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2011 CBATS Athletic Trainer Workshop。

今日はCoastal Bend Athletic Trainer' Society (CBATS)のWorkshopがありました。
2ヶ月ほど前にゲストスピーカーとして講義することを依頼され、
それから何となくあんな感じかなぁ、こんな風にしようかと構想は練っていましたが、
実際にパワーポイントを作成してプレゼンを完成させたのはつい昨日(苦笑)。短い講義だし、高校生が多いので、さっぱりと、でもインパクトの強い感じでまとめることにしました。
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自分が高校生のときに興味があったのは膝だから、という非常に短絡的な理由で膝を選び、
その簡単な解剖学とスポーツ障害について話すことにしました。
簡単に見せて結構マニアックなことも絡ませてみたんですけどね。むふふ。

同じ授業を4回も繰り返して、合計150人弱くらいの聴衆がいたわけですが、
結構食いつきは良くて、終わってからも高校生や大学生たちが“面白かったです!”とか、
“議題に上がったこの怪我、実は携帯に写真があるので見て欲しくて…”などと、
雑談をしにきてくれたりしました。
仕事のとき、特にこういう超短期の仕事に関してはものすごく明るくフレンドリーな講師を気取っていますが、ワタクシ、根は非常にネクラです。基本的に部屋の隅でちまりとしているタイプ。なので、“話しやすい人”と思って講演後に個人的に話に来てくれるというのは私にとって大成功の証。
よかったよかった。ネクラジャナイヨ。

ちなみにとっても嬉しい再会もありました!
Texas Stateの同級生のMeganとDiedraとJustin、
それぞれの所属する高校・大学を引率してこのworkshopに来ていたのです。
そんなわけで、私を含めて同期4人が結成するという、何と言う素晴らしい偶然!
みんなで、“プチ同窓会だね!”と久しぶりに大騒ぎをして再会を喜びました。
皆、生徒にも非常に慕われていて、それぞれの場所で頑張っているんだなぁ、としみじみ。

さて、講義も終わった後は、生徒たちによるtaping contestなどもあり、
そして最後にはアスレティックトレーナー版障害物競走、というイベントもありました。
(英語ではObstacle Courseと言います)
  1、5ガロンの水の入ったクーラーを二人がかりで運び、机の上に置く。
  2、アイスバッグをつくり、患者役の子の肩にapplyして固定する。
  3、2-person seat carryで患者役の子を運ぶ。
  4、松葉杖を患者に合うように調節し、調節できたら松葉杖で最後の5ヤードを疾走。
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(*画像は全てイメージです)
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という、4つの障害を乗り越えてゴールするタイムを競う、という競技です。どれもATには必要不可欠な技術ばかり。でも問われるのは速さだけではありません。肩のアイスバッグが十分に固定されておらず、競技中に落ちたりした場合には自チームに5秒追加等のペナルティーがあったりするので、質の高い仕事をするのも大事な要素なのです。

(←ちなみに写真は審判 兼 応援を担当するうちの学生たち。腕を振り回して応援中。この競技は当然屋外でやりました。水をひっくり返してかぶっちゃう子もいたし。。。)


元々、高校生同士の対決のみの予定で(エントリーも事前に済ませていました)、順調に進んでいたのですが、もうそろそろ終わりというところで、うちの同僚・Julieが一言、“うちの大学からも、Texas Stateからも、何人もの学生が来ているよね…対決、しちゃう?”というわけで、急遽飛び入りでTexas A&M Corpus Christi vx Texas Stateの大学生対決も行うことに!

私は当然A&Mのほうにつけばいいのかな、と思いきや、MeganやDiedraが“SyはこっちのAlumniだ”と大騒ぎ。それならばTexas Stateに入ろうかな、と思ったらうちの学生たちが“ちょっとSyはこっちでしょ!ありえない!”と大絶叫。結局あっちだこっちだと双方から盛大なブーイングを浴びながらふらふらして、結局A&Mチームに留まりました(苦笑)。
ものすごく白熱したこの対決は、Texas Stateが僅かにリードしてゴールしたものの、クーラーの水を大量にこぼしてペナルティーで数秒分追加され、結局同タイムで引き分けに終わりました。私もうちの学生が頑張るのを見ていましたが、終始飛び跳ねて叫んでました。いやー、楽しかった…。

