<   2010年 05月 ( 11 )   > この月の画像一覧

 

ご近所大冒険3・Castillo de San Marcos。

今日は、車で南に40分ほどのところにある、St. Augustineに行ってきました。
目的は、Castillo de San Marcos National Monument見学。
日本語で、カスティロ・デ・サン・マルコス国定記念史跡、というみたいです。
つまるところ、要塞。スペイン軍の砦があったところです。
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St. Augustineは元々スペインの植民地だったのですが、商船のルートとして
絶好の位置にあることから、フランスやイギリスとの覇権争いが絶えない地でもありました。
数々の海賊や諸国との小競り合い、そして1702年と1740年の二度に及ぶイギリス軍の包囲・侵略にも耐え抜き、スペインの人々の命と街を守り続けた無敗の砦、それがここ、Castillo de San Marcosというわけです。

ここは年中無休で8:45am~5:15pmの間、一般開放されています。
入場料は大人一人$6。一度購入すれば、一週間以内なら何度でも再入場可能。
ちなみに、15才以下の子供は無料です。ふとっぱらー。
一日平均で約3,500の人が訪れるという有名な観光スポットだそうです。

ヤシの木立ち並ぶ南国リゾートムードから一転、中に入ると別世界。
高い高い岩の壁が立ち並ぶ、荘厳な雰囲気の大きな砦。
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今日の気温は華氏91度を越える(=約33℃)それはそれは良いお天気だったのですが、
岩陰に経つとひんやりして気持ち良い。まるで熱を吸い込んで中和してくれているみたいです。
元々この要塞は木造だったらしいのですが、街を守るのにこれでは心もとない、と、1672年にスペインの総督が技師や工夫に命じて、20年以上もかけて今の石造りに進化させました。
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実はこれ、ただの岩ではないんです。良く見ると、こんな風になっています(↑)。
これはスペイン語でCoquina(ko-KNEE-na)と呼ばれていて、意味は“tiny shell(小さな貝)”。
フロリダ・ビーチに膨大に存在した貝殻の欠片を岩に混ぜて使うことで、
相手のキャノンで崩れないばかりか、それを受け止め吸収する(“swallow” the British cannon)力を備えた壁を造り上げることに成功したのでした。当時の技術、すごいですね!

あとですね。ここの目玉は、何と言ってもスペイン軍のキャノンです。
間近で見て触れるだけでなく、キャノンの発砲デモンストレーションを見ることができます。
これは金・土・日曜に一日5回(10:30、11:30、1:30、2:30、3:30)行われるイベントで、私達が着いたときは丁度それが始まる直前。これを逃すわけにはいかないと、一目散にGun Deckへ。
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当時のスペイン軍の衣装を身に纏った9人の“レンジャー”たちが砲台に現れ、
そのうちの一人が(ちなみに彼だけがここの正式な職員で、あとはボランティアの方たちらしいのですが)、丁寧にキャノンの説明をしてくれたあと、彼のきびきびとした指示に揃って8人が発砲準備(ちなみに忠実に再現している為、指示も全てスペイン語)。そして、“Cover your ears!!”の声と共に2台を発砲!どごーーん。すごい音です。私は方耳しかふさいでなかったので、発砲の瞬間(↓)をカメラに収めることが出来たものの、耳がキーーンってなりました(苦笑)。
そこら中に広がる火薬の匂いもすごい!
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もちろんホンモノのキャノン砲は使っておらず、言ってしまえば空砲なのですが、
それでもすごい迫力です。このキャノンは小さい型で、それでも1.5マイル(約2.4km)先まで砲弾を飛ばせるのだそう。大型キャノンだと、3.5マイル(5.6km)飛ぶと言うのだからびっくり!
スペイン兵士の腕は超一流で、狙ったものはほぼ確実に命中させたそうです。
他にも様々なキャノン(↓)が展示されていました。綺麗な細工が施されているものも。
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要塞を満喫した後は、ダウンタウンをぶらぶらと歩いてきました。(↑写真はCity Hall)
なんでしょう、リゾート地ってお金持ちが多くて心と生活にゆとりがあるから、
美術が盛んなんでしょうか?マイアミといい、キーウェストといい、ここといい、
アートギャラリーの多いこと多いこと。アート好きだからいいんですけどね。
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あとはお土産屋さんがあったり、カフェやレストランがあったり、ガーデンも多かったです。
あんまり暑かったので、手作りジェラート屋さんに吸い寄せられるように入っていく相方と私。
うーーーん、どの味にするか迷っちゃう…。
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そんなわけで、スペインの歴史とジェラートを十二分に噛み締めつつ、
St. Augustineを十二分に楽しんで帰ってきました。Hanna Park然り、Jacksonville Zooと然り、近場にもまだまだ楽しいところは隠れているみたいです。もっと色々見て回るのだー。
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  by supersy | 2010-05-28 20:30 | Fun | Comments(0)

きのうのおまけ。そして運動たのし。

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昨日の件に関して、ちょっと文献を探して読んでみたんですけど、
あんまり面白い発見は無かったです。
Minor injuriesによってThrombosisの危険性は通常時よりも3倍近く増える、
という文章はありましたが、そもそもThrombosisのprevalenceは1000人に1-3人くらい
と言われているので、それが3-9人になるくらいなんですかねぇ。そんなにsignificantかなぁ。

唯一興味を引いたのが、Minor leg injuriesとThrombosisの繋がりは非常に一時的なものである、という描写で、怪我発生から2-3週間後がThrombosis発生率が最も高かった、という結果が確認されました。とは言え、“怪我後1週間以内”との差は微々たるもので、著者の言葉をまとめると、“怪我から1-3週間後は特に注意が必要。それから徐々に危険は下がっていき、10週間後までに何も起こらなければ、その怪我におけるリスクの上昇は消えたと言っても良い”ということみたいです。

ちなみに参考にした文献はこちら(↓)。参考までに。
van Stralem KJ; Rosendaal FR; Doggen CMJ. Minor Injuries as a Risk Factor for Venous Thrombosis. Arch Intern Med. 2008;168(1):21-26.
abstractやfull textを読んでみたい方はこちらからどうぞ。

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気分転換目的で始めた運動、日増しにintensityが上がっております。
始めた当初はカラダが鈍りすぎていて自分でも愕然としたのですが、ようやく去年の今頃くらいの
ライン、treadmillで7マイルをコンスタントに走れるようになってきました。
それでも去年は10マイル走れてたからなぁー、まだまだだなぁ。
あ、ちなみに膝が悪いんで私は外は一切走りません。
トレッドミルのみ!あの数字が上がっていくのを見てるのがたまらなく楽しい。
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しかし、急に上げたからですかねぇ。
Posterior Tibがちょっと痛んだり、足の親指が痛くなったり、ITB friction syndromeが出たり、
ちょこちょこ痛みが出ては消えてるんですが、ここ2日連続で右膝のMCLあたりが痛いです。
走ってるうちは平気で、走り終えてペースを落とし、クールダウンにジョグをしているときに
決まって痛んでくるんですけど…すごいsharpな痛み。なんだろ?

