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報道悪。

あ、ちなみに。
私は今回USTのNHKのニュース配信にかじりついていたわけですが、
それが先日をもって正式に終了してしまい、何を見ればいいやらちょっとlostした気分です。
やっぱり日本での報道を見ていたいよー。家族と同じものを見てるんだ、と思いたい。

アメリカの報道番組を見ればいいじゃないか、と言われそうですが、
ちょっと報道に悪意を感じることが多々あるというか、
元々感情を乗せて喋る言語が英語なので、不安を必要以上に煽っている感じが否めないんですよね。見ると鬱々としてきたり、いらいらしてきたり、アナウンサーの大袈裟なイントネーションに合わせて、こっちの感情まで上げ下げしてしまう。
おいキミ、それをそんな風に言う必要はあるのかい、と突っ込みたくなったり。
…なんて思っていたら、こんな記事(↓)を発見しました。
米CNNやCBSの報道に嘘や問題があるという指摘。
そしてそれらの海外メディアの報道内容を監視するサイトが出てきた、というものです。
アメリカ内で報道内容を必要以上に大きく書きたてているケースも少なくないようです。
まぁ、元々大袈裟さが売りの、ドラマティックな人種なんですけどね、これは困ります。

http://www.excite.co.jp/News/society_g/20110327/JCast_91410.html?_p=1

こういうのは報道悪とは言わないのかね。
アメリカだけでなく日本もだけど、こういうマスコミの人たちは、
一体どういうプライドを持って仕事をしてるんだろう。
きっと一生理解できないだろうし、しなくていいけど。
情報って、発信する側と受信する側があって初めて成り立つものだから、
こういうのにコロっと流される大衆も、愚かだとは思うし、
同罪という人もいるかもしれない。でもさ、大衆が情報を正しく受信できない、というのと、
こういった過剰報道・嘘報道を発信するということでは問題の根底が違う。
悪意が違うよ。発信する側には悪意がこもってる。


とあるアメリカ人の知人から、震災後メッセージが来まして。
私の家族や友人を非常に心配していてくれる旨と、
そして、“家族たちにすぐ東京を離れるよう伝えてくれ”という進言まで添えて。

(↑)こういう過剰報道をばかり連日見ていたら、
“アメリカにも放射能がくるー怖いー”と騒ぐ人が出てくるのもまぁ納得といえば納得ですし、
彼の“今すぐ東京を離れろ”というメッセージも意図は分かるのですが、
どんなに自分が“現状を理解している”という確信があったとしても、
私の家族の行動を貴方に決められたくは無い、
と、読んだ直後は正直怒り以外の感情は沸きませんでした。
私ですら、自分の家族にああしろこうしろ言うつもりはありません。
彼らの判断を信じ、尊重します。
“心配してくれるのは有難いが、立場をわきまえろ!故郷を捨てて逃げろ、という言葉の意味や重さをお前は理解しているのか!”と怒りのメッセージを返しそうになって、
いやいや、これはいかんな、と思いとどまりました。

情報をしっかり取捨選択すること。
そして何を選んでも、それに他人を巻き込まないこと。
どんな災害時でも混乱時でも、これだけは最低限のモラル。

それを改めて自分に言い聞かせ、
この情報は私に必要ない、とメールを静かに消去しました。
私の感情にあなたを直接巻き込まないために、返信はしないけれど、
その分、その人との連絡手段ももう絶たせていただきました。

風評被害が、一番迷惑!
私たちも賢い目と耳を持って、与えられた情報を判断してきましょう。
世の中、つくづく色んな人がいるもんだ、という勉強にはなっているけどね。

ちなみに、下は、後にAERA編集部が謝罪を出すことになった宙吊り広告。
話題になったのでご存知の方も多いかも知れませんが。
私もこれ見て、あまりに腹立ったのでAERAに直接抗議のメール送りました。
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「恐怖心を煽る意図はなく、福島第一原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しました」という謝罪コメントですが、滑稽ですね。
これを報道悪と呼ばずして何と呼ぶ。日本の恥。
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  by supersy | 2011-03-27 19:00 | Comments(7)

