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ATSの皆さんへ。

私の大の親友である、ケニーこと石井健太郎氏からのお知らせです。
彼は現在Kansas City WizardsというMajor League SoccerのチームでAssistant Athletic Trainerとして働いているのですが、この夏働いてくれるインターンを募集してます。
詳細は、以下のようになってます。ケニーからの直接の文章です。

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この夏、6月から9月の間、Kansas City Wizardsでは日本人のATSインターンを取ろうと思っています。色んな計画があったのですが、紆余曲折の末、non-paidのインターンに落ち着いてしまいました。それでも意欲のある学生はいないかな?と思っております。

自分も去年までは学生だったので、プロの現場が必ず教育的では無いのは十分承知しています。それでもKCのインターンは出来る限り教育的なものにしたいと思っています。MLSのチームでの仕事はもちろん、PTクリニック、手術見学、足病医でのローテーションも企画に入っています。

今の企画では、
  - 基本7:00-14:00がWizardsでのトレーニング。
  - 土曜は試合。
  - 週1で午後はPTクリニックで見学
  - 2週に1回手術見学、足病医、内科医のところで見学
   (週1で押してるんですけど、多分無理です)
という感じです。休みは不定期です。

Wizardsでの活動はATSとしてほぼフル活動して貰いたいと思っています。
そのATSによるかも知れませんが、選手にもがんがん触って行ってほしいと思っています。
(指導の下ですが。。。) もちろん学校との連携も取るので、心配ご無用です。


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私が言うのもなんですが、プロになると、インターン=雑用&力仕事と思っている場所も多い中、これだけインターンの立場を考えてプランを練ってくれているところって本当に珍しいと思います。意欲のある学生を伸ばしたいという、ケニーの素直な思いは本当に、友人として同じ道を歩く仲間として尊敬しています。この専門は色々な人の下で働き、色々な職場を体験したものほど、引き出しの数がどんどん増えていくと思うので、この貴重な機会をぜひ、ATSの皆さんに活用していただけたらと私も思います。

ケニーを知っている方は直接連絡してもらっていいですし、
そうでない方は私に連絡していただければ彼とコンタクトを取れるようにするので、
私にメールもしくはここにメールアドレス付きでコメントなりしてください。
夏の使い方は人それぞれですが、2009年の夏は人生に一度しか来ません。
皆さん、思いっきり楽しい夏にしようではありませんか。
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  by supersy | 2009-02-27 23:59 | Athletic Training | Comments(3)

愚痴ってもいいですか。

うわーん。
明日の土曜日、急に朝の6:30から仕事が入りました。
Track&Fieldのコーチから電話がかかってきて、

C: ごめんSy、言うの忘れてた、陸上のスケジュール持ってないよね?
S: はい?持ってないですけど、コドモから今年陸上はmeetをホストしないとは聞いてます。
C: meetはないんだけどね、Time Trialが明日あって、他の学校も数校来るんだよ。明日の予定は?
S: ラクロスの試合が4試合ありますが…。
C: 何時?
S: 最初の試合が11時で、最後の試合が3時開始です。
C: こっちは8時開始なんだ、僕は6:30に着くようにするつもりなんだけど、何時にATR開けられる?

何時に開けられる?と聞かれたら、6:30に開けますとしか言いようがないじゃないですかっ!
前から言われていたら覚悟して仕事に臨むけど、前日の夕方にそんなこと言われると予定という予定が大崩れで凹みます。今日の夜友達と飲みに行こうかと思ってたけど、当然それもできません。翌日の早朝から仕事と分かってるのに飲んだって楽しくないし。明日の夜には友人が泊まりに来るから、それまでに家のことも色々やっておきたかったのに。うわーん。ばかー。うわーん。

現在、男子バスケ、男女ラクロス、男女テニス、野球、ソフトボール、陸上、男子ウェイトリフティングの9スポーツがin seasonです。しかもそれぞれ、Freshman、JV、Varsityがあったりするわけで…。チームにすると17チーム?とてもじゃないけど全ての予定を完璧に把握していなきゃ、スムーズにこなせません。そして全ての予定を把握するには、コーチたちの協力が必要不可欠なんです。私のカバーが必要ならば、前もって知らせてください。…って、何度もコーチたちには伝えてるんですけどね。しょっちゅうlast minuteに慌てて連絡が入ってきます。

