えるんだそう。
b0112009_7465933.jpg
Tau proteinという特殊なプロテインが蓄積され、脳の一部がこげ茶色になっています。これが破壊されつつある箇所。もっとひどくなるとこのこげ茶色が脳に転々と広がり、特にMedial temporal lobe & Frontal cortex→Hypothalamus & Thalamus等がよくaffectedされるのだそう。症状としてはEmotional/behavioral changesに始まり、徐々にLosing impulse control, Mood changes (Depression), Suicides, Dangerous behaviorsと悪化していって、最終的にはMemoryやSpeech Problemsにまで発展するのだとか。前述したように、症状の進行はアルツハイマー等の病気よりも非常に遅く、現役を引退して8-10年くらいしてから初期症状が始まるケースもあるそう。今までには、Football選手以外に、Boxing, Wrestling, それからHockeyにMilitary veteransで確認されているそうです。

私が興味深いと思った箇所は、低下した脳機能は、オフシーズン中にフットボールを離れ、休養をとることで回復する、というデータでした。これが本当に完璧にbaselineまで回復しているのかどうかはまだ確かではない、とのことでしたが、fMRIの画像を①シーズン前、②シーズン直後、③オフシーズン後・シーズン再開と比べた場合、①と③は見た目にはほぼ一緒のところまで回復していました。つまり、オフシーズンの休息は肉体的のみでなく脳にも必要不可欠、ということが言えます。

しかし、ここで不安に思ったことがひとつ。
アメリカの高校では、ひとりの高校生がいくつものスポーツを掛け持ちでプレーするのは珍しくありません。フットボールのシーズンが終わったらバスケットボール、という風に。フットボールほどではないにせよ、バスケットボールも立派なcontact sports。ここに体を休ませないデメリットはあるのか…?高校生だけではありません。私の友人でAFLとUFLを掛け持ちし、一年中休まずフットボールをプレーしているヒトもいます。あの子はどうなっちゃうんだ?フットボール選手は例え高校生でも問答無用でオフシーズンには接触を避けるよう義務付けたほうがいいのか?休ませるならどのくらいの期間があれば十分なのか?問題提起の多い、まだまだ研究の余地の残る分野です。

私自身、今回のこの講義で興味が沸いたので、CTEについて色々調べているところです。
もしまた機会があればここでまとめさせていただきます…。
ともあれ、非常に収穫の大きい講義でした。さすがJ&J、すごいのぶつけてくるぜー。

----------------------------------
ちなみに、大学のFootball選手であったOwen Thomas選手のストーリーはこちら
彼はUniversity of PennsylvaniaでO-lineを務め、チームメイトの信頼も厚く、チームキャプテンに任命されるほどでした。この明るく、頼りがいもあり常に人の中心でいたはずの彼は、大学のテストで良い点が取れるか心配だ、と友人に漏らした翌日、突然自殺をしてしまいます。
検死の結果、彼の脳にはCTEの初期症状が確認されました(↑実は、上にあるTau protein云々の画像は彼のもの)。このケースはCTEで死亡した最初の大学フットボール選手として、そして一度もConcussionの診断を受けたことが無い選手のCTE死亡例として、非常に有名です。
興味のある方は是非ご一読ください。
[PR]

  by supersy | 2011-06-21 23:59 | Athletic Training | Comments(5)

NATA Convention in New Orleans その1。

毎年開催されるNATAのコンベンションのためにNew Orleansに来ています!
昨日がスケジュール上は初日でしたが、ミーティング等がほとんどで、講義も特になかったため、
現地入りした後に知り合いと一緒にRiverwalk Marketで遅いお昼ご飯を食べ、
そのあとはBourbon Street(↓)で皆と飲んでわいわい過ごしました。
Bourbon StreetはFrench Quarterの一角にある有名な飲み屋街。
レストランやらバーやらクラブやらストリップやらが連立しています。
歌舞伎町みたいなところといえば分かりやすいかな?
b0112009_12595829.jpg


さて、今年は就職活動もない!プレッシャーもない!とにかくコンベンションを満喫しよう!
ということで、思い切り講義に行くことに。二日目の今日、最初に向かったのは“Emerging Position Statements”というレクチャー。今までならこういうタイプの講義に行こうとすら考えなかったのでしょうけれど、教育者の立場になってこういったトピックに俄然興味が出てきたので足を運んでみました。これが意外と、非常に面白かった!

断っておくと、Position Statementを書き換えるのは3年がかりのプロセス。何人ものオトナが話し合い、幾つもの会議を重ね審議を通して、実際に形になり最終的にpublishされるわけです。今回コンベンションでshareされた内容は決定稿ではなく、“今どういったことが話し合われているか” “どういった要素を新たに取り入れよう(または削ろう)としているか”ということ。これがofficialではない、という前提でお読みください。

最初のスピーカーはDr. Katie Walsh、議題はLightning(落雷)について。彼女が冒頭で言った“There has to be a chain of command…the person (who commands) must be recognized by others, and must have the unchallengeable authority”というフレーズが耳に残りましたが…実際このトピックに関してはこれが一番難しいのかも知れない。高校で仕事してたときに、本当にカミナリの怖さをコーチ達に伝えるのに苦労したなぁ…なんて色々思い出しました。
さて。彼女の話の中から面白いと思った点を幾つか紹介します。