日常と非日常。

去年、就活してた時期にこの震災が起こっていたら、完全帰国していただろうな…
などと無駄なことを色々考えてます。イマイチ元気出ないっすね。

震災以来、我こそが正義!これをするのが正義!と、
剣を振りかざす人がインターネット上で多くて疲れます。
終いにはその剣で周りを攻撃する人もいたりする。
これをしないなんて信じられない、あなたは非国民だ、くらいの勢いで。
そういうのって、気にしないでおこうと思っても、
こっちも弱っていたりすると神経削られちゃうもんで。
それが知り合いだったりした場合、
黙って距離を置くしかないんだな、ということを今回学びました。
日本国民、誰もが復興に向けて色々考えてる。
それぞれの答えがある。人の数だけ正解がある。
でも、それが“自分の正解”と一致しないからと他人を中傷するのは、
何をどう考えてみても間違い。いまは、手を取り合うべきときなのにさ。

乱立する募金を見ながら、それに便乗するのも何か違う気がして、
私には何が出来るのだろうと、じっとずっと考えていました。
今回、自分に課した言葉は、“続ける”。
敢えて動かない、待つ勇気もあると思った。想いを暖めて、今はチカラを溜めておきます。
復興に続く道を歩んでいく、ということは、スプリントでなく、マラソン。
続けることが何より大事。
今、第一線でスプリントで全力疾走してくれている方々には感謝。
でもそれを引き継ぐ人たちがこれから必ず必要になってくる。
それに私がなればいい。
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しかし悲しいかな、現実は。仕事は山積み。落ち込んでいる暇もないのです。
特に先週はmid-termの学生たちの成績を全て学校側に提出しなければいけなかったので、ここまでの提出物等の採点に追われていました。上司のMaryと、“提出期限今日の3時だよね、あと3時間ある…大丈夫何とか終わりそう!”などとバタバタ励ましあいながら何とか乗り越えました。ひっくりかえるかと思った。

女子バスケのトレーニングも、先週からまた再開。
授業に練習に、忙しい毎日に逆戻りです。短かったな、ポストシーズンオフ。
でも、動いていると無駄なことを考えずに済む。
朝7時から夜7時まで、毎日あっという間に過ぎていきます。


さて。
話はまったく変わりますが。

どうやら学生たちに、私は賢いと思われているらしい。
最近それが可笑しくて仕方ないのであります。

授業中なんかに、“こりゃ、これはこの前にも話したでしょーが”なんて言ってると、
Syは頭が良いからさー、ぶつぶつ、などと言い訳しよる。
“…私はかなりの間抜けですよ。間抜けでも分かるんだから単純にみんなの努力が足らん”
とはっきり言ってやりましたわ。ふん。

めっちゃ我侭典型的末っ子の私が“頭良い”と言われる教師になっているだなんて、
幼馴染たちが聞いたら大笑いするだろうな。それぐらい似合ってない。

“Syぃぃぃ。肩甲骨の動きって何だっけ、Elevationと、Depressionと、Retractionと…あとひとつ”
“そこまで覚えてて何故これが出てこない、Protractionでしょ”
“おぉ、そうだった!だからSyは歩く辞書なんだよな”
こりゃ。人を辞書代わりに使うな。くそう、自分で調べさせればよかった。

同僚にまで、“こういう選手にこういう治療はありかな?”とか度々聞かれてます。
ああかもしれない、これもあるんではないかと色々話して、
“ありがと、SyはModalityのエキスパートだから…”と去り際に言われてびっくり。
えぇぇぇっていうか授業受け持っているだけで実は苦手分野です。すいません。。。
モドキです、モドキ。