こんなことが一度や二度じゃないから、時々とてもみじめな気分になるんです。
大きい高校だと、Athletic Trainerがホント、モノ扱いされるというか、試合があるんだからATがいて当たり前、と思われている部分が大きくて、例えばホームゲームが複数同じ日にある場合、私としては当然優先順位をつけなければいけなくなりますが、“こっちの試合のほうにいるので、何かあったら電話ください”と言おうものならいちゃもんつけられたりもします。全員とは言いませんが、自分のスポーツがこの学校で最優先であるべき、と思っているコーチが多いんです。カラダはひとつしかないので、ひとつの場所にしかいられないのです、と真摯に説明しようとしてみても、彼らにはそれが理解しがたいみたいです。こっちは金払ってAT雇ってるんだ、ホームゲームにくらいいてくれなきゃ困る、と言われたこともありますが、いやいや、アナタの高校がATCをひとり雇うお金しか出していないのでは?というか、私のお給料がいくらで、週何時間働く契約か知っていますか?私が実際にどれくらいoverworkしているかも?

私も一人の人間なんだけどなぁ。

分身の術は使えませんし、ひとりで全部はできません。

6Aの高校なんて、とても一人のATCで回せるはずないんです、本来。

でも、それが私の仕事だから、何とかしようと、最善の努力をしようとしてるんです。

だからそのために最低限の協力をコーチたちにしてほしいと願うのは、他力本願なんですかね。

ぶぅ。


フォローのために言っておくと、今回電話してくれた陸上のコーチは本当に良い人で、実際私のこともちゃんとcare & appreciateしてくれる人なんですが、あれなんでしょうね、陸上のチームも大きいから、そっちをまとめるのだけでも大変なんだと思います。恐らくこの高校では私だけに限らず、コーチ、スタッフの一人ひとりにかかる負担が多いから、自分の仕事をこなすのでいっぱいいっぱいになってしまうんじゃないでしょうか。

私をひとつの歯車だと思ってもらうのは構わないんですけどね…。
ある日ぴゅーんといなくなって、この歯車が無くなったらいかに物事が回らないか実感させてやろうかしら、というちょっとひねくれたことを考えてしまいます。今Hawthorneがまさにそんな感じですが。
今は下積みの時期だから、とりあえず何を言われても歯を食いしばって文句を言わずに、分かりましたとやるようにしてますが、ここに何年か腰を据えるつもりなら、色んな人と話し合って根本から改善すべき事項は山積みです。ふがー。

ここに書けないようなことで本当に嫌な思いをさせられたこともたくさんあるのですが、
まぁ、そういうのは、あれです、
親しい友人たちよ、お酒でも一緒に飲んだときに思いっきり愚痴らせてください。
なんだよもう。卒業まで持つかな、自分。

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お見苦しいところをすみません。書いたらちょっとだけすっきりしました。

さて、今日はというと、ソフトボールと野球のホームゲームがありました。
ソフトボールの試合はというと、1回終了時点で20-0という大量リード。
そのまま4回表までプレーして29-0のコールド勝ちでした。
相手は我が友・Amiちゃんの高校です(笑)。
これは記録に残る試合ですよー、と報告のメールを携帯に入れると、
“ええーまじでーー”と返ってきました。

UFから15人ほどのGAがこのHigh School Outreach Programに所属しているので、
Gainesville内外のメジャーな高校のATCは、私のクラスメートなんです。
つまり仲間内での対戦が頻繁に行われているわけです。
友人の高校でawayの試合があるときなんかは、
“あんたのチーム弱いわね!悪いけどぶっ潰しちゃったわよ!”
みたいなメールが来たりして、“何よ!あんたんとこのFootball team程じゃないわよ!”
と冗談の範囲内でけなし合ったりしています。こういうやりとりは結構好きだったりします(笑)。
もちろん“こういう怪我があったから、こういう処置をしておいたよ、明日チェックしてねー”だったり、
“今日アナタのとこである試合だけど、一人だけうちの選手足首テープしてもらってもいい?”
という業務連絡も出来たりするので便利です。

