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なぜ風船を使ってエクササイズをするのか?

先週は一学期に一回の博士課程のオンサイト授業でユタ州はプロボまで行っておりました。寒かった…雪がちらついてた…ひー。
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さて、最近PRI(Postural Restoration Institute)という名前がメディアで出回っていたりもするようなので、きちんとした理解を持ちたいと思って下さっている方々のために文献紹介の簡単な記事を書いておきます。

●コアとは
コアとか体幹とかいう言葉がトレーニング界隈で騒がれるようになって久しいですが、それがどういう意味を持つか皆さんご存知ですか?コアの定義はその医療従事者・トレーニング専門家の信じるprincipleによって様々なものがあるかと思いますが、多種多様な定義に必ず含まれているのがThe Lumbo-Pelvic-Hip complex。腰椎、骨盤、股関節にかけて形成されている、その名の通り複雑で緻密な複合体です。胸椎を入れる入れないとか、頚椎を入れる入れないとか、頭蓋骨はどうだとか、そこらへんは諸説あっても、とりあえず腰椎・骨盤・股関節を「コアの一部と考えない」流派はまずいないのではと思います。
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●Intra-Abdominal Pressure (腹圧)
加えて、腹腔内で作られる圧力のコントロールと維持も体幹の安定性に欠かせない要素です。この圧力(Intra-Abdominal Pressure = IAP)は、上部は横隔膜 (diaphragm)、背部は多裂筋 (multifidus)、下部は骨盤底筋群 (pelvic floor)、そして横周りをコルセット状の腹横筋 (transverse abdominis)から四方八方からむぎゅっと囲まれることで初めて安定します。これら4つの筋肉が協調的に活動、拮抗しあいながら適切なIAPを確立・維持するという能力は、スムーズで無駄と負担のない人体の動きを実現するのに必要不可欠なわけです。
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実際この4つの筋肉は英語ではanticipatory musclesと表現されることもあり、文字通り四肢の動きを予期 (anticipate)し、腕や足の筋肉よりもコンマ数秒早く活性化されることは様々な研究でも実証されています。1-7 腕を動かそう、と考えた時点でこれらの筋肉の活動はもう始まっているなんて、せっかちというか頼もしいと言うか。Feedfowardメカニズムともよく言われますね。腹圧管理係4人集なわけです。

b0112009_7195724.pngb0112009_7341988.gif左の写真(腹水症の患者)は、病理によって受動的に腹圧が上がっていますが、この4つの筋肉の拮抗しあう力がかかっていないため、体幹の安定性は確立されてない状態になります。ただ圧がかかっているだけではダメなのです。圧が前方に逃げてしまわないよう包み込むように4つの筋肉それぞれが拮抗して収縮し、そのバランスが取れていないと(写真右)。

●代償
骨盤痛8 や仙腸関節痛9 や腰痛10 の患者は、健康な人に比べて、これらのfeedforward musclesを活性化する能力が低下し、代償的に起こる大腿二頭筋や外腹斜筋、脊柱起立筋などのいわゆるグローバルマッスルの過活動に頼って何とか体幹の安定性を出そうという傾向があると報告されています。言いかえれば、これらの患者を治療していく上で、仙腸関節そのものや、腰椎ばかりを診るのではなく、例の4人集の機能をいかに回復するかが真の症状改善の重要な鍵になるわけです。

中でも横隔膜は実に面白い筋肉です。姿勢筋としての機能はもちろん、呼吸筋としてもっと大事な機能も担っています。「人がこの世に生を受けて一番最初に使う筋肉であり、最期に使う筋肉でもある」なんて聞いたこともあります。理想としては横隔膜が呼吸筋 兼 姿勢筋として、その能力をノビノビと発揮できれば言うことがないわけですが、横隔膜の活動が低下すると胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋上部などがその呼吸機能を補おうと過活動を起こし、胸郭を引っ張り上げる形で吸気を行おうとする、いわゆる"Dysfunctional Breathing Pattern"が始まってしまいます。23, 24 呼吸の代償行為です。

