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開幕6連敗とひげもじゃのおじちゃん。

前述の通りコロラドへ来ています。
今日、トーナメントの全ての日程を終え、
明日の朝にここを出発、夜にCorpus Christiに帰ることになります。
土曜日はBoise相手に善戦、33分間は素晴らしい自分たちらしいバスケットをプレーし、
65-64でリードしていた時間帯もあったのに、
後半開始4分と試合終了間際の3分で崩れてしまい、それが響いてあえなく敗戦。
今日のColorado State戦は相手のでっかいセンター2枚とシューターに振り回され、
大敗してしまいました。得たものはあったけれど、ちょっと不本意な試合でした。

実はこれで開幕6連敗なのです。
シーズン初戦開始早々、スタメンのシニアセンターがACLを断裂!
という精神的にきついスタートを切ってから、2週間。どうもチームは波に乗れずにいます。
コーチはいらいら、選手もいらいら。ここで私もいらいらの波に巻き込まれるのは簡単ですが、
アスレチックトレーナーとしてチームの緩和剤にもならなきゃいけません。
ひとつずつやれることをやっていくしかないさ、と皆の前ではでーんと構えてみていますが、
本当は私もちょっときついです。勝ちたいよぅ。勝ちたいよぅ。

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そんな中、今日の試合中に面白いことがありました。
Texas A&M Corpus Christiのベンチ裏に、
Colorado State(CSU)の帽子を被った白髪のおひげもじゃもじゃのおじちゃんが一人、そして、その横にこれまたCSUのトレーナーを着た、灰色の髪のおじちゃんが並んで座って観戦していました。
お友達同士なんでしょうね、おしゃべりしながら、ポップコーン食べて私たちの試合を観てるんです。
それほど熱心なファンなら、大概はCSU側のベンチに座るもんですが、
彼らの席は私たちのベンチの真後ろ。空席もいっぱいなのにこんなとこにわざわざ座るなんて、
私たちに汚い野次でも飛ばしてくるのかしら、と最初は思っていたけど、
良いプレーが出ると立って笑顔で拍手をするくらいなもんで、至って穏やかに試合観戦してます。
基本ベンチに座らず、試合中はベンチ裏でうろうろ仕事している私には、
おじちゃんたちにぶつからないように気を使って移動せねばならず、
正直ちょっと動きにくくて邪魔だなぁ、なんて失礼なことを思っていたのですが…。

後半になって相変わらず選手に水だタオルだ手を切ったので応急処置だ、と動いていたら、
ひげもじゃのおっちゃんに、肩をとんとん、と叩かれました。
ぬ?と振り返ると、優しそうな目をしたそのおっちゃんが私に一言、
“You are the best trainer I have ever seen.”
と言うのです。有難いお言葉でしたが、あまりに唐突でびっくりしたので、“ありがとうございます”とお礼を言うのが精一杯。それ以上の言葉を交わせずにばたばた帰ってきてしまいましたが…。

後になって考えてみて、目の前のAthletic Trainerに対して“よく働いているなぁ”という感想を
仮に持ったとしても、それを言葉にして伝えようなんてそうそう思わないよなぁ、と。。。
少なくとも私はしないと思う。わざわざ声をかけてもらえるなんて実に嬉しい体験でした。
うちの子たちはもうすっかりなついているので、最近はよく、“Sy, you are the best trainer!今までの人たちは…”と言ってくれるけど、彼女らの場合、ここまで築いてきた信頼関係があります。もちろん言ってもらったら言ってもらっただけ嬉しい言葉ではあるけれど(…というか、この仕事やっててよかったなぁなんて単純な私は思っちゃうけど)、それでも言ってみれば、あくまで主観にみちみち溢れた、偏った意見ですから。そういう意味では、こういった全く面識のない赤の他人や、試合を観に来てくれた親御さんに、良い仕事してるね、と言ってもらえると、客観的な感想という感じで、本当に本当に有難いなぁ、と思います。どういう基準で判断してこういうコメントをもらえたのかは分かりませんが、6連敗でうなだれている暇はありません。勝つために、私は私のやれる仕事をしなければ。私の仕事振りを見てもいない人に心無いことを言われることがあっても、私の仕事をほんの一時間見た人がこんな評価をしてくれる。これでいいのだ、この姿勢は間違ってない。信念をちょっと後押ししてもらったような、そんな暖かい気持ちになりました。