野球は延長サヨナラ勝ちという実に気持ちの良い勝ち方をしたのですが、
途中、ネクストバッターボックスでバットを振っていた選手が、ふっと手を緩めてしまって、
すっぽ抜けたバットが近くにいた他の選手の頭を直撃というアクシデントがありました。
あー痛そうでした。こういう怪我の仕方もあるのね。

色々あるけど、あれなのかな、結局、私はここで何ができるのか、っていうところなのかな。
If it doesn't kill you, it'll make you stronger.
コドモたちのために、がんばるぞ。
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  by supersy | 2009-02-27 22:00 | Athletic Training | Comments(0)

はははは歯の話。

うぉぉぅ。今日は妙に忙しい日でした。
変な怪我が多かった。初めて見るわけじゃないけど、Pec Strainとか。
一番びっくりしたのは、どかーんとフェンスに激突して歯が一本取れた選手でした。
顎も強打したので赤くなっていて、私のところに来たときは泣きじゃくっておりました。
おうおうかわいそうに。

さて、歯が取れた。
そんなときアナタはどうしたらいいのでしょう?
ATならもちろんのこと、そうじゃない方々も知っておいて損はないと思います。

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歯が取れてしまうことを英語では歯をノックアウトする(knock a tooth out)と表現し、
専門用語ではTooth Avulsionと言います。日本語では脱落歯と言うみたいですね。
欠けてしまうことはTooth Fractureと言うのですが、fracture=骨折という意味なので、
まぁなんと言うか、これも骨折の一種になるのですね。面白い。
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歯の断面図はこんな感じ(↑)になっています。
あまり細かいAnatomyは今回飛ばしますが、一番上のEnamelは、ミネラルがぎゅぎゅっと
凝縮された人体の中で最も硬い部位になっています。ヒトの噛む力ってものすごいですし、
毎日食事をするときの咀嚼に耐えているんですから、よく考えてみれば納得できますよね。
歯の深部は神経と血管が走ってます。軽度の虫歯が痛みを伴わないのは、この神経まで到達するほど深くないからなんです。それから歯と歯茎の間には、periodontal ligamentという繊維質な靭帯が在り、木の根っこのようにがっしりと歯を支えています。
まぁそんであれです、こんな風(↓)に歯が並んで生えているわけですよね。
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さて、それでは本題に入りましょう。
歯が取れると、歯の周囲を固定していたperiodontal ligamentがぶちぶちっと切れて(↑)しまいます。
replantしたときに、これらの靭帯がまだ生きていれば
またくっついて回復することができるのですが、靭帯が死んでしまってはそうはいきません。

つまり、靭帯が生きたままの状態で、取れてしまった歯を入れなおす
これができればいいわけです。

一番手っ取り早いのは、ていやっ、と取れた歯を入れてみることです。
土などがついてしまっている場合は、ササっと水で流して、口にそのままはめてみましょう。
このとき、手に持つのはenamel部分だけにして、rootに触らないよう気をつけて、
それから水では軽く流す程度で、決してこすったりしないようにしてください。
靭帯まで擦り落としてしまってはもってのほか!ですからね。
上手くはめることができたら、とりあえず大成功。
そのままの状態で歯医者さんにすぐ向かい、診察をしてもらいましょう。

それでは、上手く入れることが出来ない場合には?
歯が取れてしまった状態では、取れたほうの歯に付着している靭帯は栄養を受け取ることができません。時間が経てば経つほど徐々に細胞が死んでゆき、replant成功率は低くなってしまいます。
つまり、いかに早く、細胞を生きたまま保存して歯医者へ辿り着けるか
こういうシナリオではここらへんが大事になってくるんですね。