①If a thunder is heard or a lightning is seen, stop activities immediately and leave. (NO MORE FLASH-TO-BANG THEORY!!!!)
カミナリが見えたり聞こえたりしたら、とにかくすぐに屋外での練習を辞めて避難すること。今までは秒数を数えて距離を測り、一定の距離以内であれば避難を、というのが主流でしたが、次に出るPosition Statementではそれはもう無くなっているそうです。なななななんと!これを聞いたとき、常識が覆る思いでした!もう見える(聞こえる)距離になるのなら十分に近い、だそうです。うぉー、生徒たちに教え込んできたことがー!
b0112009_1371323.jpg
②The amount of time that takes to all the personals to evacuate MUST BE included in EAP.
避難が必要になった場合、どこに避難するのか、という場所をidentifyするのはもちろん、どれくらいの時間がかかるのか、ということも明記しておかなければいけない。これは、Large venue planningも含みます。例えば、60,000人が集まるようなフットボールスタジアムで、カミナリを伴う嵐がやってきたら?(↑)もしそんなことになるのが分かっていたら本来は事前に試合を中止するなり延期するなりしなければいけないものだが、と前置きした上で、Dr. Walsh氏は、“これだけの人数がスタジアムから全て退去するのに、コンピューターのシュミレーションによると約20分かかる。でもこれはあくまで退去する時間なのであって、必ずしも避難を完了した、というわけではない。これだけの施設を擁する大学やプロ等は、それなりの備えと訓練が必要”と強調していました。

③You MUST wait for 30 minutes till resuming all the activities after the last thunder/lightning is heard/seen.
これは何も真新しいことはないのですが、改めてaddressされるべきは、ちゃんとこの30分を守る、ということ。アメリカでは毎年落雷による死者が出るのですが(特に私たちのconcernは高校の部活動中のそれ)、その多くは、嵐の去り際、つまり、30分待たずに外に出て練習を再開してしまうことから起こるそうです。しっかり30分待ち、嵐が去ったのを確認してからresumeすべし、とのことでした。

次のトピックはFluid Replacement
このプレゼンをしてくれたDr. McDermott氏のbiggest take-home messageは、“Every athlete should know their sweat rate – it can vary from 1-4 L•h¯¹”ということでした。Sweat rate(発汗率)というのは一時間あたりに汗として体から排出される水分の体積のこと。これを量るには、『30分間水分補給無しで運動をさせ、運動前と後の体重を比べて、それを2倍する』という実にシンプルな計算方法で良いのだそう。そしてそれが一時間あたり1リットルから4リットルまで個人差があるというのだから驚き!一時間に4リットルの汗をかく人が、1リットルの人と同じ分の水分補給をしていたんでは、明らかにパフォーマンスにも影響が出るわけで。ATとしてこれを知っておくべきはもちろんですが、アスリート本人も「自分は汗をかきやすい = 意識して水分を他人より特に多めに取らないといけない」という自覚を持たせる必要があるわけです。
その他に面白かった点は…

①カフェインもアルコールもOK!?
特別なケースを除いて、水分補給に最も適切といわれているのはplain water (ただの水)、というのはATCの皆さんならご存知かと思いますが、今回のプレゼンでは彼は「カフェインもアルコールも悪というわけではない」とこれまたびっくりするstatementを述べていました。
“Caffeine in moderation should not be discouraged.” カフェインは利尿作用のみでなく、心拍数を上げたりする効果もあるため、そこらへんが運動に与える影響はなんとも言えないが、と前置きした上で、水分補給の観点のみから言えば、ほどほど(in moderation)のカフェイン摂取は利尿作用がそれほどあるわけではない = Rehydrationは実現可能。さらには、アルコール含有量が2%以下の飲み物ならば、これまたRehydration可能、という研究結果も出ているとのこと。ビールに含まれるアルコールが一般に4-5%くらいですから、「(私たちが普段飲むようなお酒の場合)かなり水で薄めるなり何なりしないといけないわけだけれども…」ではありますが(4%を超えると利尿作用が大きく、水分補給の飲み物としては不適切、だそう)。

まー、caffeine in moderationのmoderationの定義って何よ?
…と個人的には疑問が残ったんですけどね。数字が欲しいですよね。

②IVよりも、ちゃんと口から水分補給をすべし!
水分補給に一番手っ取り早いのはIV(いわゆる点滴)、と思われがちですが、
やはりIVと、口から水分を摂取するのとでは効果が違うそうです。もちろん、望ましいのはより自然なOral rehydrationのほう。何度も強調されていたのは、Oral rehydration should be attempted first→もしcrampやvomittingのせいでIVが必要不可欠な場合、IVをして症状が収まった後に、facilitate recovery with oral rehydration、だそうです。