最近ヘッドにも色々と相談される。
こういう症状の選手がいるんだけど、こういう処置で合ってるかな…だったり、
この教科書のここの書き方が分かりにくいんだけど…、と解説を求められたり。
ふたりでふぬふぬ教科書とにらめっこして、
“えぇ、この書き方はぶっちゃけ間違ってるんじゃないすかね…”
“そうだよねぇ、俺もなんかここごちゃごちゃだなぁって思ったの” なんてわいわいやってます。

個人的に、同僚や上司とあーでもないこーでもないと建設的議論ができるのは楽しくて仕方ない。
私、あの時間大好き。
高校でHead Athletic Trainerとして働いているときは、同じ目線で相談し合える人が
現場にいなかったから、悩んででも自分で決断するしかなかった。
あれはなかなかに孤独だったのだ。

でも、そういう中で仕事仲間から“頼りにされる”というのはなかなか新しい感覚。
こそばいがうれしい。良く考えたら私もぼちぼち新米から中堅に移るべき年齢なのか。
オフィスにはひっきりなしに生徒や同僚、選手や上司が現れて、
一言二言の相談事だったり、小一時間話し込んでしまったり、
お陰でやるべき仕事はなかなか進まなかったりするんだけれど(苦笑)、
Syの意見を聞きたいんだけど…なんて言われると背筋が伸びる。
曲がりなりにも頼られてるんだから、勉強は怠れないね。
まだまだ知らないことだらけ。お恥ずかしい。もっとがんばろうっと。

そんなわけで、いつもどおり流れていくわいわいとした日常と、
ニュースをつけるたびに目の当たりにする、日本で巻き起こっている非日常。
なんか上手くバランスが取れずにいます。
でもいい加減覚悟を決めないとね。
まずは、自分の最高のクオリティーの仕事を、毎日deliverするよ。
それが私の今の信念。笑われてもいい、これが日本の復興に繋がるんだと信じてる。
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  by supersy | 2011-03-27 18:00 | Athletic Training | Comments(0)

Shortwave Diathermy(短波ジアテルミー療法) その2。

昨日の続きです。
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Capacitive Field Generator
これは、プレート(↑写真左)、もしくはパッド(↑写真右)を用い、患部をサンドイッチのように左右もしくは前後に挟むようにapplyします。下の図を見てください。ライトブルーの四角が挟んでいるプレートorパッド、中央の楕円形が挟まれている分子とします。このプレートの両面には電流が流れていて、(↓図左)片方のプレートをプラス(+)、もう片方をマイナス(-)としましょう。これに対し、当然プラスはマイナスを、マイナスはプラスを引き付けますから、挟まれた部位の二極分子はこのような位置(↓左)で安定します。
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しかし、ここで忘れてはならないのが、DiathermyはAC currentであるということ。AC = alternating current、つまり、このプレートの二極は猛スピードでくるくる入れ替わっているわけです。
二極の位置が入れ替わり、図右のようになった場合、挟まれた分子もそれに合わせて(↑)回転を起こします。交流電流が流れ、二極が入れ替わるたび、中央の分子はくるくるくるくる回り、この運動が熱を起こす原因となるのです。イオンの振動による摩擦熱であったInductiveとは異なるメカニズムで、熱が生み出されるのです。この二極分子の回転によって熱が起きるプロセスを、Dipole Effectと言います。


Inductive vs Capacitive
ここまでをちょっとまとめてみます。
●Inductive Field Generator
 - コイル状のケーブルが電磁場を生み出し、それによるイオンの振動で発熱。
 - Drum method & cable method

●Capacitive Field Generator
 - 二つのプレートもしくはパッドで部位を挟み、分子の回転であるDipole effectで発熱。
 - Plate method & pad method

b0112009_419244.jpgで、次に説明したいのが、
それぞれのapplicationで、異なる組織の熱がどう上がっていくのか、という話。
ここでは大きく分けて、fat, muscle, boneの3つに分類します。
人間の体で、最もsuperficialなのが皮膚。そして、いわゆる皮下脂肪、筋肉がすぐその下に存在します。で、身体の中心に骨が在り、そのあとまた筋肉、脂肪、皮膚…と人体が構成されている、という大前提はまずいいですよね?
上腕なんかを考えると分かりやすいと思います(←)。
Superficial→Deep(赤い矢印)で考えていくと、まず皮膚があり、脂肪。そして上腕二頭筋があり、上腕骨があり、上腕三頭筋…という。