医者の不養生とは良く言ったもので、私はこういうとき、
“ま、走ってるときは痛くないからいいか”と流してしまうことが多いのですが、
年も年だし、たまには運動しない日もちゃんと作って休み休み行こうと思います。
…でも、運動ってノってる時は休まず続けたいんだよなぁー。
徐々にExercisaholicになってきてる気がする。。全くやらないよりいっか。
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  by supersy | 2010-05-26 20:00 | Athletic Training | Comments(2)

ふくらはぎ肉離れで人が死ぬ??

皆さん、血栓(けっせん、英語ではBlood clot)という言葉をご存知ですよね。
血管内の血液が何らかの原因で塊を形成すること(↓)、というのがその定義です。
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血栓というと、悪い印象しかないかも知れませんが、
ニンゲンのカラダにとって必要不可欠な面もあるんです。
例えば切り傷などを受けて出血してしまったとき。身体が自然と発動する止血のメカニズムの一環として、患部に様々な物質が送られ、血液を凝固させ、血栓を形成し、出血を止める(↓)、というプロセスが起こらなければ、血はいつまでたっても止まらない、ということになります。
実際、von Willebrand Disease(フォン・ヴィレブランド病)という病気の患者は、止血のプロセスの際に必要なプロテインが先天的に欠乏しており、血栓を作る能力が異常に低くなってしまいますから、…えぇ、無いと無いで大変なんです。大事なんです、血栓って。
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しかーし!
その血栓も、カラダがコントロールして作るからこそ、その力を発揮するのであって、
皆さんもご存知の通り、予期せぬ血栓は、人体に多大なる被害を及ぼします。
脳の中の血管で血栓が出来ればStroke=脳梗塞(いわゆる脳卒中、というやつです)、
肺だったらPulmonary Infarction=肺梗塞、
心臓であればHeart Attack=心筋梗塞(専門用語で言えばMyocardial Infarction)の原因となり、
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血栓が血流をブロックし、酸素を得られない組織の一部がどんどん壊死してしまいます。
脳、肺、心臓、どれも命に関わる重要な機能を担う臓器たちです。
それが壊死を起こすとなると、一分一秒の治療の遅れが、患者の命を左右する深刻な状態。

脳、肺、心臓だけじゃありません。それ以外の部位でも、大変なことになります。
血栓が詰まり梗塞状態が起こる、という状況は、
理論的に頭のてっぺんからつま先まで、人体のどの部位の血管でも可能なわけですが、中でも下肢のdeep veinに起こることが多く、これはDeep Vein Thrombosis(DVT)と呼ばれています。
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上右の写真はDVT患者の足です。左右の足が目に見えて違いますよね。
左の足全体が腫れ上がって、膨らんでいるようにも見えます。
これは左足で起こった血栓が静脈(末端→心臓と血液を運ぶ)を完全にブロックしてしまい、
それでも一方的に動脈(心臓→末端)から足へどんどん血液が運ばれてきた結果、
行き所を無くした血液で足全体が膨れ上がってしまった、という非常に危険な状態です。
これも脳卒中や心筋梗塞同様、壊死が徐々に進んでいく一分一秒を争う症状です。
命に今すぐ影響を与える心配はありませんが、手遅れになると足の切断を余儀なくされます。

血栓には3タイプあります。
1. Thrombus
2. Occlusive Thrombus
3. Embolus
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Thrombus…血管の壁にへばりついた脂肪分や凝固した血液(上図左)。
     程度に寄るが、血管を事実上狭くしてしまうので、血流を制限する原因となる。
Occlsive Thrombus…Thrombusが悪化、更にaccumulateして完全に血流を塞いでいる状態。
Embolus…Thrombusが壁から剥がれ、free-floatingとなって血流に乗っている状態(上図右)。
血流を完全に遮られてしまえば、そりゃー患部はすごい痛みでしょうが、Thrombusの段階では、例えば足で起こっていたら“何か足がだるい”程度、もしくは全く自覚症状が無いこともしばしば。それが壁からはがれ、Embolusになって全身を血流に乗ってtravelし始めると、雪だるまのように徐々に大きさを増すこともあります。で、細い血管に入ってしまったりして、つっかえてそこで梗塞を起こす可能性もそれと共に増えるわけで。それが脳だったり心臓だったりすると、前述の通りオオゴトなわけですね。

血栓が出来てしまう原因や要素は諸説ありますが、
有名なのがVirchow's triad(ウィルヒョウの三要素)。
1.Endothelial injury…怪我や喫煙、高血圧、肥満、糖尿病等が原因で
         血管皮下細胞が損傷を起こし、そこから血栓が生じる。           
2.Abnormal blood flow…ギプス固定や寝たきりが原因で起こる長時間の血管圧迫、
         また、動脈瘤や静脈瘤がある箇所で発生する渦が原因で血流が滞る。 
3.Hypercoagulability…脱水や高脂血症、妊娠・出産時、老齢が原因で起こる、血液の
   thicknessの変化。つまり、サラサラな血液に比べドロドロなほうが血栓が起こりやすい。
エコノミー症候群、みたいに短時間で起こってしまう症例もありますけれど、
やっぱり全体的に見て生活習慣の影響は非常に大きいように思います。
適切な食事と適切な運動。これに限りますね。ま、言うのは簡単ですけども…。。。

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さて、前置きが長くなりました。
とある方から聞いたこんな話をちょっと紹介したいんです。
その人は50代半ばのおじさまなのですけれど、数年前にこんな体験をしたそうです。

ジムで運動中、左のふくらはぎに攣る直前のような張りを覚えて、
中断してストレッチをしようとしたところ、バチンという感覚と共に痛みが。
医者の診断は、ふくらはぎの筋肉の部分的断裂(Grade 2 Strain)。所謂肉離れってやつです。
しかし、症状はそれほどひどくはなく、歩行も困難ではなかったことから、
その後、Athletic Trainerにice & compression等で治療してもらったりもしながら、
趣味のゴルフには欠かさず行っていたりと、比較的アクティブに過ごしていました。

しかし、怪我から4-5日経っても、良くなるどころか腫れもひどくなり、痛みも増すばかり。
そのうち“ふくらはぎの中にナイフが入っているような”激痛になり、
歩くどころかベッドから出られなくなってしまい、仕事も休むことを余儀なくされました。
これはおかしいと、長年行きつけの医者に電話してみると、
“今はちょっと家を空けてるんですよ、あと2日で帰るんで、朝イチで診ましょう”とのこと。
とりあえずそれまで待とうとベッドで療養を続けていました。