最後のトピックはSudden Death by Dr. Doug Casa。
これについては特に目新しいことはあまりなかったですが、
彼女が「Heat strokeの患者をtreatする場合、とにかくCool down first, then transport」という順番を強調していたのが一番印象的でした。命に関わる怪我や病気が発生した場合、私たちは病院に一刻も早く送ることを考えがちですが、もちろん適切な処置をした上で、という前提があります。
Heat Stroke等の深刻なHeat-related conditionの場合、最も重要なのは一刻も早く患者の体温を下げること、それから水分補給を…となるわけですが、ここでもし病院に搬送することを優先してしまった場合、
  ・ESMに電話…5分
  ・救急車が現場につくまで…10分
  ・その場で救急隊員が患者を評価する…10分
  ・病院まで患者を搬送…10分
  ・病院に到着してから医者が患者を診て、coolingの判断を下すまで…10分
実際にcoolingを始められるまで、約45分の時間がかかるだろう、という推定でした。
45分患者の体温が下がっていないというのは確かに大問題。Heat strokeの患者が出た場合の私たちの最大の目標は「30分以内に体温を104℉以下に下げる」ということですから、transportを優先する判断を下した時点でこのGoalは自動的に達成されないことになります。Aggressive coolingを10分以内に始めればかなり生存率は良いそうなので、電話して救急車を待つのが私たちの義務、と思い込まず、積極的に動けるかどうかでプロとしての真価が問われそうですね。
b0112009_13392429.jpg
あと、Rectal temperatureは本当にCore tempを計る上でGold Standardだそうで…。
Rectal temp = 直腸温、つまり肛門から計る体温のこと。えぇ、体温計を突っ込んで(↑)。
こういうのって、検死とかで使うんじゃないの?習ったことはあるけど実戦したことは全く無い!
…という方が多いんじゃないかと思います。私ももれなくそういうニンゲンの一人です。
これがつい先日CAATEが発表したCompetenciesに含まれている、とご存知の方がどれだけいるかわかりませんが、実はこれ、新しく教育プログラムに組み込まれなければいけない事項に指定されているのですよ。つまり、これからのATCにはRectal tempを取る技術が求められるということ。研究上非常に成果が出ているのはわかる。私たちもそれに対してreactしなければいけないのも分かる。でも正直これは教えにくいし実践しにくい!まさか生徒同士で練習させるわけにもいかないし…。どう実現していけばいいのか…上司と今話し合っています。トレーニング器具(練習用の人形もあるらしい…けど高価)も色々と購入しなければいけなくなるなぁ。

…まぁそんなわけで、ひとつの講義でがっつり勉強になりました!これらが実際にPosition Statementにどう組み込まれていくかは、皆さん自身の目で確認してください。
そのあとAC Joint Mechanicsのレクチャーにも行って、これについても色々書きたいのだけれど、長くなってしまったので今日はこのへんで!続きはまた書きまーす。
[PR]

  by supersy | 2011-06-20 23:58 | Athletic Training | Comments(4)

Strength & Conditioning Seminar。

今日は横浜まで、吉田修久氏の講習会に行ってきました。
そう、先日告知してたやつです。吉田夫妻には以前大変御世話になったので、
専門分野は違うんでアレですが、なんだったらお手伝いしますよー、と申し出ていたのです。
そんなわけでちなみに今日は受付をやっていましたー。
(私のブログを見てこれを知って参加しました!と仰ってくださった方もいました。
 わーい、宣伝効果ありです。嬉しい!)

今回の講習会のタイトルは「NCAA バスケットボールチーム コンディショニングプログラムの概要と実践」。UFのMen's Basketball TeamでStrength & Conditioning Coach Internとして働くノブさんから、全米トップレベルのトレーニング法を学ぼう!という企画です。
Short noticeだったにも関わらず、定員の15名を軽くオーバーする参加者っぷり!
b0112009_18445348.jpg
今回はレクチャー、実技、そして最後にディスカッションと質疑応答、という3部構成。
受付業務を終えて、私もちゃっかり参加させていただきました!
(↑写真は最後の“ディスカッション&質疑応答”。実技のあとでなのでそのまま床に座ってます)

講義の中でノブさんが仰ってた、“(選手に持って欲しいイメージとしては)自分の周りにbubbleがある感じ。で、それをどこまで広げられるかっていうところ”という感覚がとてもしっくり来て、良い表現だなぁと思いました。自分が選手のときに考えていたことでもあります。自分を中心に広がる、playable spaceをどこまでexpandできるか…身体の核(core)となる部分から、四肢へ、さらに空間へ、と広がるわけですが、しっかりがっしりとしたbaseがないとそのbubbleはしゅるるとしぼんでしまい、とても小さいものになります。選手としてそれは致命的な弱点になってしまいますよね。
b0112009_19205245.jpg
ん?その広がっていくイメージがイマイチ分からないって?
例えばビーチバレーと普通のバレーボールを比べてみてください。しっかりした体育館の床ならば高く強く飛べるけれど、砂の上ではそれも大変になるでしょ?それはしっかりした足場がないから、足元が滑ってしまって思うようにチカラを伝えていけない、ということですよね?それと同じで、自分の体幹をくっとstabilizeできれば、それを足場にして自分の腕も足もproximalからdistalへとチカラを無駄なく移行させ、力強く思い通り動くことが可能になるわけです。Core stabilityが大事、と言われるのはそういう背景があります。
Coreにはそれでは実際どんなものが含まれるのか、という点については今までも散々触れているので今回は割愛します。ただ、一般の方がよく持っている、Core = 腹筋(しかもRectus Abdominis)という印象は完全なるmisconceptionですのでご注意を!