手に持ってそのまま歯医者に向かったのでは、乾燥はするは雑菌はつくわでロクなことがありません。何らかの液体に入れて運ぶのが良いのですが、それでは、どんなものが良いと言われているのでしょうか?好ましい順に紹介してみたいと思います。b0112009_142938100.jpg

Save-A-Tooth:
  これは商標名ですが、
  こんな見た目のパッケージ(→)をしています。
  24時間avulsedした歯を保存しておける液体です。
  常温保存が可能で、歯を保存するのに最も理想的なpH、
  浸透圧を兼ね備えた液体が中に入っています。
  リサーチによればreplant成功率91%という
  素晴らしいものだそうです。
  お値段はひとつ$15。

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牛乳…実はかなり良いんです、牛乳。
  3時間periodontal ligamentの細胞たちを生かしておくことが可能です。
  バクテリアも少なく、pHや浸透圧も細胞のソレに非常に近いそうです。


塩水…もちろん人工でなく医療用のもの。salineはisotonicだし殺菌されていますしね。

口内…飲み込まないように注意しつつ、口の中に入れておくこともできます。
  とりあえず乾燥は防げますが、浸透圧が異なるのと、pHの値、
  それから口内に無数に存在するバクテリア等を考えると、あまり好ましくはありません。

…これ、実は一番良くないんです。何も無いよりはいいんですけども、
   低浸透圧による細胞破壊が起こってしまうのです。

今回考えさせられたのが、Save-a-tooth kitを買うべきか否かということで…。
うちの高校には元々置いていなかったし、予算に限りがある高校と言う現場では、いつ起こるか分からないtooth avulsionのためにお金を使うなら他に買いたいものは山ほどあるというのが現状でなんです。うーむ。そんなわけで今日うちの学生と話していて、いやー、牛乳でも十分良いって言うけれど、牛乳普通ATRに置いて無いしねぇ。仮に買ってきて冷蔵庫に入れておいても腐っちゃったらやっぱダメだもんねぇー、なんて言っていたのですが。。。
そこで学生が、“凍らせてアイスキューブにしてもダメ?”と言い出して、
おおっ、それいいかも。そうしたら溶かすだけで使えるもんね。でも、凍らせて牛乳ってどのくらい保つのかな…という新たな疑問がわいてきて、うーむ…とまた悩んでしまいました。
牛乳って凍らせればかなり保ちますか?ご存知の方います?

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b0112009_1325955.jpgちなみに欠けてしまった場合(←)、そのカケラはできるだけ密閉できる容器が袋に入れておく必要がありますが、痛みさえひどくなければそのままプレーを続けても平気です。1-2日以内に歯医者に行き、カケラを接着剤でくっつけるなり詰め物を作るなりしてもらいましょう。
骨折面が血管まで届いていると出血を伴う場合がありますので、
その際はガーゼを患部に詰めます。実は私も数年前にスポーツをしているときに友人と衝突して、
下の前歯が欠けたんですよねー。日本に帰ったときに詰め物をしてもらったんですが、
結構前にそれも取れてしまって。でも痛みも無いし、ヒトが気づくほど大きく欠けてるわけでは
ないし、別に支障は無いのでもう放っておくことにしました。なんぼのもんじゃーい。

ただ、Rootまで届くような深いfractureやヒビ、それからぐらついていたり
曲がってしまったりした場合は、なるべく早く歯医者さんに見てもらうのが一番です。
私たちは歯の専門家じゃありませんし、歯って自己治癒力が低いですからね。
毎日美味しいご飯を食べるために頑張ってくれている歯たちですから、大事にしてあげましょう。
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  by supersy | 2009-02-10 23:59 | Athletic Training | Comments(4)

Discoid Meniscus。

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Meniscus(半月板)って皆さんご存知だと思うんですけども。
そうそう、膝関節の中にあるアレです。コレですこれ(↑)。
Meniscusはギリシャ語でCrescent=半月、というその意味の通り、
半月型をしている軟骨で、衝撃を吸収するクッションの役目を果たしてくれます。
ちなみに英語では単数形がMeniscus(メニスカス)、複数形はMenisci(メニスカイ)になります。
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ひとつの膝に右と左のふたつがあり、medial meniscus(内側)とlateral meniscus(外側)という風に区別されます。medialはアルファベットのCに近い形、lateralはOに近い形をしているのが特徴です。

