<   2011年 02月 ( 9 )   > この月の画像一覧

 

In Washington, DC.

午前中はバケーションモードであちこち観光してきました。
最初に行ったのが、ホテル(赤丸)から西へ5ブロックほどのホワイトハウス。
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ホワイトハウスはさすがに入れないようになっているのですが、
それなりに近くで見られるのでちょっと感動。
ニュースや教科書で見た建物やモニュメントが自分の目で見られると、
何だか圧倒されちゃいます!本当に真っ白だぜー。
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そこから南西に更に歩いていくとあるのが、Lincoln Memorial。
これはその名の通り、第16代大統領であるアブラハム・リンカーンを称えて建てられた物です。
階段を昇って(↓)建物内に入ると、リンカーン氏が石椅子にどどーんと座ってらっしゃいます。
こ、これこそ本当に教科書で見たぞー、でっかい!すごい迫力!
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ここで面白いエピソードが。中国人らしき観光客が一人カメラを片手に近づいてきて、何やら私に話しかけるのですが、英語がつたなくて何を言っているのか分からない。“I take picture...云々”と言っていたので、“Do you want me to take your picture?”と身振りを交えて尋ねたら、“Yes yes”という反応。それじゃあ、と、カメラを受け取ろうとしたら、“One, this, two, this, OK?”とカメラを縦向きと横向きにするので、あぁ、一枚を縦で、一枚を横でっていうことなんだろうなとは分かったものの、あまりに言い方が横柄で、日本語で“一枚目はこれだ、二枚目はこう。いいな!?”とすごまれているような気がして、“Yes, Sir!”とでも言えばいいのかしら、と考えて笑いそうになってしまいました。現地の言葉をあまり知らなくても、海外旅行に行く際は礼儀正しい頼み方を事前に勉強してから行ったほうがいいですね(笑)。
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そのあとは来た道を引き返して更に東に進み、Washington Monumentへ。
Washington Monumentは約170mの世界一高いのオベリスク(方尖塔)です。
中にはエレベーターがあって上まで昇れるようになっており、無料ですが、
人数制限の関係で整理券が必要になっています。今回は予約無しで行ったので、
10時前の段階で“次は11時半です”と言われて、断念しました。次回こそ昇ろうっと。
その次に向かったのは、そのまた更に東。
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National Mall国立公園を横切るようにどんどこ歩いて、様々な美術館・博物館(10以上が立ち並んでいます)を横目に、途中Sculpture Garden(彫刻の庭↑)に寄り道しながら、
到着したのはUnited States Botanic Garden!アメリカ国立植物園です。
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なんと、ワシントンモニュメントに続いて、ここも入場料無料!
ワシントンの建物の多くは国立なので、国の税金で経営されていて、
入場料が無料のところがほとんどなんだそうです。歩いていて見かけた国立美術館や、
それから国立の動物園も近くにあるらしいのですが、そこもみーんな無料なんだとか。
す、すごい!日本ではこうは行きません。
ちょっと外ばかり歩いていてカラダも冷えていたので、温室に入ってのんびり植物たちを鑑賞。
花や苔に癒される…。
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カラダがあったまったらまた出発して、今度はすぐお隣にあるCapitol(国会議事堂)へ。
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内部のツアーは日曜日なのでお休みだったけど、一周ぐるっと回って外観を観察。
いやー、こういう建物って恐ろしく綺麗だな。日本の伝統建築も素敵だけど、
こういう古代ローマやギリシャを思い起こさせるアーチや柱の使い方、何だか息をのんでしまう。

そんなわけでCapitolまで全て見て、歩いてホテルに帰ってきました。
合計で軽く5マイルは歩いたのかな?たっぷり3時間費やして足もほどよく疲れました!
ちなみにホテルに帰ってくる道中でFBIと書かれた建物(↓)を発見。
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Maryに“FBIってあのFBI?”と聞いてみたら、“そう。ここ、FBI本部の建物よ”。
えぇー、それじゃあこのドアに向こうには、Men In Blackみたいな
特殊な訓練を積んだ凄腕のガンマンたちがいるのね!? きっと宇宙人たちもいるんだわ!
と、しばし妄想の世界に入り浸ってしまいました。すごいなー、さすが首都。何でもありだ。

ちなみにMaryに、ホワイトハウスは何で白いの?と聞いてみたら、
分からない…と言われたので、帰ってきてから調べてみました。
元々創設当初の官邸は全く白くなく、ホワイトハウスという名前でも呼ばれていなかったそう。
しかし、米英戦争で官邸も大半が焼失してしまいました。修復したいがお金も無い!
ということで、急遽白いペンキを塗って損傷を隠したのが始まりなんだとか。
その後、改めて修復がなされましたが、結局白い色がそのまま定着し、
ホワイトハウスと呼ばれるようになったそうです。

そんなわけで午前中の時間を目一杯使って観光を楽しみ、
今日は1:30~5:30pmでCIE Seminarの前半を受けてきました。
美術館や博物館があまりに沢山でびっくりしたなー。
美術好きの姉が来たらどう思うんだろうか、連れてきてあげたいなー、と思ったり、
今度来るときは最低でも3日くらい観光目的でがっつり滞在したいもんだ!と思ったりしました。

明日の午前中で全てのセミナー日程を終えれば、次はダラスに向けて出発ということになります。
実は授業の準備もまだまだ溜まっているんだった…もうちょっと頑張ってから寝ます。
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  by supersy | 2011-02-27 21:00 | Fun | Comments(0)