実技では、一般的なエクササイズ(Squats, Lunges, Push-ups, Squat jumps, etc)に
いかにSFT(Sagittal, Frontal, Transverse)を取り入れてバリエーションを増やしていくか、
ということを中心に皆で身体を使って体感しながらわいわいと。
それにReachやLiftを加えて更にmulti-plane, multi-jointに。
でも私、膝と腰が悪いんでSquatできないんだった。ふふふ…(泣)。

さて。
最後のディスカッションの中で、“ATはerrorを一切許さないけどSCは許す”…けどどこまでなら許して良いのか云々という話になったのですが、私はそれを聞きながらちょっと違和感でした。確かに私たちATは身体のバランスを正し、身体が身体として自然に本来の機能を発揮できるように、ということは意識しています。でもじゃあ何を持って“これが正解のフォーム/身体の使い方”とするのか…。運動をさせていく中で、“あーお前そのやり方間違ってる!ダメ!直して!”と、何を基準に言うべきなのか…。私はそこに個性はあっていいと思ってるんですよね。だから、イメージとしては、本来の機能をrestoreさせる、というのであって、患者を術者好みにchangeしてやろうという意図とはまたちょっと、いやだいぶ違うのです。

もうちょっと詳しく言うと、絶対的なerrorなら指摘します。明らかなものならこの作業はとっても大事だと思います。ここまでちゃんとしたやり方を教わってきていない若い子なら尚更。だって、教えないと、何が正しくて何が間違ってるか、選手本人が理解してないんですもん。間違ったものが癖になってしまっているなら、それを一度de-programmingして、ATとして、必ずinterventionも間に入れる。で、新たなfiring patternをre-programmingする。反復反復で、感覚として、選手が内から掴んでくれるまで。そのとき大事なのは、過程において“ほら、こっちのやり方のほうが簡単/効率的でしょ?”ということを強引にではなく、本当に選手が納得できる形で体感させる、ということ。選手の感覚的自主的参加、というのが(ハチャメチャな日本語ですけど)大事じゃないかな、と思うのです。肉体的、でなく、感覚的、というのが大事。

自主的、というもキーかな。こうやったらもっとパフォーマンスが上がるのになー、とSCやATが思ったって、それを選手に押し付けるのはちょっと違うと思うし。選手に説明して、本人のやる気があればいいけれど、抵抗があるなら無理強いはしない、ということです。前にも書いたけど、don't force it。例えば、今まで何人のコーチが若かりし頃のイチローのフォームを代えようとしたこととか。でも彼は彼の振り方を貫き、成功した。理由やリスクを十二分に説明して、それでも選手が今までのやり方を貫きたいと思うなら、その判断はこちらもrespectするべきじゃないでしょうか。

つまるところ、ある程度、“個性”ってものは認めてあげて良いと思うんです。
私はそこんとこ、かなり遊び幅も許します。指摘してすぐ直るもんでもないというのは分かってるし、自覚のあるミスならそれもいいと思います。

まーでもだから、そもそも許す許さない、っていう感覚じゃないんだな。そこが一番違和感なんだ。ちゃんと教えられれば、選手自身が何がマズくて何がイイのか分かってくる。私たちは、彼らが“あー、今のマズかったよね?こうなってたよね?”というのを“そうだねー、ちょっとズレたね” “でもこっちは良くなってるよ、今度は両方同時に意識してやってみる?”とconfirmやadviceする役だけに、そのうちなるんだと思う。Feedback providerというか。選手と一緒に良い身体を探って、創っていく、という感覚が一番自然かも。個人的な見解ですが。

じゃあどこまでが個性でどこからがerror?という新たな疑問も出てきますね。
この判断は難しいところですね。いや、ほんとに。
以前、“全てをneutralにすればいいってもんじゃないと思う”なんて話も書いたことがありますが。
選手の年齢、怪我のhistoryと動き・姿勢のdeviationの範囲と程度、自分がそのチームと過ごせる時間の制限(長期的で無いなら正直なところ難しい)…色々なものが加味された上で、完全にケースバイケースで決めるほかないですね。ここらへんはATとしての知識・経験がモノを言う!
ちなみに私は昨シーズン、シニアの子で動きに癖がありすぎる子がいて、すごく迷ったのですが走り方だけを直したくて指導しました。つま先走りをしていて、anterior knee painがあったので…。歩き方のトレーニングから徐々にスピードを上げていくのを、一ヶ月くらいほぼ毎日練習前に5-10分やっただけでフォームはすっかり改善され、膝の痛みも無くなりました。何しろ学生がシニアだったので、かなり冒険でした…本人も最初は“ココ(tibialis anterior)が疲れる!”と騒いでいましたが、慣れてくると“こっちのほうが楽だね”と納得してくれ、意識しながら努力してくれた成果です。

…はて。話が反れちゃいましたね。

ともあれ、私が今回一番収穫だと思ったのが、SCの立場から解剖学・運動学を考え、試し、工夫してみる、という体験を得られたことでした。ATとSCって、アスリートのパフォーマンスを最大限に引き出し、且つ怪我の予防をする、という大根底は一緒なので、お互いの知識を用いて協力して仕事をしていくということがとても大事だと思うんです。それぞれの高みを極め、お互いのspecialtyをrespectして、境界線を渡らないようにしつつ、でも歩み寄る、というか。私自身、過去にそれが全く無い職場にもいたし(いわゆるold schoolの、筋肉さえつけばいいと思ってるようなS&C Coach…あの職場はWeight roomでの怪我がとんでもなく多かった…そのコーチももうクビになったそうですが…)、ラッキーにも現在一緒に働いているTAMUCCのS&C CoachであるCoach Laurenは、とってもとっても働きやすい。怪我のことでもコミュニケーションが取りやすいし、Indian ClubsやJungle Gym TX(日本語ではRTXという名前で知られているようですが)など、トレーニングそのものも最先端の技術を取り入れ、常に変化を求めています。最高のパートナーです。

ええっと、つまり何が言いたいかというと、
こういうcreativityを持って仕事をしているSCと組んだら、かなり面白いことができるんじゃないか、とワクワクした、ということです。講演者のノブさんだけでなく、参加されていたような、刺激を求め、自らを高みへと追い込んでいくような方たちも含めて、です。
リハビリに応用できそうなアイデアも沢山頂きました!楽しかった!
本当にありがとうございました!
[PR]

  by supersy | 2011-06-12 23:50 | Athletic Training | Comments(0)

吉祥寺とまさかのニアミス。

今日もまささんとお出かけしてきました。
まささんとは今回の帰国で初めてお会いしたのですが、
とってもウマが合ってしまい(…と思っているのは私だけでないと良いけれど)、
会うのは既にここ2週間の間で3回目。頻度で言うと、親友に次いで第2位。
だってもーお話してるととっても楽しいんですもん!