翌日になって、丁寧にその医者が心配の電話を入れてくれたときのこと。
“いや、調子はどうかなぁと思って。明日には仕事に戻りますからね。どうですか?”の質問に、
“とんでもなくひどい。ついさっきまで胸の上にゴリラでも座ってるんじゃないかと思うほど、
何だかとっても重たかったんだ。それは無くなったけど、今はすごく息が苦しい”
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一瞬にして医者の声のトーンが曇ります。
すぐに体温を測るよう指示され、それが103F(約39.5℃)と聞くや否や、
“今すぐに病院に行きなさい”
“えぇ、面倒くさい、どうせ明日朝イチで診てくれるんだろ、それを待つよ”
“…分かりやすいように率直に言いましょう。今行かなきゃ、明日を待たずに死ぬことになります”

実はこのときまで既に、彼の身体をひとつの血栓が蝕んでいたのです。
肉離れと共に、患部では多量の内出血があったはず。
そこで徐々に形成されたであろう血栓は、ふくらはぎの血管を塞ぎ、
足の腫れ及び激痛を起こした後、Embolusに変化して、全身を巡り始めました。
彼が胸の痛みと圧迫感を訴えていたとき、その血栓はまさに心臓を通過していたのです。
そして電話の段階で肺に達し、肺梗塞を起こし、肺の中で出血が進んでいたところでした。
すぐ病院に駆け込むと、ひとつの肺はもう血液が充満、もうひとつも危ない状態だったそうです。
結局、長期入院し、何とか後遺症もなく退院することができましたが、
あの時、医者が電話をかけてきてくれなかったら…。
間違い無く彼の命はその日に消えていたでしょう。

それにしてもふくらはぎの肉離れが命を脅かす結果になるなんて!
背筋がゾッとする、実に怖い話です。どがーんと衝撃を受けました。
だって、足の怪我なんて、職業柄しょっちゅう見てますもん!
自分でやったことも一回や二回じゃないし!私も今まで危なかったのかしら?

色々調べてみたのですが、Minor leg injuriesが原因でBlood clotが出来る、という例は
かなり多く、研究でもそのcorrelationが確認されているようです。
※ここで言うMinor leg injuriesの定義は、「足首の捻挫やふくらはぎの肉離れ等の、手術やキャスト、
長期のベッドレストを必要としない脚の怪我」。

最初は正直、このケースは彼の年齢(50代半ば)もあるからな、と思っていたんですけどね、
調べるうちに高校生の死亡例も発見しましたし、
とりあえず確実に「足の怪我⇔血栓」の因果関係は存在するみたいです。

文献を調べたわけではないので詳しいprevalenceは分かりませんが、
ちょっとネットで調べただけでもこんな記事こんな記事も見つけました。実際の死亡例も。
そんなわけでタイトルの“ふくらはぎ肉離れで人が死ぬ??”というのはちょっとoverstatementですが、決して有り得ない話ではありません。minor leg injuryとblood clotの関連性というのは、徐々に注目されつつある、hot topicなのかも知れません。これからもちょっと注目してみたいと思います。とりあえず、文献をいくつか読んでみたい…。
Athletic Trainerとして、“こういうことが有り得る”ということだけでも頭の隅に入れておけば、
万が一の時に迅速な対応ができるかも知れません。良い話を聞かせていただきました。
いやいや、しかし、実に怖い話です。
何度も言いますが、人体って不思議だらけだ。。。
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  by supersy | 2010-05-25 23:55 | Athletic Training | Comments(0)

健康志向、はじめました。…ちょっとだけ。

さて。今日は水泳のヘッド&アシスタントコーチに誘われてランチをご一緒してきました。
一応、一年間ありがとう、というお礼の意だったと思うんですが、気がつけば、
“クリニックでも働けるの?知り合いが経営してるところがあるけど” “高校は?
今度UNFの近所で新しい高校が出来るって聞いたけど、そこだってATが必要なんじゃない?”
“つーか、結婚すれば?”と、就活&人生相談所みたいになっていました。
いやいや、こんなに心配して親身になって下さって、有難いやら情けないやら。
今までの上司達や同僚達、そしてコーチ達も就職活動に惜しみなく協力してくださっていて、
感謝しきりです。信じてくれる人たちがいる以上、頑張りきらなければと思います。

ランチ後、私は仕事にとんぼ返りしなければいけなかったので、
あんまりゆっくりできなくて申し訳なかったんですが、去る前には絶対挨拶に行きますし、
またそのうち、何かしましょうね、と話して仕事場までご丁寧に送ってもらいました。
ありがとうございます、コーチ。

●ボクササイズ、やってます。
心と身体の健康のために、2ヶ月ほど前にまたちゃんと運動を始めたのですが、
その一環として、ボクササイズやっています。
ボクシングは元々、格闘技のスペシャリストであるはぎさんに基本中の基本、
ジャブ、ストレート、フック、アッパーを教えてもらったのが最初で、
あまりの面白さに、即自分でミットとグローブを購入。一年位前からぺしぺしやっていたんです。
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これ、やってみると面白いんですが、常に腕を挙げて構えているから、Deltoidに相当きます。
それからLatとRhomboid。パンチを繰り出すのと逆の筋肉では?とお思いかも知れませんが、
実際はパンチって出しっぱなしじゃないんです。出した瞬間に肩を引いてヒュ、と戻す感じ。
素早いEccentricからConcentricの切り替えがモロにこの二つにかかるので、筋肉痛間違い無し。

上半身だけじゃありません。腰の回転も利用して打つので、特にフックを打つときなんかは
相当腹筋も使います。足の回転も使うので、ふくらはぎも疲れてくるし、腸腰筋も…。
つまるところ、全身運動なのです。あっという間に汗だくになります。

再開したばかりの頃は、すぐに筋疲労が来てしまって20分くらいしか打ててませんでしたが、
ちょっとずつ長くできるようになってきているのが自分でも分かります。
でもやっぱり息はすぐ上がっちゃうなー。
プロのボクサーはすごいですね、1ラウンド3分を6とか8とか10ラウンドやっちゃうんでしょ?
まだまだド素人の域は出ませんが、それでもへにょへにょ楽しくやっています。


●馬鹿にしてたけど…
私、基本的に一日に摂る水分量が非常に少ないというのは自覚してまして、
普通に過ごしていたら、あ、今日水分コーヒーしか飲んでない、という日もしばしば。
体調が悪かったりすると、それでも意識的に水分を摂るようにするんですが、
母親の“あんた小さい頃からそんなに水飲む子じゃなかったわよ”という言葉通り、基本、常にちょっと脱水気味。身体もそれに慣れてしまったようで、特に喉の渇きも感じないんですよねぇ。