Evidence-Based Practiceその2。

これからホワイトハウスに行って来ますー、が、
その前に、昨日の追記あれこれです。

●どう広めるか
どうEBPを広げていくべきか、という討論で、ターゲットは3つある、という話になりました。
Educate 1)future practitioners, 2)current practitioners, and 3)educators.
1は当然ですよね。未来のプラクティショナーを育てていく上で、現在Athletic trainerを志し勉強している若者たちの教育のカリキュラムにEBPをimplementしていくこと。中でもカリキュラムの早い段階でそれを導入し、日々の実習で“疑問”を抱く能力、そしてその答えを見つける情報収集能力を育てることを、誰もが主張していました。
そして、3、私たち教育者側も、当たり前ですが学生たちにEBPとは何たるかを教える前に、私自身がそれについて知る必要がある。こういったカンファレンスや勉強会に出席する、自分で勉強してみる、教育者同士で教え合う、やり方は色々あります。“教育者なら誰でも経験したことある感覚だとは思いますが”とはDr. Luzitaの弁、“生徒のギリギリ一歩を行っている、っていう感じでもいいんです。教える前に全てを知っておかなければと思うと圧倒されてまうことも。教えながら私たちも学んでいけばいいんです”。自分自身だけでなく、同じKinesiology学部の外の教師陣にも同じことが言えますね。ATEPに関わる全ての教育者が、EBPとは何ぞや、ということを理解していないと、組織として前に進むことは困難です。Make sure everybody is on the same page。
そして、2。これがきっと一番難しい。現場でバリバリ働いて、教育にCI/ACIとしてしかATEPに携わっていない場合(もしくはATEPに全く携わってすらない場合)、彼らにとって教育の優先順位はそれほど低くないこともあるでしょう。下手をするとデータベースのアクセス権もなかったりするので、こういったClinisianには最新の情報をkeep updatedするのはかなり無理がある、という現実もあるようです(統計曰く、特に高校や大学で働くフルタイムのATCたちは情報面で厳しい状況に置かれているのだとか)。これについては、学校単位でですが、ACI/CIに対する待遇の改善や教育に役立ててもらう支給金の配布等、色々対策が考えられています。あとは、単純に“さばかなければいけない患者がいるのに、そんな時間があるかい!”ってこともありますね。でも、母体の組織が大きな変革の時を迎えているんです。私たちだって変わらなければいけない。“今で十分上手く行っているのに”とcomfortable zoneを出たがらないold-schoolの人は“そんなの無理”で片付けようとするかもしれませんが、時間が無いのは皆同じ。患者さんはさばくものではない、一人ひとり接するもの。“変わることを受け入れられない教育者やクリニシャンは、こちらから変えていくしかない。残念だけれど、そういう人たちには去ってもらって、思い切って新しい人材を入れる必要がある”という言葉を聞いて、ちょっとはっとしました。あまりにreluctant to changeな人の末路は…やっぱりそういうことになってしまいますよね。

●CI, ACIの影響力は教師以上。
今回のカンファレンスに参加している人たちはもちろんATの世界の中でも教育側にいる人たちで、
(Educator's Conferenceなんだから当たり前ですが)
各大学のProgram Director、Clinical Coordinator級の人たちばかり。
服装も、Clinicianのドレスアップの仕方と違うし、立ち振る舞いも全然違う。
私はこの世界では50%アカデミック50%クリニカルのハーフ(笑)なので、
アカデミック色ばりばりな人たちのちょっと違った雰囲気も楽しませてもらいました。

まぁそんなことはどうでもいいんですが、
今回、Chad Clements氏のプレゼンの中に、こんなやりとりがありました。
“この中で100%アカデミックという方、挙手をお願いします。…なるほどこのくらいですか。
では、残りの方はClinicianも兼ねている、ということになりますね。
前者の教育者の皆様には悲しいお知らせですが、手を上げなかったClinicianの方々、
皆さんのほうが、遥かに生徒たちに慕われています。信頼されています。影響力があります。
僕自身(100%アカデミック)も気がついたときは残念な気持ちになりましたが、これが事実です。”
つまり、彼曰く、Clinicianの影響力は、非常に非常に多大である、ということなのです。
“教育者の皆さんなら一度は生徒がこういうのを聞いているでしょう、‘だってACIはこういってた’ ‘こうやってた’と。学生にとって、現場で見聞きする知識や技術は教室で得るそれに比べて、遥かにパワフルなものなのです。私たちは教育者として、それを理解しなければいけない。”だから今回の件で、AcademicがClinicalをtake overしようとしているような印象を受けた方がいるとしたら、それは明らかな間違い。この力構図は、きっとそう簡単には変わらないでしょう。でも、だからこそ、教室のみでEBPを学ぶのではなく、実際にクリニシャンがEBPを実践しているところを見ることが、生徒にとってとても大事なのです。クリニシャンの方々、改めて、“教育者が教えてくれればそれで十分なんじゃないの”という考えは捨てましょう。あなたの背中を見て、若い子達は育っているのです。Evidence-informed practitionerと、Evidence-based practitionerは違う。

●Accept to be challenged
“これは効かないって最新のリサーチで出てましたけど”、
“こないだ読んだリサーチでは、このほうがいいって言ってましたけど…”
教育者として、学生がこういった風にあなた(クリニシャン)にチャレンジすることを、
どどんと構えて受けて止めて欲しいなと思います。
前述したように、この業界での“正しいこと”は常に移り変わりつつあります。
昨日正しいと言われていたことが、明日は正しくなくなることだってある。他人の意見にオープンになり、“自分が間違っているかもしれない” “なるほど、この人の言うことも一理あるかもしれない”と認める勇気を全てのクリニシャンに持って欲しいなと思います。相手が上司でも、部下でも、見習いの学生でも。自分がまだ新米でも、どんなにベテランになっても、です。
私はもう、最初の授業等で自分の学生に堂々と言っちゃうようにしてるのですが、
“私はあなたたちに全てを教えられない。そもそも全てを知らないからね。私も知らないことがいっぱいあるの。もちろん全ての授業、全ての実習で、全力を尽くすつもりだけど、あなたたちが‘あれ、それって間違ってるんじゃないの?’ ‘このほうがいいんじゃないのかな?’って思うことがあればどんどん私にchallengeして欲しい。それであーでもないこーでもないって意見交換をして、切磋琢磨していくのよ。”
もちろんコミュニケーションの仕方や最低限の礼儀はあるべきだと思いますが、
(例えば患者さんの前で指摘するのは間違っていると思うし、他人を誹謗中傷するような言い方はもちろん不適切です。目標は、あくまで患者さんにベストのケアをprovideすること、なんだから)
基本的には誰もが誰に対してでもオープンにチャレンジすることが可能で、お互いがその意図を理解し、悪い後味を残さずにそれを実行できる、職場環境というのが理想かな、と思っています。

