開幕6連敗とひげもじゃのおじちゃん。

前述の通りコロラドへ来ています。
今日、トーナメントの全ての日程を終え、
明日の朝にここを出発、夜にCorpus Christiに帰ることになります。
土曜日はBoise相手に善戦、33分間は素晴らしい自分たちらしいバスケットをプレーし、
65-64でリードしていた時間帯もあったのに、
後半開始4分と試合終了間際の3分で崩れてしまい、それが響いてあえなく敗戦。
今日のColorado State戦は相手のでっかいセンター2枚とシューターに振り回され、
大敗してしまいました。得たものはあったけれど、ちょっと不本意な試合でした。

実はこれで開幕6連敗なのです。
シーズン初戦開始早々、スタメンのシニアセンターがACLを断裂!
という精神的にきついスタートを切ってから、2週間。どうもチームは波に乗れずにいます。
コーチはいらいら、選手もいらいら。ここで私もいらいらの波に巻き込まれるのは簡単ですが、
アスレチックトレーナーとしてチームの緩和剤にもならなきゃいけません。
ひとつずつやれることをやっていくしかないさ、と皆の前ではでーんと構えてみていますが、
本当は私もちょっときついです。勝ちたいよぅ。勝ちたいよぅ。

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そんな中、今日の試合中に面白いことがありました。
Texas A&M Corpus Christiのベンチ裏に、
Colorado State(CSU)の帽子を被った白髪のおひげもじゃもじゃのおじちゃんが一人、そして、その横にこれまたCSUのトレーナーを着た、灰色の髪のおじちゃんが並んで座って観戦していました。
お友達同士なんでしょうね、おしゃべりしながら、ポップコーン食べて私たちの試合を観てるんです。
それほど熱心なファンなら、大概はCSU側のベンチに座るもんですが、
彼らの席は私たちのベンチの真後ろ。空席もいっぱいなのにこんなとこにわざわざ座るなんて、
私たちに汚い野次でも飛ばしてくるのかしら、と最初は思っていたけど、
良いプレーが出ると立って笑顔で拍手をするくらいなもんで、至って穏やかに試合観戦してます。
基本ベンチに座らず、試合中はベンチ裏でうろうろ仕事している私には、
おじちゃんたちにぶつからないように気を使って移動せねばならず、
正直ちょっと動きにくくて邪魔だなぁ、なんて失礼なことを思っていたのですが…。

後半になって相変わらず選手に水だタオルだ手を切ったので応急処置だ、と動いていたら、
ひげもじゃのおっちゃんに、肩をとんとん、と叩かれました。
ぬ?と振り返ると、優しそうな目をしたそのおっちゃんが私に一言、
“You are the best trainer I have ever seen.”
と言うのです。有難いお言葉でしたが、あまりに唐突でびっくりしたので、“ありがとうございます”とお礼を言うのが精一杯。それ以上の言葉を交わせずにばたばた帰ってきてしまいましたが…。

後になって考えてみて、目の前のAthletic Trainerに対して“よく働いているなぁ”という感想を
仮に持ったとしても、それを言葉にして伝えようなんてそうそう思わないよなぁ、と。。。
少なくとも私はしないと思う。わざわざ声をかけてもらえるなんて実に嬉しい体験でした。
うちの子たちはもうすっかりなついているので、最近はよく、“Sy, you are the best trainer!今までの人たちは…”と言ってくれるけど、彼女らの場合、ここまで築いてきた信頼関係があります。もちろん言ってもらったら言ってもらっただけ嬉しい言葉ではあるけれど(…というか、この仕事やっててよかったなぁなんて単純な私は思っちゃうけど)、それでも言ってみれば、あくまで主観にみちみち溢れた、偏った意見ですから。そういう意味では、こういった全く面識のない赤の他人や、試合を観に来てくれた親御さんに、良い仕事してるね、と言ってもらえると、客観的な感想という感じで、本当に本当に有難いなぁ、と思います。どういう基準で判断してこういうコメントをもらえたのかは分かりませんが、6連敗でうなだれている暇はありません。勝つために、私は私のやれる仕事をしなければ。私の仕事振りを見てもいない人に心無いことを言われることがあっても、私の仕事をほんの一時間見た人がこんな評価をしてくれる。これでいいのだ、この姿勢は間違ってない。信念をちょっと後押ししてもらったような、そんな暖かい気持ちになりました。

ひげもじゃのおじちゃん、ありがとう。

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ちなみに今回お邪魔しているColorado State Universityですが、マスコットはラムズといいます。
ラムズというのはラムチョップとかのLamb(子羊の肉)ではなくて、Ram(雄羊)なんですけども、
勇ましくてごっつい巻き角のある、それはそれは荒々しそうな羊さん(↑写真右)なんですけれども、
羊と言われると、目を細めて草をもぐもぐ食べている呑気な羊の姿(↑写真左)しか
私の頭には思い浮かばなくて、なんだかのほほんとした気分になってしまう。
らむず…日本語ではひっつじーず…。
あああ私つかれているんでしょうか。

CSUのスタジアムはこんな感じ(↓)だったのですが、
床には例の巻き角があしらってあって、ちょっとお洒落です。
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ちなみに中央ちょっと右上(↑)に、怪しげな噴水みたいな影が浮かび上がってるのが見えますか?
これ、近くで見るとこうなっているんです(↓)。
b0112009_32607.jpg
ふ…不敵な笑みを浮かべた怪しげな羊発見!
常に見られているような感じがしてなかなか悪趣味ですが、人の興味を引く斬新さはあります。
この羊さん、どうやら会場内の騒音レベルとリンクしているらしく、
会場内が騒がしければ騒がしいほど、ランプ(↓)がメーターのように上がっていきます。
試合中ホイッスルやブザーが鳴ったり、大きな歓声が上がったりすると、
全ての電球に明かりが点って、羊の目がきらーんと赤く光ります。
デザインはあれだけど、凝った作りですねぇ。ちなみにマスコットのデザインも、独創的です!
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  by supersy | 2010-11-28 18:30 | Athletic Training | Comments(2)

Commented by かや at 2010-11-29 16:57 x
連敗って,きついよね。
でもしっかりと選手たちの心(と体の)よりどころになっているようで・・・
がんばってください(これまで通り)!!

でも,白ひげのおじちゃんたち,「粋」ですねぇ。
Commented by さゆり at 2010-12-05 11:41 x
ありがとうございます!実は明日の相手は更に格上…。ここ一週間のみんなの調子は悪くないので楽しみです。

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