でも、持病の心臓もありますし、Heat illnessのhistoryもありますし、
運動もまた始めたし、そもそも医者からも水分は多めに摂るように言われています。
これではさすがにいかんなぁ、ということで、ここ数年は自分なりに工夫を重ね、
無味無臭の水よりも味があったほうが進んで飲む気が起こる、と気づき、麦茶を常備したり、
安売り時を狙ってG2なんかを買い込み、ちびちび飲む、ということをやっておりました。
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※G2…Gatorade 2、という従来の物より
糖分・カロリー控えめのゲーターレイド。
レモンライム味とグレープ味は結構美味しいです。


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で。粉製品ってあるじゃないですか、英語で言うDrink mix、水に混ぜると味が付く、という。
アメリカではKool-Aid(↑)ってブランドがコドモからオトナまで広く愛されてますが、
着色料・添加物こんもり入ってそうだし、何より子供の頃、駄菓子屋で買って、
作って飲んであまりのまずさにひっくり返ったことのあるメロンソーダの素(粉末状のアレです)
を思い出させるので、私は個人的に好きではなかったんです。
粉製品は総じて避けてたんですよねぇ。

でも、先日ひょんなことから試してみたCrystal light(↓)。
この製品はシュガーフリーなのが売りで、健康志向の女性をターゲットにしたもの。
500mlの水に一本分溶かして、カロリーは味にもよりますが10-30 kcalsと非常に控えめ。
下品に甘すぎることもないし、甘すぎたらそもそも水を多めにすればいいんで、ね。
これ、意外に美味しいんです!しかもコストパフォーマンスもG2買うより格段に良い!
Women who use Crystal Light drink 20 percent more water、という広告の文句がありますが、
私はこれで…普段の200-300%は飲むようになっているかも知れません。
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いやー、粉も馬鹿にしたもんじゃないですねぇ。
これからの定番になりそうです。今日も水を飲むのだー!

そんなわけで、最近の体調は悪くありません。
病は気から、と昔から良く言いますが、逆に言えば、心がちょっと元気無くしてるときは、
まず体を健康にしたら心もついてくる、ってこともあるかも知れませんよね?
精神も肉体も健康が一番。前向きに色々頑張っていきましょー。おー。
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  by supersy | 2010-05-19 22:30 | Athletic Training | Comments(2)

A-Sun Conference Track & Field Meet。

さて、今週末はAtlantic Sun Conference、通称A-Sunの、
レギュラーシーズン最後の陸上のカンファレンス・チャンピオンを決める大会がありました。
ホスト校は我らがUniversity of North Florida。うちの陸上の施設はオリンピックレベルの
かなり質の良いものなので、2年連続でこのカンファレンス大会をホストしています。
(既に来年もホストすることが決まっており、3年連続になるそうです。すごいなー)
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陸上の大会は、通常、丸一日朝9時から夜9時くらいまで、
そしてカンファレンス大会ともなれば2-3日かかるのが普通です。
うちの大学は全ての秋学期日程はとうに終わり、もう夏学期がスタートしているような時期なので、Athletic Training Studentsももう誰も残っておらず(これもどうかと思うのですが)、
フルタイムスタッフだけでやりくりをせねばならない、ということで、
当然私もヘルプに借り出されて行ってきたというわけです。
うちの大学のSports Medicineは、基本常に人手不足なので、こういう時は助け合いです。
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棒高跳び、高飛び、走り幅跳び、三段跳び、槍投げ、ハンマー投げ、円盤投げ、砲丸投げ、100m走、200m走、400m走、800m走、1500m走、4x400mリレー、100mハードル、5km走、10km走…実に様々な種目があり、3種目ほどが常に色々な場所で同時進行していきます。
なので、運が悪いと色々な怪我やトラブルが重なることも…。2日目はちょっと忙しかったです。
皆でトランシーバーで“こっちで怪我発生!”とか“ちょっとfirst aid tentにヘルプ来て!”とか、
わやわや連絡取り合いながら乗り切りました。

ちなみにトランシーバーのことを英語でradioとかwalkie-talkie(うぉーきーとーきー)と言うのですが、主に警察等で使われている“Radio Code(トランシーバー用語)”というのが存在するんです。
“こっちのクーラーの水少なくなってるからこのイベントの後ちょっと補充しとこうか”
とか言うと、今回の責任者である同僚、Track & Field担当のCourtneyから“10-4(テン・フォー)”
と返ってきたりします。10-4は了解、という意味。つまり、ラジャー、みたいなもんですね。
他にも10-1:ちょっと良く聞こえないよーだったり、10-20:今どこにいるの?だったり、
コードは色々存在するようです。まぁ、一般人は10-4ぐらいしか分からないと思うんですけどね。
何か面白いの言って皆を笑かせてやろうか、と思ったのですが、
調べてみてもなんかシリアスなやつしかありませんでした。元が警察用だから、当たり前か。
たいへんー、うんこでるー!!!とか、言おうと思ったんだけどな。
ちょっと気になる人はこんなサイトなんか見てみてください。

ちなみに何度見ても私の中で不可解というか、うーん??と思ってしまうのが、
3000m Steeplechase、日本語で、3km 障害物競走。
ハードルよりもがっしりした障害物をいくつも跳び越えなきゃいけないんですよね。
しかも3kmも走ると疲れてくるもんだから、最初はハードルを跳ぶ要領で跳び越えていても、
徐々に跳ぶ高さが落ちてきて、踏み越える、という感覚に近くなります。
しかも着地点が水、という箇所も400m毎にあり、より落差が高くなる上、
水の屈折で本人も着地のタイミングが狂うこともしばしば。靴もびちょびちょになりますしね。
正直見ていてかなり危ない競技だなぁ、と思います。
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実際、今回の大会でも、障害を飛び越え損ねて転んで足を擦りむく選手も多かったですし、
足が引っかかり靴が脱げて、残りを靴片方のみで走りきった選手、
それから、足をつっかけて空中で1回転して、頭から落ちて脳震盪を起こした選手も…。

投げ系の種目とか(誰かに当たりやしないかとハラハラ。特に槍なんか刺さったら…といつも妄想してしまう)、棒高跳びとか(棒が折れたり、マットでなく床に落ちたりしないかとハラハラ。ちなみにどちらも見たことがあります)、ハードルとか(ハードルに派手に引っかかって前につんのめって怪我しないかハラハラ、歯を折った選手もいたなぁ…)、リレーとか(バトンを渡すあたりで、選手が団子になり、皆して接触して転んだことも。これもハラハラ)、色々見ていて怖いものはあるんですけどねー。というか、私は基本的に心配性なので、何見ていてもハラハラしちゃうんですけど(苦笑)。