これを踏まえて。InductiveとCapacitiveでは熱が起こるメカニズムが違うので、tissueの暖め方もかなり違ってくるのです。下のグラフ(↓)にご注目ください。
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Inductive Field(グラフ上部)では、熱は主にsuperficial muscleに吸収されます。ドラムを使用した場合、骨を介したその裏側にある筋肉にはその熱は伝わりません。
一方、Capacitive Field(グラフ下部)では身体の特定の部位を両面から同時に温めることが可能です。その熱の多くは、脂肪、そして骨に吸収されます。
つまり、Target tissueによって、application methodを選ぶべき、とも言えます。
筋肉をターゲットにしているならInductive、Bone healingをpromoteしたいならCapacitive、というように。脂肪は…あまり暖めることに意味を感じませんが…。まぁ、これを見る限り、Inductiveのほうがかなり私たちATの使用目的に合っているのではないか、という印象を受けます。

これをUS(超音波治療)と共に、熱を伝道できる部位をまとめてみると、
●Inductive SWD......Superficial muscle
●Capacitive SWD....Fat, bone
●Ultrasound ....Collagen rich structures such as tendons, ligaments, jt capsules, etc
という風に、使用用途がはっきりと分かれていることが見て取れると思います。
同じDeep heating modalityだからと、Availabilityや使いやすさでModalityを選ぶのではなく、何を治療しようとしているのか、しっかり見極めることが大事です。色々と違いはあるのです。

筋肉を暖められる、という利点だけではない。他にもUSに比べて優れている点はあります。
 1. 骨にぶつかってもreflectされない
 2. Hot spotsができる可能性が低い(火傷が起こりにくい)
 3. USよりも遥かに大きなサイズの部位を一気に治療可能
 4. セラピストが張り付いていなくても良い
 5. Mediumも要らないし、コットン100%等であれば服の上からでもapply可能
 6. 治療後、USによって上がった体内の熱は3分ほどしか保たれないが、
   SWDではその2-3倍の9-10分の“Stretching window”がある
中でもサイズの問題と、熱の保ちの良さ、Clinicianの手が空くというのはかなり良いですよね。

良い所もあれば悪い所もある、ということで、
私が学んだ上で、これが一番ネックなのでは?と思うのが、そのセットアップの面倒臭さ。
とにかく、この電磁場に影響があるものを全て排除しなければいけないので、
患者さん、セラピストが身に着けている金属類をまず治療前に全て外さなくてはいけません。
ピアス、ネックレス、ベルト、洋服のキラキラデコ、携帯電話も全てちょっと離した所に置かないといけません。患者さんの体内に金属がある場合(ボルトとかプレートとか)も使えません。
患者さんを治療する度にこれをやらなければいけないのは、ちょっと手間ですよね。
あと、少しだけ前述しましたが、水分もNG。水分があるとそこだけ熱を吸収しやすくなり、熱にムラが出来てしまい、Target tissueに思うように熱がいかない、もしくは水分がある部位に火傷を起こしやすくなる可能性もあります。そんなわけで、セットアップを終えるまでに、色々と注意を払わなければならない事柄が多いのです。

しかし、そのdisadvantageを持ってしても、
唯一筋肉を暖められるDeep heating modalityという点では、
私は個人的にやはりかなりの利用価値があるのではないかと思っています。
実際、自分でもかなりこのマシーンをいじって色々と試してみましたが、
結構あったまるんですよねぇ、これ。Capacitiveだと特に、中からじわじわあったまって、なんかすごく面白い感覚。今シーズンはチャンスがありませんでしたが、機会があれば是非自分の治療regimenにも加えてみたい。工夫のし甲斐はあると思います。