…というわけで、今日はまささんが一度も行ったことが無いという吉祥寺へ。
いやー、懐かしいんですけど(高校が近かったのでよく行っていた)、駅前は随分様変わりして。というかまだまだ工事中のようだし…。いっつも当時の友人たちと待ち合わせに使ってたサーティーワン(ちなみに本社はアメリカで、向こうでも全く同じ店構えですが、31ではなくBaskin-Robbinsと呼ばれます)に立って周りをキョロキョロしちゃいました。クチ開いてなかったかしら(笑)。
b0112009_23573643.jpg
b0112009_0515427.jpg
まささんと落ち合って、サンロードの商店街にてランチ。
日本のランチって素晴らしい!とんでもなく豪華な御膳みたいなセットが、980円で食べられるんですもの!やっぱり食事は日本ですよねー、アメリカだと本当に“(まずくて)食べられない”ってこともあるからねー、なんて話をして、しばしまったり。
そして過去に仕事をしたコーチの色々な性格話で盛り上がる(笑)。別に悪口を言っていたわけじゃなくて、こういうタイプのコーチにこういう風にアプローチして成功/失敗した、というエピソードはこの仕事にとって結構大事な情報なのです。Undergradの学生のときはそういうことに気がつかなかったけど。人と人の間に立つ仕事ですからね、色んな人と出会います。好き嫌いじゃなくて、どんなヒトとも上手く円滑に物事を回せるようにならないといけませんからね。

そのあとは井の頭公園をちょっと散歩して、
井の頭池に泳ぐ鯉や蛇(←スイスイ泳いでた!一匹だけ!)を眺め、
彫刻を眺め…って、あれ、こんなとこに彫刻あったっけ?
b0112009_056253.jpg
あっ、彫刻じゃない(↑)!おっさんじゃん(←コラ)!
どうやら、世界の様々な彫刻になりきってポーズする、というパフォーマーの方のよう。
右にあるタイトルをめくり、そのポーズを2分ほどとって、また次のをめくる、というシステムのよう。
ちょっと感動したのがロダンの“考える人”!もちろん腰掛けている椅子(?)部分がないので、爪先立ちにして、ふるふるしながらのポーズ。ちょっと本物(↑右)より前傾姿勢なのは、座れない分重心を前に保たなきゃいけないからっていう理由でご愛嬌!なかなか立派です。

そして最後に公園近くのスタバでコーヒー。
話は仕事の哲学から、技術の話まで色々。私ももう“私が(周りを押しのけて)一番になる”っていうプライド高い時期はとっくに過ぎたので、お互いの話に“へぇーそれはすごい!”とか“知らなかった!”とか“教えて!”と素直に言えるのもいい。I am old enough to know that I don't know enoughというかなんというか、知らないことを知らないと言うのは全く恥ではない。分からなかったら学べばいい(でも自分で調べるっていう謙虚さは忘れないでいたいけど…何でも教えてもらおうなんてちょっと図々しいかなとは思う。やっぱり自分の知識は自分で磨かないとね)。

えぇっと、話が反れた。

ふとまささんが、「今ここが自分の中でブーム!っていう、身体の部位とか筋肉とかってある?」
という素晴らしい質問をしてくださいました! ヾ(*´∀`*)ノ うほっ
もうそれってば、毎日ラーメン食べ歩いてるラーメン通の人に、最近のお勧めはどこ?って聞くようなもの。話し始めたらもう止まりませぬ。そんな話を普段振ってくれるヒトもいないので、もううきうき。
「えーーと、そうですねぇ(ニヤニヤ)、最近のマイブームで言うと、肩周りはlower trapと(ニヤニヤ)、一周してきて再ブームなのがserratus anterior(←注目しすぎて一時期飽きた)。足のほうだと敢えてglute maxと(ニヤニヤ)…あとはpopliteusですかねぇ(ニヤニヤ)」
「あーpopliteusいいよねぇ!!あれを上手く使えなくて膝に痛みが出るヒト結構いる」
「そうですよねー!strainも結構多い、っていうことを知らないATも多いですよね!
あのunlockが大事なんですよ!!!」

☆-ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ イェー

「まささんは他にどんなのがマイブームですか?」
「僕はねぇ、あとはLongus Colliかな」
「えぇええ!この質問してその筋肉を挙げた知り合いは初めてです!何でですか?」

…と、散々マニアックな会話をしてしまいました。
あのキャーキャーっぷり…まるで芸能人の話をしているおなごのようだったかも…。
でもジャニーズよりAKBなんとかよりこういう話の方が私たちは楽しいのです。
気がついたら3時間以上経っていたように思います。

後ろ髪引かれる想いでしたが、次に会うときはきっとアメリカですね!と約束して帰路へ。
毎年毎年、面白い出会いが必ずひとつはあるからそれを楽しみにコンベンションに行くのだけれど、今年はそれを待たずしてこういう素敵な大先輩と出会えるなんて本当にラッキーでした!キャリアを重ねていくと、オオモトは同じATでも、皆それぞれ違った持ち味が出てきて面白い。強みもね。そういったそれぞれの“武器”を持った仲間たちで5年後10年後の将来、タッグを組んだならば、どんだけ面白いことができるんだろうと今からワクワクしてしまいます。
まささん、今回は本当にありがとうございました!