ともあれ、無事に終わって良かった。
週末、長かったです。でも、外で過ごす時間は、やっぱり気持ちいいなぁ。
この一年、バレーボールに水泳と、基本的に屋内にばっかりいましたからね。
さて、これでUNFでの最後のビッグイベントが終わりました。
これから2週間で、しっかり書類閉めたり大掃除したりしましょうかね。
こうしてひとつひとつ、終わっていくなぁー。
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  by supersy | 2010-05-16 23:59 | Athletic Training | Comments(0)

はつたいけーん。

Common Compensatory Pattern(CCP)のおまけのおまけです。

調べていると出てくるのですが、結構CCPって芸術史を通しても観察できるもんなんですね。
下は19世紀フランス絵画の巨匠、ドミニク・アングルの作品「ヴィーナスの誕生」。
そして、言うまでも無く有名なボッティチェリの、これまた「ヴィーナスの誕生」。
両作品、比べてみても見事にL/R/L/Rに当てはまるCommon Compensatory Patternです。
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ビーナスさんたちもくねくね姿勢が悪かったんですねぇ。
…じゃなくて、まぁこういうのも曲線美ですから、誇張されている可能性もありますけれど、
古い時代からこういう感覚があったことが興味深いですね。
今日読んでいた文献にも、“人体が完璧に左右対称なわけがない”という一文がありました。
“そもそも内臓の並びが左右非対称なのだし”
“脳の機能ですらも左右違うのだから、それによって支配される動きも左右非対称になり、
動きによって形成される構造も非対称になるというのは実に自然なことではないか”と。
なるほど!!その説明の仕方は実にシンプルだ!

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●中殿筋と小殿筋 —意外なる頑張り屋さんたち—。

前々回挙げた文献のうちのひとつ、
“Short Right Leg Syndrome”のほうにも面白い記述がありました。
著者曰く“私の考えでは、骨盤周りの筋肉で最もdysfunctionの要因となり易い筋肉は中臀筋及び
小臀筋である。”という文章があります。ふむふむ、とそれらの機能について読んでみると…
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b0112009_8471037.jpg 1. Hip Abduction(股関節外転)において、これら2つはprimary mover
  であり、真っ先にfireされなければならない。追って、TFL、
  piriformis、QL、lumbar erectors等のsynergistic muscles(↑)。
 2. 歩行時、stance phaseの最中にこれら2つがfireする(←)ことにより、
  pelvisをsidebendさせ、逆側の骨盤を上げるという重要な機能もある。
  このcockingにより骨盤を引き上げ逆足をswingする事が可能になる。

2の機能は今まで聞いたことがなくて、中・小殿筋の機能と言えばHip abductionと、in/external rotationを通じてhipをstabilizeする、とばかり思っていて、まさかweight-bearing時にhip hikeと言う、また別のdynamicな機能があるなんて初めて聞いた、面白い…!!!
とそれはそれは感動して、相方に意気揚々と報告したら、
“うん…習ったこと無かったの?”と言われてちょっとショックです。
これって常識?今まで誰も教えてくれなかったんですが…。

Hip hikingはGlut medとはcontralateralのQLがcontractして起こるものかと思ってた。
あ、でも良く考えたらTrendelenburg's signってこういうことか…。ぬぁー。
未だにCKCとOKCで機能ががらっと切り替わる、ということを忘れてしまう瞬間があります。
だめだなぁ、ちゃんと広い見方ができないと。

ともあれ、著者はGluteus mediusとminimusがstretchedされunderactivatedになってしまうことで、
TFLやQL、back erectorsがメインのhip abductorとなり、結果、腰の痛みやITB Friction Syndromeを引き起こす、なんてことを書いています。ここらへんは、理解しやすいですよね。

b0112009_9321722.jpg
b0112009_9503369.jpg●Coreに内臓も入れるべき?

私が最近読み進めている、“The Endless Web —Fascial Anatomy and
Physiocal Reality”(↑)という本の中に、これまた面白い記述がありました。
それは、“The concept of a core includes both spine and the viscera.”
というものです。内臓も?と最初ちょっとびっくりしたのですが、
つまりこういうことみたいです。

1. 人体が動きを起こせば、spineがそうであるように、
 内臓たちもconnective tissueを介してspring actionを起こし、
 その動きを助ける役割を果たす。
2.人体のCentral axisを引いたときに、その線はspineではなくvisceraを通る(→)。
 このことからも、visceraは重要なdeterminant of verticalityだと言える。

うーん、言われて見れば。そういう考え方も面白いなぁ。
だからってcore strengtheningで内臓も鍛えるのか、と言ったら
それは違うと思うんですけど、このstatementを見て、今までの自分は
ニンゲンの動きというものを考えるときに、内臓たちを余りに除外しすぎていたかな、と。Juniorの時くらいだったでしょうか、Coreについて悶々と考察していた時期にintra-abdominal pressureという存在に行き当たり、それに満足してしまい、それ以上、つまり、内臓そのものに目を向けたことがなかったんです。前回の横隔膜と肝臓の話の時も、恥ずかしながらhiroさんに指摘されるまで肝臓がfactorであるかも、という可能性すら頭に浮かびませんでした…。体幹の中で相当な容積を占めていますもの、何も影響が無いわけはないですよね。

●”専門”のボキャブラリー。
アメリカ生活ももう8年。英語で困ることはさすがに無いですし、
Athletic trainer関係の文献を読むときには、辞書を引くことももう無くなっていたのですが…。

この半年くらいの間に読んでいる文献は、ちょっと正統派Athletic Trainingから外れる、
RolfingやOsteopathy系のものたちが多いです。そういうのをよく読むようになって、
つくづく思うのが、専門が変われば使う語彙も随分違うのだなぁ、ということ。
電子辞書を久しぶりに横に置きつつ、読んでます。

例えば今日もですねぇ、“cantilevered”という単語が出てきたので調べてみたのですが、
cantilever=建築用語で、(支柱から突き出ている)片持ち梁。もしくは、航空用語で片持ち翼。
…人体の話をしていて、どうして建築や航空の話に!?!?
決して読みやすくはないですが、こういうのも面白いです。数読んでいたら慣れますかねぇ。

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ちなみに今日は、先日言っていたマッサージ師の方がUNFのAT roomに来てくださり、
AT staff陣全員がそれぞれ一時間、マッサージを受けさせてもらいました。
カイロプラクティックの先生が、“もう、クリニックに来ればマッサージしてあげるからって言ってるのに誰も来ないから、来ないなら連れてきちゃうからね!”とご好意で手配してくださったのです。
私も、何だかしてもらえるからっていそいそクリニックにお邪魔するのも気が引けていたので、
せっかく来て頂けるのだからやってもらわないとそれはそれで失礼だ!ということで、
見事先生の術中にはまり(笑)、今回初めて、プロのマッサージを受けることになりました。

で、感想ですが…。
いたーい!

