はのはなし:酸蝕歯。

今回、帰国して合計4回歯医者に行きました。
子供の頃から通っている、いわゆるかかりつけの歯医者さんです。
取れた詰め物を一年半ほど放置していたので、新しい物を入れてもらったり、歯石を取ったり、
いやはや、幾つになっても歯医者はつらいもんですねー…。
キィーンという金属音、そしてがりがりごりごりという顎を伝わって頭蓋骨に響く振動。
直接脳が揺さぶられているようで、どう耐えていいか分からない。
(麻酔をしていてもダメ…子供の頃はどう我慢していたんだろう??)
基本的に、椅子に座って治療してもらっている間は常に鳥肌が立っている。うぐぐぐ。
やっと今日になって、治療が全て終わってほっとしました。
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さて。先日歯医者に行って治療を受けていたときのこと。
歯に関係のある新聞記事がいくつか張り出してあるのが目に付いて、治療の合間に何となく読んでいました。その中で面白い記事があったのです。むむむ、思わず読み入ってしまう。

その記事は2011年3月4日付けの毎日新聞の記事、
“くらしナビ(健康): 酸性の飲食物で歯に穴”というものだったのですが、どんなにインターネット上や毎日新聞の記事を検索しても出てこないので、全く同じ記事を『47News』で見つけました。
そちらのリンクを載せておきます、興味のある方はこちらから。

この記事を読んで気になったのが、歯の痛みを訴えて受診したふたりが、
 ①62才の男性。
  健康のために毎朝ジョギングし、その後に黒酢を飲む、という生活を1年半続けていた。
 ②64才の女性。
  肌の美容にビタミンCの豊富なグレープフルーツを毎日2個ずつ、3ヶ月以上食べていた。
ということ。つまり、健康に人一倍気を遣って、それを毎日欠かさず実践するきちんとした人たちが被害者なのです。しかし、摂取していたものに問題があった。最初の男性は黒酢。二人目はグレープフルーツ。どちらもかなり強い酸性飲食物であり、時間をかけてじわじわと歯のエナメル層を溶かしてしまったために、象牙質または神経までもが露出して、激痛に繋がったというわけです。
(リンク先には、実際にぼこぼこに穴が開いてしまった歯の写真もあります)

これを、酸蝕歯(さんしょくし)や酸蝕症(さんしょくしょう)というそうです。
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でも、皆さん、たまにはオレンジやグレープフルーツの果実、もしくはジュースなど、摂取することがありますよね?通常時は、こういった酸性の食べ物は、唾液(弱アルカリ性)によって中和され、口内は中性(pH7.0)に保たれます。しかし、酸に触れる時間が長い(= 酸性の強い飲食物が長く口内に留まるor頻繁に摂取する)、もしくは口内が乾いて唾液が少ない場合には、中和が間に合わず、酸蝕が進んでしまう、というわけです。
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さて、具体的には、口内のpH値が5.5を下回ると、歯の一番硬い部分である、外側のEnamelが溶け始めます。その下層に在るDentinは、それよりも更に低いpH値6.0でもう溶けてしまう。つまり、ヒトタビ盾の役目を果たすEnamelが溶けてしまえば、そこから先はもう加速をつけて悪化するばかり、ということになります。

Bulimia nervosa(過食嘔吐)の患者が、胃酸の影響で歯がぼろぼろになる、
なんて話は皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?これも、大きな原因は胃酸は非常に強い酸性(個人差はありますがpH1~2)であるということからなのです。
(胃酸が出過ぎて胃そのものを溶かしてしまうと胃炎や胃潰瘍になるわけですから、相当の酸性なことはお分かり頂けますよね)

さて、でもそれじゃ、
私達が普段よく口にする食べ物・飲み物たちのpHってどれくらいなんでしょう?
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これも記事からの抜粋ですが(↑)、市販飲料や調味料・果物のpHがグラフでまとめられています。コーラ飲料に栄養ドリンク…意外と強い酸性なんですね!一番びっくりしたのがスポーツ飲料!ミネラルウォーター(pH7.0)に比べて3.5という数値は意外でした。単純に考えて、毎日練習でスポーツドリンクを摂取している場合と、水のみの場合では、アスリートの歯に与える影響もだいぶ変わってきそうですよね。…と、Athletic Trainerとしては思いますね!

普段お酒を飲む方も、何を飲むかによってかなりpHは変わってきそうなことが分かります。
梅酒(2.9)ばかり飲む人は、ジン(8.3)を飲む人に比べてかなり酸性になるわけだし。
私は焼酎(4.9)派なんだけど…うーん、ワイン(3.3-4)やビール(4.3)に比べればちょっとはマシかな?
それでもやっぱり飲み続けていれば、エナメルはじわじわと溶けてきますね。

やはり、対策としては予防が一番だそう。
こういったものの過剰摂取は控えるべきだし(何事もやり過ぎ、摂り過ぎはダメですね)、摂取した場合、水やお茶で口をすすぐようにすると良いみたいです。ここで気をつけるべきは、摂取後30分は歯磨きを控えること!なんで?磨いたほうがいいのでは?と思ってしまうかも知れませんが(少なくとも私はそう思いましたが)、逆に歯が一時的に柔らかくなってしまっているから、直後に磨くと歯を損傷してしまう危険性があるのだとか。なので、直後は口すすぎくらいに留めておいて、歯磨きは少し経ってからする、くらいでいいのかも知れませんね。
いやー、治療に行った歯医者さんで、こんなに学んで帰ってこられるとはね。
興味深い内容でした。これから気をつけます!

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話は変わりますが、今日は原宿~表参道あたりをワケあってブラブラしてきました。
大田記念美術館で歌川国芳の浮世絵展も見られたし(1000円は安い!)、
長らく探していたものを買えたり、色々良いことはあったのですが、
不思議に思ったことがひとつ…。
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向かいから歩いてくる女性、何かおかしいと思って顔をまじまじと見たら、ほっぺたがまんまるにピンク色に塗りつぶしてあるんです。メイク、というより本当に、塗りつぶした、みたいな感じ。形も、輪郭をぼかしたような感じじゃなくて、くっきり、まんまる(↑こんな可愛い感じじゃありませぬ)!
えぇぇ、と思って思わず二度見して、周りの他の女性も見渡して気がついたのですが、
まんまるでないにしても、とにかく頬をくっきりピンク(しかも濃い目)で塗ったくってる女性の多いこと多いこと!これは流行りなのでしょうか?なんだかなるとをくっつけて歩いてるみたいで私は笑いそうになってしまった…。普通にしてたほうが皆可愛いのにー。原宿だけ?かな?
まったく、お化粧というものはいくつになっても理解ができんです。

…あ、なると食べたくなってきた。ぐるぐる。
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  by supersy | 2011-06-08 23:50 | Athletic Training | Comments(0)

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