●代償の結果
こうして呼吸や姿勢を保つのに本来使うべき筋肉を使えない状態が続くと、前述したようなグローバルマッスル(= prime movers)の過活動がおき、姿勢・呼吸が理想的に保てない・行えないばかりか、スポーツ等のパフォーマンスにも影響が出てくることになってしまいます。最適なスポーツパフォーマンスとは、使うべき筋肉の活性化と、休むべき筋肉の抑制のバランスが取れてこそ実現するからです。例えば、今まさにジャンプをしようと大腿四頭筋を収縮させる時には、対となる大腿二頭筋が抑制されてこそ大腿四頭筋の真価が発揮されるわけですよね?大腿四頭筋と大腿二頭筋の収縮が同時に起こってしまうようなことがあれば、co-contractionと呼ばれるような足の動きの硬さが生まれてしまい、しなやかで流れるようなジャンプの実現は難しいでしょう。これを示唆するかのように、「自覚症状が全くない人でも横隔膜を適切に使えていないとFMSのスコアも低くなる傾向にある」という研究も発表されていたりします。28 いやはや面白い。
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●代償パターンから抜け出す
横隔膜を使った呼吸はヨガ11 やピラティス12、太極拳13 などのトレーニングでも随分昔から使われており、近年ではそういった呼吸法をスポーツ医学やアスレティックパフォーマンス、ストレングス&コンディショニングの分野でも取り入れられることが増えてきました。実際に、呼吸に特化したトレーニングを積むことで、持久力や筋力の向上が見られたと2つのメタ分析論文によって報告されています。14,15 自然な呼吸パターンを取り戻すことで 1) 頭部、頚椎、額関節、肩甲骨に胸椎の姿勢改善が見られること、16 2) 腰椎の痛み低下につながること、17 3) 4人集の機能が回復され、体幹の安定性が取り戻せること18, 19 などが分かっているのです。

本筋からは脱線しますが、横隔膜を使った深い呼吸で副交感神経優位になることから、血圧が下がったり、20 練習後にこうした呼吸トレーニングを足すことで運動誘発性酸化ストレスの程度を下げ、効果的なリカバリーが促進される21とも発表されています。エリート水泳選手を対象にした「週に最低一回の呼吸トレーニングで風邪を引く頻度が減った→免疫力の向上に効果アリか?」という論文22も面白かったなぁー(これに関しては私はまだ懐疑的です)。

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その横隔膜の機能獲得に、風船を使ってエクササイズをしてみたら面白いんじゃない?というのが上の論文です。25 読みやすいので興味がある方には是非読んでいただきたいです。ちなみにこの論文はfree full textですよ、リンクはこちら

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こちらは実験タイプの論文です。26 腰痛・骨盤痛のある患者をOber's Test (= Adduction Drop Test)を用いて評価して、その結果によって2つの異なるエクササイズを処方(両方陽性の場合は左、片方のみ陰性の場合は右)。それぞれの運動をワンセッションのみ試したところ、エクササイズ前と比べて股関節の可動域と痛みが大幅に改善(それぞれp <0.01、p <0.01)されたという報告がなされています。こちらもfree full textですよ。
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こちらの記事はClinical Suggestion。27 横隔膜をターゲットにした呼吸に加えて、IC Adductorと呼ばれる内転筋を活用したエクササイズの臨床に於ける臨床的価値を議論しています。これもfree full text。

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こちらは症例報告。29 21歳の「日常生活に支障が出るほど」の腰痛が主訴の大学生野球選手が取り上げられており、当初3週間かけてMuscle Energyやカイロプラクティック・マニピュレーション、腰椎の安定性を上げるような運動をしてみるも効果が見られず。アプローチを変え、特殊なメガネ(視覚情報のinputに対する治療介入)と、横隔膜を使ったエクササイズとの併用で症状が完全に消失し、競技完全復帰まで持っていけた、という内容です。こちらもfree full text。

そんなわけで、少ないですがPostural Restoration Institute (PRI)に直接関わる文献をここで紹介させていただきました。興味がある方は是非読んでみて下さい。でもね、タイトルこそ「風船を使って…」って書きましたが、PRIエクササイズは風船を使わないものの方が多いんですよ。風船は、まだまだ腹壁が上手く使えない段階で「拮抗」の感覚を出すのに有効なので使っているだけで、腹壁が活性化できるようになれば風船無しでも呼気を意識しながら様々なエクササイズが行えます。

最後に、本家PRIのウェブサイト(英語)と、PRI Japanのウェブサイト(日本語)へのリンクもどうぞ。2016年5月に公式の講習会が名古屋、東京、福岡の3会場で予定されており、申し込み受付は3月14日(月)日本時間午前8時に開始いたします。座席には限りがあり、かなり早いペースで埋まる可能性がありますのでご理解ください。5月に色々な方にお会いできるのを楽しみにしております。

(ちなみに、このブログで初めてPRIを紹介する目的で書いたエントリーがこちらです。個人的なPRIに対しての思いをかなり正直に書いてます。ぶっちゃけすぎた?こちらも宜しければどうぞ)