ひげもじゃのおじちゃん、ありがとう。

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ちなみに今回お邪魔しているColorado State Universityですが、マスコットはラムズといいます。
ラムズというのはラムチョップとかのLamb(子羊の肉)ではなくて、Ram(雄羊)なんですけども、
勇ましくてごっつい巻き角のある、それはそれは荒々しそうな羊さん(↑写真右)なんですけれども、
羊と言われると、目を細めて草をもぐもぐ食べている呑気な羊の姿(↑写真左)しか
私の頭には思い浮かばなくて、なんだかのほほんとした気分になってしまう。
らむず…日本語ではひっつじーず…。
あああ私つかれているんでしょうか。

CSUのスタジアムはこんな感じ(↓)だったのですが、
床には例の巻き角があしらってあって、ちょっとお洒落です。
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ちなみに中央ちょっと右上(↑)に、怪しげな噴水みたいな影が浮かび上がってるのが見えますか?
これ、近くで見るとこうなっているんです(↓)。
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ふ…不敵な笑みを浮かべた怪しげな羊発見!
常に見られているような感じがしてなかなか悪趣味ですが、人の興味を引く斬新さはあります。
この羊さん、どうやら会場内の騒音レベルとリンクしているらしく、
会場内が騒がしければ騒がしいほど、ランプ(↓)がメーターのように上がっていきます。
試合中ホイッスルやブザーが鳴ったり、大きな歓声が上がったりすると、
全ての電球に明かりが点って、羊の目がきらーんと赤く光ります。
デザインはあれだけど、凝った作りですねぇ。ちなみにマスコットのデザインも、独創的です!
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  by supersy | 2010-11-28 18:30 | Athletic Training | Comments(2)

In Fort Collins, Colorado.

今回はコロラドへ遠征に来ています。
朝の情報では“向こうでは雪が降っているらしい”という情報だったので、
わくわくして向かったのですが、残念ながら陽が出て気温が上がってしまったようで、
私たちが着いたときには既に溶けてなくなってしまっていました。
むー、しかし、この滞在中には必ず!
今夜は冷え込むらしいし、なにしろ月曜日までいるので確実に見られるはずです。

今夜はトーナメントの招待校であるColorado State Univercityにて、
一時間半ほど練習をして、帰ってきました。
遠征にもだいぶ慣れてきて、先回り先回りで仕事をする癖が上手くついてきて、
結構自分でも満足できる仕事ができてます。密かに嬉しい。
明日は普段より早い時間に試合なので(正午12時tip-offです。普段は夜7時とか8時とか)、
時間はいつもよかきつきつだ。よく考えて動こうっと。
でも、選手も自分で動く癖が随分ついてきたようで、
スケジュールを確認した上で(毎回予定通りには行かないので臨機応変に(苦笑)…)
“ホテル出発前にテーピング・トリートメントは全部済ませるから、必要な人は4-5時の間に
私の部屋にくるように!”と一斉メールを送ると、みんなちゃきっと現れてくれるし、
これとこれ(簡単なストレッチとか)は自分でしっかりやっておくんだよ、
というともれなくやってきてくれるし、頼りがいが出てきています。
しかもFreshmanほどしっかりしてる。これは良い傾向です。
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アメリカは、サンクスギビングが終わればもうクリスマス一色。
泊まっているホテルはヒルトンなのですが、こんなに立派なツリーがあったので、
思わず写真を撮ってしまいました。きれいだな。

明日はBoise Stateとの試合です。楽しんできます!
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  by supersy | 2010-11-26 22:30 | Athletic Training | Comments(0)

Happy Thanksgiving!