-----------------------------------
ちなみにタイトルのニアミス…。
高校の後輩も実はたまたま同じときに同じスタバに来ていたという奇跡が後になって発覚。
れいらよ…運があったんだかなかったんだか分からんな。
次こそがっつり会おうぞよ。
[PR]

  by supersy | 2011-06-11 23:30 | Athletic Training | Comments(5)

鎌倉散策!

今日は友人と鎌倉に行ってきました!
新宿駅から一時間くらいで着いちゃうんですね。意外に近いー。
b0112009_2261612.jpg
お寺等に行く前に、まず友人とどうしても行きたいところがあったので、北東の山のほうへ。
深い森林の緑たちと、ウグイスの鳴き声が迎えてくれました。おぉー、風流風流!
立ち止まって深呼吸してみたりしながら、ゆっくりと山の奥へ。
向かった先は…
b0112009_2210631.jpg
…これ! トンネル? いやいや、切通し(きりどおし)と呼ばれています!
明治時代以前はトンネル技術というものが存在しなかったため、
山や丘はこうして人の手で削って人馬が通れるようにしないといけなかったのです。
交通の便が良くなるほか、敵を迎え撃ちやすくなる、という利点もあります。
(敵も切通しを通行してくるので予測がしやすいため)

そう、到着した先は、釈迦堂口切通。
中学生の頃に遠足で来た、友人との思い出の場所でもあります。
残念ながら、今年春の落石で現在は通行止め。2重の柵で封鎖されている…(なので、↑写真は拾いもの。落石前の切通しです)ということは事前に調べて知ってはいたのですが、ギリギリのところまでは行くことができるし、わりかし間近で今でも見ることが可能、という情報もあったので、どうしても見たくて来てしまいました。木が派手に折れて足元に落ちていたりして、確かにちょっとばかり歩きにくいけど、うんうん、着いてみれば結構普通に見られる!

うーん、なんだろうな、ここは。やっぱり荘厳な雰囲気。
パワースポットとか行った事無いしあまり信じないけれど、この場所からはチカラを感じます。
中学生のとき、ここへ来てとても衝撃的だった。今でも、全身が洗われるようです。
「…やっぱりすごいね、ここ」と友人と話し合いながら、来た道を引き返して今度は鶴岡八幡宮へ。
b0112009_22284726.jpg
b0112009_22333737.jpgここで友人が“鳩みくじ”を引いてました。
鳩みくじ(200円)は、普通のおみくじ(100円)よりも高いのですが、
開けてみると、なんとこんな風に可愛らしい(←)
鳩のお守りが入っています。

修学旅行か、遠足かな?というような、小・中学生も多かったですねー。
中には修学旅行生割引をしているお寺もあるそうで!

お次は歩いて鎌倉駅まで戻り、江ノ電に乗って極楽寺駅へ。
江ノ電って緑なイメージだけど、なんか待ってたら青い色のレトロ風江ノ電キター!
b0112009_1112883.jpg
さて、次に向かうは成就院(↑右)!
ここは縁結び不動明王を本尊とした真言宗の寺院で、紫陽花が綺麗なことでも有名です。
まだちょっと早いかな?と思ったけど、おおっ、なかなか綺麗(↓)!
b0112009_116910.jpg
そのあと駅の名前にもなっている極楽寺にも行ったんですが…
注意書きの看板が多く(あれをするな、これをするなと)、welcome感が全く出ていなくって、
あんまり居心地が良くなかったのですぐに出てきてしまいました。
そんなわけで次、つぎー!今度は江ノ電で一駅戻って長谷駅へ。
やっぱり鎌倉に来たらこの子(↓)を見ておかないとでしょ!
b0112009_1395228.jpg
高徳院本尊、鎌倉の大仏!正式には、国宝銅造阿弥陀如来坐像!
一周ぐるりと歩いて背中も見たのですが、窓がパカっと開いてました。換気用?
…そして、最後に向かったのは、高徳院から目と鼻の先にある長谷寺(↓)!
b0112009_18335353.jpg
鎌倉時代以前からある古寺で、本堂は山の中腹にあります。
そこから更にアジサイ散策道(↑)へ足を運べば、更に山を上へ上へと登っていくことになります。
アジサイを鑑賞しつつ急な階段をひとつひとつ踏みしめるように上がっていくと、
目の前が急にパッと開けて、あら絶景かな、絶景かな!由比ヶ浜を一望できます(↑)。
あっ、江ノ電も走ってるのが見えるー!すごいな、ここは本当に山と海が近いんですね。

そんなわけでかなり効率良く色々回って帰ってきました。
長谷寺のアジサイは本当に有名のようで、満開のシーズンには何時間待ちもの列ができるのだとか。私たちは全く待たずに入れたし、でもそれなりにアジサイも咲いていたて楽しませてもらったしで、なんだか丁度良かったね!と話しながら帰ってきました。
東京の雑踏も良いんですけど、やっぱりたまにはこういう静かなところに来るのもいいですね。
次に帰ってきたときは、また鎌倉に足を伸ばそうっと。
[PR]

  by supersy | 2011-06-10 23:55 | Comments(0)