Acupressure/myofascial release中心のマッサージで、
お尻や腰をやってもらったあたりまでは眠りそうになるくらい穏やかでrelaxingだったものの、
肩周り、首辺りは痛くて痛くて目がしゅぴーーーんと冴えてしまいました。
trigger pointにヒットすると、体中がぐーんと重くなるー。
いたいー。うぬー。そこもうやめてー。がー。
声には出さなかったものの、しかめっ面でマッサージを受けていました。

しかし、身体の使い方は抜群に上手い。私が6人目だから6時間ぶっ続けでやっているのに、
疲れを全く感じさせません。親指なんか全然使わず、肘や掌底、ナックルを器用に使います。
やってもらったあと、自分の感覚と合うか気になって、印象を聞いたら、
“Gluteは悪くなかったわ、腰は特に右が張ってたわね。肩はまだマッサージで緩まってきたから
よかったけど、首はもう手のつけようが無いわ”だそうです(苦笑)。
うーん、最近首がやたら痛むの、ばれてましたか。

しかし、マッサージってやられ慣れてないと、受けるだけでも疲れるもんですね!
自分の身体に異物が入ってくる感覚、やっぱり怖くて、筋肉たちが押し出そうとしちゃうので、
リラックス、リラックス、と終始自分に言い聞かせて受けなければいけませんでした。
今までのアスリートたち、よく信頼して身体預けてくれたもんだ。
ちょっと感謝の気持ちが芽生えます。
しかし、いつもやってばかりなので、やられるというのは実に良い経験になりました。
こっち側の視点からしか見えないこともあります。受ける側になってみて、今までやってきて
これは正解だったなと思ったこともあったし、また新たに試してみたいことも増えました。
7時間もマッサージ、お疲れさまです。本当にありがとうございました!
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  by supersy | 2010-05-12 20:30 | Athletic Training | Comments(6)

カラダの歪み、おまけ。

まささんへの私信です。
b0112009_13475685.jpg今回参考にした文献は、確認が取れていないので100%ではありませんが、99%、“Advanced Myoskeletal Techniques by Dr. Erik Dalton"だと思います。というのも、手元にはこの本から抜粋された個々のArticleしかなくて…(Chapter 19と22のみです)。つい先日、本をオンラインでオーダーしましたので、手元に届き確認が取れ次第、また追ってご報告差し上げます!
AmazonとかでAthletic Training関係の本を探し出すとキリがないですね…。欲しい本だらけで気がつくと色々とカートに入れ、合計金額に慄いては全て消去するというよく分からないことをしたりします。もっとOsteo系の本も読んでみたいし、Ida Rolf氏の著作も興味あるなぁ…。

さて。
まささんのような大先輩から同じ意見を頂けると正直とっても心強いです。
文献の中にも一文だけこんな文章がありましたが、
実は自然界にも螺旋状のもの(↓)って結構あるんですよね。
だから、Rotationイコール悪、というわけではないと思うんです。真っ直ぐじゃなくたって
いいじゃない。バランスの取れた回転というのも、実は私達の遺伝子に組み込まれた自然な
調和状態なのかもしれません。だってホラ、そんな遺伝子(=DNA)も、螺旋でしょ?
b0112009_1483317.jpg
そもそも以前にも書いたことがありますが、教科書通りの人間の体なんて、存在しないんじゃないかって思うんです。ひとりひとり性格が異なり、それぞれ物事の感じ方、捉え方に個性があるのと一緒で、肉体にも皆個性があるんです。10人いれば10通りの身体があります。ここを走っているはずの神経が、ちょっとずれたところに、とか、ここにあるはずの筋肉がない、とか、あれがちょっと短い、長い…よくよく見てみると“普通”から逸脱したところは多いんですよ。

知識を重ねていく上では役立つんですけどね、比較対象となる、“普通”を知っていることって。
実際に現場でその知識をアプライしようとしたら、その“普通”に捕らわれすぎないことが
逆に大事になってくるんでは、と思っています。たまには、思い切って捨てることも必要かも。

それを、普通=そうあるべき姿、と勝手に解釈して、セラピストの思う“普通”や“Neutral”に無理矢理患者の身体を合わせるのだとしたら、それってものすごく自己満足ですよね。
患者の身体と対話し、心を開いてもらって患者さんからもfeedbackをもらい、
共に、その人にとって一番良い状態を築き上げていく。それが私の思う理想的な治療、
延いては将来の怪我の予防に繋がっていくんでは、と思います。個人的な意見ですけどね。

どちらにしても、まだ私が私のやりたいことをするには、圧倒的に知識が足りません。
もっともっと学ばなくては。日々精進です。
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  by supersy | 2010-05-06 23:59 | Athletic Training | Comments(3)

カラダの歪み、The Common Compensatory Pattern。

以前、肝臓が原因で横隔膜が左右非対称になり、体の歪みに繋がるのでは云々、
という議論(3/10付)がありましたが、これについて実は色々とあれからも調べていました。
結局、横隔膜と肝臓が互いに及ぼす関係については何も見つからなかったので、
個人的には直接的因果関係は非常に薄いのではないかと思っています。

しかーし。Mr. Master氏やhiroさんが仰っていた、右の骨盤の前傾が起こりやすい、
という件に関して、ちょっと面白いものを見つけたので紹介したいと思います。
結局私が行き着いたのはZink氏のCommon Compensatory Pattern(CCP)というセオリー。
結構有名なものなのでご存知の方も多いかも知れませんね。
b0112009_1465038.jpg
b0112009_21303354.gifまずこのセオリーの前提にあるのが、
人間のカラダの中には“Transitional Zones"と
呼ばれる箇所が四つ(↑)あり、それはSpinal columnの機能が
変化する箇所と同一である、ということ。
例えば頭蓋骨とアトラス(第一頚椎)がarticulateする部分、OA。
脳を包み守る頭蓋骨と、その重たい頭を支えつつ
かなりの可動域を持つ頚部。機能的には全く異なる二者が
関節として組み合わさっています。
Tissueのorientationが変わり、restrictionが見られるのは
このtransitional zoneの何れか、または複数であることが多い。
そうすると、周りのstructureも影響され弊害が出てしまう。