今日はThanksgiving dayです。感謝祭。
日本で言うお正月みたいなイベントなので、家族親戚一同家に集まって、一日中食べたり飲んだりしながらゆっくりFootballの試合をTVで観戦してわいわい過ごす、というのが通例です。
日本の正月ならおせちとかお雑煮とか七草粥とか食べますが、
アメリカの感謝祭は七面鳥にグレイビーソース、キャセロール、ピーカンパイが代表的です。
Footballの試合が、箱根駅伝の代わり、みたいな感じかなぁ。
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しかし、シーズン真っ只中のバスケットボールチームに感謝祭の休日などあるわけもなく、
今日も朝5時半に出勤して練習してまいりました。無事に終わって帰ってきたところです。
実家が近い子達はこれから家に帰ったりもするようですが、
何しろ明日の早朝には遠征でコロラドに出発なので今夜には帰ってこなければならず、
Corpus Christiに留まる選手も多いようです。
Senior(四年生)の子達が“Freshmen(一年生)のときはThanksgivingに家に帰れないなんて、
ってあまりにショックで皆で泣いたよね!”なんて笑っていました。

私はというと、一週間前からの風邪が未だに治らず、疲労も溜まっているので、
いくつかお誘いを頂いたのですが、今日は家にこもってフレンズのDVDでも見ながら
ゆっくり過ごそうと思っています。リラックスしたいのだ。荷造りもあるしね。
そんなわけでアメリカ在住の皆様、Happy thanksgiving!
皆さんの一日がよいものでありますように。

コロラド…寒いのかな。
今回は知り合いがいないからつまんないや。雪と戯れてきます。わー。
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  by supersy | 2010-11-25 10:00 | Comments(0)

In Mexico...almost.

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McAllenというテキサスのそれはそれは南端の街に来ています。
明日、University of Texas-Pan Americanという大学と試合をするのでその遠征で。
石を投げればメキシコに届くんでは、という南っぷりです。

それにしても。うちのATEPの学生たちから事前に、
“Syー、あそこはもうアメリカじゃないよ、メキシコ人だらけだよ”と脅されていて、
Corpus Christiもテキサスではかなりメキシコ寄りでヒスパニック人口もそこそこ多いよな、と、
“ということはここより多いの?”と聞いたら、“比べ物にならないよ!”とのこと。
“アジア人いないかね?” “絶対いないと思うよ” “言ったね、賭ける?” “賭けるよ!”
…とは売り言葉に買い言葉でアジア人を探すことになったものの。。。
彼らの言葉通り、ここは本当にメキシコなのでは…??
そこらへんのお店の看板もスペイン語で書かれているものが多く、
アジア人どころか黒人さんも未だにひとりもこの街で見かけていません。
ぬ、ぬぬぅ…賭けに負けてなるものか、意地でも探します、アジア人。
でも街の雰囲気は結構好きだな。時間があればのんびり歩いて回りたいです。

さて、今回の遠征では嬉しいサプライズが。
今夜はUTPAの体育館を借りて練習して帰ってきたところなのですが、
練習中、机の上に置かれた試合の宣伝チラシを見ていたら、
私は知らなかったのですが、明日の試合の予定は下記のようになっているらしいのです。

Women's Basketball: UTPA vs Texas A&M Corpus Christi 4:00pm
Men's Basketball: UTPA vs Texas State University 7:00pm

ぬ、Texas State?
ということは、私の元上司、Jason(Tx-state Men's BB Athletic Trainer)が来るのでは?
なんて思っていたら、私たちの練習も終わろうかと言うところで、
Texas Stateの男子バスケチーム一行が登場。ああそっか、今日練習も私たちの後なんだ!
Jasonがひょっこりと登場したので、わーい、久しぶり!と挨拶してきました。
お互い仕事中だったので、ちょっとだけ話して、また明日!とお別れしましたが、
お世話になった上司の前で一人前として働く明日は、ちょっといつもより背筋が伸びそうです。
Jason、あなたから教わったことはちゃんと生きた知識として私の中に生きていますよ。
確実に下に伝えていきます!

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遠征で忙しくなってきて、教師としての仕事がおろそかになっていないか、バランスを取るのは実に難しい、とちょっと考え始めていた今日でしたが、とある学生陣から“この授業を教えているのがSyだから毎回休まず行ってるけど、正直言ってSyじゃなかったらとっくに来るのやめてるよ”というお褒めの言葉?を頂きました。ん?なんでさ?と聞くと、クラスメートにいらいらするのであんまり顔を合わせたくない、というか、ATの皆に最近いらいらする。Syくらいだよ、いらいらしないの。とのこと。ATEPの学生同士は、基本同じ時間に同じ授業を取り、更にAthletic Training Roomでも顔を合わせるので、うんざりする時期もあるよね。ちょっと分かるなぁ…。
“他の授業も全部Syが教えてくれればいいのに”と言うから、
“おお、それは有難いお言葉。私が良いセンセイだってことかね?”と聞いたら、
“もちろん!Sy教えるの上手いし授業楽しいよ”と。

