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bjリーグFinal 4!! & ナマケモノの心理を理解する。

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今日はbjリーグのFinal 4観戦に有明コロシアムに行ってきました!
初戦は新潟アルビレックス vs 浜松・東三河フェニックス(Eastern Conference Final)、
第2戦は琉球ゴールデンキングス vs 大阪エヴェッサ(Western Conference Final)。

初戦では応援していた新潟は残念ながら敗退してしまいましたが、
2戦目では沖縄が大阪を下して見事bjリーグ決勝進出をもぎ取りました!
新潟在籍時から注目していた小菅選手…新潟でインターンさせて頂いた6年前、日本昔話みたいなご飯を食べていた若手時代…現在は、あの頃からメンタルもフィジカルも更に磨きがかかったベテラン選手の一人として安定した強さがありました。そして懐かしいFort Worth Flyersの一員であったAnthony McHenry選手の活躍も光り(こっちは4年半前かな、私当時フリースロー対決して勝ったんだけどなぁ(爆)。あの頃よりものびのびプレーしているように見えました。新しいチームが上手くハマって、肌に合っているのかも知れませんね!今シーズンベスト5にも選ばれたというのだから素晴らしい!)見ていて非常に嬉しい&楽しい試合でした。
新天地でも努力を重ね、技術を磨き、心を磨き、それぞれの花を最大限に咲かせようと頑張っている選手たち。負けていられないよね。元気もらいました!

嬉しい再会は他にもありました。
会場では富山グラウジーズと京都ハンナリーズの某Athletic Trainerさんたちにばったり再会。
日本に帰国した友人・知り合いたちも全国に散らばってしまい、なかなか会えないことも多いですが、こういう機会があると短い時間でも近況報告聞けたり元気そうな顔を見られて嬉しいです。
機会があればまたコンベンション等でお会いしましょう、次はお酒も交えて!

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bjリーグFinal 4!! & ナマケモノの心理を理解する。_b0112009_952433.jpg先日、ジュンク堂をふらふら歩いていて、
面白そうな本があったので思わず衝動買いをしてしまいました。
本のタイトルは、“働かないアリに意義がある” - 著:長谷川英祐
 
実家に戻って、“ナマケモノの心理を理解したかったからこの本を買った”と両親に説明したら笑われました…が、本当に“働ける能力もエネルギーもあって働かないとはどういうことなんだろう”と疑問に思ったからなんです。勉強しない学生、練習嫌いなアスリート、ぐたぐた文句ばかり、さぼってばかりの同僚(別に今の職場で、という意味ではありませんが)…皆さんも心当たりあるでしょう(苦笑)?体育会系で育った人間としては、若い頃、そういうのがイマイチ理解できずにイライラすることも多かったんです。

●働かない働きアリ
著者の長谷川氏は、真社会性生物の研究家。
真社会性生物とは、コロニーを作って集団で生活する、アリやハチなどの動物たちのことです。
さて。アリは昔から、働き者の象徴として頻繁に挙げられてきました。
イソップ童話のアリとキリギリスのお話なんか典型的な例ですよね。働き者のアリたちは冬に備えてせっせと準備をし、遊びほうけていたキリギリスはひもじい思いをすることに。幼い頃、アリが大きな食べ物をえっさほいさと運んでいるのを見て“頑張ってるなぁ”と思った経験のあるヒトも多いのではありませんか?もしくは敢えてアリの巣を砂で埋め、復旧作業をするアリたちを観察していたヒトとか…え、それは私だけ?
でも、“アリは働き者”という概念は実は必ずしも中っているわけではないようです。
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●働きアリの法則
働きアリの法則としてよく知られているものですが
100匹の働きアリを観察すると、そのうちの20匹がせっせと良く働き、
60匹が普通に働き、 20匹は特に何もせず、ボーっとしている、というのがあります。
面白いことに、働かないアリ20匹をそこから取り除くと、残った80匹のうち、
16匹(2割)が良く働き、48匹(6割)が普通に働き、16匹(2割)が全く働かない
と、常に「2:6:2」の比率になるそうです。
 (社会を構成して働くハチたちにも、同様の現象が見られるそうです。
 ボーっとしている働きバチを女王バチが“こら”とばかりにせっついて、
 その働きバチは巣を出て働くそぶりを見せるものの、少し離れたところでまた休んでいたり。
 公園で仕事をさぼって一服するサラリーマンみたいですね。妙に人間臭い)
働いているアリは常に全体の2-3割ほどなんだとか。あとは休み休みやっているそうです。
私たちが地上で目にするのは、この俗僅かな割合の子たちのみ、というわけです。
休んでいる子たちは、見えませんからね。だから“働き者だなぁ”と思うわけです。

●あえて、働かない
常に働かないアリが出てくる、というこの法則を、
私は今まで“どこの世界にも必ずナマケモノはいる”(=だから諦めろ)という意味なのか、
という風に理解していたけれど、それはどうやら間違いだったようです。
本の内容をそのまま書いてもアレなので省きますが、
効率を敢えて追求せず、反応閾値をバラつかせることで、鈍いもの・働かないもの(=余力)を残して“想定外”に常に備えておく。選りすぐりの優秀な種のみを選別して種の質を高めていくのではなく、ミスをする不完全な種を敢えて残し、多様性を重視することで近道を見つける“計算外のチカラ”が備わる。逆に完璧の性能を兼ね備えた超働き者のみで構成されたアリのコロニーは、様々な能力・レベルのいるコロニーよりも、生存確率が下がるんだそう。働けるのに、敢えて、働かないを選択させる。ナマケモノがいるから、種が存続する。新しい発想!

●だから、世界は回る
人間に例えてもそうなのかもしれない。
24時間働き続けられる根性を備えた超優秀の働き者ばかりを集めたの会社は、
短期間で急成長し、驚異的な利益を叩きだせるようになるかも知れませんが、
生物として欠かすことの出来ない休息を無視した勤務スケジュールでは、
体力の限界がいずれ来て、社員全員がばったりと同時期に病気に倒れることになります。
そうなってしまえば会社はお終い。
ビジネスは回らずあっという間に倒産、という顛末は見えています。
休み休み働く社員がいるほうが、会社としての成長は緩やかでも、
長い目で見ればじわじわと長期に渡って成長を続けられ、
“よりsuccessfulな会社”に将来的にはなれるのかも知れません。
あなたが社長で会社を立ち上げるとして、後者のほうが、より魅力的な選択肢に見えませんか?
少なくとも、アリの世界では遺伝子が選んだ道はこちらのようです。
もちろん働かない/休んでばかりの社員のみでは、それはそれでビジネスは成り立ちません。
アリの生み出した黄金比が、2:6:2ということなのかも知れませんね。

課題を出したら提出期限までにやってくる。これを覚えろと言ったら覚えてくる。
そういう当たり前のことができない学生を、何で?という不思議な想いで見てきたけど、
彼ら・彼女らみたいな人間がいるからちょうどよく社会が回ってるのかも、と。
皆があくせく常に働いてたら息が詰まっちゃいますよね!
休み上手、というのも能力なのかな、と、少々無理矢理な納得の仕方をしてみたら、
それはそれで自分の中で理に適ってしまった。

読書はあまり好きじゃないのですが、
たまには専門とは別の本をこうして読んでみるのもいいですね!
とはいえ、さて、今度は山のように持って帰ってきた専門書に手を付けるかな。
働くことを選んだ働きアリは、ちゃんと仕事を全うしないとね。来学期も、良い授業をしよう!

  by supersy | 2011-05-21 23:55 | Athletic Training

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