さて、それを踏まえて。
Zink氏は研究の結果、Fascial patternsには大きく分けて3種類あると結論付けています。
1. Ideal…Equal fascial glide in the side to side, longitudinal directions
  RotationもSidebendingもなく、均一な状態。
  文字通り理想的ではあるが、ほとんど存在しない、と言って良いほどレア。
2. Compensated…(Alternating Pattern=Counterbalanced rotation)下図左
  ひとつのTransitional zoneでrotational biasが起こっていて、
  それを補うように次のzoneでは逆のrotationが起こっている。結果、釣合っている。
3. Uncompensated…(Non-alternating Pattern)下図右
  Rotationがどちらかに偏っており、全身のバランスが崩れている状態。
b0112009_1349930.jpg
Compensatedはidealからは逸脱しているものの、身体の均衡は全体では保たれており、まだ“Healthy”と呼べるそうなのですが、Uncompensatedは身体の歪みが完全に崩れていて“Less Healthy”、つまり何らかの形でその人の健康に害を及ぼす可能性が高くなる、ということのようです。
更に彼の統計によれば、Compensatedの80%がL/R/L/Rパターン、
残りの20%がR/L/R/Lパターンなのだとか。前者が圧倒的に多いですね!
このL/R/L/Rパターン(つまり、OAがLeft、CTがRight、TLがLeft、LSがRightにそれぞれrotate)
を、Zink氏はCommon Compensatory Pattern (CCP)と名づけました。

このCCP、原因と考えられる要素は幾つかあるのですが、
Left hemispheric dominance(左脳優位性)により、
手も足も右利きの人が多いからではないか、というgeneticな説も根強いですが、他にも、
  1. Developmental fascial bias
  2. Birth trauma
  3. Asymmetrtic leg growth
等の要素もこの文献では挙げられています。
幼児期の、胎内での姿勢や生まれてくるときの首の特有の動きが、
残りの人生に丸々影響を与えるんではないか、という説はちょっと面白かったです。
b0112009_14251448.jpg
赤ちゃんの時って、お腹の中で大きくなるにつれて胎内も狭くなってくるので、
一番コンパクトに収まるには、頭を左に回転させて手足を丸めるのがいいんだそう。
そのまま、その癖というか骨格というかpattern of rotationというのは大人になっても
抜けずに残るんじゃないか、という話でした。

あとですねぇ、面白かったのが、Postural Asymmetriesが起こりやすいのは全身に3箇所あって…
ってとこなんですが、その3箇所というのが、
  ●Lumbosacral Junction
  ●Lower Extremities (leg length, foot posture & arches)
そして残るは
  ●Craniocervical Mandibular Junction
Mandibularっていうのがちょっと疑問になりませんか?顎が姿勢に影響するって。
これ、歯医者さんが提唱しだして徐々にセオリーとして確立されてきているらしいのですが、
私は下の図を見てなるほどと納得。度肝を抜かれました。この簡略図はすごい!
b0112009_1456689.jpg
この図を見て分かるように、もともとアタマの重心というのは、背骨を中心に考えて、ちょっとanteriorになっているんです。ということは、頭を持ち上げた状態を維持するには、筋肉やfasciaを介して前後のテンションを均等に保つ必要があるということになります。見方を少し変えると、つまり、この中のものの、どれかがちょっとずれたところにいると、全てに影響を与えることがある、ということです。Mandibularもまさにその一部。咬み合せが悪いと- 例えばoverbite(↓左)だったりすると重心が前方にずれ、increased cervical lordosis、forward head postureにつながりますし、underbite(↓右)だと逆に頚骨の自然なカーブが失われ、まっすぐになってしまって頭が少し後方にずれることになります。
b0112009_158538.jpg
どちらにしても、正しい咬み合せをしていない→頭のバランスが狂う→身体が他の所でバランスを取ろうとする→spinal alignment、つまり全身に支障をきたすというわけです。

でもねぇ、前から常々思っていたんですけど、こういう風にして、
ちょっとばかしカラダのあっちやこっちが歪んじゃうのも自然なadjustの仕方じゃないですか。
それが痛みとか日常生活でやりたいことが思うようにできないとか、そういう形で目に見えて
disadvantageが出てしまっていたらもちろん歪みやその原因から治療しないといけないけれど、
歪んでるのがバランス良い、っていうんだったらそれは放っておくべきだと思うんですよね。
歪んでるのを片っ端から直したって、それが本人に一番いいとは限らない。例えばL/R/L/R
patternの人が、腰の歪みが気になるからと言って整体に行って、腰だけ直してもらっちゃったら?
L/R/L/Neutral、になってしまって、Compensatory patternだったのが
Uncompensatory patternになってしまうでしょ。
足首のテープするときだって、以前必ず毎回Talus Neutralにしてからテープするという同僚が
いたんですけど、それが本人にとってbiomechanical disadvantageかも知れないし…。
何でもneutralにすればいいかって言うと、そうでもないと思うんですよね。
別にやるのが悪いと言ってるわけではありません。実際良いことかもしれません。
でも個々の違いを見極めずに、“毎回必ず”というのは間違ってると思うなぁ。
ケースバイケースです。怪我をしない身体作りにcookbookはありません。
ひとりひとり真摯に向き合って、その都度対応していくのがプロですよね。

ちなみに私が今回参考にした文献はこちらこちら
興味のある方はどうぞ。前者はosteopathy色が強いです。
でも今回、これらを読んでてちょっと何かが開けた気がする…。
ぱぁぁっと見えなかったものが見えるようになる感覚が楽しくて、勉強やめられません。

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b0112009_613756.jpg
今日は林檎のケーキを作ってみました。
リンゴしっかり2個分、中にもいっぱい入っているので焼きあがりはしっとり。
しゃきしゃきの食感も残しつつ、生地はふわふわとろとろです。
今度は林檎を飾り用と生地に混ぜる用に分けて、中に入れる林檎を軽く煮てみようかなぁ。
ヨーグルトちょっと入れても美味しいかも。このケーキは甚く相方に好評でした。
さて、ケーキもちょっと飽きてきたので、次は何を作ろうかなぁ。

これ、夢中になって書いていたら夜中の2時過ぎてしまいました。
もう寝ます…おやすみなさい。
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  by supersy | 2010-05-05 23:59 | Athletic Training | Comments(8)

ご近所大冒険2・Jacksonville Zoo

家から10-15分ほどのところに動物園がある、っていうのは聞いてたんです。
常々行きたいなぁと思っていたものの、数日まとまった休みが取れればちょっとJaxを出て
遠出してみたくなるし、忙しいときの週一回のお休みともなれば家でゆっくりしたいし…。
機会を完全に逃し続けていたので、今日こそは!と思い立って行ってきました。
ご近所ほど、出歩かないもんですよねぇ。なんなんでしょうねぇこれ。
b0112009_6343761.jpg
さて、今日行ってきたのは、その名もJacksonville Zoo & Gardens。
入場料は大人一人$13と非常に良心的。駐車代も別途に取られることもないので嬉しいです。
構えも地味めですし、ローカルな小ぢんまりした動物園なのかなぁーと思ってたんですが…。
3時間くらいは潰せるよ、と知人から聞いてきてましたがとんでもない!結構良く作られている、見ごたえのある動物園でした。今回4時間過ごしてまだ飽き足らず。閉園時間が迫っていたので帰ってきてしまったんですけれど、次回はもっと早くから気合を入れていこうと思います!
b0112009_647112.jpg
この動物園の最大の魅力は、動物との距離の近さです。
手を伸ばせば届くところにゾウが!カンガルーが!
ガラス越しにおでこごっちんできそうなところに迫ってくるバクや、ペンギンも。
エイとヤギは実際に触ることもできますし、キリンやトロピカルな鳥たちに餌をあげることも
できます。ダチョウもほっほっほと走り回っていて、彼らがその気になればこの程度の柵は
軽く超えられるのでは、という高さの隔たりしかありません。事実、頭上を何度も鳥が
飛び交っていましたし、園内を歩いていたらクジャクたちに遭遇することも何度か…。
コドモの頃から、動物園の“檻越しに見る感じ”があまり好きじゃなかったんですけど、
ここでは多くの動物達と空間を共有することができます。
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2羽のオスクジャクが曲がり角からさらりと出てきてびっくり。その後も数回遭遇しました。
すんすんてけてけ仲良く連れ添って散策してました。本当に人間が歩く道路をです。
いいのかねぇ?大丈夫なのかねぇ?と相方は心配そうにどきどきしていましたが、いいんでしょ、たぶん。