正直、やっぱり日本語で教えるようには上手くいかないなぁとつくづく思うこともあるし、
もうちょっとこうやればよかったか…と毎授業後に反省し、たまに落ち込んだり、
自分の授業が完璧から程遠いのは自分でも自覚していたのですが…。
まさか学生からこんな言葉を頂けるとは思ってもみませんでした。
もちろん自分の授業にはまだまだ納得してないし、来学期や来年にはもっとレベルの高いものを提供しようと思っているけど、それでも自分が目指そうとする教え方を生徒から肯定してもらえるとは有難いもんです。これに満足せず、精進し続けよう。私が自分の恩師の顔を時々思い浮かべて、色々根気強く教えてもらったなぁ、と感謝するように、自分も感謝される立場になれる日がくるのでしょうか。一日一日精一杯生きて精一杯働いてりゃ、あっという間かな。歩みだけは止めずに行こう!
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  by supersy | 2010-11-19 22:00 | Athletic Training | Comments(0)

In Lawrence, Kansas.

女子バスケのシーズンが、先週末に開幕致しました。
現在、火曜日からチームと遠征でKansas州に来ています。
紅葉を見るのはほぼ一年ぶりです。Volleyballの遠征で去年North Carolinaに行って以来かな。
秋から冬への移り変わりが美しい。でも、気温は40°Fほど。寒いよー。
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宿泊しているホテル(↑)は大学のキャンパス内にあるものなのですが、これがとっても豪華!内装の美しさもさることながら、ホテル内にレストランやBar、アイスクリームショップと何でもあり、文句のつけようがありません。ご飯も美味しい。最近料理をする時間もなく、あまり食生活が充実してなかったので、ここぞとばかりに美味しいものを沢山頂いています。

遠征の楽しみは他にも色々あって、各地の知り合いと再会できることもそのひとつ。
今晩は試合の後、7年来の悪友・ケニー氏に会う予定です。
その他にも今シーズンは母校であるTexas State Universityと
University of Floridaの両方にお呼ばれしており、遠征で行くことになっています。
お世話になった教授やスタッフ陣、友人に再会できるのが今から密かなるモチベーションです。

あとは、遠征先の大学のAthletic Trainerのホストっぷりも色々勉強になるので毎回興味深く観察しています。最低限の水とカップだけ出してあとはほったらかしなのか、治療器具からスポーツドリンクまで全て用意して、“他に必要なものがあれば何でも”と挨拶に来てくれるのか、チームによってホストの仕方は非常に異なり、見ていても面白いところです。ここはケチだとか寛大だとか、一校一校をjudgeしているわけではなくて、色々なやり方を見て、さて自分がホストするときにどうしたら一番いいだろう、というのを模索中なのです。英語でSouthern Hospitalityという単語が存在するように、ホスト側が相手を暖かく迎え入れ、どれだけのものを“当たり前”として提供するか、つまり、器/懐の大きさを見せる、ということが、アメリカ南部においては特に、美学であったりします。もちろんできる範囲でですけど、私もやれる最大限のことは提供していきたいもんです。私たちは常に大学の看板をしょって仕事していますし、第一印象を作る機会は一度しかないのですから、ね。
(こないだトーナメントをホストしたときには、とあるチームから“選手がknee braceを忘れたので、ひとつくれないか”ととんでもないことを頼まれましたけどね。もちろん丁重に謝ってお断りしました…)
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しかしシーズンが始まるとスケジュールも目まぐるしくなりますね。
今夜はKansas Universityとの試合、
一泊して明日(木曜)の朝にKansasを出発、Corpusに帰ってくるのが夕方4時過ぎ。
金曜日は朝イチの授業を教え、直後に大学で練習をしたら、その数時間後にはまた別の遠征に出発。UTPAと土曜日に試合して、夜遅くに帰ってきます。
正直いって、金曜日の授業の準備、まだできてません…。うぅ。
あ、来週はHead ATCの授業の代講もあるんだった。あぁ、あれの準備もしないと。。。