●Starkey氏に会う!
話は全く変わりますが、
この業界では超有名人、数々の著書を持つDr. Chad Starkeyが、
今回のカンファレンスのKeynote Speakerとして招待されていてびっくり!
わ、わ、わ、Dr. Starkeyだー!と、柄にも無くどきどきしてしまいました。
有名なアスリートとか見ても驚かなくなっているのに、有名な業界人でどきどきするあたりが、
我ながらマニアック。上司のMaryに、“教科書持ってきてるから、取ってこようかしら。
サインもらえるかな!”と冗談で言ったら笑われました。さすがに賢い喋りをする方でした。
授業中いつも、“there's a good diagram in Starkey('s textbook) on page 64...”
と、呼び捨てにしていたけど、今度からDr. Starkeyってちゃんと呼ぼう…と大反省。
Dr. Ingersollも来てました。お偉いさんがいっぱい。わいわい。
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  by supersy | 2011-02-27 08:00 | Athletic Training | Comments(4)

Evidence-Based PracticeとこれからのAthletic Training。

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Washington D.C.に、昨日のお昼過ぎに無事に到着しました!
(ちなみに写真は滞在しているGrand Hyatt Hotel)
その後、5-8pmで講義があって、今日も8am~5pmまで缶詰状態で講義を受けていました。
いやー、きついけど、楽しいです!やっぱり、たまには“生徒”側になるのもいいなぁ。カンファレンスって、どんどこ次から次へと講義があって、新しい情報がどんどん脳みそに流れ込んでくる。それを色々聞いているうちに、情報が意味を成して自分の頭の中でぐるぐる回りだして、こう、アイデアとして逆流し始めてどわわっと溢れ出すことがあるんですよね。その感覚が楽しい。

さて、今回のカンファレンスが文字通り全ての講義タイトルにEBPがついているほど、
EBPを軸に構成されたものになっていました。
さすがに聞いたこと無い、って方はもういないと思いますが、EBPはEvidenced-Based Practice (Evidenced-Based Medicineとも呼ばれることがあります)の略です。つまり、証拠に基づいた医学の実践、ということなのかな?これに上手く当てはまる日本語ってあるんだろうか…。

EBPというのはAT界ではここ数年で目にすることがめっきり多くなった単語。私は運良く学生時代学ぶ機会がありましたが、恐らく私の世代が丁度境目だったのではと思います。
私より上の世代だと、EBPの名前しか知らない、なんてこともあるかも知れませんが、
私より若い世代はもうどんどんUndergradレベルでもこれを教わっているはず、
よほど時代遅れのProgram Directorでない限りは。

NATAは、一つの職業として、プロフェッショナルとして、その方向性を完全にEBPにシフトしました。
つい先週発表された新たな5th Edition New Competencies(PDF)でも、至る所にEBPという言葉が追加されています。言い方を変えれば、CAATE accreditedのステータスを維持したいならば、今後EBPをカリキュラムに埋め込むことが義務付けられます。これからAT界の新たなスタンダードになっていく、ということです。この世界に身を置くものならば、もはや“知らない”では済まされない言葉になっているわけです。

普通、NATAのAnnual Conferenceといえば3歩歩けば日本人を見かける、と言っても過言じゃないほど日本人がうじゃうじゃしていますが、さすがにこっちはEducator's Conferenceだからなのか、日本人らしき人は一人も見かけませんでした。やっぱり、アメリカでATの教育界に足を突っ込む日本人はほとんどいないってことなのかな…皆Clinicianですもんね。
そんなわけで、アメリカ在住日本人ATの人でも、現場のみに身を置く人は、EBPについて耳にする機会もそんなにないんじゃないか、ということで、私なりにここまでこのカンファレンスで学んだことを簡単に要約してみたいと思います。お役に立てて頂ければ幸いです!

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●Don't be intimidated
EBPと聞くと、Evidence = Published Research(↑研究、専門ジャーナル、etc)と連想し、特に100%現場主義の人たちはそれだけで拒否反応を起こし、あたふたしてしまうことも多いですが、
実はそんなにびびるようなことでは無いんです。
なにも、全員が全員リサーチをする側に回れ、って言われてるわけじゃない。
噛み砕いて言えば、リサーチのGood Consumerになりましょう、ということなんです。
様々なリサーチに目を通し、それぞれを 1).批評的に分析し、その研究のエッセンスを抜き出して、咀嚼・消化して理解する(噛んでみて美味しくなければ吐き出すのも手、一目見て明らかに毒が入っていたら食べないものまた手です)。そして、それを 2).現場でどう活かせるか、その応用法を考える、というだけのことなのです。
情報を読み、理解し、取捨選択をする。
情報化社会が進んだ今日の社会では、賢い人なら考えずしてやっている行為のはず。
そう、何も目新しいことはないんです。

●The Quality of the Research
ここで気をつけなければならないことは、紙くずのようなリサーチも世の中に沢山あるということ。
世の研究者の方々を馬鹿にしているわけではないので誤解しないでほしいのですが、例えば、

とある会社が日本全国のインターネットの普及率を調べるためにオンライン調査を行なったところ、回答者の100%が“インターネットへのアクセスが身近にある”という結果が出た。

もちろんこれはジョークですが、お分かり頂けるように、この研究には大きなバイアスがあります。
オンライン調査をすれば、回答できる人間は全てインターネットにアクセスできる人たちのみ。
インターネットがない人はその調査の存在すら知り得ない。そりゃー100%になるのも当然です。
これだけ偏ったpopulationを対象にしていては、もちろん正しい答えは導き出せません。
このように、構成が甘い、被験者の数が少なすぎる、バイアス(偏り)が存在するなど、
研究と名は付くものの、使用価値が限りなくゼロに近い、なんてものもあるのです。
なので、研究を評価する/根拠ある信頼できるソースを選ぶ能力も、当然要求されてきます。
何が“Highest Evidence(最も価値ある証拠)”と見なされるか?
それを導き出すには、PEDro scaleやQUADASを用いたり、研究の種類によって分類されたり色々ですが(ex. Meta-analysisやsystematic reviewは一般に、case study等よりもかなりのhigh-evidenceとされる)、ここではちょっと話がずれるので、詳しい説明は割愛します。