1. Hodges P. Is there a role for transversus abdominis in lumbo-pelvic stability? Man Ther. 1999;4(2):74-86.
2. Hodges P, Gandevia S, Richardson C. Contractions of specific abdominal muscles in postural tasks are affected by respiratory maneuvers. J Appl Physiol. 1997;83(3).
3. Hodges PW, Butler JE, McKenzie DK, et al. Contraction of the human diaphragm during rapid postural adjustments. J Phys. 1997;505(2):539-48.
4. Sapsford RR, Hodges PW, Richardson CA. Activation of the abdominal muscles is a normal response to contraction of the pelvic floor muscles. In: International Continence Society Conference. Japan, 1998.
5. Hodges PW, Richardson CA. Contraction of the abdominal muscles associated with movement of the lower limb. Phys Ther. 1997;77(2):132-43.
6. Hodges PW, Heijnen I, Gandevia SC. Postural activity of the diaphragm is reduced in humans when respiratory demand increases. J Physiol. 2001;537(3):999-1008.
7. Kolar P, Sulc J, Kyncl M, Sanda J, Neuwirth J, Bokarius AV, Kriz J, Kobesova A. Stabilizing function of the diaphragm: dynamic MRI and synchronized spirometric assessment. J Appl Physiol. 2010;109(4):1064-71. doi: 10.1152/japplphysiol.01216.2009.
8. Bussey MD, Milosavljevic S. Asymmetric pelvic bracing and altered kinematics in patients with posterior pelvic pain who present with postural muscle delay. Clin Biomech. 2015;30(1):71-77. doi: 10.1016/j.clinbiomech.2014.11.002.
9. Shadmehr A1, Jafarian Z, Talebian S. Changes in recruitment of pelvic stabilizer muscles in people with and without sacroiliac joint pain during the active straight-leg-raise test. J Back Musculoskelet Rehabil. 2012;25(1):27-32. doi: 10.3233/BMR-2012-0307.
10. Kolar P, Sulc J, Kyncl M, Sanda J, Cakrt O, Andel R, Kumagai K, Kobesova A. Postural function of the diaphragm in persons with and without chronic low back pain. J Orthop Sports Phys Ther. 2012;42(4):352-362. doi: 10.2519/jospt.2012.3830.
11. Telles S, Sharma SK, Yadav A, Singh N, Balkrishna A. Immediate changes in muscle strength and motor speed following yoga breathing. Indian J Physiol Pharmacol. 2014;58(1):22-29.
12. Barbosa AW, Guedes CA, Bonifácio DN, de Fátima Silva A, Martins FL, Almeida Barbosa MC. The Pilates breathing technique increases the electromyographic amplitude level of the deep abdominal muscles in untrained people. J Bodyw Mov Ther. 2015;19(1):57-61. doi: 10.1016/j.jbmt.2014.05.011.
13. Lan C, Chen SY, Lai JS, Wong AM. Tai chi chuan in medicine and health promotion. Evid Based Complement Alternat Med. 2013;2013:502131. doi: 10.1155/2013/502131.
14. Illi SK, Held U, Frank I, Spengler CM. Effect of respiratory muscle training on exercise performance in healthy individuals: a systematic review and meta-analysis. Sports Med. 2012 Aug 1;42(8):707-24. doi: 10.2165/11631670-000000000-00000.
15. HajGhanbari B, Yamabayashi C, Buna TR, Coelho JD, Freedman KD, Morton TA, Palmer SA, Toy MA, Walsh C, Sheel AW, Reid WD. Effects of respiratory muscle training on performance in athletes: a systematic review with meta-analyses. J Strength Cond Res. 2013 Jun;27(6):1643-63. doi: 10.1519/JSC.0b013e318269f73f.
16.Neiva PD, Kirkwood RN, Godinho R. Orientation and position of head posture, scapula and thoracic spine in mouth-breathing children. Int J Pediatr Otorhinolaryngol. 2009;73(2):227-236. doi: 10.1016/j.ijporl.2008.10.006.
17. Lamberg EM, Hagins M. The effects of low back pain on natural breath control during a lowering task. Eur J Appl Physiol. 2012;112(10):3519-3124. doi: 10.1007/s00421-012-2328-6.
18. Vieira DS, Mendes LP, Elmiro NS, Velloso M, Britto RR, Parreira VF. Breathing exercises: influence on breathing patterns and thoracoabdominal motion in healthy subjects.
Braz J Phys Ther. 2014;18(6):544-552. doi: 10.1590/bjpt-rbf.2014.0048.
19. Kim E, Lee H. The effects of deep abdominal muscle strengthening exercises on respiratory function and lumbar stability. J Phys Ther Sci. 2013;25(6):663-665. doi: 10.1589/jpts.25.663.
20. Lee JS, Lee MS, Lee JY, Cornélissen G, Otsuka K, Halberg F. Effects of diaphragmatic breathing on ambulatory blood pressure and heart rate. Biomed Pharmacother. 2003;57 Suppl 1:87s-91s.
21. Martarelli D, Cocchioni M, Scuri S, Pompei P. Diaphragmatic breathing reduces exercise-induced oxidative stress. Evid Based Complement Alternat Med. 2011;2011:932430. doi: 10.1093/ecam/nep169.
22. Wright PA, Innes KE, Alton J, Bovbjerg VE, Owens JE. A pilot study of qigong practice and upper respiratory illness in elite swimmers. Am J Chin Med. 2011;39(3):461-475.
23. Hruska R. Influences of dysfunctional respiratory mechanics on orofacial pain. Dent Clin North Am. 1997;41(2):211-227.
24. De Troyer A. Effect of hyperinflation on the diaphragm. Eur Respir J. 1997;10(3):708-13.
25. Boyle KL, Olinick J, Lewis C. The value of blowing up a balloon. N Am J Sports Phys Ther. 2010;5(3):179-188.
26. Tenney HR, Boyle KL, Debord A. Influence of hamstring and abdominal muscle activation on a positive ober's test in people with lumbopelvic pain. Physiother Can. 2013;65(1):4-11. doi: 10.3138/ptc.2011-33.
27. Boyle KL. Clinical application of the right sidelying respiratory left adductor pull back exercise. Int J Sports Phys Ther. 2013;8(3):349-358.
28. Bradley H, Esformes J. Breathing pattern disorders and functional movement. Int J Sports Phys Ther. 2014;9(1):28-39.
29. Robey JH, Boyle K. The role of prism glass and postural restoration in managing a collegiate baseball player with bilateral sacroiliac joint dysfunction: a case report. Int J Sports Phys Ther. 2013;8(5):716-728.