まぁとりあえずは目の前のことをひとつずつ、ですね。
チームとお昼ご飯から帰ってきたら、仕事して、リハビリして、治療して、
そして試合にしっかり集中しようっと。いってきまーす。
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  by supersy | 2010-11-17 12:30 | Sports | Comments(0)

選考面接。

日曜日の夜です。
やっと仕事が終わったのでちょっとのんびりしようかな、なんて思っている8時半。
今日でサマータイムが終了し、一時間得をしたわけですが
(ちなみに、英語でサマータイムと言っても通じません。Day Light Saving Timeです)、
私、アメリカにもう9年近くいて、未だにこのシステムに慣れません。
別に、一年を通じて同じ時間帯でいいじゃない、と思ってしまう…。以前セルビア共和国出身のアスリートの子と、“ね、別に変えることないよね、分かりにくいし!”と盛り上がったりしたなぁ(笑)。
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ちなみに今日はちょっと散々な一日でした。
スーパーに買い物でも行かないと、と外に出たら、私の車のタイヤがひとつ、
見るも無残なぺちゃんこになっていて、半泣きで日曜日でも空いている修理屋さんを探し、
持って行って直してもらいました。一週間前にCompressorを買っておいて、本当に良かった…!
(購入を勧めてくれた相方、タイミングが神がかり的です。ありがとうなむ~)
結局クギがささっていたらしいのだけれど、直せない部分に損傷があったため、
タイヤひとつ丸々交換になってしまいました。
うーぬ、でも安全はお金に代えられないですよね!

こういうとき、専門以外の知識がいかに無いかを実感します。
車のことなんてもう本当に、自分じゃなーんにもわからないし、
専門家さんに、わぁん、お願いしますって頭下げてやってもらうしかないもんなぁ。
向こうからしたらなんでもないパンクで、鼻歌歌いながら直せるようなもんなのかもしれないけど、
私から見たらそれはあまりに浮世離れした技術で(それは大袈裟か)、
はーい、直りましたからね、なんて言ってくれる修理屋さん、後光が差して見えるもの。
人体だったらわかんのになぁ、車はさっぱりわからんなぁ、としみじみ考えながら、
修理屋さんのロビーで小一時間ESPNを眺めていましたとさ。
プロってのはすごいなぁ。

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さて。話はガラっと変わりまして。
今週の木・金曜は、Athletic Training Education Programの選考面接がありました。
合計20人。すごく時間のかかるプロセスでしたけど、いやいや、興味深かったですね。
ここ2年間は就活でイヤってほど面接してきていましたが、ずっと受ける側でしたから、
面接官という立場で臨むのは初めて。正直わくわくしておりました。
普段おちゃらけているコに限ってものすごく緊張していて、
今にも泣き出すんじゃないかと思うほど震えていたり、
面接官のちょっと意地悪な質問にも動じずに堂々と受け答えする立派なコもいたり。
私たちは普段の彼らを知っているので、例えあんまり上手くいかなかったとしても、“この子は面接では力を発揮しないタイプだね”と客観的に見て、総合的に判断することになりますが、
自分が他の誰より優るところはどこですか、という質問にGPA3.1程度で“I'm intelligent!”
と言い切るコドモたちに、Generation Gapを感じたりはしました(いや、もっと根本的な問題かなぁ)。
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面接官はATEP Director、Assistant Athletic Director、そしてKinesiology学部の教授が二人、
加えてHead Athletic TrainerとAssistant Athletic Trainer二人(私+同僚)の、
計7名で構成されています。面接がひとり終わるたびに短く感想を述べ合うのですが、
あまり派手に評価が割れることもなく、比較的スムーズに進みました。