で。

ここでもうひとつ言及されるべきは、ResearchがEBPの全てではない、ということ。
研究が言うとおりに、そのままそれを現場で実践すりゃーいいのか?
逆に、自分の経験上“これは効く!”という技術があったとして、それをサポートするEvidenceがまだ存在しなかった場合、それは全く価値の無い技術となってしまうのか?
答えは、両方とも、もちろんNo!研究を鵜呑みにするのがEBP、というわけではありません。
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上の図を良く見てください。この3つの要素が全て合わさって、初めてEBPが完成するのです。
Current Best Evidence(現時点で手に入る、最適な証拠)の他にも、
Clinical ExpertiseとIndividual/Patient Values, Preferences, Needsが含まれています。
  Clinical Expertise: あなた自身(クリニシャン)の経験と知識による判断
  Individual/Patient Values: 患者さん側の価値観、希望やニーズ
これらを総合してあなた自身が最適と信じる決断を下して初めて、EBPを実践したことなるのです。最終的に決断するのはあなた。患者さんのニーズや価値観もひとりひとり違うし、あなたにもあなたらしい考え方があるはず。つまり、一つ一つのケースをユニークなものとして捕らえ、それぞれに応じた最適な対応をひらめく柔軟さは必要不可欠です。重きを置かれるとしたら、リサーチよりも後者の2つのほうだ(リサーチにそんなに惑わされることはない)、と言っているプレゼンターの方もいました。
EBPの根底にある概念は“Patient-Centered Care”というもので、
これは、患者さんを中心としたヘルスケアを造るべき、という信念から成り立っています。
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例えば、私たちはよく患者さんの経過をチェックするために、Goniometerを使いますが、
“わー、先週は35°だったのに、今週は48°まで膝屈折出切るようになってますね、やったー”
と私たちクリニシャンが言ったところで、それが患者さんにとって数字以外の何の意味も持たなければ、それは使う意味があると言えるのでしょうか?私たちが、私たちのやりたいように、使いたい道具を使って測りたいものを測っているだけで、そこに患者さんの気持ちがどこにも入っていない。それよりも、患者さん自身にとって重要な、例えば“日常生活でこれが出来ずに困っている” “あれが出来るようになりたい”という点にスポットを当て、それを解消していくべきなのではないか、ということなのです。でもこれって、そんなに難しいことではなくて、そのほとんどが、言葉の使い方、発信の仕方だと私は認識しています。例えば、前者のROMをGoniometerでのmeasurementも、患者さんが“椅子に普通に座れるよう、膝が曲げられるようになりたい”という“不便さ”を感じているとしたら、途端に意味を成してきませんか?その不便さを受けて、“90°の屈折があれば椅子にも普通に座れるようになりますね、そこまで今週でいけるよう、頑張ってみましょう!”とこっちから言ってみる。そうすれば、患者さんにとって90°という数字が“椅子に座れる”という大きな意味を持ってくる。ね、clinician-centeredだったものが、これだけでpatient-centeredに変わる。ほとんどのクリニシャンは患者さんのことを考えながら治療・リハビリしていると思うので、ここらへんは、コミュニケーションの問題だろうと私は捕らえています。私自身もここ数年はこれを意識してコミュニケーションしていて、特に術後のリハビリの子なんかには、“普段の生活とかで、これやりたいのにできない~、って何かいらいらすることはない?これができたらなーって、思ったりとかは?”と頻繁に訪ね、Patient Needsに合わせた目標設定・治療をするように心がけています。こういう小さいことなんです、EBPの実践って。

私は個人的に、EBPというのは、良いClinicianなら普段からあまり意識することなく実践してきているものなんじゃないかなって思っています。コンセプトとしてこうして書き上げられるとちょっとおどろおどろしい感じもするけれど、そんなにとっつきにくいものではないんです。最新の知識を持ち、自分自身の経験と知識をフル活用しながら、患者さんひとりひとりをユニークなものとしてその価値観に合った治療をしていく。つまりそういうことです。Ever-changingな(常に移り変わる)医療界に携わる者として、当然の心構え。身構えていた皆さんにも、なーんだ、そういうことか、と思っていただければ私の思惑は成功です。ふふふ…。

もうちょっと書きたいこともあるのですが、長くなってしまったので続きはまた今度。
明日の午前中は講義をすっ飛ばして、ちょいと観光に行ってきます。わいわい。
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  by supersy | 2011-02-26 21:00 | Athletic Training | Comments(0)

危機一髪。

今週の木曜日から来週木曜日まで、怒涛なんです。今学期一番の山場。
全てが予定通りに上手くいくのか、ちょっと今からどきどきしています。

というのも、まずは、2/25(金)~28(月)にWashington D.C.で開催される、
NATA Educators' Conferenceというのに出席することになっていまして。
私、Clinical Coordinatorとして、上司でありプログラムディレクターであるMaryと二人で、
2年に一度開催されるこのAthletic Training Educator's Conferenceという学会に参加して、
色々教育者という立場からAthletic Trainingを考え、ここで得た情報を
これからどう私たちの大学のATEPを改善していくかという模索材料にする、というだけでなく
(WorkshopとかもNational Conventionと内容が全く異なります…すんごく楽しみ!)、私自身、Clinical Instructor Educator Seminarに参加し、CIEの資格を取るという大きな使命もあるんです。

ATEP (Athletic Training Education Program)を語る上で欠かせないのが、
CI (Clinical Instructor)とACI (Approved Clinical Instructor)の存在。
CIはつまるところ、現場でAthletic Training Studentを監視監督できる人のこと。
CIには理学療法士でもお医者さんでもアスレティックトレーナーでも、
正式な資格を所有し、プロとして医療関係の仕事をしていれば基本的に誰でもなれるのですが、
CIがACIへともう一歩成長するためには、2つの条件があります。