とまぁ、導入はこれくらいにして。
Discoid(ディスコイド)って、ご存知ですか。
私はUndergrad時代に一度耳にしたことがあって、そのときは当時のACIもそれについて
知識が無かったため、“何だろうね?わかんないや”と片付けられてしまった記憶があります。
あんまり習わないですよね、教科書よりは現場で目にするものだと思います。
Discoidとは先天的な半月板の異常のことで、discoid=円盤状という直訳通り、
日本語では円盤状半月という名前がついているようです。

b0112009_13231047.jpg百聞は一見にしかず!ということで、こちらの絵をご覧下さい。
本来半月型であるべきmeniscusが、丸々太ってしまっているでしょう?
これがDiscoidと呼ばれるabnormal deformityなのです。

その殆どがLateral Meniscusに見られ、Medial Meniscusがaffectedされていることは極々稀です。
統計的には、lateral discoid meniscusが人口の3.0-5.0%、
medial discoid meniscusが0.1-0.3%と確認されています。
また、アジア人ではその割合が少しばかり高く、8-15%という数字が出ています。何ででしょ。
Bilateral discoid menisciの可能性は約20%だそうです(同じ膝のmedialとlateral、という意味ではなくて、つまり、片方の膝のlateral meniscusがdiscoidだった場合、もう片方の膝のlateral meniscusがdiscoidである可能性が20%ほど、というわけです、分かりにくいので念の為)。

b0112009_13232970.jpgそれではそのDiscoidの詳しい分類法を。
Watanabe Classification
 ・A - Incomplete
 ・B - Complete
 ・C - Wrisberg-ligament variant


AとBのIncomplete/Completeは、Tibial Plateauをどの程度coverしているかという割合によって分類されます。AとBの図を比べると分かるとおり、Lateral Meniscusがより満月状態に近いBがComplete、ということになります。
しかしこれって比べているから言えるんであって、定義としては結構曖昧なことこの上ないんじゃないか、もうちょっと明白な基準はないものか、と思ってもうちょっと調べてみたら、tibial surfaceの80%未満をカバーしているものがincomplete、と定義しているものもあれば、“The difference between the complete and incomplete is subjective and not of much clinical significance.”という記述を発見しました。なるほど、まぁ、どっちゃでもいいっちゃいいんですね。



さて、一方でCのこのWrisberg-ligament typeは、ちょっとposterior hornが厚くなっているくらいで、
カタチでいうと一見普通です。AやBのようなころころ太った感じはございません。

じゃあ、何がマズいのか。原因はMeniscusの周りの構造たちにあります。

Meniscusをサポートしているものって、実は一杯あるんですよ。
例えば、Medial Meniscus。これはJoint capsuleにくっついてますし、
MCLの一部もmedial meniscusにinsertしています。
それからLateral Meniscusは、以下のモノたちにattachしているんです。

Wrisberg's ligament (別名:posterior meniscofemoral ligament)
  - extends from the posterior horn of lateral meniscus to medial femoral condyle
   図のようにナナメに走っています(↓)。
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Posterior coronary ligament (別名:posterior meniscotibial ligament)
  - ligamentという名がついているものの、capsuleの一部(なので絵は見つかりませんでした)。
  - attaches the posterior limb of the lateral meniscus to PCL and lateral femoral epicondyle

で、Wristberg typeはどういうことが起こっているのかというと、
単純にabsence of the posterior coronary ligamentなんです。先天的に無いんですね。
で、lateral meniscusを支えているものがLigament of Wrisbergのみになってしまうので、
ふらふらと不安定になり、lateral meniscusがhyperbomileになって、時にsublux(亜脱臼)を起こし、
所謂snappling knee syndrome(動かすとパキパキいう)の原因となります。