空き時間、面接官同士で雑談をしていたときに、
“どういうところに注目して評価すべきなのか”という話題になったのですが、
私が、“返答の内容ももちろんですけど、私は将来この子達はプロになったとき、こういう風にアスリートや親御さん、コーチ相手にモノを説明するんだなぁ、と思いながら見てますね。これはこういう怪我なんだよ、でも、こうやって治療していこうね、でも、なんでもですけど…”と言ったらそれは一理ある、という話になりました。いやでも、そうですよね。内容はしっかりしてるんだけど、なんか胡散臭い!という人も中にはいるし、誠実さが伝わってきて、思わずこっちも頷きながら聞いてしまう、というコもいるし…。言葉の選び方や息の取り方、表情から滲み出る人柄、というのかな、ヒトとしてのチカラ、という表現のほうが近い気もするけれど、そういう人間の本質的な部分って、きっとあんまり変わらないと思うんですよねぇ。私が選手だったら、このヒトに診てもらいたいと思うだろうか?というシンプルな直感です、言うなれば。

あとは、単純なところで服装&アクセサリー、化粧ですね。
Program DirectorのMaryは、“Professionalな服装をしてくること。あとは自分で判断しなさい”とだけ伝えたそうなのですが、大半の子たちがちゃんとスーツで登場する中、少数ながらジーンズで来る男の子もおり、クラブにいくようなギタギタなメイクで登場する女の子もおり…。まだまだ若いんだから仕方ないですけど、差が出る要因にはなりますね。私、Professionalismの第一歩はプロらしい身だしなみだと信じていますので、逆に自分の普段の背筋が伸びる、良いきっかけになりました。

面接なんてうわべのやりとりだけ、あんなんで何がわかるんじゃ、と考えているヒトもいるかもしれないですが、私は面接という設定だからこそ分かることってたくさんあると思います。あの短い時間で何を伝えるか、結構個々の能力が裸にされるトコロだと思いませんか?
そんなわけで今回は、非常に楽しませていただきました。
最終的な合否は、今学期の成績が全て出てから決めることになります。
決断は決断で、然るべき時に下さなければいけませんが、
学生の皆、お疲れさま。緊張したことでしょう。私は温かい目で見ていましたよ。
一学期分の成長を目の当たりにさせてくれた子も多く、センセイは嬉しかったです。
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  by supersy | 2010-11-07 20:00 | Athletic Training | Comments(0)

勝った!…というのも変だけど。

私、自分の仕事、大好きですよ。大好きなんですけど。

この仕事をやっていて、本当にいやだなぁと思うこともいくつかあります。
例えば、練習予定がぎりぎりで変更になって、自分にだけ連絡がこないというやつ。
早朝に職場に登場したけど練習は無しになってました、みたいなこととか。
“あ、ごめん、Syに言うの忘れてた!もしかしてもう来ちゃってる?”というコーチとの電話を、
いやー、他の仕事を片付けられるんで丁度良いですよ、と笑いながら切って、
朝早くAT roomにひとりぽつーんといると、なんとも虚しい気持ちになりますね。
(これって多分AT界の“あるある”、と言っていいくらい、すんごく良くある話)
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もうひとつは、今までに3回くらいあったんですけども。
流れで言うとですね、

1) 選手が怪我を抱えてやってくる。私が選手の怪我を診断する。
2) チームドクターに診せるほどのものでもない(=手術を要さない)ので、治療とリハビリに精を出す。
3) とは言ってもそんなにすぐに治るもんばかりではありません。
   overuse系の怪我はカラダの使い方、筋肉の力の入れ方から教えなおすケースが多いので、
   練習量も細かく調節しつつ、カラダの理想的バランスを作り上げることに時間を費やす。
  “上手く治ってないのでは”と心配に思うコーチのリクエストにより、“一応”医者に診せることに。
5) 医者が一大事だと大騒ぎ。手術決定、みたいなコメントをされて選手もコーチもパニック。
6) MRI撮る。結局ちっともオオゴトでないことが判明。
   私の最初の診断が正しく、結局“今までの治療・リハビリを続けてください”と言われる。

…これね、時間とお金をかけて最初の場所に戻ってくるだけなんですって!!!!
○○をrule outするためにとりあえずMRI撮りましょう、とかいう感じならともかく、
うわぁ大変だ、今すぐに手術です!まずMRIを撮りましょう!という手術ありきな言い方をするから、
“そんなに深刻!?あんたの言ってたことと違うじゃないの”みたいなコーチからの目線が痛いですし、
何よりそんなことを言われた選手の落ち込みぷりったら。
私は本心では“ええ!そうかなぁ…違うと思うけど”とかなりの確信を持って思っていたとしても、
医者がそう言っている以上“大丈夫、きっとひどいもんではないよ!”と無責任な励ましもできないし、
“まぁ、結果も出てないのに心配してもしょうがない、とりあえず待とう!”と言うしか…。
そんでそのあと結局“あ、違った。今までどおりの治療続けてください”と訂正されても。
ほんとにもう、拍子抜けというか。この騒動は一体全体なんだったのですか、という呆れしか。。。
なんかすごくエネルギーを吸い取られたような気分になります。
選手やコーチの不安を悪戯に煽っておいて、あ、違った、はないでしょう。
仮にも医者でしょう!私より能力・知識があって然るべきなのでは!?