  1. Athletic TrainerのCertificationを取得してから一年以上の経験を積んでいること。
   (LATのみではダメ、ATCがないといけません。医師等の他の医療関係の資格も無効)
  2. ACI Trainingという講義を受講済みであること(一年に一度受けなければならない)。

ACIになると何が良いのか?と言いますと、“Approved”が付くと、ATの学生の技術や知識、
応用力を指導・評価する、という、教育面での責任・仕事が一気に広がります。
具体的には、いわゆるCompetencies、通称“check-offs”を通じて
学生のパフォーマンスを評価する、という義務が生まれてきます。
CIよりも経験知識ともに優れている、という立場付けだからです。
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私は、Certifiedになって1年目は人里離れた高校で独りひっそり仕事をしてましたが、
2年目からは晴れてACIとなって大きな高校に移り、
学生の教育面での面倒も見るという仕事をしていました。
そんなわけで、毎年このACI Trainingを受けてきていたわけです。

しかし、今の仕事の肩書きは今までとはワケが違います。
何しろClinical Coordinatorなので、ATEP内全てのACIを統率する立場にあるわけです。
つまり、ACI Trainingを受講する側から、その講義を行う側へ移らなければいけない。
そう、私はただのいちACIから、ACI兼CIE (Clinical Instructor Educator)にならなければいけないわけです!なんだか、急なステップアップで、ちょっと自分でもびっくり。
そのために、他の仕事を飛ばしてまで、このカンファレンス行きを強行させなければいけない、と。
今回のこのカンファレンスで、2日がかりでCIE seminarを受講すれば、晴れてCIEです!

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今週末の女子バスケの遠征、丸々一つ行くことができない、という点を除いては、
(うちの同僚のGAが、今回のみ代わりに行ってくれます)
私はこのカンファレンスを非常に楽しみにしてました。先学期からわくわくしてたんです。
意外と教育者、という仕事は自分に合ってるみたいで、やっぱりやっていても楽しいんですよね。
久しぶりにがっつり好きなだけ学べる学会に参加、というのも嬉しくて。。。

でも、今日になって問題発覚。
帰りの飛行機の時間が間違って予約されていて、朝早く帰るように設定されており、
このままだと2日目のCIE seminar (8am-noon)に全く出席できない!
結局急遽、私のみフライトを変更して(上司はそのセミナーには出席しないので)、
独り遅くに帰ってくることになりました。

でも、ここで厄介なのが、私、月曜の深夜(というか、火曜日の朝方)とかに帰ってきて、
その数時間後の火曜日の朝イチには次の女子バスケの遠征に出発しないといけないんです。
行き先は、UTA。University of Texas - Arlington。
バスでCorpusを出発しそこから7時間ほど揺られて、夕方に目的地到着、という。
火曜日は移動でほぼ一日潰れる予定。

“だったらさ”と、ここで上司が神の声。
“どうせならワシントンD.C.から、ダラスに行く?で、ダラスでチームを待って、翌日合流。”
そのほうが無駄な移動が少なくて済みます、そ、それいいじゃないすか、採用!
というわけで、私は急遽、Washington D.C.からDallasに飛ぶことに。
で、火曜日、チームが到着するのを待って合流して、
水曜日に試合して、その日の夜にバスでチームと一緒にCorpusに戻る、と。
コーチやヘッド、色々な人と話して了承をもらい、そのプランで行くことにしました。

ここで問題なのが、月曜日の夜にダラスに着くのはいいけれど、宿が無い。
火曜日の夕方、チームが到着するまでどうしよう?

持つべきものは友。Dallasエリアに住む友人は何人かいるなぁ…ということで、
早速とある日本人ATの先輩にお願いをしてみました。こういう事情で…と説明したら、
うち来る?とあっさりOKしていただき、感謝感激雨アラレ!何てお優しいのでしょう!
とんとん拍子で話は進み、ぬっきー先輩ご夫婦の家にお邪魔させて頂くことになりました。
ぬっきーさんにはお世話になってばかり…。やっぱり出来た人間は懐が広い。。。
見習わなきゃなぁ、自分もこうでなきゃ!人の優しさに触れるたびに心から思います!

そんなわけで今週後半にワシントンD.C.に出発と、そしてそこから直接ダラスへ。
約一週間の大遠征になりますが、準備を万全にして迎え撃ちたいと思います。
その一週間の締めが、UTAとの試合を終えてまた7時間ほどかけてバスで帰ってきて、
木曜日の朝4-5時に大学に到着、そのまま9時半の授業を教えに行くというやつなんですけど…
考えただけで恐ろしや。でもなんとか無事にそこまで終えたいと思います!
ひどい顔になってなきゃいいけど、授業中(苦笑)。
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  by supersy | 2011-02-22 22:00 | Athletic Training | Comments(2)

In San Marcos, Texas。

San Marcosに来ています。
我が母校、Texas State Universityとの試合を明日に控えています。
数週間前のvs Texas Stateとの試合は、ホーム。今度は、アウェイ、というわけ。
卒業してから約4年…とはいえ、アキがいた頃はもちょこちょこ帰ってきたりはしていたし、
一昨年のNATA Convention (in San Antonio)ついでにここにも遊びに来たから、
実質一年8ヶ月振りくらいなのかな…?でも、やっぱり懐かしいや。しみじみしてしまう。

しかし友人たちは皆卒業してしまい、ATスタッフ以外はもう知り合いが誰もいないのが寂しい。
昔の溜まり場へ、ふらっと行ってみたりしたいもんだけど。Hookah Barはそのままかな。
毎週末、何時間も入り浸って勉強していたMochas & Javas、今でも変わらないのかなー。
ま、今日は大人しくホテルで仕事することにします。
教えてる授業のテストが迫っているので、Exam Reviewを作らねばいけないのよ。