私もキリンにエサをあげたかったんですが、後で戻ってこようと言っているうちに、
その時間が無くなってしまったので是非次回こそはチャレンジしてこようと思います!
うちに今度誰か遊びに来たら、ここに連れてこようっと。
たかくん、近々暇を見つけていらっしゃい。
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ご近所にこんな素敵な動物園があるなんて嬉しい発見でした。
Jacksonville、もう10ヶ月くらい住んでる割に、実は知らないところだらけなんですよね。
仕事が忙しかったうちは、文字通り大学と家の往復しかしない毎日だったので…。
もっともっと隠れ家的な面白い場所が潜んでるかも知れません!
残りの時間を使って、色々見て回れたら良いなぁ。
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  by supersy | 2010-05-04 19:00 | Fun | Comments(2)

小旅行3日目: Sea World

小旅行最終日の今日は、Sea Worldで遊んできました!
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今年2月にシャチのトレーナーの方が事故で亡くなるという悲しい出来事があったのですが、
園内は賑やかで相変わらず活気に溢れていました。やっぱりこうでなくっちゃ。
でも事件のせいか、ちょっとシャムーショーの内容が変更されていて、
あれ、前はもっとあんなこともこんなこともやっていたのにね、と思いましたけれども。
事情が事情です、仕方ないですよね。

●ペンギンの成長記。
さて、実は私はSea Worldの年間パスを持っています。
オーランドには様々なアトラクションがありますが、これら、実は地元のお客さんにも
足を運んでもらおうと色々工夫しており、フロリダ住民には総じてとっても優しいのです。
フロリダ住民価格、という、他よりもちょっとお安めな値段設定をしてくれている所が多く、
中でもSea Worldは破格のサービスで、フロリダ住民は、州外のお客さん一回分の料金で
年間パスが買えてしまうという叩き売り(?)ぶり。何回でも来たい放題です。
こりゃー買うしかないってことで、去年の11月に購入。今年いっぱいまで有効です。
元取るぞー、ってなわけで、実は去年から数えて3回も来園していたのです。

で、その3回とも、大好きなペンギンを眺めに“Penguin Encounter"の
コーナーに赴いていたわけですが、面白い成長記録が取れてしまいました。
11月に来た時点ではまだ茶色い産毛に覆われてずんぐりむっくりしていたとあるヒナ鳥(↓写真左、
ちなみにペンギンのヒナは、このふわふわのせいでオトナより図体が大きく見えます)。
1月末には産毛もだいぶ抜け、成鳥になりかかり、なんと頭だけヒナという面白い状態(中央)に…
サイズの合わないヘルメットを被っているようで、これ見つけたときは大爆笑しちゃいました。
そして、今回、5月にはすっかり成長して立派な大人になった姿(右)を見せてくれました。
b0112009_120123.jpg
しかし毛っておしりのほうから抜けていくもんなんですね…。
いやいや、勉強になっちゃいました。面白い。

●Sea World名物おじさん。
Sea Worldには、イルカやシャチや様々なショーがありますが、
中でも欠かさず足を運んでしまうのがSea Lion & Otterの海賊ショー。
内容自体はどたばたコメディーで、正直何度も見るような内容でもないんですが、
それでもついつい毎回、気がつけば足が向いているのは、
そう、とある名物おじさんに会いたい一心だったりするんです。
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開演10分ほど前にどこからともなくふらりと現れ、開演を心待ちにしているお客さんたちを楽しませてくれるこの道化師のおじさん(↑)。おかしな歩き方をしている人を真似して5cm後ろを歩いたり、ちょっと頭の薄い旦那さんに、奥さんの毛をつまんで分けてあげたりする仕草をしてみたり、可愛い女の子ににっこりスマイルしていて、その子が通り過ぎたら“7点”と指で数字を出したり…。
私のようにむしろショーではなく彼目当てに来ているお客も少なくないらしく、
彼がひょっこり姿を現すと、観客から大きな拍手が起こります。このおじさんのお陰で、
お客さんは開演までの時間を飽きることなく大笑いしながら過ごせるというわけです。
影の主役とは、こういうことなのかもしれません。

ちょっと調べてみたら、この方はJim Hackworthというお名前らしいです。
Sea Worldでもう26年間も働いてらっしゃるのだとか。大ベテランですね。
こんなところにインタビュー記事が載っていました。興味のある方はどうぞ。

皆さんも海賊ショーを見に行くときには、15分くらい前に到着されることをお勧めします!

●リベンジ…失敗。
相方がどうしてもというので、ビンの口に輪を投げて入れる輪投げもしてきました。
空のガラス瓶が並ぶ中、赤い小さな輪っかを投げて上手く口にはまれば大きなぬいぐるみゲット!というやつです。一番小さなカップ一杯の輪っかで$3、小さなバケツで$5、大きなバケツで$10という料金。実は前回遊びに来たときに、同じく相方が小さなバケツを買って失敗に終わっていたので、今回はそのリベンジがしたかったようです。
もう何日も前から“輪投げやるんだ!今度は大きいバケツで!”と高らかに宣言してましたから。
b0112009_1365241.jpg
結果はと言うと…バケツ一杯全ての輪っかを投げても無理でした!ぬぉー。
ただ、大きなバケツを買った人は参加賞でもれなくバナナのぬいぐるみをもらえるので、
とりあえず手ぶらで帰るということは避けられました。相方さん、ちょっとまだ不満そうですけど。
リベンジはまた、次の機会に持ち越しです。

そんなわけで、夕方にJacksonvilleへと帰ってきました。楽しい週末でした!
実はあと2日くらい休暇があるので、ちょっとのんびりしようと思います。
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  by supersy | 2010-05-02 23:59 | Fun | Comments(0)

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