別に全てのお医者さんを無能だと言ってるわけじゃなくて…。
本当にとんでもなく素晴らしいスキルとコミュニケーション能力を持ったドクターには
何人も出会ってきたし、職業として体力的精神的に非常に大変なものだというのも分かります。
勉強だって私たちの何倍も時間をかけて、私たちが習わない内容までやってきているのです。
尊敬はしてます。でもこういうがっかりドクターに会ったのも1回や2回ではありません。
適当に診断を告げないで、ちゃんと患者さんのhistoryからしっかり取ってください!
アメリカのお医者さんは日本のそれに比べてかなりspecial testに長けていると思うけれど、
(日本の医者ってろくに触りもしないでレントゲンやらMRIにとりあえず送りますよね)
それでも皆がみんな、秀でているわけではないんだな。当たり前だけど。
そして、お医者さんも医者という立場である以上、自分の言葉の重さを知ってください。
私は自分自身の言葉に責任を持つよう、日々自分に言い聞かせ、心掛けています。
お医者さんならそれは尚更。患者さんにモノを言うとき、それが彼らの人生に、心に、
多大な影響を与えかねないんだということを考えてください。
一日に30人くらいの患者さんを診ているのかもしれない、
でも、1/30とは扱わないでください。ひとりひとり、抱えているものがあるんです!


でも反面、こういうことがある度にすごく自信にもなります。
よし、自分の診断は間違ってなかった!と。
妙な言い方ですが、私よりも年上で経験も知識もあるべき医者に、勝ったぞ!と。
こっそり自分でスコアをつけています(笑)。こうやって強かに楽しむしかないのだ!こういう経験は。

それでもやっぱり、医者と一緒にがっつりタッグを組んでやっていければベストなんですけどね。
同じものを見ていられたらいいのにな、いっつも。こういう無駄は、やっぱり省いていきたいな。
ひとりひとりの患者とじっくり向き合うこと。これは、ATのほうがはるかにAdvantageがあります。
これからもこのスタンスは崩さずに行こう。自分の知識と経験と、持てるもの全てつぎ込んだら、
あとはもう、自分が正しいと思うその直感を信じて。
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  by supersy | 2010-11-03 21:30 | Athletic Training | Comments(3)

11月になりまして。

最近とんでもなく勉強してます。

3つ教えている授業のうちのひとつであるTherapeutic Modalityも佳境を向かえ、
いよいよ私が不慣れなトピックに突入しているからだったりします。
Shortwave Diathermy、LLLT、Infrared LED Light Therapy…
ここらへんは、独学でしか学んでこなかった範囲です。
はて、何でこんなに知らないんだろ、としみじみ考えて、
Undergradのノートを引っ張り出してきて隅から隅まで見返してみたら、
授業で全く教わった形跡がなかった、という曲者たちなんですよ、この3つは。
教科書を4-5冊読み比べ、Articleもあれこれ引っ張り出してきて読み漁って、
パワーポイントにまとめていく作業…キツいですが、嫌いじゃありません。
凝り性な性分が、もう少しひとつひとつに時間がかけられたらいいのに、と嘆くけれど、
それでも授業はせまってくるのだから、やれる範囲でやるしかない。
いやー、すごくすごく勉強になってます。教えるって、やっぱり最善の学び方ですね!
こういう機会でもなきゃ、こんな分野をこんなに掘り下げて勉強しなかっただろうな。

ちなみに、旧ブログでLLLTについてまとめたことがあり、
あ、そういえば書いた気がする、と探してみたら、
我ながらものすごくよくまとめてあってびっくりしました(笑)!(→こちらから)
Sophomoreのときにこんなの書いてたの?か、賢いぞ若き日の私!
でも、その内容の半分も忘れていた今の私って…ちーん。
 