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  by supersy | 2016-02-18 18:30 | PRI | Comments(0)

PRI大阪講習終了 & 2016!

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明けましておめでとうございます。さるどしですね。
毎年特に後悔などせずに「今年もよくやったワタシ!」と気楽に過ごす私ですが、それでも2015年は特に実りの多い一年でした。博士課程でもPRIでも本職でも思いっきり学び、新しいチャレンジが沢山できました。DNSも6月、12月と2回東京で履修できたのもありがたかった。お世話になった皆様ありがとうございます。2016年もやるゾーイ(←やっぱり気楽)。

さて、2週間程前になってしまいますが、PRI大阪講習が無事に終了しました!ちょっとここにも書いていましたが、東京講習の講師・ラボアシスタント4人(私、ケニー、旦那とアキちゃん)があの後2日位のラグを挟んで一気にノロウィルス(?)にやられて総倒れして、ギリギリ回復が間に合っての大阪講習でした。もれなく全員クリスマスイブ・クリスマスに動けなくなってました…。いやー、ちょっとヒヤヒヤしました。嫌な予感がしたので、体調管理、気をつけていたつもりだったんですが…。
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(↑)しかし見てくださいこの万全たる準備!前日に主催のREACHスタッフの大貫さんがセッティングしてくださった、世にも美しい講習会場です(ちなみに大貫さんはPRI Japanの教育コーディネーターでもあり、私の大学院の先輩でもあります。昔からお世話になっています)。今回は大阪リゾート&スポーツ専門学校を会場に、その他にもREACHから丹羽さん、そしてなんと大先輩の森本さんが当日の運営に関わってくださっての講習でした。受付を森本さんがやってくださるというのはどうも、いやいや、豪華すぎて恐縮でした。頼もしいサポートのお陰で私もケニーもがっつり教えることに集中して、わいわいのびのびできました。参加してくださった41名の皆様、ありがとうございました!
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ちなみにPRI恒例の「講習終えてレポ」を日本語と英語の両方で書かせていただきまして、PRI USA(英語サイト)PRI Japan (日本語サイト)に載っています。興味のある方はどうぞ。
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  by supersy | 2016-01-09 13:00 | PRI | Comments(0)