そんなわけで長かったWorkshopも全ての日程が終わり、やっと帰ってきました。
高校生も大学生も大人も一緒になってみんなで楽しんでくれたようでよかった。
今回のworkshop総責任者のMaryがどうしても途中で帰らなければいけなくなり、
後半丸々の運営を残りのCBATSメンバーで任された形になりましたが、
スムーズに進行できてよかったです。うちの大学に来てATを勉強したい!と宣言してくれる高校生たちにも多く出会えたので、これから彼らと関わっていけるのもまた楽しみ。
いやいや、疲れたけど、すごい充実感です!
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  by supersy | 2011-04-16 19:30 | Athletic Training | Comments(2)

Spine Boardingを考える。

Athletic Trainerとしてpracticeする上で、スポーツ関係の怪我の評価と治療だけしていればいいってもんじゃありません。Gen Med(風邪や病気等の一般医療)の知識も無いといけませんし、Emergency Care(救急医療)の技術も必要です。ATって、常にスポーツの現場にいる分、ありとあらゆるものに出くわす可能性がありますから、オールラウンドじゃないといけないんです。

で。
例えば、選手が練習中に喘息の発作を起こしたら?熱中症で倒れたら?
重度の脳震盪で選手が意識を完全に失ったら?
このとき、どういう対応をするかでプロの真価が問われますし、
もし処置を間違えば訴えられたり、最悪の場合アスリートの命に関わることにもなります。
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落雷、喘息、糖尿病に脳震盪、脊髄損傷、heat illnessに低体温症など、
(日本だとカミナリが鳴っていても普通に屋外のスポーツは練習してますが、
アメリカでは厳しい制限があります。毎年何人かの高校生が落雷で亡くなったりしてますからね)
命に関わる可能性が大いにあるものに関して、我らの母体であるNATAは、それぞれのケースに“こうするべき”と対処の指針を示しています。それらは全てPosition Statementと呼ばれ、プロである我々ATCの行動はこれに基づいたものであるという責任と義務があります。
(NATAの推進する全Position Statementのリンクはこちらから)

うちの大学のATEPでは、in-serviceという
現在プログラムに所属する学生&スタッフを対象とした強化研修を学期に2回ほど行っていますが、つい先日の金曜日にも、“Emergency Care Workshop”を開催しました。
今回の内容はC-spineのPosition Statementを中心とした、
   1) CPR / AED
   2) Face Mask Removal
   3) Spine Boarding
という3部構成で実施されました。
学生たちはそれぞれを一時間みっちり実習、合計3時間のworkshopです。
それぞれのステーションの指導役を担当するのはSeniorの学生たちですが、
私はSpine Boardingのステーションに常駐して、怪我人&ご意見番役を勤めることになりました。
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さて、スパインボードを日本語でどう呼ぶのか
ちょっと調べても分からなかったのでこのまま英語で行きますが、
   1. 脳・脊髄損傷の可能性があるとき、引いては
   2. 患者の意識がなかった場合
は自動的に脊髄が関わっている可能性があるとして、患者をSpine boardに固定します。
このとき、いかに脊髄に余計な負担をかけず、手早く患者を移動させるか、というところが重要。

Position Statementによれば、
- 患者がSupine(仰向け)の場合はlift-and-slide techniqueが望ましい
- Prone(うつ伏せ)の場合はlog-roll methodを用いる。

というのが今のところのconsensusみたいです。

Supine
lift-and-slide techniqueには2つのオプションがあり、
 ①. 6-plus-person lift…合計8人(頚椎固定が1人、liftが6人、ボード担当が1人)
 ②. Straddle lift-and-slide…合計5人(頚椎固定が1人、liftが3人、ボードが1人)
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6-plus-person lift(↑左)は、肩・腰・膝の両側に人が座り、それぞれの部位をよいしょで持ち上げて、その間にボードを下からするりと滑り込ませるやり方。これはコマンドさえしっかりしていればかなり安定感が在るという印象を怪我人役を勤めて受けました。問題は、必要な人数が8人と多いので、高校等のsettingでは現実的でないかも知れないという点。そして、持ち上げる際に「1, 2, 3」とコマンダーが声をかけるのですが、絶対に2.5くらいでフライングして上げちゃう子がいるんですよね。人数が多い分、タイミングがばらばらにもなりやすい。コミュニケーションが難しいかな、というのはありました。