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先日、mixiニュースで“足がつるってどういうこと?”という題名のコラムがあり、
そんなことぐらい誰でも知ってるのでは、記事にするほどのトピックですか?とびっくり。
読んでみると、誇らしげに“痺れるのとは違うんです!”なんて書いてあるんですが、
「ちなみに足が「しびれる」のは「筋肉を支配している神経が悪くなっている状態」なので(以下略)」
神経が悪くなっている状態、という表現の意味がさっぱり分かりませぬ。
知らない人を対象に、本当にメカニズムを分かってもらおうと思って書いているならともかく、
適当な言葉を使って適当に誤魔化している感じがなんだか気持ちわるい。
こういうコラムニストって、言葉の且つ情報まとめのプロであるべきでしょう?
最近は本当に、インターネット上には適当な情報が溢れかえっているなぁと思うと共に、
適当な情報に振り回されちゃう人間も多いなぁとしみじみ。
特に日本って、ちょっとの情報の欠片に大騒ぎする癖が直らないですよね。
バナナダイエットがTVで紹介されて、翌日にはバナナがどこもかしこも売り切れとか…。
きちんと目の前の情報を判断し、自分に取り込むべきか、捨てるべきか、
自分の眼と脳みそで決断できる人間になりたいと思う次第です。

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話が飛びまくっていてすみません。
思いつくままに書いています。

さて、うちのチームの話を少し。
私の担当は女子バスケとゴルフなのですが、
うちの大学はフットボールチームがないので、バスケットが一番の目玉なのです。
これからいよいよ女子バスケのシーズンがスタート、というところで私もわくわくしています。
こういうことを言うのもなんですが、うちの女の子たちはかなりのはねっかえりが多いです。
Hood育ちというか、歯に衣着せることを知らないというか…。
根はとってもいい子達なんですが、カッとなったら感情のコントロールは利かなくなるし、
好き嫌いが激しくそれをストレートに表現するため、
チームメイト同士で練習中にとんでもない喧嘩になったり、
目上の人に噛み付くこともあり、勘違いされることも多いんです。

現地面接のときからコーチ陣にはそんなエピソードを散々聞かされていたので、
実は内心、それはそれは心配していたのです。どんなことになるんだろうと。
でも、蓋を開けてみたら、そんなのはさっぱり杞憂に終わりまして。
粗野なのはそりゃー粗野なんですけど、コドモみたいにいっつも大騒ぎしてるんですけど、
それでも私のことは何故だか結構気に入ってくれているみたいで、彼女らに失礼な態度を取られたことは今まで一度もなく、挨拶もお礼もきちんと言ってくれる実に気持ちの良い子達です。
Syに昇給をお願いしに、お偉いさんに掛け合おう!と可愛らしいことも言ってくれたりします。
“怪我の予防には小さな努力をこつこつ毎日続けること”という、
私が掲げるコンセプトにも非常に理解を示してくれて、
毎日ちゃんとトリートメントやリハビリに顔を出す彼女たちは本当に従順でかわいらしいです。
こんなこと言うと、情けないと思われるかも知れませんが、これには心底ほっとしています。
そのままの私を、受け入れてもらえてよかった。なんという幸運。
こういうタイプのコたちに嫌われたら、正直仕事が20倍くらい大変になると思うので…。

さて、そんなことを言っても、やっぱりネジは4-5本飛んでいたりするわけです。
ウィル・スミスの娘のWillow Smithという10歳の女の子が、
Whip My Hair”という曲で歌手デビューし、話題になっているのですが、
うちの可愛らしくもお馬鹿なコたちはそのMusic Videoを作るんだとかいって、
ロッカールームで大騒ぎをして踊り狂っており、翌日皆で口を揃えて“首が痛い…”と言ってくる始末。長いシーズンになるでしょうが(苦笑)、このコたちとなら楽しんでやっていける気がします。

来週末は、いよいよPre-seasonトーナメントです。
うちがホストするので、楽しみなような、どきどきなような。
全て上手くいくよう、シュミレーションを重ねなければ!
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  by supersy | 2010-11-02 22:30 | Athletic Training | Comments(2)

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