EBP&PRI東京講習終了。

ぬおー帰国してから怒涛の10日間です。

●DNS Exercise Course II
日本に帰国した翌日からの12月12・13日には東京は京橋で行われたDNSエクササイズコースのパートIIに参加してきました。お会いした方には「昨日帰ってきて?すぐ講習?」と笑われましたが、時差ボケを感じる暇もなく、一日ごろごろくるくる運動をすることになったので実は私にはこれ以上ない好条件だったのです。寝返りがちょっとうまくなりました。今回も主催・通訳の川尻さんにはお世話になりっぱなしでした。ひーいつもすみません。
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●EBP東京講習
12月16・17日は、立川のたましんRISURUホール(市民会館)でEvidence-Based Practice (エビデンスに基づく医療)の講習を行ってきました。平日の夜にも関わらず50人弱の多くの方にお集まり頂き、感謝感激で涙ちょちょ切れました。16日は診断編、17日は治療介入編という観点から、それぞれエビデンスをどう現場の診療につなげていけるのかをテーマにした講習会で、具体的に『診断編』はいかに英文を読まずに必要な情報を抽出・解釈するか(例えばメタ分析の論文を眺めなから、前十字靭帯断裂の疑いがある場合、どのようなスペシャルテストを使い、その結果をどう診断につなげていくかなど)、そして、『治療介入編』は英語論文をいかに効率良く読み、特定の単語を探すことで("randomized," "blind," "p value"など)その論文の結論に書かれていないかもしれないもう一歩深いところまで読み込んだ上で解釈をして、最終的にそれらの知識を現場にこれをどう活かせるかに焦点を置いて3時間講義と実践と討論を繰り返しました。
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なーんだ、EBPって、意外と難しくないじゃん、と感じて帰っていく参加者様が多かったようで何よりです。そうなんです、EBPって真摯なクリニシャンならきっと考えもせずに日々自然と実践している『Patient-centered』な思考プロセスそのものが根底なのであって、それにほんの少し、統計学の用語とか分析力とか、正しい知識が加わればいいだけなのです。「アタマが超いいアカデミア向けの人限定」向けのものではなくて、現場で活躍するクリニシャンにこそ使いこなして欲しい・こなせるものだと私は思っていますので、そこらへんに苦手意識がある方にこそ、是非ご参加頂ければと思ってます。これからもEBP講習は定期的に続けていきたいと思っています。次に開拓すべきは、予防医学編ですかね?それともアドバンストEBP講習?

●PRI Myokinematic Restoration 東京講習
で、つい先週末、12月19・20日には西早稲田の専門学校 (人間総合科学大学鍼灸医療専門学校)を会場にPostural Restoration Institute (PRI)の基礎コース、Myokinematic Restoration (通称: マイオキン)の東京講習を例によってケニーと2日間みっちり教えてきました。
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日本でのMyokin講習はこれで3回目になりますが、早速再受講をして(=参加二回目)下さった方もいたり、歯科医さんや医学生さんもいたりで今回も非常に濃い内容になりました。こんなクセのある講習に参加してくださった45名の勇士さんたち、それから今回も神がかった完璧な主催をしてくださったスポーツプログラムスさん、本当にありがとうございました!
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今回のPRI東京講習は私にとってもかなり特別でした。…というのも、まぁ私とケニーの『戦友』としての付き合いがもう12年くらいになるのはご存知の方も多いかと思うのですが、今回ラボアシスタントに来てくれた大学の後輩にあたるアキちゃん(PRT)もそれと同様かヘタするとそれよりも長い付き合いですし(苦楽を共に生きてきたので、完全に『弟』だと思っています)、今回は私の旦那の慶太郎(PRC)ももう一名のラボアシスタントとして来てくれたりで、なんだか文字通り家族と思えるメンバーのサポートあっての開催だったので、心強かったです。…で、更に面白いのがこんなに仲の良い4人なのに、付き合いもそれぞれ10+年なのに、4人揃って集まったのはなんと今回が初めて!いやー楽しい一時でした。
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さて、それでは今日から一週間ほど大阪へ出かけてきます!EBP講習とPRI講習、大阪会場でもう1回ずつです。体調崩さずがんばるぞー。
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  by supersy | 2015-12-22 10:30 | PRI | Comments(0)

in Lincoln, NE。

さて、ここ5日間はネブラスカはリンカーンに滞在しておりました!
毎年12月にはAdvanced Integration (AI)というPRIの基礎・アドバンストの5コースの総まとめ講習会がPRI総本部のあるリンカーンで行われるのですが、これが4日間という長丁場なのと、私達大学で教える立場からすると期末試験真っ只中で非常に動きにくい時期なのとでここ3-4年くらい「行きたい…でも行けない…」と泣く泣く諦めていました。今年はなんとか都合をつけることができたので参加してきたわけです。
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アメリカ各地はもちろん、ポーランドやイギリスからも参加者がいて、国際色豊か、訛りも色々!日本からも2名の勇士が来ていましたしね。各地の講習で知り合ったPRIトモダチや、PRI先輩講師との再会も嬉しいです。Lori、Mike、JamesにRon、それから歯科矯正医のDr. Hohlに眼科医のDr. Wise、足病医のDr. Coffinも夕方のゲストレクチャーに参加してくれたりと、本当に豪華なひとときでした。Myokin、Postural、Pelvisの3つのコースが組み合わさって体全体に影響を及ぼす感じがとてもイメージしやすくて楽しかった!脳みそフル回転の4日間でした。
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Ronも「日本の講習の評判が素晴らしいよ!大変だったよね、頑張ってくれたね!本当にありがとう!」と満面の笑顔でこの夏の日本講習開催をとても喜んでくれ(本当に朗らかで優しいおじさまなのです)、「よし!次は僕が行く番だ!Cervicalを2017年目処にやろう!」と意気込んで言い出しては横のJenに冷静に「2017年は無理よ」と一刀両断されてしゅんとしていましたが…。「どんな人が来てくれたの?」「どういう質問をされた?」と日本講習の質問はそのあとも尽きず、Ronは日本に興味津々の様子。飛行機が大の苦手なRonが、それでも日本に来たいと言ってくれているのが嬉しい。でもまずはRonが来た時に彼の言葉を理解して楽しめる人が沢山いる状況を作っておかないとね。Ronの喋りは比喩が多く、Ronismと呼ばれるほどこちらでも癖があるので有名なんですよー。