今回初めて耳にしたStraddle method(↑右)も練習してみたのですが(straddle = またがるという意味どおり、肩・腰・膝にそれぞれひとりずつ、患者をまたいで、よいしょで上に持ち上げます)、これは当然ひとりひとりのlifterにかかる負担が大きいという欠点があります。ボードのスライドも難しく、かなり皆が大またになって立っていないと、足にガンガンぶつかってスムーズにいかないこともありました。手間取っていると、その分lifterへの負担も増え、掴んでいる洋服がずれてくることもあります。あらかじめ服をぎゅっと引っ張ってかなりしっかりgripしておかないと、もしくは患者がかなり大きくて重たい場合(200kg近いラインマンとか)、冗談抜きで患者を落とす可能性があると思いました。私の場合腰痛もあるので(ひどいときは足まで痛みが走って力が抜けて倒れることもある)、lift中に痛みがこないことを祈るばかり…というところかな。あとは、lifter同士の顔とおしりがものすごく近くなるので、女の子はイヤそうにしていました(苦笑)。


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Prone
 ①. Log-roll pull…lifter全員が患者の片側に回る(写真上↑)。
   自分より遠いほうの腕&足に手を伸ばし、手前に引く要領で患者をぐるっと回転させる。
   ボード担当者はボードをlifterとathleteの間に滑り込ませる。
 ②. Log-roll push…pullと逆に、自分に近いほうの腕や足を掴み、
   それをaway from yourselfにぐるりと持ち上げる要領で回転させる。
   ボード担当者は逆側に控え、選手を受け取るように斜めに倒して待つ。
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練習した感想では、Log-rollはpullもpushもどちらもかなり痛い(腕や背中がボードの縁に乗っかる)し、一度で確実に乗ることが少なく、微調整をしなければいけない分、脊髄に動きがどうしても出てしまうなぁとは思いました。Pullの問題点はSpine boardをlifterとathleteの間に入れなければいけないというところ。どうしても腕にぶつかって動きの原因になってしまったりという危険点が今までに指摘されています。でもPushも患者を押し離すように回す分、患者と自分の距離が開き、カラダが不安定になり固定が難しい。どっちもどっちかなー…。
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Full-body vacuum splint(↑)もかなり有効で、しかもcomfortableだ、という記述があり、
上司と購入を相談しています(見た目は相当マヌケですが)。$500くらいするみたい。うーむ。
今回3時間、Spine Boardに乗せられたり固定されたりして思ったのは、
Spine Boardというのは腰痛持ちにかなり不親切なガチガチな造りである、ということ(苦笑)。
実習を終えてしばらくは、腰が痛くてまっすぐ歩けませんでした。
でも相当面白かったー、勉強になったー。3時間、あっという間でした。
学生たちも同じように思ってくれたみたい。大成功です。わいわい。

ちなみにPosition Statementを読んだことが無い/興味のある方はこちらから。
“National Athletic Trainers' Association Position Statement: Acute Management of the Cervical Spine-Injured Athlete”というアーティクルで、最新版は2009年のもの。昔御世話になったDr. Horodyskiも著者の一人です。ATCなら必ず一度は読んでおきたい文献、長いですが流石によくまとめられています。この夏あたりにまた新しいnew editionが出るとも聞きました。研究の分野は一日一日確実に進んでいますね。こういった非常に重要なトピック(Position Statementならば尚更)に関しては、最新の知識を常に入れておく、というのは現場のクリニシャンたちの義務でもあると思います!

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おまけ。

ところで話がものすごく変わりますが、
mixiで、デート中の男女の食事のペースについてのコラムがありましたが、
まずこれがニュースになることをびっくりし、それから、日本人男性の多くが、
“納得できない、合わせられない”と拒絶思考を抱いていることに再度びっくりしました。
まぁたしかに日本は昔から亭主関白。一家で夕ご飯を食べるときも、一家の大黒柱のお父さんが箸を付けるまでみんなが待ち、食事後もお父さんが一番風呂…という習慣の国ですもんね。男尊女卑が当たり前で、レディーファーストというコンセプトが存在しなかったわけですから、こういうことに男性はものすごく抵抗を感じるのかも知れませんね。
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でもちょっと感じたことを書いておくと、
欧米なんかではデート中に食事のペースを合わせるのは最低限のマナーです。
別に、ニュースに書いてあるように「相手の食べ具合を見て一口、また確認してもう一口」とやるのでも、「一口残して待っておく」(つーかこれは合わせないより嫌味でイヤだ)わけでもなくて、食事中、会話を楽しみながら自然に合わせていくわけで、そんなに気を遣うようなことでもない、時間を共有しているんだから当たり前、という認識なんじゃないでしょうかね…。