はのはなし:酸蝕歯。

今回、帰国して合計4回歯医者に行きました。
子供の頃から通っている、いわゆるかかりつけの歯医者さんです。
取れた詰め物を一年半ほど放置していたので、新しい物を入れてもらったり、歯石を取ったり、
いやはや、幾つになっても歯医者はつらいもんですねー…。
キィーンという金属音、そしてがりがりごりごりという顎を伝わって頭蓋骨に響く振動。
直接脳が揺さぶられているようで、どう耐えていいか分からない。
(麻酔をしていてもダメ…子供の頃はどう我慢していたんだろう??)
基本的に、椅子に座って治療してもらっている間は常に鳥肌が立っている。うぐぐぐ。
やっと今日になって、治療が全て終わってほっとしました。
------------------------------------
b0112009_1912984.jpg
さて。先日歯医者に行って治療を受けていたときのこと。
歯に関係のある新聞記事がいくつか張り出してあるのが目に付いて、治療の合間に何となく読んでいました。その中で面白い記事があったのです。むむむ、思わず読み入ってしまう。

その記事は2011年3月4日付けの毎日新聞の記事、
“くらしナビ(健康): 酸性の飲食物で歯に穴”というものだったのですが、どんなにインターネット上や毎日新聞の記事を検索しても出てこないので、全く同じ記事を『47News』で見つけました。
そちらのリンクを載せておきます、興味のある方はこちらから。

この記事を読んで気になったのが、歯の痛みを訴えて受診したふたりが、
 ①62才の男性。
  健康のために毎朝ジョギングし、その後に黒酢を飲む、という生活を1年半続けていた。
 ②64才の女性。
  肌の美容にビタミンCの豊富なグレープフルーツを毎日2個ずつ、3ヶ月以上食べていた。
ということ。つまり、健康に人一倍気を遣って、それを毎日欠かさず実践するきちんとした人たちが被害者なのです。しかし、摂取していたものに問題があった。最初の男性は黒酢。二人目はグレープフルーツ。どちらもかなり強い酸性飲食物であり、時間をかけてじわじわと歯のエナメル層を溶かしてしまったために、象牙質または神経までもが露出して、激痛に繋がったというわけです。
(リンク先には、実際にぼこぼこに穴が開いてしまった歯の写真もあります)

これを、酸蝕歯(さんしょくし)や酸蝕症(さんしょくしょう)というそうです。
b0112009_23215724.jpg
でも、皆さん、たまにはオレンジやグレープフルーツの果実、もしくはジュースなど、摂取することがありますよね?通常時は、こういった酸性の食べ物は、唾液(弱アルカリ性)によって中和され、口内は中性(pH7.0)に保たれます。しかし、酸に触れる時間が長い(= 酸性の強い飲食物が長く口内に留まるor頻繁に摂取する)、もしくは口内が乾いて唾液が少ない場合には、中和が間に合わず、酸蝕が進んでしまう、というわけです。
b0112009_23255052.jpg
さて、具体的には、口内のpH値が5.5を下回ると、歯の一番硬い部分である、外側のEnamelが溶け始めます。その下層に在るDentinは、それよりも更に低いpH値6.0でもう溶けてしまう。つまり、ヒトタビ盾の役目を果たすEnamelが溶けてしまえば、そこから先はもう加速をつけて悪化するばかり、ということになります。

Bulimia nervosa(過食嘔吐)の患者が、胃酸の影響で歯がぼろぼろになる、
なんて話は皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?これも、大きな原因は胃酸は非常に強い酸性(個人差はありますがpH1~2)であるということからなのです。
(胃酸が出過ぎて胃そのものを溶かしてしまうと胃炎や胃潰瘍になるわけですから、相当の酸性なことはお分かり頂けますよね)

さて、でもそれじゃ、
私達が普段よく口にする食べ物・飲み物たちのpHってどれくらいなんでしょう?
b0112009_23292569.jpg
これも記事からの抜粋ですが(↑)、市販飲料や調味料・果物のpHがグラフでまとめられています。コーラ飲料に栄養ドリンク…意外と強い酸性なんですね!一番びっくりしたのがスポーツ飲料!ミネラルウォーター(pH7.0)に比べて3.5という数値は意外でした。単純に考えて、毎日練習でスポーツドリンクを摂取している場合と、水のみの場合では、アスリートの歯に与える影響もだいぶ変わってきそうですよね。…と、Athletic Trainerとしては思いますね!

普段お酒を飲む方も、何を飲むかによってかなりpHは変わってきそうなことが分かります。
梅酒(2.9)ばかり飲む人は、ジン(8.3)を飲む人に比べてかなり酸性になるわけだし。
私は焼酎(4.9)派なんだけど…うーん、ワイン(3.3-4)やビール(4.3)に比べればちょっとはマシかな?
それでもやっぱり飲み続けていれば、エナメルはじわじわと溶けてきますね。

やはり、対策としては予防が一番だそう。
こういったものの過剰摂取は控えるべきだし(何事もやり過ぎ、摂り過ぎはダメですね)、摂取した場合、水やお茶で口をすすぐようにすると良いみたいです。ここで気をつけるべきは、摂取後30分は歯磨きを控えること!なんで?磨いたほうがいいのでは?と思ってしまうかも知れませんが(少なくとも私はそう思いましたが)、逆に歯が一時的に柔らかくなってしまっているから、直後に磨くと歯を損傷してしまう危険性があるのだとか。なので、直後は口すすぎくらいに留めておいて、歯磨きは少し経ってからする、くらいでいいのかも知れませんね。
いやー、治療に行った歯医者さんで、こんなに学んで帰ってこられるとはね。
興味深い内容でした。これから気をつけます!