Discoid meniscusはその多くの場合がasymptomatic(症状も無く、本人も気づかない)だそうです。
ただ、先天的に強度が弱いのと、構造上変な負荷がかかりやすいため、加齢による変性がなくてもtearしやすいという問題はあります。思春期頃に症状が出ることが多いので、高校生や大学生で見ることも決して珍しくないと思います。だってほんの5%くらいとはいえ、Footballチームに100人いたら5人はdiscoid、と考えたら、ねぇ。
なので、仮にMRI等を取ってdiscoidを見つけたとしても、
無傷無症状のそれにメスをいれることはありません。問題が無ければ、放置です。
でも、subluxを起こすWrisberg typeだけは例外で、
partial or complete meniscectomy(半月板部分or完全除去)が定石だそうです。
まぁ、挟まってパチパチ言っているようではいつかtearしますしね。

まぁそんなわけで、大学院に入って何回か目や耳にする機会があったDiscoidのお話でした。
Cadaverやってると特に思いますが、いやいや、ヒトのカラダも本当に例外だらけで
一筋縄ではいかなくて困ります。でも、面白い!
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  by supersy | 2009-02-09 13:00 | Athletic Training | Comments(5)

Tampa/Bradenton 小旅行。

久しぶりです、土曜日オフ。
そんなわけでTampaと、更にその南に小一時間ほどのBradentonという街へ行ってきました。
というのも我が悪友ケニーことけんたろうくんが、仕事でBradentonに来ているということで、
ぴよっと会いに行ってきたんです。最後に会ってから、もう1年3-4ヶ月振りになりますからね!
慶太郎氏と合流して、ケニーを拾いに行き、3人で美味しい夕ご飯を食べて、
その後は慶太郎氏の家でわいわいとAT談義その他もろもろ。
ケニーとは目をつけているところが似ているので、話すたびにinspirationをもらえるんです。
慶太郎と飲む焼酎と同じくらい元気をもらえる(笑)。しかも今回は両方同時にということで贅沢!
話していた内容は、こう簡単にサラっと書けるコンセプトではないので割愛しますが、
いやー、やっぱり同じように物事を捉え考えている仲間がいるというのは嬉しいもんです。

そして突如お絵かき大会勃発。
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ドラえもんやスヌーピー、キティーちゃん、コロ助などケニーが色々描いていたら、
“俺ドラえもん上手いよ”と慶太郎画伯も参戦。その結果がコレ(↑)、なのですが…。
右から私、ケニー、一番左の筋肉隆々なのが慶太郎氏の作品です。
一時期流行った“リアルドラえもん”を彷彿とさせる存在感があります。パンチされたら痛そうです。

そんなわけで朝4時くらいまで話したりバカしたりして、昼の12時まで皆で爆睡。
そのあとまったりまた語らって、夕方にTampaを出てGvilleに帰ってきました。
彼らと色々話して、また勉強したいことも多く出てきたー。嬉しいな。
これからBlogで少しずつでもまとめていければと思います!
実は結構前から書き溜めていることがあるのですが…もうちょっと調べないと書き上げられないんですよね。もー良く分からないから、先生に聞いてきちゃおうかな。コレも早く更新したいです。
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  by supersy | 2009-02-08 23:00 | Athletic Training | Comments(2)

知らないことを知る。知らないことを喜ぶ。

ずっと書こう書こうと思っていてなかなか文章化していなかった話があったので、
今日はそれについてちょっと。うちの教授が学期の始めにいつもする話で、有名みたいなので
ご存知の方もいるかと思いますが、“Circle of Ignorance”という題名です。
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まず、ここに2つの円があります。大きな円と、小さな円。
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円の中身はKnown…知識(Knowledge)を表します。アナタが知っているもの
そして、円の外はUnknown、つまり知らないものです。
これは円の外にほぼ無限大に広がり、知らないことも本人は気がついていないこと、になります。
その中間である円そのものを表す線は、知らないものと知っているものの境目=Ignorance(無知)、
つまり、知らないということは気づいているものということになります。
まずこの関係図、お分かりいただけますか?

