曖昧なのがいいのかも。

明後日が卒業式なのですが、両親と姉が家族総出でやってきます。
ついさっき電話で話したのですが、家を出る少し前ということでした。
あと24時間もしないうちにこっちに付く予定です。楽しみです!

さて、それでは久しぶりに少し真面目な更新など。

自分の授業は全て終わっていたのですが、
まだTAをやっていた授業が最後まで残っていたんです。
そのクラスはFinalが今週の火曜日にあり、まぁようやく、これで本当に学業関係は全て終了です。

そのTAをしていたクラスとは、Clinical Human Anatomy for Exercise Scienceとかなんとか
という正式名称だったと思うのですが、まぁつまりはCadaverを扱った献体解剖の授業でした。
この授業は大学院一年目に履修して、とにかくものすごく面白かったので、
是非2年目にはTAとして戻ってきたいとずっと願っていたクラスだったんです。
だから、TAをしていてもとても楽しかった!

b0112009_746062.jpg以前にも書いたと思いますが、この授業の教授がDr. Borsaという人で、
とにかく解剖マニアで面白い面白い。
人体のFasciaにおける重要性を教えてくれたのもこの人です。
ある日、授業で、私たちがえっさほいさと解剖を進めていたとき、
彼がぼそっとこんなことを言いました。
  B: I think Peroneus Tertius is a myth...I don't think it exists.
    I teach this class every year but I've never seen it before.
  私: No we found it last year, remember?
  B: Really? ...I don't remember, I think it's just a myth.
Peroneus Tertius(←第三腓骨筋)が存在しないとか
すごいことを言い出してしまうBorsa。
確かに“私たちが馬だった頃は(Borsaのお気に入りのフレーズ)”大事な筋肉であったのが、進化の過程で今では無くても人体には全く影響を及ぼさない程度になっているとは思いますが、そして場合によっては退化しすぎて明確なひとつの筋肉という区別が付かなくなっている可能性もあるとは思いますが、存在しないと言い切っちゃうのは気が早いと思うんです。
 私:存在しないと言うなら、どちらかというとITB(腸脛靭帯)のほうじゃないかと思うんですけど…。
   ITBってほとんどアレですよね、Quadsを丸々包んでいるFasciaの延長上って感じで、
   いわゆる私たちがITBはココ、って習う場所は、こう、ちょっと周りより厚くなっているだけで、
   別にITBっていうdistinctなものが、シュッっと走っているわけじゃないじゃないですか。
 B:まさにそのとおりだよ、Quadsを全部囲んでるんだよ。
   区別なんか付かないよね。人体って教科書で習うより曖昧なものだからねー。

今学期扱った人体もとにかくおかしなことばかりで、
Spleenの表面の一部に軟骨みたいな組織がへばりついていたり、
膝のlateral condyleの後部に妙なbony tipがぽこりとついていたり、
解剖を進めていたら妙な金属のコードが出てきて、ぬお?と思ったらペースメーカーだったり。
まず生まれてくる段階でもひとりひとりカラダは違うのに、
それぞれの人生と生活に合わせて刻一刻と変化し、進化していくものだから、
新たな献体を解剖をするたびに新たな発見があって、驚かされます。
その度に思うのです。教科書どおりのカラダなんて有り得ないんだなぁって。
人体って、曖昧なものなんです。
ちなみに英語も曖昧です。
解剖学と言語、どちらにも共通しているのは、ある程度の基礎をベースに作ったら、
あとは臨機応変じゃないといけない、ってとこですかね。
解剖学の現場での応用の仕方、自分らしい言葉の使い方、というのはどちらも、
自分で試行錯誤して見つけていくのもなのかも知れませんね。

良くわからないシメになってしまいましたが、
完全に頭が卒業モード(というか家族が来たらああしてこうして…という数々のプラン)で頭がいっぱいなのに、実は明日からSpring Footballが始まります。こっちも気合を入れて掛からないと、最近すごく暑くなってきてるし体力的精神的にやられてしまう…。バランスを取るのって難しいです。なんとかこの一週間を楽しく健康に乗り切りたいと思います!
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  by supersy | 2009-04-30 21:00 | Athletic Training | Comments(2)

Commented by かや at 2009-05-01 17:35 x
ついに卒業式(修了式)!! おめでとう!!
今回は家族全員なのね。前は確かPaPaだけだったような。

きっちり決まっているようで,でもいろんなパターンが出てくる解剖学だけど,最初に名前つけて書籍として残した人ってある意味すごいよね。あれも違うこれも違うなんて批評をいっぱい受けたろうに・・・。ただそれが今は世界でほぼ統一されているってのもすごいけど。

Spring Footballと卒業式(の後のパーティー),重労働だろうけどガンバ!!
Commented by さゆり at 2009-05-09 02:33 x
そうなんです、前回は色々あって父だけでしたが、今回は全員集合です。

ターヘルアナトミアの時代なんて全く基礎知識もない状態だったでしょうからすごいですよね。そういう先駆者の方々がいたから今私たちがこうして色々勉強できていると思うと歴史を感じます。それでもまだまだ分からないことがあるんだから、解剖学って深いですよね!

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