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さて、試合前日の夜は、
ホスト校は相手チームに2時間の練習時間&場所を与えるという決まりなのですが、
時にそれを辞退するチームもあります。現地入りするのが遅いからとか、理由は様々ですが。
練習をするとなると、相手チームを会場に案内する人(基本的にはチームマネージャー)が
待機してなければいけないし、ホスト校Athletic Trainerは練習のために
水や応急処置キット等を用意しておかなければいけない、という義務が発生します。
なので、事前に実際練習を行うかどうか、ホスト校に伝えておくのはvisiting teamの礼儀。
今夜に関しては、元上司のCarlaから、“今日は練習にくるの?”と聞かれていたので、
“はい、行きます。AT roomの鍵さえ開けておいてもらえれば自分で水を用意しますんで(笑)。”
と冗談で返事しておいたのですが、
今夜、練習にと会場に到着したら、本当にドアがぱっか~と開け放されてあり、

“AT roomを(許可有でも無許可でも)使用する人へ
 使用後は両方のドアに鍵をかけ、閉めてください。”

と、張り紙がしてあってびっくり。
う、うちってこういうシステムだったのかな?昔から?
AT roomを開放したままにしておく学校は初めて見ました。
だって高い器具とかもあるんですよ、盗まれたら大変!それが母校だってんだからびっくりだ。

(あ、ちなみに水はちゃんと用意してくれていました。
それ以外に、電気治療等のModalityを使いたければ、と開放しておいてくれたみたい)

びっくりしたのはそれだけじゃありません。
Heat packsが欲しい、という選手がいたので、
それならせっかく開けて貰ってるんだし、と、懐かしのAT roomにお邪魔させてもらうことに。
真っ暗だったので、電気をパチッとつけたら…
な、なんと、とんでもなくどでかいネズミが!!ちょろちょろっと逃げていくではありませんか!!
連れてきていた部下のATSと大絶叫。あいやー。
そ、そんなに手厚く出迎えていただかなくて結構です!

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そんなこんなで練習も無事に終わり、ホテルに帰ってきたところです。
明日は夜遅い試合だし、ホテルで過ごすダウンタイムは結構あるかな。
仕事はかどるといいなぁ。これを早く終わらせて、次はテスト問題作らなきゃ。
明日キャンパスで過ごせる時間は限られているけれど、
恩師たちに挨拶だけでもできればと思っています。

↑ここで卒業式したぜよ。懐かしい。
やっぱりSan Marcosは今でも特別な街です。
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  by supersy | 2011-02-15 21:30 | Athletic Training | Comments(0)

何でも教えてもらおうと思うな。

今日は脈絡の無い文章ですが。
後になって気が付いたのですが、前にも同じタイトルでブログ書いてましたね(こちら)。
ちょうど5年経った今、違う立場で同じことを考えてるのも、何かの巡り合せかな。

●久しぶりにちょこっと絵を描いてみた。
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現在Lower Extremity Evaluation (下肢の怪我の評価)の授業を受け持っているわけですが、
意外とTibiofibular jointって、syndesmosisでfiberでがっつりくっついてます、
くらいにしか説明されないもんなので、もうちょっとその関係性とmobilityを説明しようかな、
と思ったりして色々と良いイラストレーションをインターネット探していたのですが見つからず。
余分な靭帯や筋肉は取り除いた、tib-fibだけの絵が欲しいのよ~。
探すのが終いには面倒くさくなって、久しぶりにちょっと絵を描いてみました。
ささっと適当でいいや、と描いたものの、慣れないボールペンにちょっと苦戦。
私はやっぱり鉛筆派。でもスキャンで綺麗に写らないこともあるので今回はやめました。

…というわけでInterosseousとAnt/post tibfib ligamentです。
UndergradレベルなのでCrural interosseous ligamentは割愛(オイ)!
でもDFでfibulaがtibiaに対してlateralに動く、ということはつまり、distal tibfibのスペースが広がるわけだけど、つまるところmortiseの隙間部分が開く状態になるわけだけど、それでclosed-pack positionになってしまうというところがよく考えてみると面白い(総括的ankle jointとしてのclosed-pack positionはmax DF)。でも、結局のところtalus headがtibfibに近接しすぎてしまうってことよね、あとachilles tendonとposterior joint capsuleのテンションかな?あ、逆にtibfibのスペースが開くことで、talus/calcaneusが中に深く入り込んでしまって、可動域が無くなるのか、こっちのほうがmake senseですな。

…なんてマニアックなことを考えながら、
パワーポイント作りに没頭している時間は嫌いじゃありません。
時間が経つのを忘れてしまう。ビバ解剖学。

でも、Distal tibfib jointについては、DFで"spread"する、というのは常識だと思うけど、
その時に僅かなfibularのsuperior glidingが起こることはあまり知られていないのでは。
動かない、と教わったものが、実は動く、と知ったときの衝撃ってすごいですよね。
私はtibfibって動かないもののように教わってきたから、えええ!と思った。ribやSIもそう。
“僅かしか動かない”からこそ逆に、それが“全く動かなくなってしまう”と障害を起こすんだねぇ。
ガチガチに固めればいいってわけではないのだ。神様はそういう風には造らなかったのだ。
骨の中心部を敢えて柔らかく造ったのと一緒。
守りたいなら、敢えて柔らかく、敢えてしなやかに。なんて深いんだ、人体!

fibula headのdislocationとか、現場に出るまで存在することすら知らなかったし。
ATCとして働くようになって、いかに“授業習わなかったことが多かったか”に、改めて私は
ショックを受けたものでした。今でもひしひし毎年毎日感じてます。色んな教科書読み比べしながら、“これ私習わなかった!えぇー、こんなのあるんだ!”って毎日何かしら見つけてる。
見つけて嬉しい、と思う反面、何で今まで誰も教えてくれなかったの、と悔しい気持ちにもなる。