さて、この右側の小さな円がまだATを目下勉強中のUndergrad studentとしましょう。
左側の大きな円は、ATCになってなお勉強を続けるGrad studentです。

右は、左に比べて円が小さい、つまり、彼自身の知識はまだまだ多くありません。
しかし、同時に円周となっている線も短いため、“まだまだ世の中に知らないことが沢山ある”ということにも気がついていません。いちATSという存在でありながら、かなりのことを知っている、と自惚れているということにもなります。
一方で、左側の院生は、知識の幅も広がると同時に、うわ、あれも知らない、これも知らない、という場面にも多々出会い、知らないことって沢山あるんだなぁ…と自分で気づくことになります。

つまり、知っていることが膨らめば膨らむほど、知らないと見えてくることも多くなってくるのです。

もちろん、これはただの例えで、UndergradだからGradだからこう、という100%の話ではないです。
こういうのはもうそれぞれの性格や探究心の問題で、例えばUndergradでも授業だけでは物足りず、自分で色々と調べて勉強し、自分の無知さに時に絶望し時に興奮し、という人もいますしね。
ただ、自分が深く勉強していけばいくほど、どんどん知らないことも増えてきて、
時々何だか情けなくなるというか、無力感に襲われるというか、
一生このペースで勉強していかなければいけないのか?それでどこにたどり着けるんだろう?
と不安になるというか、そういうことが良くあるんですよね。皆さんもありません?

それはこういう風に円を並べて考えたら極々当たり前のことで、
知識が増えるというのはつまりそういうことなんです。
知れば知るほど、知らないことにも気がつくのです。
逆に言うと、知らないということを知ることが、知ることへの第一歩なのです。

恐らく全てを知ることは一生できないでしょうけれど、でもどういう方向にどういう勢いでこれから自分の円を膨らませていくかは自分次第。同時に知らないことも加速して見えてくることになりますが、知らないことを知っている、という感覚は“知っている”ゆえに生まれるrewardというか財産みたいなものであり、自信に代えてもいいのかも知れません。私はこれだけ知っている、ここから先はまだ知らない、と認められる強さはプロとして必要不可欠ですよね。ただ、それを分かった以上、知らないものを知る努力を弛まずするのがまたプロ、だと思いますが。でもね、もっと言うとここからは知らなくてもいいのかな、という潔さもまたプロですよね、だって何でもかんでも手を出すにはいきません。人生の時間は限られていますし、おかしな方向に一生懸命円を広げてみても、いびつな歪んだ円になっちゃいますよね。

まだまだ自分の可能性を制限したくはありませんが、
知っていること、知らないこと、知りたいこと、知らなくてもいいかなと思うこと、
そういうのが大学院に入ってちょっとずつ具体的に見えてきました。嬉しいことです。

勉強が好きです、というと大概のヒトは顔をしかめて“何だコイツ?”という目でアナタを見るかも知れませんが、知らないことを知るのが好きです、と言い換えたらすんなり入ってきますよね。
私は知らないことを知るのが好きです。
パズルのピースがはまるときみたいに、ぴぴ、と知識が繋がってmake senseする感覚がたまらない。そうすると、またすぐ別のピースが横に転がっているのに気がついて、あれ、じゃあこれはどこにはまるんだろう…という試行錯誤もまた楽しいです。どこもはまるところがないように見えても、そのピースを捨てないで取っておけば、後々もっと大きな絵ができてきた頃に、あ、ここにはまるんだったのね!って見つかるときもありますしね。知ることが素晴らしいなら、知らないことに気づくこともそれとまた同じくらい素晴らしいことなのかも知れません。まだまだ知らないことを喜べる図太さは自分に欠けている気がしますが、そんなのもひっくるめて、このAthletic Trainingという分野は一生勉強、なんですよね。Texas State時代に上司が言った、“毎日がテストなんだ”という言葉が、今はあの時よりも重く感じます。教室の中だけじゃない、与えられる全ての環境が授業であり、またテストであり、きっとこうして、私たちは成長してゆくのでしょうね。
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  by supersy | 2009-02-04 23:59 | Way of Thinking | Comments(3)