そんなわけでかなりさらっとですが、SWDについてまとめてみました。
最後の最後に改めてreview。

●SWD Inductive Field Generator
 - コイル状のケーブルが電磁場を生み出し、それによるイオンの振動で発熱。
 - Drum method & cable method
 - 温められるtissue: Superficial muscle

●SWD Capacitive Field Generator
 - 二つのプレートもしくはパッドで部位を挟み、分子の回転であるDipole effectで発熱。
 - Plate method & pad method
 - 温められるtissue: Fat & bone

●Ultrasound
 - 温められるtissue: Collagen rich structures
  such as ligaments, tendons, joint capsules, scar tissue, nerves, etc

Advantage (USと比較):
 - 骨にも浸透、跳ね返されない。
 - Hot spotsができにくく、火傷のリスクが低い。
 - 一度に治療できる部位が大きい。
 - Mediumが不必要。場合によっては服の上からでも使用可能。
 - Clinicianのconstant attentionが必要無い。
 - 熱のretainがUSの2-3倍長い。

Disadvantage:
 - セットアップが面倒。
  金属及び水分を治療開始前に排除する必要がある。
  (*ちなみにmetal implantがある患者にSWD治療を施し、怪我や火傷を誘発することなく、
    無事に、且つ効果的に治療を終えることが出来た、という研究結果も数件ありますが、
    完全に安全と言えるまで、この分野ではもう少し研究が必要と思われます)

うちの大学に遊びに来る機会のある方で、一度試してみたい!という方はお知らせ下さいませ。
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  by supersy | 2011-03-16 15:00 | Athletic Training | Comments(0)

Shortwave Diathermy(短波ジアテルミー療法)。

頭をすっきりさせるために、ATの話題を書きたいと思います。
勝手ながら、何かに没頭してたほうが気が晴れるので…。

さて。先学期はTherapeutic Modalityの授業を受け持っていたわけですが、
私だって物理療法全てを知っているわけではない。どちらかというと決して得意分野ではない。
不慣れなトピックは多々あり、生徒より一歩先に学びながら、必死に授業をしていたものでした。
その中でも一番あたふたしたのが、Shortwave Diathermy!
さて、次に教えるのはDiathermyだ、となったところで、
あれ、なんで私Diathermyについて何も知らないんだろ?
名前と、なんかあったまるもの、くらいしか知識が無い…と思って、
Undergrad時代のノートを引っ張り出して、読み返してみたら、なんとびっくり!
実は、私は全く習っていませんでした。えぇ、名前すらも。そりゃー、知らないわけだ…。

というわけで、冷や汗をかきながら猛勉強。
どんなに知らないトピックでも、“知った顔”で教えなきゃいけないんですもの。
それならば、必死にで学ぶ。それがセンセイの義務!
教科書や文献を読み漁り、パワーポイントをもくもく作って授業は無事に終わったのですが、
ゼロから学んだ分野だったので、なかなか面白い発見が一杯でした。他のATの方もあまり深く学ばない分野ではないかと思うので、この場を借りて少し説明できればと思います。

ちなみに、Diathermyは日本語ではジアテルミー療法と言うらしいですね。
ジアテルミーって、ドイツ語“Diathermie”から来ているのでしょうか。
英語の発音(ダイアサーミー)とはだいぶ違うので、今回調べてびっくりしました。じあてるみー!