--------------------------------
話は変わりますが、今日は原宿~表参道あたりをワケあってブラブラしてきました。
大田記念美術館で歌川国芳の浮世絵展も見られたし(1000円は安い!)、
長らく探していたものを買えたり、色々良いことはあったのですが、
不思議に思ったことがひとつ…。
b0112009_22402943.jpg
向かいから歩いてくる女性、何かおかしいと思って顔をまじまじと見たら、ほっぺたがまんまるにピンク色に塗りつぶしてあるんです。メイク、というより本当に、塗りつぶした、みたいな感じ。形も、輪郭をぼかしたような感じじゃなくて、くっきり、まんまる(↑こんな可愛い感じじゃありませぬ)!
えぇぇ、と思って思わず二度見して、周りの他の女性も見渡して気がついたのですが、
まんまるでないにしても、とにかく頬をくっきりピンク(しかも濃い目)で塗ったくってる女性の多いこと多いこと!これは流行りなのでしょうか?なんだかなるとをくっつけて歩いてるみたいで私は笑いそうになってしまった…。普通にしてたほうが皆可愛いのにー。原宿だけ?かな?
まったく、お化粧というものはいくつになっても理解ができんです。

…あ、なると食べたくなってきた。ぐるぐる。
b0112009_22491021.jpg

[PR]

  by supersy | 2011-06-08 23:50 | Athletic Training | Comments(0)

日本vsチェコ戦キリンカップサッカー。

今日は、まささんともうひとりのATの友人・やすさんと、
新横浜まで足を伸ばし、キリンカップ日本代表の試合を見に行ってきました!
試合開始は7:30pmだったのですが、4:30pmから集合して、
駅前の居酒屋さんでtailgate。ふふふ、アメリカ帰りの3人だし、こんなのもいいでしょ。

ビールを3杯飲んで気持ちが良くなったところで、
試合時間が近くなったので、歩いて試合会場である日産スタジアムへ移動。
気がつけばスタジアムに向かう道、沢山人が歩いてる!みんなサッカー観戦かな?
チケットは(…えぇ、久々に正規ルートで購入しました)、1階ゴール裏自由席で2500円。
そんなに安い値段だし、かなり後ろのほうなんだろうと思っていたら、
かなりフィールドに近くてびっくりしました!うぉぉお、#18本田選手(↓)がいるー!
b0112009_1341812.jpg
え、えぇ、これで2500円は安い!安いですよ!
なんだかすごく得した気分。ペルー戦も来ればよかったかも!!!!

スタジアムはほぼ埋まっていて、この日の公式来場者数は65856人。
熱心なファンは、“Endo” “Nagatomo”なんてユニフォーム/Tシャツを着ていて、
会場はもう青、青、青。顔をペイントしている人たちや、大旗振ってる人や、横断幕も!
中学生のサッカー部かな、という子たちもいたなぁ。若い女の子も、おじさんたちも多かった。
なんだなんだ、すごい熱気じゃないか。皆わくわく日本を応援してる。
すごく声も出てるし、皆で歌うし、サッカーの応援って一体感がありますね!
b0112009_134558.jpg
私達3人も、こういった日本代表の試合を観戦するのは初めてで、
夢中になって見てしまいました。会場まるごと、いい攻めがあれば固唾を呑んで見守り、
シュートが惜しくも外れれば皆で頭を抱えて“うわー惜しかった!”と大騒ぎ。
いいですね、楽しいですね!スポーツの原点!という感じ。
とってもとっても楽しませてもらって、0-0の引き分けだったけど、大満足。
こんなに“あっという間に終わってしまった”なんて思ったサッカーの試合って、初めて!
試合後も興奮さめやらぬ中、また来たいね!と友人達と話しながら帰ったのですから、ビジネスとしてこれは大成功していると言えるのではないでしょうか。平日の夜で、この盛り上がり!
すごいなー、このエネルギー、他のスポーツにも持っていきたいよー。
(日本バスケもこんな勢いがあったらなぁ!と心底思う)

そんなわけで、今日はとってもとっても楽しい一日でした。学ぶこともいっぱいありました!
誘っていただかなければ、自分からはとても来なかったと思う…。
持つべきものは、やはり友人ですね。ありがとうございました!

…あ、ちなみに。
b0112009_1334527.jpgチェコのキーパーのペトル・チェフ選手(→)。とても良い動きで日本をシュートを華麗にぽこすかふっとばしてらっしゃったのですが、あれれ、真っ黒なヘッドギアを付けているんだなぁ、と試合中に気がつきました。脳震盪でもしてるのかな?と興味本位でついさっき調べてみたら、2006年に試合中に敵選手と激しく接触、頭蓋骨陥没骨折の大怪我を負い、一時は意識不明にもなり、選手生命どころか生命そのものが危ぶまれた、というhistoryがあるようです。もうすっかり骨折は良いそうで、後遺症もないのですが、念の為にそれ以来プロテクターを装着するようになったみたいです。
色んな国の人も、色々怪我も背景もあるけれど、それぞれ頑張ってるんだよね。
今日は彼、とってもいい動きしてた、悔しいけど!
[PR]

  by supersy | 2011-06-07 23:50 | Sports | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE

AX