PRIは私にとって迷宮です。学んでみてすっかりわからなくて悔しくて、もっともっと勉強してわかった!と道がひらけて、そのあとのRonの一言でまた全然わからなくなって…の繰り返し。でも少しずつ見える世界が変わっていくから、やみつきになってしまうというか…。今回の講習でHeidiが使っていた、「PRIを知ってから今までどおりの眼科医の仕事は出来なくなってしまって…だって見えるようになってしまったものを、見えないふりをすることはできなかったから」という表現が本当にぴったり。開いてしまったことを一瞬後悔するような分厚い本、読み終わりはきっとこないけど、それでも自分のペースで読み進めていたら新しい発見も素敵な出会いもいっぱいくっついてきた。これからもマイペースに学び続けますよ。AIに来るのはそういうのが好きなヒトの集まりですからねぇ。みんなして、Ronの一言に驚いたり感動したり考えたり悩んだり打ちのめされたりしながら、そうして遊ばれているのが楽しかったりするのかもね。
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そうそう!実はPRI本部が3月に移転するのですが、皆さんご存知でしたか?まぁ、言っても駐車場の向かいにもうちょっと大きな建物としてリニューアルオープンするわけなんですけど。工事中の現場に講師陣で特別に忍び込ませてもらって、「ここ120人入る講習会場」「ここがライブラリーでその横がRonのオフィス…」と色々説明してもらいました。出来た頃また遊びにこよう。うきうき。

そんなわけで今日Corpusに帰ってきました。学期末、しっかりシメなきゃ!
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  by supersy | 2015-12-07 21:30 | PRI | Comments(0)

PRI東京講習終了。

完全燃焼です…。

大阪で頂いた感想・意見を考慮しながら試行錯誤を重ね、7月25-26日と東京会場でのPRI講習、Myokinematic Restorationを文字通り私もケニーも全力で教え切りました。勿論反省点・改善点はありますが、現時点でのベストを尽くした達成感はあります。燃えまくって燃え尽きました…ふいー。

両会場(大阪・東京)とも、諸事情あって我々が本来意図していたよりも受講者がかなり多くなった結果、東京会場ではなんと69名(AT、PT、柔道整復師や鍼灸・あん摩マッサージ師さんはもちろん、整形外科医さんや歯科医さんもいらしていて興奮!)にご参加いただきました。PRIの講習として過去最大規模だそうです。参加してくださった皆さん、それから大阪に引き続きラボアシスタントをしてくださった大貫さん、本当にありがとうございました。何より、主催してくださったスポーツプログラムスのスタッフの皆さん、完璧な仕事っぷり、感動しました。あんなにてきぱき気持ちよく動くスタッフさんとお仕事をご一緒したのは初めてです。ありがとうございました!
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さて、日本でのPRIはまだまだ始まったばかりです。
今回新たに、大阪50名+東京69名の、119名の『PRIファミリー』が日本に誕生しましたが、これからも定期的に講習を重ね、新たな基礎コースも翻訳・提供して続けてこそ意味があります。今回受講していただいた方には肌で感じてもらえたと思いますが、PRIは一朝一夕で獲得できる理念・技術ではありません。常に試行錯誤して発展させていくものなのです(Ronもその他のPRI講師も、日々考え、討論して感覚を磨いています)。
こうして『はじまり』に携わらせていただけたのは幸いですが、ここで満足せず、これから根っこを広げていくための構想を色々とJenとケニーとで話し合っているところです。ここに書いておかないと聞かれ続けそうなので一応現時点で話し合っていることをお知らせすると(まだ正式決定でないのはご了承くださいね):
 - Myokinematic Restoration
  12月半ば、下旬に東京と大阪で新たに1回ずつ開催
 - Postural Respiration/Pelvis Restoration
  2-3年以内を目処に、マニュアル翻訳・日本語で今回同様に講習開催
…という感じです。基礎コースであるMyokin/Postural/Pelvisは最終的には全編日本語で、日本各地での定期開催ができるように環境を整えていきたいと思います。主催してくださる団体は引き続き募集中です。場所、時間、集客数、会場の環境(充分な壁があるか、必要なテーブルが揃うかetc)などの条件が合えば是非前向きに検討させていただきたいと思っています。是非PRI Japanの方までご連絡くださいませ。