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さて、このDiathermyですが、定義で言うと“A modality that uses high-frequency electromagnetic waves”ということになります。高周波の電磁波を用い、体の特定の部位の温度・代謝を高めるのが主な目的です。その熱は、ヒートパック等と違い身体の奥深くまで浸透することから、“Deep Heating Modality”に分類されます。皮下1-2cmでなく、中からじんわりと暖めることが可能な治療器具なのです。
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写真(↑)はつい先日広報用に撮られたうちのATRのものですが、
中央少し左にある白い小さな冷蔵庫のようなマシーンが分かりますでしょうか?
これがうちの大学にあるDiathermyのマシーンなのです。えぇ、うち、あるんです。
アメリカの大学でもかなり珍しいと思います。拡大してみると、こんな感じ(↓)。
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AutoThermという種類のマシーンで、ドラムとパッド、両方が使用可能です。
上部がマシーンになっていて(本体はかなり小さいです)、
下部はドラム(白)やパッド(黒)等のパーツを入れる収納になってます。
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そもそも、Diathermyとは?
前日した通り、ものすごく高周波のAC current(交流電流)が流れ、
Electromagnetic field(電磁場)が形成されるわけですが、
その周波数の長さは11mと非常に長く、運動・感覚神経をdepolarizeしないので、
電気療法等と違い、患者さんが“感じる”ことはできません。

Diathermyには様々なサブカテゴリーがあり、
Microwave, Shortwave, Longwaveに分類することができます。
このうち、医療用としてアメリカが認めているのはShortwaveのみ。
(その他も以前は治療に使われていたこともあるようですが、
健康に害があるこという研究結果が多々出たこともあり、現在は廃止になっています)
そんなわけで、今回はShortwave Diathermy(SWD)に絞って書いていきたいと思います。

SWDのApplicationの仕方は、大きく分けて2つあります。
   ●Induction Field Generator (例:Drum or Cable)
   ●Capacitive Field Generator (例:Plates or Pads)

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Induction Field Generator
これは、コイル状になったケーブル(↑)に電流を通し、それが生み出す電磁場を利用して、
体内に存在するイオンの振動を引き起こし、その摩擦で熱を作り出す、というもの。
アプリケーションにはDrumとCableの2種類あり、中でもDrumは非常にポピュラーです。治療したい部位にタオルを置き(これはこの部位の発汗を吸収するため。電磁場内に水分があってはいけないので)、ドラムを皮膚から1.5~2.5cm程離して固定する、というやり方です(↓写真上)。
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一方、(↑)Cable Applicationは正直言ってちょっとOld School(時代遅れ)なやり方。
患部を直接ケーブルでぐるぐる巻きにするというもの。このとき、コイルの角度が全て等しくなければいけない、全てのコイルが等間隔で無ければならない、など、決まり事が多く、なかなか100%正しくapplyすることが難しい、という致命的な欠陥があります。これを失敗すると熱にムラが出来、患者さんに火傷を負わせてしまう可能性も…。
そういった理由から、今ではほとんど使う人はいません。

しかし!古いと馬鹿にしてはいけませぬ。
実はこの理論を使った、最新のポータブルDiathermyというのがプロスポーツを中心に徐々に人気を集めており、そのうち新しいトレンドになるかも!?と私は密かに睨んでいます。
それが、ReGearという会社の作ったReBound
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このユニットそのもの(↑)の値段は$3,300程、スリーブはそれぞれ$120程。
このスリーブの中に既にケーブルがコイル状にぐるぐる巻かれたものが内蔵されており、
マシーンをonにするだけでDiathermyが手軽に使える、という利点があります。
同じ時間使うなら、熱の伝導性を考えれば、
ポータブルHeat Packなんかよりよっぽど意味があるのでは?と個人的には思います。
一度じっくり遊んで 使ってみたくて、うちの大学でも研究目的とか上手くかこつけて、
購入できないか目論んでるんですけどねぇ…。

さて、Capacitive Field Generatorの話もしたいのですが、
今日は長くなってしまったのでここまで。明日続きをupします。
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  by supersy | 2011-03-15 23:59 | Athletic Training | Comments(4)