私は女性が男性に対して“私のために待ちなさい!”とも思うのもおかしな話だと思いますし、それがそんなに男性側の神経をすり減らす作業ならしてもらわなくて構いませんし、ましてや“友人として”のお食事ならもう食べたいように食べてくださいな、とは思いますが、お互いが相手に“ああしろこうしろ”“俺は私はこんなことはしたくない”と一方的なやり取りをするんじゃなくて、お互いがちょっとだけ相手のことを思い遣れてれば素敵ですよね。楽しい食事にしたいなって、だから私はこうしよう、って、ふたりともが思っていれば。
大体食事ってかき込むものでもありませんから(特にデート時なんて)、
ゆっくり食べるのは男性にとっても良いことだと思いますよ。
あまりに牛のように極端に食事のペースが遅い女性もどうかとは思いますけれども。
(顎弱いんすかね、もそもそゆっくり食べる人って。masseterかな)
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まぁでも、相手がさっさと食べ終わって手持ち無沙汰そうに待たれて、自分だけがまだ食事をしている…というシチュエーションはかなり居心地悪いでしょう(苦笑)。アメリカなら"to-go boxください(お持ち帰りをする容器)"と言えますが、日本だと、食べたくても“もう良いです”と泣く泣く残して席を立つしかないですからね。
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  by supersy | 2011-04-09 23:59 | Athletic Training | Comments(0)

自己主張ってなんだろうか。

アメリカ生活がもうすぐ10年目に突入しようが、それがなんだ。
私は日本人。えぇ、自己主張しないのと自信が無いのが美徳の日本人です。
私、こんなに頑張りました、すごいでしょ?偉いでしょ?なんて人に向かって言うのは、もう鳥肌が立つほど苦手です。私なんてバカで何もできませんから…って卑下してるほうが気が楽。

今、アカデミック面での自分のaccomplishment(遣り遂げた事)を書類に起こして、
ボスのボス(=学部の一番お偉いさん)に金曜日までに提出、というのがあるんですが、
この一年で、そんなに偉い功績など残したろうか。そんな思いつきません。
これが元となって、meritの出る人出ない人等が決まるらしいのですが…。

一日一日ベストを尽くして頑張ってきました!とは胸を張って言えますが、
その仕事を実際どう評価するかは、もう見る人次第だと思うので…。
評価する価値があると思えばして頂ければ幸いですし、
そうであろうがなかろうが、私は今の仕事に100%満足していないので、
日々これからも精進します。というのが素直な気持ちです。
他のfacultyの人だってそれぞれの分野で日々仕事を積み重ねているのだろうし、
それを押しのけてまでボーナスや特典をもらおうとも思わない…。
皆びっくりするくらい働き者だもの!皆のほうがdeserveしてる思うけどな。

“私まだまだです、頑張ります!”なんて気持ちをそのまま提出したら、
“大したことも出来ない雇う価値のない奴”と思われてしまうんだろうか、アメリカよ…。
私、自分に自信はないけれど、自分がどういう人間かを理解している自信はある。
まだまだ“認めてくれ!I deserve more!”と主張できるほどのプロには、
全然なれてないよ、届いてない、やっぱり。
うそはつけないしなー。正直に書こう。

自己主張ってなんだろうか。わかんないや。
でも、頑張ってたら、無理に“主張”なんてしなくても、
周りに自然と必ず“伝わる”ものだと思ってます。
甘いかな。

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ちなみに。Lady GagaのJapan-ReliefのWristbandが先日届いた(↑)のですが、
(ものすごく怪しい小袋に入って届いた&しかも差出人がしっかりと明記されていないので、
かなりおっかなびっくりで開けました…)
思ったよりぶっとくででかくて、更に…なんかすごい臭い!
ちょっとキナ臭いシンナーっぽい匂いというか、焼けたゴムのような匂いがするので、
必死で水洗いしました(苦笑)。ちょっとマシになった。

こういうのが“他人の目に留まる”ということも大事だったりするかな、
なんて思って、今日から装着。汚れてダメになっちゃうまでつけてようかな。
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  by supersy | 2011-04-06 20:30 | School | Comments(2)

SIJ Dysfunction: Distraction or Compression?