でもそう思うたびに、
Davidに言われた“Don't expect us to teach you everything.”という声が頭に響く。
“全部教えてもらおうだなんて、思うな。”
今更だけど、身に沁みる。
そう、教える立場になった今になって思うことは、“これは教えよう” “これはやめておこうか”の選択が、とってもとっても難しい。難しくて、心苦しい。だってやっぱりできれば全部教えたい。でも、それは限られた時間内では難しい。もちろん上司や同僚に相談したりして決めるけれど、何だかんだうんうん悩んで授業ギリギリまで考えてしまう。苦渋の選択なのです。

全部は教えられない。悲しいけれど事実。
今度愛を持ってその言葉を生徒に言ってやるべきか。以前Davidがしたのと同じように。
“You have to learn how to teach yourself.”
“だから、自分で自分を教えられるようになりなさい。自らにとって、最高の師になりなさい。”


●体調悪し。
しょっちゅうお腹壊してるし、頭痛もするし、血便血尿もこの一年に何度かしたし、
最近は突発的な眩暈と吐き気も断続的にあり、何というかもう、完全に年です、私。よぼぼ。

それに加えて、ここ一ヶ月ほど、手の皮がぼろぼろと剥けてきています。
実は小学生だった頃、全く同じ症状に悩まされたことがあり、皮膚科かどっかに最終的に行ったら、“何かのアレルギーですね、何かわからないけど”と言われてどうしようもない思いをした覚えが。
特に治療に何をしたわけでもないけど、年を重ねるにつれ段々と良くなっていって、
高校に入るころには完全に治っていたんです。でも、また再発してしまったのかな?

徐々に悪化していて、皮膚がアカギレのようになり、時に血も出て、物を触ると痛いのです。
人を触る仕事なので、切れたところは全てバンドエイドでカバーしなきゃいけないのですが、
ほとんど全ての指なのでみっともない。料理下手すぎる人みたい(苦笑)。
チームドクターにちょこっと診てもらったら、“乾燥かな、手を洗いすぎ?魚をもっと食べてみたら?”
と言われたので、明日あたりスーパーに買い物行ったら、
寿司コーナーでサーモン巻きでも買ってきます。
贅沢だって?だってお医者さんに言われたんだもーん。むふふ。

明日はまた試合です。
レギュラーシーズン残り7試合。頑張るしかない。
いけぇ、あいらんだーずぅ。
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  by supersy | 2011-02-11 23:00 | Athletic Training | Comments(11)

In Natchitoches, Louisiana。

昨日ThibodauxからNatchitochesに、バスで5時間ほどかけて移動してまいりました。
前述した寒波の影響で、道中でも路肩の草木が凍っていましたが、幸い道路は平気だったので、
無事に予定通り到着することができました。いやー、しかし寒いけどね!

今日対戦した相手はNorthwestern State University、 Lady Demons。
クリスチャン色の強いこの国で、よりにもよって自分たちのことを神と敵対する存在、悪魔・悪霊と呼ぶなんてなかなか度胸があるなぁと思うのですが(信仰深い人はそれだけでこの大学入るのを足踏みしたりしないのかな?)、マスコットはVic The Demonというキャラクターなんです。どうやらVictoryから来ているらしい。
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このマスコットがなかなか、面白いというか癖があるというか(↑)何と言うか…。
悪魔というよりは、単に眉毛の濃い、人の良さそうなおっちゃんなのです。ちょっと耳が長くてとんがっているというだけで。何だか、“職人肌で人一倍自分の仕事にはこだわりを持っているけれど、若いもんの面倒見は他の誰より良かったりして近所ではきっと評判なんだろうなー”と、勝手に想像して心の中でにやりとしていました。なんだか頑張れよ!と声をかけたくなってしまった(笑)。
色んなマスコットがいるもんです。

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今回のように長い遠征は特に疲れますが、ホスト校のATCに会うのはちょっとばかし楽しみだったりします。ちょこちょこ書いていますが、ホスト校にも色んなホスピタリティーがあるもんです。
普通、相手チームのロッカールーム(だけでなく、ベンチ、審判の着替え部屋等もですが)に用意すべき物はカンファレンス別に全て指定されており、シャワータオル、水、紙コップ、ゲーターレイド/パワーエイド等の飲み物、ヒートパック(hydrocollator)とそのカバー、怪我用の氷とice bag用のバッグ&ラップというのが必要最低限のスタンダードです。
今回のところは、ロッカールームに怪我用氷を置いてくれていない、用意されていたhydrocollatorが全く暖まっておらず常温、というのに加え、皆でびっくりしたのが、ロッカールームに死んだコウモリがひっくり返っていたということで、入ってすぐに選手・コーチの悲鳴が上がりました(笑)。ほぼ密室のロッカールームでコウモリがこてりんとお亡くなりになっているということは、ここ相当使われてないし掃除もされてないなーと思っちゃいますよね。いやいやびっくりです。

でもフォローするとここよりもっととんでもないところには数々巡り合ってきました。一番ひどかったのは、ベンチタオルを3枚しか用意してくれていなかったところかな。普通10-15枚くらいは提供するもんなんですどね。ちなみにそこは、当然ロッカールームにheat packsなど用意してくれているわけもなく、AT roomにてけてけ歩いて“すいませんが幾つかお借りしても良いですか?”と聞きにいったら(こういうこと自体は珍しくありません。普通は“はいどうぞー”と快く貸してくれるもんなんですが)、ATCに“実は数が少なくて…うちの選手もまだこれから使いに来るし…”と、遠まわしにnoと言われてびっくらこいたことがあります。必要最低限なものに関しては自分では自チームより相手チームに提供することを優先してきた私にとってはカルチャーショックでした。
ホストとは何か、色々考えるいい、きっかけになりますね。
ちなみに素晴らしく丁寧な態度でホストしてくれる大学もいっぱいありますよ。
そういう人に出会うと、自分もこれくらいやらなきゃいかんなー、と反省したりしてます。