アドバンスのコースは…これは短くとも2-3年経ってからの提供になるでしょうけれども、恐らくPRI本部からの講師を招いて通訳しながらの講義が一番現実的かも知れません。いつかRonさんにも日本に来てもらってお話してほしいなぁーと勝手に願っています。その時、皆さんがRonの言葉を心から楽しめるような環境を作らねば、です。
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  by supersy | 2015-07-27 12:30 | PRI | Comments(2)

PRI大阪講習終了。

PRI大阪講習、一昨日と昨日で終了しました!
まずは参加してくださった50名の皆さん、
我々の無理なリクエストに笑顔で応え、開催会場の場を提供して下さった桃井先生、
ラボアシスタントとして臨機応変に学びを広げてくれた拓人くんに大貫さん、
本当にありがとうございました!
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全編日本語で行う、日本での初めてのPRI講習!ということで、
PRI創立者のRon Hruskaの言葉を出来る限りそのまま、でもいかに分かりやすくどう皆さんに伝えるか…。講師を務めたケニーと私とで、長い試行錯誤の末についに行えた講習当日でしたが、好き嫌いが別れる、クセのある内容にも関わらず皆さんにPRIコンセプトを暖かく受け入れて頂いて感謝しています。
講習中飛び出した質問や意見を聞いていても鋭いものが多く、日本の皆さんは真面目で勤勉で、辛抱強さも兼ね備えている、"PRI向き"の人種なのかも知れない…なんて感じていました(飽きっぽかったり短気なヒトにはしんどい内容かと思います)。終了後に書いてもらったアンケートにも、「早く他の基礎コースも!!早く!!」という意見が多くて、「もっと食べたい」と思ってくれる方が多いのは本当に嬉しいです。今回の内容も是非もぐもぐごっくん消化して、色々試した感想があればまた是非聞かせて下さい。消化不良にならないようよく噛んで。噛めば噛むほど味が変わってきたりしてまた面白いんですよー。

個人的には、正式にPRIからの依頼を受けて日本本格展開プロジェクトが動き始めて一年半ちょいかと思うのですが、こうして実現に漕ぎ着けられたというのがもう感無量です。PRIを学び始めた頃「なんじゃこれ面白いけどワケワカラン」と思っていたイチ参加者の私が、まさかこんな風に伝える立場になるとは思ってもみませんでした。今回の開催にはケニーのマニュアル翻訳が要だったので、それに費やした彼の労力と時間というのはもう、いやはや、頭が上がりませぬ。けにちゃんありがとう。講師2人という独自のスタイルでの開催でしたが、パートナーが彼じゃなかったらこう楽しくはならなかったと思います。10年来の友情あってこそ生まれた和やかな(ちょっとアホっぽい)空気もありました。

参加者アンケートを一つ一つ読みながら、
東京講習をより良いものにするために修正加えていきたいと思います!
あっ、宿題もしないとマズいかな。ぬーん。
――――――――――――――――――――――――――――――――

追記です。

今回参加して頂いた方が受講した感想をブログに書いてくださったのを、
この場を借りてご紹介したいと思います。

佐藤博紀さん: TEN ~the Space for your Life & Body~

ヒロさん(↑)は私が渡米前からATのヒーローとして憧れていた先輩。ATCとしてこの世界をずっと引っ張っていってくれている方です。そんな様々な主義のアプローチを使いこなすこの大先輩に「PRIはロジックだ(理に適っている)」という感想を持ってもらえたのは素直に嬉しいです。ヒロさんありがとうございます!

PRIを発明したのは私ではない、他でもないRonですし、全てのcreditは彼に行くべきということは改めてここで強調させてください(…私は文字通り日本語で伝えただけ)。そして、PRIのみ用いれば全ての患者は全快する、と断言する気も毛頭無いですが(=他の主義のアプローチには一切頼らない、ということはない→つまり、タイミングさえ合えば他の主義も充分に活用できる)、PRIに基いての介入が皆さんが「厄介」と感じている患者さん・症例の臨床的ブレイクスルーになれることも多いのではないかと勝手に考えています。皆様の臨床の視野を広げる「きっかけ」になれば幸いです。

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おまけの写真です。かなりの数のATCが集合したので、最後にいたメンバーで。
改めて、ありがとうございました!
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  by supersy | 2015-07-21 11:00 | PRI | Comments(0)

Kansas Cityにて。今日日本出発です!