今日すごく小さな大発見をしました。
…いや、大したこと無いとは思うのですが、私にとってはちょっと衝撃だったので。
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さて、上に、SI joint dysfunctionを調べるためのこんなふたつのSpecial Testがあるのですが、皆さんはどう呼んでいますか?私は、左のほうを“Distraction Test”、右を“Compression Test”と習って、今までずっとそう呼んでいました。左のほうは両手をクロスしてPelvisの双方を引き離すようなdistraction forceをかけるのでDistraction Test、右はまっすぐに患者さんのPelvisをcompressするので、Compression Test。なんて分かりやすい名前だろうと、そう思っていたんです。

…ですが、今日授業の準備をしていてこれらのテストを教える手筈だったので、
あれこれ調べていて、あれ?と引っかかったことが。
使っていたテキストのひとつで、名前が逆に表記されている。
左がSI Compression Test、右がSI Distraction Testと書かれてる。
いやだわ、思いっきりミスプリじゃないの、と思いつつ、
たまたま目を通したもう一つの本でも、やっぱり逆に載っている。
あれ?2冊も同じとこミスプリってあるんだろうか?と不安になり、
Upperclassmanの生徒に“あのさ、このテストって、名前なんて習った?”と聞いてみました。
聞けば彼も、私の考える“逆”で習った、とのこと。

あれあれあれ。
私の中にあった自信が音を立てて崩れていきます。
あれれ、間違ってるのは私のほうなのかな、思い違いだったろうか?
いやいやそんなはずは、と、更に調べてみると、
Maggee(←私の愛読書)や大学院時代に使ったテキスト等では
私が理解している通りに記述がされている。
読む教科書によって名前があっちになったりこっちになったり?
ますます混乱。どっちがどっちなの?

で、更に更に調べてみて、ようやく原因がはっきりしました。
要は、Examinerがかけるチカラに注目するのか、SIにかかっているチカラに注目するのか、
ということみたいなのです。この説明だけでは分かりにくいかと思うので図解します。
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まずは左の図(↑)から解説します。Examinerは両手を使って両ASISを引き離すような、Distraction forceを骨盤の前面にかけるわけですが、骨盤はリング状の形をしているため、そのチカラは後方へtransferされ、結果的にSI joints同士をcompressするチカラに変わります。つまり、Distraction force on the anterior pelvis will turn into the compression force on SI jointsになるわけです。
その逆もまた然り、です。今度は右を見てみましょう。両ASISがapproximate(近接)するようにかけた圧迫は、そのままリングをつたってSI Jointsを引き離すような、distraction forceに姿を変えます。結果的に、“ExaminerがかけたのはCompressionだけど、骨盤の構造上、それがDistraction forceになってSI jointにかかった”ということになるわけです。

改めて。つまり、これらのテストに名前を付けるとき、
1) Examinerがかけたチカラに注目するのか、
2) それともターゲットとなるSI jointにかかったチカラに注目するのか、
によって名前が変わってくる、というわけです!

私が今まで習った名前は1)のみに着目したものと思われます。
単純に見た目どおり、左がDistraction Test、右がCompression Test。
が、しかし!2)に重きをおく場合、名前は見た目と逆になります。
左はSI Compression Test、右はSI Distraction Test、と呼ばれるべきだ、ということです。
つまり、SIがつくかつかないかで、名前がまるっきり入れ替わっちゃうんじゃないかって、
そういう発見なんです!目からウロコです!
私、これから2)の名前で呼ぼうと思います!こっちのほうがmake senseするようになってきた。

そんなわけで、皆さんがundergrad時にどちらで習っていたかは分かりませんが、
両方の呼び名を耳にしても、これさえ知ってればびっくりしないんじゃないかなー、
なんて思っています。ちょっと役に立ち…ませんか?

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ところで、mixiやtwitterでものっけたのですが、
Joint mobilization、もしくはmuscle energy techniqueについての専門書で、
お勧めがある方いらっしゃいますか?
来学期に備えてパワーアップするため、夏に一冊、がっつり読破したいと思ってます。
アマゾンで幾つか当たりを付けたものがあり、どれもreview評価は高いのですが、
実際に開いて見たわけではないので、決定打が無くどうしようかなぁなんて悩んでいたのです。
こういうときに頼りになるケニー氏からちょっとアドバイスをもらったので、
時間もあるしまだまだもうちょっとじっくり探してみようと思っています。
その他にも、お手元に“これ読んだことあって良かったよ!”というものがあれば、
是非教えていただけると幸いです!

