Mission Impossible: PRI in-service。

5月にPRIの講習にミネソタに行った話は少し書きましたよね。
これはPRIのとあるAdvanced Courseを履修するために行ったのですが、
講習を終えて職場に帰ってきてから、
上司に「どうだった?習ってきたこと今度教えてよ」と軽い感じで言われたんです。
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言われたときは正直ちょっとむっとしました。
PRIの基礎レベルを履修したことのない人に今回の内容を教えても分かる訳ありません。
結局、そんな程度のことを勉強しにいってると思われてるの?

あと、陰口を書くつもりはないのですが、私の働くのはテキサスの田舎の小さなD-1の大学。
最新の教育を受けて、ここに来た若いGAたちはともかく、
ここにもう10年もいるような上司たちは自他共に認める「old school」。
怪我をしたらIce + E-stim。自ら講習を取りにアメリカを飛び回ったり、
新しいことを取り入れようというタイプではありません。

そんなわけで、最初は「教えたっていいけど分かるわけ無いでしょ」
という黒い気持ちが膨らみかけたのですが、はたと思い直しました。
「いやしかし、このPRIの内容を彼らでも理解できるように説明できればそれってすごいことかも知れない」 「彼らの糧になるかも知れないし、自分にとっても自信になるかも」 「私自身もPRIをものすごく深く理解していなければできないから、良い復習にもなる」 「よし、やったろう!」
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そんなわけでそれから一ヶ月半ほどかけてじわじわとパワーポイントを制作。
PRI履修済みの仲の良いATの友人たちからも「さゆりアホ?一時間ではとても無理でしょ」
と言われたけれど、約60時間分の講義の内容を1時間にぎゅぎゅっと凝縮。
簡単なコンセプトに絞って、シンプル且つ的確に説明できるよう言葉を選びに選んで、
自分自身勉強したときに混乱した箇所も分かりやすいよう並べ直し、整理し直し。

…で、今日がついにそのin-service当日でしたとさ。

PRIとは何か、どういう風に講習が組織されているか、どういう資格があるのか、から、
L AIC, R BC pattern。ZOAに風船を使ったエクササイズまで、
きっかり一時間でまとめることができました。
(ええ、大の大人たちが狭い会議室で風船を膨らませているのは、
傍から見たらさぞかし滑稽だったでしょうね)
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*写真はイメージです。
来てくれたのは予備知識が全く無い人から「何となくは聞いたことがあって胡散臭いと思っていた」という人まで色々でしたが、終わった後に「こういう説明をしてもらえるとよく分かる。以前、ちょっとした講習でよく説明もされないまま風船だけ持たされてあれこれやらされ、参加者全員目が白黒したんだよね。なるほどね、こういうことだったのか」と言ってもらえたり「身体を左右対象にすることが美学なんだと思っていたよ…目からウロコだ!」というコメントをもらえたりしました。もちろん全てを説明したわけではないし、案の定議論になるところはなったけど、概ね好評だったようで、妙な達成感を感じています。
Mission Impossible was possible!

ちなみに、冒頭の「教えてよ」と言った当の本人は、
今日がin-serviceだということをすっかり忘れて20分遅刻してくる、
というオチがあったんですけどね。
…もう何も言いません。

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おまけですが、タイムリーな話題で:

1) つい3日前、PRIのウェブサイトに私が紹介した本が紹介されました!
 いや、元々私もPRIを介して知った本だったので、creditは向こうにあるのですが、
 タイミングがすごかったのでつい、興奮してしまいました。
 Nature knows best、是日皆さん読んでみてくださいね!
 (それか、私がまとめたものでも)

2) 今日In-Serviceを終えた数時間後に、私がNATAでも出席したJason Masek氏の
 講義の内容がこれまたPRIのウェブサイトにまとめられていました。
 このリンク先にあるビデオをこちら(↓)にも載せさせて頂きます。
 今日のIn-serviceの中身とも繋がるのですが、
 呼吸及びZOAが変わるだけで周囲の筋肉の機能性はもちろん、
 遠方の関節の可動域まで帰ることができる、という良い例です。
 一度目の肩関節の屈曲はこの患者(恐らくPEC持ち)のrib flareがひどく、
 胸郭が"落ち"ていないことからかなり制限が出ていますが、
 治療後「息を吐きながら胸郭を"落と"しながらもう一度」というキューをもらいながらだと、
 楽々テーブルに付くまでに可動域が回復しています。

 呼吸及びZOAのRestorationがいかに大事か、という事を示す良い動画ですね!
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  by supersy | 2013-07-15 20:30 | Athletic Training | Comments(0)

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