ボクらのSuper Bowl Day。

この2月1日、世間はSuper Bowlだ何だと大騒ぎしていますが、
ボクらにとってはそれとはまた別の、アツいFootballの試合が行われていたのです!
それは…
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第4回GA vs Undergrads Flag Football大会!
Athletic Training Studentたちと、私たちGAたちのフラッグフットボールの対抗試合で、
すっかり毎年の恒例行事になっています。去年もこの時期にありました。
ちなみにこのシリーズは今のところ1勝2敗でGAチームが負け越しているので、
今日は何が何でも勝たないといけませぬ。ぬぬっ。

最初はKeithから“GAチームは白、Undergradチームはオレンジ色のTシャツで来るように”と言われていたのですが、クラスメート・Andreaのナイスなアイデアで、“Team・GAは自分の働いている高校のFootballのユニフォーム(白)を着てこよう!”ということになったので、私もBuchholzのHead Football Coachに話をつけて借りてきましたー。快くOKしてくれたCoach Godwinに感謝。
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↑アメリカにいる人たちはご存知かと思いますが、Flag Footballというのはその名の通り、プロテクターやヘルメットをする代わりに、腰にピラピラしたFlag(黄色)をつけます。本来Footballって、例えばボールを保持しているプレイヤーに対してタックルしてぶっ倒して止めるわけですが、その代わりにFlagを引き抜くことによってnon-contactにFootballをプレーできる、っていう、まぁ、改訂版ノンタックルアメフトと思っていただければいいかと思います。とはいえ、接触はどうしても起こってしまうんですけどね。去年それで比較的大怪我したのがまぁ私なんですけれども。

今年は大きな怪我も無く進み、しかもGAチーム面々の快進撃で、18-6と快勝!
シリーズの戦績を2勝2敗のタイに持ち込みました。
来年が楽しみだけど、来年はもういないからなぁ。くそぅ。
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誰とも無くeye-blackを持ってくるヤツがいたり、試合前にお互いの足首をテープし合ったりと、実戦経験は少なくとも、妙に試合慣れしている私たち(笑)。私もしっかり指をテープして臨みました。
女子が少なかったこともあって、私は文字通りディフェンスもオフェンスも1プレイも休み無くプレーし続けていたので疲れましたけど、久しぶりに思いっきりカラダを動かして楽しかったー。

b0112009_1318327.jpgそのあとはクラスメートの友人の家に皆で集まり、Super Bowlを観戦しながらわいわい。あんまり人数が増えてきたので、途中別の友人の家に移動したりしながら、わいわい。いやいや、今年の試合はすごかったですね!最後の最後までハラハラする劇的展開で。Santonioのプロ技に感嘆。しかもHe's cuteっ。Steelersばんざーいっ。

友達が赤ちゃんヘビを飼い始めたので共に戯れてみたりも(←)。腕や手をするする移動される感覚がなかなか面白い。この後、気がついたら手に糞をされてたんですけど(笑)。ヘビの糞って水っぽいって初めて知ったー。
うんこー。うんこー。
あっ、いい歳してうんことか言うなってまた怒られるっ。

まぁそんなわけでですね。ここ2週間ほど平日5日みっちりHome gameがあって、
土曜日も一日中仕事と言う毎日が続いていて、正直ぐったりしていたのですけれど、楽しい日曜日が全て吹っ飛ばしてくれました。この2週間でHome Event25個くらい消化したと思うんですが…。
Hawthorne時代に、一日でホームゲーム5試合という記録を樹立しましたが、
Buchholzはコンスタントに毎日2-3試合があるのでね、休めない&気を抜けないんですよね。

仕事のほうはサッカー、バスケ、レスリング、女子ウェイトリフティングが徐々に終わりに近づいていて、ソフトボール、野球、陸上、男子ウェイトリフティング、ラクロス、テニスが始まろとしています。
…え、始まるほうが多くない?こ、これから更に仕事増える?

…。

…えーと、一日一日を頑張って生きたいと思います。
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  by supersy | 2009-02-01 23:59 | Sports | Comments(3)

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