この年になっても知らないことは山のようにありますな。
死ぬまで勉強だ。終わりは無いぞ。
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  by supersy | 2011-04-04 21:30 | Athletic Training | Comments(9)

GA Candidate Interviews。(電話面接)

4月になりましたね。
先日のエイプリルフールでは、相方に、“紫のうんこが出たんだけどどうしたらいい?”
と冗談で聞いてみたら、本気で健康を心配されてしまいました、さゆりです。

日本では新年度が始まる一区切りの時期ですが、アメリカでは単に学期の真っ只中。
4月1日が給料日だった、という以外は特に感慨もありません。
残念だ。日本の春を感じたい。桜も咲いているのかなー。こっちはもう夏の気候。

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いやはや、バタバタした一週間でした。
ようやく週末ですが、仕事はたまりにたまっています。
同じことを先週も思ったけど、今週のほうが悪化しているなぁー。毎日それなりの量の仕事を片付けてる気がするんですが、終えてる以上に新たに入ってきてるんですよね(苦笑)。
仕事ってそんなもんかな。ひとつひとつがんばるしかないぞー。

さて、今週特に忙しかったのには理由があります。
月曜からほぼ一週間かけて、この秋から新たに雇うGAATCの電話面接をしていたのです。

GA = Graduate Assistant (大学院助手)。 ATC = Certified Athletic Trainer。
大学院生として授業を取りつつ、大学スポーツをひとつもしくはふたつ担当しAthletic Trainerとしても同時に働いてもらう、という2足草鞋なポジションです。もちろんその分大変なので、お給料が出たり授業料免除というbenefitもあったりします(待遇は大学により異なります)。まだまだ学び足りないし経験ももっと積みたい!と考える人にとってはGAという環境は絶好のチャンス。私も昔通った道です。

今回、私とMary、Jerry、Julieの4人が面接官となり、
お互いの仕事の合間を見ながら候補者一人当たり30分程の面接を行っています。
うちの大学が募集をかけたのは正直時期的にはかなり遅いのですが、
それでもびっくり、相当数の応募がありました。
4人でひとりひとりの履歴書に目を通し、良い印象の人を話し合い、
人数を絞って面接していますが、それでも結構な数です。
前述のように、お互いの仕事の合間を縫って面接を入れているので、
朝出勤してきて授業に行く前にひとり面接、授業から帰ってきて、もうふたり面接、
リハビリ見て、練習見て、治療したらもう夕方…みたいな感じだったので、
お昼ご飯を食べる暇も、なかなかこの一週間はありませんでした。

スケジュールがぎゅうぎゅうになってしまうのを除けば、面接するのは結構楽しいです。
この子、本当にSeniorかね?と思うほどmatureで賢い子もいれば、
的を射ない答えを、えぇと…えぇと…とひたすら喋り続けてる子もいる。
短い時間ですが、短い時間だからこそ、clinicianや学生としての深さがモロに出ると思います。
(ちなみに私はちょっと意地悪な質問担当なので、相手の子を困らせて黙らせてしまうことも…ゴメンナサイ)
一人面接を終えるたびに、スタッフ同士でこの子はこんな印象だね、と話をするのですが、
意見が割れることはほとんどありません。
でも決定打に欠ける所もあり、来週追加でまた数人面接することに。
2年間ここで時を共にする子たちですもの。時間をかける価値はある。
じっくり慎重に、一緒に頑張れる子たちを選びたいわ。
うちの上司たちも適当な人たちでなくて良かった。
同じように、“素晴らしい人材をちゃんと選びたい”と思ってくれる人たちで良かった。

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先日提出したTax Return、昨日確認したら口座に振り込まれていました!
わほーい、臨終収入、臨時収入!
ところで毎年、自分で申告したよりも大きな額が返ってくるのは何故?
今年、私が提出した額は$1100なのに、振り込まれたのは$1500でした。
IRSってバカに正直なのね…なんて思いつつ、有難くいただいています。

元々自分がdeserveしているお金なんだろうけど、
こうしてまとめて後でもらえると嬉しいよね。
しかも結構大金。

まぁ、先日購入した日本行きの航空券が$1600だったので、
見事にこれに消えたといえば消えたのですが。
いいんだいいんだ、これも楽しみだから。
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  by supersy | 2011-04-02 20:30 | Athletic Training | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE

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