明日は一日かけてここからCorpusに帰ります。
帰り道はDFW空港経由なんですが、もう空港は機能しているのかな?
というか、Super Bowl当日のDFWって、混んでいるんだろうか、空いているんだろうか。
遠征日程を全て終えた後、地元に戻るの移動に一日費やすのは地味にきつい。
Super Bowlは正直どうでもいいから、早く家に帰ってソファでごろりとしたいもんです。
いや、仕事も溜まってるんだけどさ。。。
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  by supersy | 2011-02-05 23:30 | Athletic Training | Comments(0)

In New Orleans, Louisiana。

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昨日の試合は、うちのキープレイヤーが早いうちにファウルトラブルになってしまい、流れを
一気に失って、後半序盤で一時最大22点差を付けられて追う立場になってしまったものの、
その後目が覚めたかのように勢いがつき、試合終了間際には3点差まで追い上げる猛追。
しかしそれもあと一歩届かず、74-77で試合終了。
あと5分残り時間があれば…は、スポーツでは通用しません。
与えられた40分をどう使うか、なのだ。

さて、今日は、練習が予定されていたのですが場所と天候の都合でそれも無くなり、
チームでNew Orleansに繰り出して、Team Activity Dayということになりました。
Gordon Bierschで豪華なお昼を頂き(ちなみに私はマグロのタタキを食べました。
めちゃめちゃ美味しかった!そしてお会計、16人で$600…!!)、
Riverwalk Marketplace Mallでお買い物タイム。
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New Orleansという街そのものが、基本、非常にカラフルなので、
ウィンドーショッピングをしているだけでも目に楽しい。モールという場所に来たのも
そもそも久しぶりだし、あっちに寄り、こっちを見つつ、上機嫌でてけてけ歩いていると…
とある店のウィンドウにうちの選手たちが4人忍び込んでいて、
マネキン気取りでポーズを取って静止してるじゃありませんか!!
私、大爆笑。通行人のおっさんたちも、大爆笑。
私の大笑いっぷりを見て、腹を抱えて笑いだすマネキンもどきたち。だめだ、もうツボ~。
しばらくウィンドウ越しに声も出ないくらい皆で笑い転げていました。
うちのこ、バカすぎる!何てかわいいやつらなんだー。

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ちなみに、New Orleansは独特の文化があり、ジャズやケイジャンフードはもちろん、
Mardi Gras(英語でFat Tuesdayの意)もNew Orleansで有名なカーニバル(↑)。
そのお祭りに用いられるお面(?)やビーズの首飾りはNew Orleans土産としても有名(↓)です。
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仮面舞踏会か!と突っ込みたくなってしまう。本当に独特の雰囲気です。
せっかくだから何か買おうかな?とも思ったけれど、
どうせ6月にはNATA Conventionでまた遊びに来るし、そのときには相方もいるしで、
今回は下見に留めておきました。色々下調べして、6月は目一杯満喫しようーっと。わいわい。
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  by supersy | 2011-02-03 23:30 | Comments(2)

In Thibodaux, Louisiana。

Thibodauxに来ています。
なーんーもーなーいー。携帯の電波もぎりぎり。なかなか田舎ですな。
ちなみにThibodauxはティボドーと読みます。
ルイジアナは昔フランス領だったので、フランス語の地名が多いです。私、全く読めません!
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さて。全米規模の大寒波で、どこもかしこも大変なことになってます。
(上の図は今日の全米の気温。華氏なので、32°F = 0°C。0°F = 約-18°Cです。)
北部は吹雪がひどく、昨日で6000ものフライトキャンセルがあったとか。記録的だそうです。
かくいうテキサスも大変なことに。ダラスでは雪と氷で全てがシャットダウン。
南部は基本的に寒いときの対策とか準備とかが全くできていないので、この雪と氷で
交通が全く機能しなくなり、大学も会社も全て休み、なんてところがほとんどだそうです。
Corpus Christiも氷点下まで気温が下がり、明日あたり雪が降るかも、という話。
私が今いるルイジアナのほうが、気温は少し高いみたい。
…あと2-3週間でWashington D.C.に行くんだけど、大丈夫かな…?

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今回の遠征は長く、水曜日と土曜日にルイジアナで試合があることから、
火曜~日曜日までまるまるこっちにいます。ほぼ一週間の長期遠征。
仕事にももちろん支障があり、自分の教える授業もmissすることになるので、
同僚や上司であるMaryに授業の代講を頼んだりして、色々ばたばたやっております。
来週再来週の授業の準備もこの遠征中にしないといけないので、
教科書も、どでかいやつをイヤってほど持って来ました。重いけど、仕方ない!

しかし、どうにもならないこともあります。
大学にいないのでどうしても出来ないことがあり、今日、上司に、“これ申し訳ないですが
お願いできませんか、お忙しいと思うので、他のスタッフにやらせてもらって構わないんで”
と、とあるお願いをしたら、“帰ってきてから月曜に自分でやったら?”とけんもほろろ。
ファックスひとつ送るだけなのに。。。
月曜日までにその書類が確実に手元に欲しいから早めに動いてるのに。。。
先回り、という概念はやっぱりアメリカにはないのか、とちょっとがっかり。
自分で今やれるならやってます。遠征中は特に、助け合いだと思うんだけどな。
ま、仕方ない。その場にいない私が悪いのか。

…と納得しようとしつつ、今までの色々な積み重ねで妙にいらいらしてしまいました。
アメリカで、仕事を“先回り”してやってるとover-achieverだとか、
後でやればいーじゃんとか批判的なことを言う人の多いこと多いこと!
後で何が起こるか分からないんだから、今出来ることは今やるが基本でしょうに。
仕事をスムーズに回そうという努力を悪いもののように言われるのは少し心外。
私は物事の後始末で一日を終えるのが大嫌いなのです。

まぁでも本当に、こういうことにいらいらしていてもしょうがないんです。
今、私にはできることとできないことがあって、できないことの心配をしてもしょうがない。
とりあえず、自分の手元にある仕事から片付けます。
これから試合に向けてホテル出発まで3時間半ほどあるので、パワーポイント作りでもします!
そして、何だか風邪の引きかけっぽい予感がするので、自己管理をなんとかします!
それではまたー。
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  by supersy | 2011-02-02 13:30 | Athletic Training | Comments(0)

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