東北関東大震災。

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連日、オンラインのNHKニュース配信を見ていました。
あまりに見入ってばかりで気が滅入りそうになり、
そのうち気持ちがばらばらになりそうになってようやく、これはいかんと気がつきました。
日本から離れているというあまりの無力感と、普通に生活ができてしまう罪悪感、
それでもこれでもかというばかりに耳と目に入ってくる情報量と、被災地の現状のひどさ、
原子力発電所の刻々と悪化する現状に圧倒されてしまっていましたが、
ここにいる私がこんな気持ちになってどうする、とはっとしました。
冷静に、できることを考え実行する。できないことはできないと認める。
専門家に託し、祈る。感謝する。命をかけて今も仕事をしている人がいる。
そして、あとは精一杯毎日生きる。笑顔で生きる。楽しんで生きる。前向いて生きる。
自分がどうしたら元気になるか考える。
そしてそのエネルギーを日本社会に還元するのだ!

震災翌日にビール飲んでわいわい騒いでいる写真をアップする呑気な都内の知人とか、
何て不謹慎な!と最初は腹が立ったりもしたけれど、
いや、普段どおりの生活を、送れる人は送る、というのは、実はとっても大事なことなのかもしれない、と思い直しました。“普通”の日常生活を送ることに、罪悪感を感じなくても良い。私はまだまだ遊びに行く気分ではないし、行っても楽しめないけれど、それが気分転換になる人たちは是非そうすべきなのかも。何も、皆でうな垂れて無くったっていいのです。できることはする、支援物資を送るなり、募金をするなり、節電するなり、もちろん日本国民としてやるべきことはする、でも、24/7震災のことを考えなくても、鬱々と過ごさなくてもよいわけです。しかもほら、そうして誰もが財布の紐を硬く締める中、お金をこうして落とす人がいるから、流通が生まれるのかも知れない。…なんて考えたりもして。

井上さんの“Smile”見てたら何だか笑顔になってしまった。
心に残るつぶやき”を読んでいたら、日本ってなんて暖かい国なんだと涙が出た。
復興を興すのは、日本国民の心。どんなに被害がひどくったって、ここを腐らせてはいけない。
芯を持たねば。過去は変えられぬ。未来を変えるために、現在行動を起こそう。
明日の日本へ向かう舵は私たちの手の中にあるということを決して忘れてはいけない。
「世界唯一の核被爆国。大戦にも負けた。毎年台風がくる。地震だってくる。津波もくる…小さい島国だけど、それでも立ち上がってきたのが日本なんじゃないの。頑張れ超頑張れ」
この言葉に全て詰まってる。

こういう災害時って、善意に任せて行動さえ起こせば良い、というわけではありません。
良かれと思ってやることが迷惑になり、裏目に出ることも多いそうなので、
色々検討し、調べた結果、やっぱり募金が一番だ、という結論に達しました。
アメリカ在住の皆さん、もうご存知かとは思いますが、アメリカからでも、
・Text "REDCROSS" to 90999 to donate $10
・Go to ladygaga.com to purchase prayer bracelets
等の募金方法があります。
(私の場合、募金した額が100%日本援助に行くものが良かったので、
というのも、こういうときって如何わしい募金も多くありますから、確実にそれが
約束されているこのふたつに絞りました。もちろん他にも様々な方法があると思います)
結局私はLady Gagaのサイトから、ブレスレット購入+募金をさせてもらいました。
(ブレスレットはひとつ$5、それに加えて募金額を選んで追加することができます)
他にも何ができるか、日々模索中です。
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とりあえず、枝野官房長官を始め、顔が見えなくてもずっと働き詰めで頑張ってる人たちに、
我侭だけれど、ちょっと休んで欲しい、美味しいものを食べて、一息ついて寝てもらえれば、
と願っています。あなたたちが倒れてはだめなんだよー。自分も大事にして欲しい。

あ、ちなみについでですが、
“普段更新しなくてもいい、こういうときに役に立つんだから”と母についに説得されて、
Twitter始めました。Follow me on Twitter @sy_littlelily.

みんな頑張ろう。みんなで頑張ろう。Keep your head up!
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  by supersy | 2011-03-14 22:30 | Just Thoughts | Comments(5)

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