Kansas Cityに来ております。

Kansas Cityという街ってば面白くって、実は2つの州にまたがって広がる街なのです。カンザス州とミズーリ州がちょうど隣接するところに位置していて、この写真だと緑の部分全てが"Kansas City"なのですが、青い線をまたいで左側がKansas City, KS (カンザス州カンザスシティー)、右側がKansas City, MO(ミズーリ州カンザスシティー)。ややこしいですよね!ごっちゃに書かれちゃったりして、郵便配達の人大変そう!
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…で、今回こっちへ来たのは、7月のPRI講習日本開催に向けて、
同じくPRI講師である石井健太郎氏(ケニー)と最終調整というか、翻訳したマニュアルの細かい言葉遣いや、2日がかりの講習の内容の流れなどツメの作業をするためでした。私は本業を終えて(今はアメリカの大学は夏休みです)ちょっと余裕ができたので、ケニーのいるKansas Cityに来ていたと。ケニーはシーズン真っ只中で忙しい中、滞在3日間の空き時間を全てこれに充ててくれて感謝…ご家族の皆さんもありがとう!

そんなわけで、仕事の方はかなり順調に進んでproductiveな3日間だったのですが、合間に試合を見せてもらったり(MLSは初観戦!)、試合後は施設見学もわいわいさせてもらったり、楽しいこともいっぱいでした。充実!
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さて、それでは今朝はこれからホテルを出て、いよいよ日本に帰ります!
飛行機で寝るぞー。
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  by supersy | 2015-05-31 07:30 | PRI | Comments(0)

初Seattle。

えーと、イベントフルな週末です。
とりあえず今、予定ではCorpus Christiに帰れている予定だったのですが、
ダラスで足止めになっています。航空会社負担でホテル宿泊、という珍しいことに…。
シアトルからダラスの飛行機が機体トラブルで一時間半遅れ、乗り継ぎできなかったので
バタバタしております。明日の授業に間に合わなくなってしまったので、
急遽同僚に代打を頼んで一息。軽い実技のクラスでよかった。

さて、そうなんです。今週末はSeattleに来ていました。
正確にはシアトル郊外のKirklandというところ。空港から車で30分くらいでしょうか。
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久しぶりに素敵な(そして高級そうな)ホテルに滞在させて頂きました。
ワシントン湖から2ブロックくらいだったので、てくてく歩いて散歩もしてきました。
これはもしや…桜?だとしたら桜の花を見るのなんて、13年ぶりかも!
(そういえばワシントンには桜の木が多いって聞いたことあるような気がします!)
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噂通り毎日しっかり雨は降ったけど、緑も多いし素敵な喫茶店も数多くあるし(←ここコーヒー好きにはポイント高い!)、なかなか住みやすそうで素敵な町です。

ちなみに今回のSeattle遠征(?)の目的は、Spring Breakの休暇旅行ではなく、
お仕事です。PRIのFaculty Training!
今まではイチ参加者として呑気にPRIの講習を受けてきたわけですが、
やっぱり教えるとなるとマニュアルを読み込んで色々構想を練ってみても、
「参加者の人が一番ひっかかりやすい内容はどこで、どういうヒントがその時手助けになりやすいんだろう?」「何を、どの順番で、どのように?」
などと、疑問は尽きません。受け手のリアクションまではイマイチ想像できないのです。自分で内容を選ぶ講習ではなく、オリジナルのPRIの言葉をいかに変形させずに伝えるかが重要だと思うので、せっかく足を運んでくださる日本の皆様に一番受け取りやすい方法でお届けしたいのです。
とはいえ、悩んでいても仕方ない。蛇の道は蛇!ということで、今回は、
PRI創設者のRon氏に次いで長い14年というPRI講師歴を持つJames Anderson氏が教えるMyokinのコースを彼の『教え方』に注目して参加させてもらい、沢山のヒントや教訓を授かってきました。James氏は本当に魅せ方が上手…。そして何より、「Sy、もっとお話しよう!まだまだ教えたいことあるよー!」と暇さえあれば朝ごはんや昼ごはんに連れ出して下さっては、今までの講師歴での失敗談、成功秘話や秘訣などを惜しみなく伝授してくださるので、本当にもう感謝でいっぱいです。師匠…(涙)!
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そんなわけで、2日間James氏の下についてたっぷり学ばせて頂きました!
とっても贅沢で濃厚な一時でした。はー楽しかったー!

とりあえず明日の朝イチの振り替え飛行機でCorpusに帰れる予定です。
空港から直接職場に行かねばなぁ。ぬー。
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  by supersy | 2015-03-22 23:59 | PRI | Comments(0)

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